twitter掲示板メルマガシャチョブロナウ
  • Floraボウル
  • Floraボウル
  • Floraベース
  • Aaltoベース
  • ベルマンベース
  • ベルマンベース

冬の和花は、どうにも苦手なんだけど

そこに広がるのがイングリッシュガーデンだったならば、庭先で積んできた花を、さっと飾るのもスバラシク様になるのだろうけど、我が家の庭を見回せば、そこに咲いているのは母親が育てる椿や水仙や葉牡丹、そして畑に伸びるネギ坊主。こんな具合じゃあ、なんともかんとも、どうにもこうにも洒落た雰囲気にはならず、近所の花屋に車を走らせるしかない。しかしそんな和の花、今の暮らしに合うような、飾り方ないものだろうか…。そんな思いから始まった、和花見直し劇場の第1幕。この季節に手に入るいくつかの和花と、その和の雰囲気をやわらげることができる洋花を少し。これで、スコープの花瓶を飾ってみることとする。text:スタッフ成戸

フローラ ボウル

Flora Bowl

和花特有の色の濃い葉っぱには、小さな実と花を

フローラ ボウル 250mm

色の濃い葉っぱは、和花の特徴。これがあるとどうしても和の雰囲気が強くなるから、そこには、柔らかい色の茎や葉っぱや実、花を合わせて、それを和らげる。するといろんな場所に飾りやすくなる。エンドウは蔓の端がくるくるとカールしてボウルの縁に引っ掛けやすいし、葉の裏が滑りにくいので固定しやすく、基礎を作るのに向いている。後はこの基礎に、可愛らしい実や好きな花をプラスしていく。花を生けたボウルは、上から見るのがベスポジなので低いローテーブルやダイニングテーブルに飾るのが気に入っている。

Flowers

エンドウ(豆の花)
青文字
冬ツタ
ギガンジューム ブルーパフューム
松虫草

曲げやすく柔らかい茎でベースを作って、その隙間に花や実を挿していくという基本スタイル。今回は、エンドウの花でベースを作り、隙間に青文字と冬ツタの細いところを挿した。ここで2種類の実の色を使うと、奥行きが出るというのは、お花屋さん直伝テクニック。最後に花パート、ギガンジュームと松虫草を挿すと。清楚な雰囲気となって美しくまとまる。ギガンジュームは洋花要員。ネギの仲間と聞いたから、茎の切り口に花を近づけてみると、確かにネギ臭い。

フローラ ボウル 250mm

Flora Bowl 250mm/iittala

アールト ベース

Bellman

シンプルなフラワーベースに、ストレートに。

アールト ベース 120mm

花屋さん、ではなく畑で見たことしかなかったエンドウ。つまり、花瓶に飾る花として全く意識していない植物だったのだけど、小さく切ってボウルに飾っても、茎が扱い易いし、一本だけを飾っても、見る場所によっていろんな表情がある、なかなか見ごたえのある花だった。特に円筒状のベース、Bellmanに飾ると、花瓶の中の様子まで、細かい所がよく見えるから、スミレのような可憐な花、細く伸びる蔓、花が落ちた後にできるお馴染みのエンドウの実、など思いがけず可愛らしい部分をたくさん発見したのは、とても新鮮だった。

Flowers

エンドウ(豆の花)

枝が分かれたエンドウを、花器の高さに合わせてカットする。広がった茎の先をガラスの端に固定して、茎を真ん中に立たせる。茎の分かれ目にある、大きな葉っぱを取り除いて整理すると、スッキリとした見た目に。水の位置は全体の8分の1程度。ごく少なめの水量が見た目に美しい。しっかりと自立して、長持ちするのもナイスポイント。

