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Arabia (アラビア) / Moomin (ムーミン) 2018 サマーマグ

Going on vacation

Arabia / Moomin 2018 サマーマグ

アラビアムーミンサマーマグ2018
「Going on vacation」

毎年、夏と冬に発売されるアラビア×ムーミンのシーズン限定マグ。今年の夏期限定は「バカンスへ行こう(Going on vacation)」と題した、楽しげなデザインです。

サマーマグは2006年、水着のムーミントロールが海に飛び込む絵柄の「ダイブ(Dive)」から始まりました。その後、2011年までは配色の異なるボーダーのシリーズ、2012年から2015年までの4年間は黄色をベースにしたシリーズと続きます。
そんなサマーマグに新しい風が吹いたのは、2016年のこと。小説『ムーミン谷の夏まつり』の絵を繊細にアレンジした「ミッドサマー(Midsummer)」は高い人気を集め、日本でも早々に売り切れ続出。2017年の 「サマーシアター(Summer Theater)」も同じ小説からの絵柄ですが、背景の配色がポップで、ややコミカルな雰囲気でした。
さらに、この2018年。「バカンスへ行こう(Going on vacation)」を最初に目にしたとき、アラビアのサマーマグだとは気づかず、新しいシリーズか、別のメーカーの商品かな?と思ってしまったほど、今までのサマーマグとは違って見えました。ですが、実際にマグを手にして、前年の「サマーシアター(Summer Theater)」と並べてみたら、なるほど、納得。大胆に雰囲気を変えつつも、きちんと統一感があり、流れも感じられます。

Arabia (アラビア) / Moomin (ムーミン) 2018 サマーマグ

歴代のアラビアムーミンサマーマグを
振り返りつつ、その流れについて
ご説明していきましょう。

  • 2006

    DIVE
    2006

    2006年から始まった夏期限定サマーマグの記念すべき第1弾「ダイブ(Dive)」。爽やかなブルー系のストライプで表現された海に、しましまの水着姿のムーミンが飛び込むという、いかにも夏らしいスッキリした雰囲気。使われている絵は、コミックス『やっかいな冬』で、ムーミンが凍った海にダイブして頭をぶつけてしまう直前の場面。マグの反対側には、反転した同じ絵がプリントされています。
    2006年から2011年までは、ボーダーを背景にしたシリーズが続きます。2007年の「ドルフィンダイブ(Dolphin dive)」以外は、裏表が同じ絵の反転で、右手で持っても左手で持っても楽しめる使いやすいデザインです。

  • 2007

    Dolphin dive
    2007

    2007年の「ドルフィンダイブ(Dolphin dive)」は、前年に引き続き青を基調としたボーダーに、ムーミンパパとムーミンママがイルカと戯れている絵柄。これはコミックス『おさびし島のご先祖さま』で、遊びに出かけた島から、懐かしいムーミン谷へ、イルカに連れ帰ってもらおうとしている場面です。サマーマグのなかではめずらしく、表裏反転ではない一枚絵のデザイン。コミックスでは、パパとママ、ミムラがイルカにつかまって同じ方向に向かっていますが、マグではパパの部分を反転、真ん中でイルカたちが顔を突き合わせて遊んでいるかのような配置になっています。

  • 2008

    On the beach
    2008

    2008年のサマーマグ第3弾「オン ザ ビーチ(On the beach)」に抜擢されたのはスノークメイデン(スノークのおじょうさん。ノンノン、フローレンと同一キャラクター)。映画『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』の原作にもなったコミックス『南の島へくりだそう』で、最新モードのビキニに身を包み、プールへ繰り出す場面が使われています。黄色とオレンジのボーダーが鮮やかで、持ち手部分にかかる白抜きの太陽がさらに夏気分をアップ。2006年、2007年のサマーマグとはがらっと雰囲気が変わったような印象を受けるものの、ボーダーの一部にブルーが残っているたため、コーディネートもバッチリ。裏表反転パターンですが、スノークメイデンご自慢の金のアンクレットは裏も表もちゃんと左足に描かれています。

