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花と花瓶

- 2016.07 -

  • Floraベース12cm
  • Bellmanベース145mm
  • Aaltoベース200mm
  • Finrandia
  • Floraベース24cm
  • Floraボウル250mm

涼を求める
この季節には。

日を追うごとに、暑くなる。まだまだ夏はこれからが本番、のはずだけど、すでにバテバテのお粗末な状態。少し気合いが足らないのかもしれない。夏ってこんなに暑かったっけ??去年もそんなことを言っていた気もするけれど…。まあ、あまり深く考えないことにしよう。とにかく暑いのが辛い。出来れば外にだって、一歩たりとも出たくないのだけど、そんなわけにもいかない、働かなければ、食べてはいけない。休みの日だって、犬の散歩に出かけないといけない。そんなことをぶつぶつ言っていると、決まって、『暑いのめっちゃきもちいいじゃん、おれ夏すげー好きだからっさ。』という、夏ラバーズの猛攻をくらうから、気をつけろ。声をひそめ、静かにこの季節をやり過ごす。そう、植物と話をするくらいが、丁度いい。そんなカロリー消化程度にとどめるのが得策だ。とすれば、会話する相手は、涼やかな花を選ぼう。目にも涼しい、可愛らしい花と過ごす夏。私なりになんとか、この季節を楽しんでみる。

text:スタッフ成戸
アールトベース

Aaltoベース

Aalto vase 200mm

アケビのアーチと
弾けるつぼみ


紫陽花と言うと、昔ながらの形を思い浮かべるけれど、最近は品種改良が進み、いろんな種類が手に入るようになった。少し珍しい紫陽花を見つけたので、丸い葉がかわいらしいアケビと合わせて飾ってみた。ひょろひょろと伸びる蔓もいい雰囲気だ。調べてみると、常山紫陽花は名前に紫陽花とつくが、実は別属というのだからややこしい。正確には、ユキノシタ科ディクロア属なのだそうだ。別名中国アジサイといわれるこの花は、日が経つと、白いつぼみが段々と青くなり、花火のように弾けて花が咲く。そんな凝った演出も楽しめ、見た目にも夏らしい。紫陽花のイメージが定着してしまうから、あまり長持ちしないように思いがちだけど、ちゃんと水揚げすれば、かなり長い間楽しめる。園芸店では鉢植えも買えるみたいなので、庭に植えてみるのもいいかもしれない。

Flowers
  • 常山紫陽花
  • アケビ

枝分かれしたアケビをベースに挿し、更にもう一本、長くラインが出る枝を、アーチのように曲げて、動きを出します。空間が出来た部分に、アジサイを2本。後ろのアジサイは、短めの長さに調節すると、立体的に仕上がります。アジサイの葉は、花が動かないように固定する作用もあるので、無駄な葉を処理するのは最後に。アジサイは枝を斜めに切り、中心部にある綿を取り、さらに水につかる部分の枝に、タテに切り込みを入れると、水揚げがよく長持ちします。

アールト ベース 95mm 120mm

Aalto vase 200mm/iittala

ベルマンベース

Bellman vase 245mm

Bellman vase 145mm

シャープな花びらと
葉っぱのコンビ技

万葉集で、その歌が詠まれるほど昔から日本人に身近な花だったという紫陽花。花色が変わる様子から、移り気なイメージが定着してしまい、昔はあまり良い印象を持たれなかったらしいけど、今ではそのマイナス印象を払拭。挽回に成功して、広く愛される花となった。てなわけで、この季節といえば紫陽花。品種改良が進み、たくさんの種類が手に入る。てまりてまりという品種は、八重咲きのタイプで、花の一輪はやや小ぶり。だけどよく見ると、小さな花がきゅっと集まってかわいい。よく見る紫陽花よりも、繊細な印象だ。花弁がシャープだったので、一緒に合わせたユーカリも、しゅっとした葉っぱのものを選んでみた。

Flowers
  • 紫陽花
  • てまりてまり
  • ユーカリ

ベースとなるユーカリの枝を挿す。ボリュームがあって、枝分かれしている部分を選ぶと、花瓶の中で固定されるので、生けやすいです。ここは結構重要ポイント。そのユーカリの枝の間に、アジサイを挿します。てまりてまりはやや小ぶりな花なので、今回は2本を使用。バランスを見ながら調整します。花瓶のフチに頭を乗っける感じにすると、良い雰囲気に仕上がります。

ベルマン ベース 100mm 180mm 245mm

Bellman vase 145mm/SKRUF

フローラ ボウル

Flora Bowl

Flora Bowl 250mm

つるの先にベルが垂れる

この季節になったら、必ず飾ろうと思っていたクレマチス。というのも、ずいぶん昔に、伊豆の『クレマチスの丘』を訪ねた時に、いつかこんなきれいな庭のある家に住んでみたいという憧れを抱き、それを今でもずっと引きずっているのだ。クレマチスというと、日本でいうところの「テッセン」の形が頭にうかぶけど、品種改良が進んだ今では、3000種類以上の花の種類があるといわれていて、ぱっと見、これってクレマチス?なんていうのもけっこう多い。今回選んだのは、ビオルナ系のピエロという品種。ベルの様な花がとてもかわいらしく、細く繊細な葉も夏らしい。クレマチスの丘、また行ってみたいな、花を飾りながらそんなことを考えていた。