ベルマン ベース 100mm 180mm 245mm

Bellman vase 145mm/SKRUF

Flora24㎝

Flora24㎝

特徴的な洋物投入で、24cmの存在感は絶大。

フローラ ボウル 250mm

24cmに何を飾るか、というのは最後まで苦戦した。大ぶりの枝を飾りたくなるのだけど、このサイズに梅や三叉を飾ってしまうと、どうしても侘び寂びがきいて、和の雰囲気が強くなってしまう。色々と迷走した結果、少し風変りな洋の花、カランコエを使い、和花を気配を和らげる方向を模索してみた。風船の様な不思議な実と、多肉植物の様な葉が目を引くカランコエはアザミやナデシコのような定番の和花と意外にもマッチして出来上がりは和とも洋とも違った、ちょっとワイルドな仕上がりとなった。

Flowers

カランコエ
トキワガマズミ
寺岡アザミ
河原撫子

カランコエを挿すとかなり高さが出るので、それよりも低い位置にポツポツと小さなつぼみが付いたトキワガマズミをさして下の方にボリュームを出す。アザミと撫子を三角形になるように挿すと、赤のグラデーションで奥行きがでる。ベースのなかに入る葉は極力取り除いて、すっきりと。葉が濡れて、水が痛むのも防げるし、見た目もきれい。

フローラ ベース24cm

Flora vase 24cm/Holmegaard

アールトベース

Aaltoベース

つぼみと葉の間から、ちらっと見える花に胸キュン。

アールト ベース 120mm

馬が食べると、その毒で歩くことができなくなるという馬酔木。変わった名前がついていると思っていたけど、そんな恐ろしい秘密が隠されているとは。しかしそんな一面はさておいて、馬酔木の小さなつぼみと、それが少し大きくなったようなカランコエのつぼみ、二つが一緒になると、案外相性がいいようで、細くてしゅっとした馬酔木の葉っぱと御柳梅の小さな花の印象を柔らかく変えてくれるのが不思議だ。アールトベースの中で一緒になった様子は、それぞれに花を眺めていた時とは別の印象、乙女心をくすぐるような可憐なアールトベースは、いつもそばに置いておきたいような、そんな気持ちにさせる。

Flowers

馬酔木(アセビ)
カランコエ
御柳梅

馬酔木(アセビ)は基礎となるように、枝が3方向に分かれているものを選ぶ。アールトベースの真ん中に立たせるように挿して、枝先を花器の縁に固定させる。葉っぱが多いようだったら、間引いて整理すると、横からみた時も綺麗で、他の花が挿しやすい。馬酔木(アセビ)の隙間にカランコエを、さらに枝先をアールトベースの高さに合わせて短く切った御柳梅を対角線状になるように挿す。

アールト ベース 95mm 120mm

Aalto vase 120mm/iittala

Flora12cm

Floraベース12cm

細く伸びる茎の先は、いろんな方向を向けて。

フローラ ボウル 250mm

前に、イースターの時期にフィンランドを訪れると、マンションのバルコニーや市場の花屋さんで、水仙の花をたくさん目にした。しかし日本で同じように、庭に咲く水仙を生けてみても、なんだかうまくいかない。どうしても和の雰囲気が出てしまう。何がいけないのか、そんなモヤモヤをずっと抱えていた。そんな水仙、意外と解決策は単純だった。花の高さを揃えずに、向きもばらばら、自然にばさりとFloraに挿したら、和な雰囲気は薄れ、元洋食屋さんを改造したスコープの撮影場所にも違和感なく溶け込んでいる。更に細長く、葉っぱの先がくるっとカールした、貝母を挿せば、高さと動きがでて更に洋の方向へと触れるのは面白い。早速我家でも、庭先に咲く水仙で試してみよう。

Flowers

貝母(バイモ)
水仙

水仙は葉っぱが多いので、1本に1枚くらいまで減らしすっきりさせる。花の高さ、向きはバラバラ、あまり詰め込み過ぎない量でFloraに挿すと、自然な動きが出る。更にくるっとカールした葉先と茎が特徴的な貝母を2本加えると、花瓶から花先までの動きが綺麗にまとまって、ボリュームがでる。

フローラ ベース 12cm

Flora vase 12cm/Holmegaard

+ VIEW MORE