  • 2009

    Siesta
    2009

    2009年からの3年は、ボーダーシリーズですが、夏だけというよりも春先から長く使える雰囲気に変わりました。
    「シェスタ(Siesta)」の主役はムーミンパパ。のんびりと白樺にもたれかかり、休息を楽しんでいます。この元絵は、実はパパではなく、コミックス『ムーミン谷のきままな暮らし』に登場する息子のムーミン。パパのトレードマークであるシルクハットを描き加え、背後の木を白樺にアレンジしています。

  • 2010

    Rose Garden
    2010

    2010年の「ローズガーデン(Rose garden)」は、背景の赤×ピンクのボーダーとムーミンママのエプロンの赤×白のストライプが、華やかで優しい印象。庭いじりが大好きなムーミンママが花壇のバラにじょうろで水をかけている場面は、コミックス『黄金のしっぽ』からの引用です。片方の手にはママのトレードマークである黒いハンドバッグをしっかりと持っています。

  • 2011

    Soap bubbles
    2011

    ボーダーシリーズの最後を飾る、2011年の「ソープバブル(Soap bubbles)」に登場しているのはリトルミイ(ちびのミイ)。ボーダーの配色が今までとは少し異なり、ミイのおだんご頭とよく似た赤味がかったオレンジ色がアクセントになっています。コミックス『ジャングルになったムーミン谷』で、カバと間違えられたムーミンたちが動物園の人たちとモメているのに、シャボン玉で遊ぶマイペースなミイ。でも、その後、動物学者の力を借りてムーミン族がカバではないことを証明し、ムーミンたちを動物園の檻から解放するという活躍をみせるのです。

  • 2012

    Primadonna's horse
    2012

    2012年から2015年までの4年間は、ぱっと明るく、夏らしい黄色シリーズ。一見、4つとも印象が似ている感は否めませんが、どの組み合わせでもぴったりフィットするという使い勝手の良さはありました。また、ややマイナーなキャラクターが大きくフィーチャーされているのも特徴で、コアなムーミンファンなら押さえておきたいシリーズともいえるでしょう。
    2012年の「プリマドンナの馬(Primadonna's horse)」に登場する、花模様のムーミン谷の馬は、ムーミンファンの間では特に人気の高いキャラクター。小説『ムーミンパパ海へいく』には、神秘的で美しいうみうまにムーミントロールが魅了されるエピソードがあります。マグに使われているのは、コミックス『恋するムーミン』に登場するサーカスのヒロインの馬で、厳密には小説のうみうまとは別人。洪水から逃れてきたプリマドンナの馬と出会い、飼い主であるプリマドンナを助けに向かったムーミンは、プリマドンナの大人っぽい魅力の虜になってしまいます。

  • 2013

    Snorkmaiden and Poet
    2013

    続く、2013年の「フローレンと詩人(Snorkmaiden and Poet)」では、今度はスノークメイデン(フローレン)がキザな詩人に夢中に! コミックス『ムーミン、海へいく』で、トゥーティッキ(おしゃまさん)と作った帆船で海へと漕ぎだしたムーミンたち。その船に隠れて乗り込んでいたのが、大げさな口調でムーミンたちを困惑させる詩人でした。彼はパパのウィスキーを飲み尽くしたり、ママが焼いたケーキを食べてしまったり、大迷惑な存在。しかし、スノークメイデンだけは、ロマンチックな詩を詠む詩人にうっとりです。マグではカットされていますが、このシーンの背後には怒った顔のムーミンが突っ立っています。