Flowers
  • クレマチス(ビオルナ系)
  • ピエロ

今回、250mmサイズのボウルには、10本のクレマチスを使用。5本の枝が交差するように、ベースに挿し、後は隙間を埋めるように、順番に残りを挿していく。最後の2本は、真ん中に短めに挿すと、バランス良くまとまる。葉や花弁は、ボウルの縁に引っ掛けるように生けると、飛び出たところもかわいらしく、特徴が見えやすい。150mmのボウルには5本を使用。こちらも同じ要領で。

フローラ ボウル 250mm

Flora Bowl 150mm 250mm/iittala

Flora24cm

Floraベース24cm

Flora vase 24cm

たわわにミノル木の実


家の庭に植えられているブルーベリーは、ほとんど鳥に食べられてしまうから無残な状態なのだけど、今日手に入った木には、大振りの実がたくさんついていて、とても立派だ。ブルーベリーも種類によって、それぞれに実の付き方や葉っぱが違うのだけど、別の品種を一緒に植えると、互いに良い実が付き、よく育つようになるらしいから、家のブルーベリーの隣にも、パートナーを準備しないといけないか。そんなたわわなブルーベリーを24cmのFloraベースに。これなら立派な枝を挿しても安定感ばっちりで不安がない。家の中には緑が増えてすがすがしい空間が出来上がる。ガラスの鳥しかいないから、食べられる心配もないしネ。

Flowers
  • ブルーベリー

実が多くついている枝が正面になるように飾ります。Floraベースの形は、ミディアムを選ぶと、枝が止まりやすく固定しやすい。ブルーベリーの枝は、先を剪定ばさみで割ると、水揚げがうまくいき長持ちします。実がだんだん色づいていく様子も楽しめます。

フローラ ベース12cm

Flora vase 24cm/Holmegaard

Flora12cm

Floraベース12cm

Flora vase 12cm

2色の組み合わせで、
アメジスト的効果

デルフィニュウムのような淡く可憐な花は、少し甘すぎる印象があって、どうにも避けてしまうところがある。ところが、母親は逆にこういう花が好きらしく、好んで家によく飾っている。それを見るたびに、どうにも母親のネグリジェとイメージが重なってきて、なんだかな~なんて思っていたのだが、今日生けてみたら、なんだか悪くなかった。こうして他の花と一緒に飾ると、単体で生けるよりも印象が和らいでうまく飾れるから、食わず嫌いはいかんのだ、と学習。新しいテーブルクロスに合わせてみると、布に描かれている細かな黄色や緑の色と、ひゅるりと伸びるコガネバナとの相性がぴったり。鮮やかな紫がマッチしていい感じだ。アメジスト的組み合わせは夏も使える。

Flowers
  • ブルースター
  • コガネバナ
  • デルフィニュウム

二つの花を組み合わせる時、形的に特徴的なもの、紫や青等同系色のもの同士を組み合わせると、洒落た感じで新鮮。長い茎が伸びるコガネバナは、長めに切って花先の動きが出るように挿すと、短いブルースターとデルフィニュウムとのバランスがうまくまとまります。

フローラ ベース12cm

Flora vase 12cm/Holmegaard

フィンランディア

Aaltoベース

Finlandia 201mm

花のブルーと布のブルー

青い花を探していて見つけたブルースター。星形に咲く花は、なんと言ってもこの淡いブルーが魅力的。そして猫の耳のような、全体的に起毛した、柔らかい感触の葉っぱは、触ると気持ちよくて、ちょっと癖になる。欧米では、男の子の出産祝いに送られたり、結婚式でブーケに使われることも多いよう。サムシングブルーとかいうあれ。なんといっても、花言葉が『幸せな愛』なのだから、そりゃあもうドンピシャなわけだ。昔買った古いマリメッコの生地が、確かこんなブルーじゃなかったっけ?そんなことをふと思い出し、古い布が入った茶箱から一枚引っ張り出した。そんな布と花との組み合わせを楽しむのも、また面白い。

Flowers
  • ブルースター
    (オキシペタルム)

ブルースターは、フィンランディアに高さを出して飾ってみました。左右のバランスが、7:3くらいになるように、中心にくる枝は、少し短めに切ると見た目がいいです。枝先を切ると、白い液が出てきますが、これをそのままにすると、そこが固まって十分に水揚げしなくなるので注意。白い液は吹きとってから水に入れましょう。花の青が、だんだん紫に変化していく様子もきれいです。

Finlandia 201mm

Finlandia 201mm/iittala

Ruutu vase/iittala

花瓶なんだけど花を飾らなくていいんじゃないの?ってヤツ。

イッタラの新しい花瓶Ruutu。うまく花を飾れる自信もなくて、長いこと手を出せないでいた。ここまでならば無理に花を飾らなくてもいいんじゃないか。置くだけ、それだけで十分じゃないか。たまには、こういう事もある。色の選び方と濃淡がとても素晴らしく重なりが美しい。そしてテーブルに映り込む色の付いた影も激しく美しい。日中も綺麗なのだけれど夕暮れ時の雰囲気は何より最高だ。

Ruutu vase/iittala

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