皆様はじめまして。
この度Scopeさんにて「すすめるデザイン」という連載を持たせていただく事になりましたワダケンジです。
私はデザイナーという職業をしながら様々なジャンルの方とお仕事をしていますが、常に思う事があります。”家に帰ったら私は消費者。” 特に私達モノを創りだす職業にとっては真逆の立場になるのですからそれはそれで結構面白いのです。
私達デザイナーも様々なモノを買い、消費し、暮らしをしています。ただ部屋のインテリア等は気になりますね。いわゆる”職業病”ってやつです。街を探してもお目当ての家具がないときは自分で作ったりもします。そういう時は仕事をしてるんだかなんだかわからない状態ですね。(笑)
やはりモノ作りに携わっている分、アイデアなんかは沢山でるわけです。”あそこをこうしたらもっと機能的になる。ああすればもっと部屋が広く見える”とか思うのです。それをデザイナーではない職業の人に伝えるともちろん「すごいね、それは思いつかなかった。やってみるよ。」という具合になるわけです。これは当然と言えば当然なのかもしれませんがここに肝心な事が隠されているのです。
製品の取扱説明書には“こうしたらもっとよくなる”などの説明はもちろんありませんよね。それは個人個人の使用状況が違うから記載されていないのですが近年の製品はその使い方は元よりそれが使われる背景というのが しばしば重要視されてきています。しかしながらそういったアドバイス的なものはデザイナーからしてみれば「自分で考えてくれ」というのが本音でしょう。しかしデザイナーである以上”消費者の暮らしに対してのレベルアップ”にも気持ちを注いでやるということは大切なことではないでしょうか?良いデザインは良い消費の元に成り立っている事を忘れてはいけません。ユーザーはデザインサイクルの中にいるということを忘れてはいけないのです。
モノを気持ちよく綺麗に使いたいと思う心は誰しもあると思います。ネットショッピングという遠隔されたサービスの中でいかにお客様に温かさを提供するかという事に努力を費やしてきたSCOPEさんと私の意見が一致し今回の連載が実現しました。
この連載では “すすめるデザイン”と題しまして皆様によりリアルな視点でのモノの素晴らしさを伝えていきたいと思います。

ワダケンジ


和田健司
デザイナー/デザインの研究所代表。デザインアカデミーアイントホーフェン(オランダ)にてDroog Designのハイス・バッカーに師事。同大学院課程
修了。(MA) 帰国後、広告代理店勤務を経て「デザインの研究所」を設立。今まで当然だと思っていた物事や方法・デザインを、新しいコンセプトひと
つで、新しい価値のある姿へと変化させる。プロダクトデザインを中心にディレクションワーク、執筆活動までジャンルにとらわれることなく活動を広げる。
http://www.adsgn.com/








































