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海の上で、騒ぐ人たち。


全くそぐわない人間でも、ここに足を踏み入れると、
とたんに気持ちが解放されて、はしゃいでしまう。
海に面した、絶好のロケーションだから、
多かれ少なかれ、そんなところもあるだろう。
しかし、今日のそれは、少し度を越している。

それは、極度の緊張状態を乗り越えた、オシボリユウジが
トム・クルーズ張りの名演技をやってのけたから、かもしれないし、
ティーマのロングプラターに、イタリアン3種盛りしてみっか、という、
シャチョウのアイデアが、案外いい感じにまとまったから、かもしれないし、
まだ4月というのに、いい大人が冷たい海に飛び込んで、
プールの後みたいな、心地よいけだるさに襲われているから、かもしれない。

否、そのどれよりも、大きな引き金となったのは、このグラスだ。
パーティー始まりの合図に、チーンと鳴らした音が
高く澄んで、心地よく海に響いたから、
まだ一口も飲んでいないうちから、出来あがってしまった。
カチンと、スイッチが入ったのだった。

京都の丹波で作られるグラスは、職人によって、
一つ一つ丁寧に成形して作られる、揺らぎのあるグラス
少し無骨な佇まいは、信用できる骨董屋に並んでいるような、
大物ヴィンテージグラスの雰囲気すら漂っている。
適度な重みと厚みで、手にしっくりとなじんで、
いいグラスで酒を飲んでいる、という満足感もある。

一週間続いた合宿の最終日。
『ルネッサーンス』なんて、ベタなギャグが飛び出してしまう程に、
私たちは完全に浮かれているんだけど、どうかここは目をつぶってほしい。
よそ者だなんて、笑わないでほしい。
海にせりだしたこの空間で、湘南の風を浴びた私たちは、
少しばかり、バカになっているのだから。

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