  • 2014

    Sailing with the Nibling&Tooticky
    2014

    2014年の「クリップダッスとトゥーティッキの航海(Sailing with the Nibling&Tooticky)」の絵も、前年と同じ『ムーミン、海へ行く』から。自分勝手な詩人、なんでもかじってしまうクリップダッス(英語ではニブリング)、海賊たちに振りまわされ、てんやわんやのムーミンたち。海賊たちに占拠された船から脱出に成功し、ボートに乗ってほっと一息。クリップダッスやトゥーティッキと共に、ママが淹れたコーヒーを楽しんでいる場面です。

  • 2015

    Moment on the shore
    2015

    黄色シリーズの締めくくりは、2015年の「浜辺のひととき(Moment on the shore)」。これは2012年と同じ、コミックス『恋するムーミン』のひとコマ。登場しているのは、プリマドンナのパートナーであるサーカスの曲芸師エメラルドです。いっときはプリマドンナを巡る恋のライバルとして張り合っていたムーミンとエメラルドですが、プリマドンナのわがままにうんざり。意気投合して、男チームで隠れて暮らし始めました。エメラルドはのんびりと太陽を見上げて草地に横になり、ムーミンは釣りを楽しんでいます。
    同じエピソード由来の2012年と2015年の相性がいいのは当然ですが、肝心のプリマドンナがマグに顔を見せていないのがおもしろいですね。

さて、ここまでのサマーマグには基本的に、ムーミン・コミックスからの絵が使われています。夏らしい爽やかな色合いと、ストーリー性の高い絵柄、キャラ単独のマグには起用されないようなちょっとマイナーなキャラクターたちの存在が、サマーマグの魅力といえるでしょう。ひと夏限りの単発デザインですが、ボーダーや黄色といったテーマごとに組み合わせてテーブルコーディネートが楽しめるのも、おすすめのポイントです。

  • 2016

    Midsummer
    2016

    しかし、2016年、サマーマグの方向性が一変します。「ミッドサマー(Midsummer)」には、新しい点がいくつか。まず、通常のムーミンマグはベースに色が敷きつめられているのに対し、このマグの下側のベースはライトグリーンの草花で、上部に真っ白な余白があります。そして、キャラクターの線は黒ですが、花や草のアウトラインには赤が使われていて、繊細かつ軽やかな雰囲気をかもしだしています。また、サマーマグは2007年の「ドルフィンダイブ(Dolphin dive)」を除き、同じ絵を反転させたものが裏表に入っているのですが、このマグ以降はぐるりと一枚絵になりました(今後また変わる可能性はありますけれども、現時点では)。
    使われている絵も、コミックスではなく、小説『ムーミン谷の夏まつり』のもの。ウィンターマグには小説『ムーミン谷の冬』からの絵が多く登場していますが、サマーマグに小説の絵が使われるのは初めてのことです。夏まつりの伝統として伝わる夢占いをするため、9種類の花を摘むスノークメイデンとフィリフヨンカに、ミムラねえさんも加わって、まるで女子会のよう! 人気が高かったのも納得のかわいらしさです。

  • 2017

    Summer Theater
    2017

    続く2017年の「サマーシアター(Summer Theater)」にもまた、驚かされました。ここから4年間、トーベ・ヤンソンの原画を生かした繊細なムードでいくのかな?と思いきや、大きくチェンジ。使われている絵は2016年と同じ、小説『ムーミン谷の夏まつり』のもので、ムーミンハウスが水没し、流れてきた劇場に移り住んだムーミンたちの様子が描かれています。衣装部屋のドレスに頬ずりするスノークメイデン、お芝居の脚本に取り組むムーミンパパとそっと差し入れをするムーミンママ、舞台に登場するライオン。そして、これだけはコミックスの絵ですが、紙を破って顔をのぞかせるリトルミイまでいるという、賑やかなデザインです。2016年の「ミッドサマー(Midsummer)」がたったひとつの場面なのに対して、「サマーシアター(Summer Theater)」には4つの場面が詰め込まれています。ベースは、劇場の舞台と背景の様子を緑、黄緑色、グレー、白で表現したもの。緞帳の赤と、マグのフチをぐるっと囲むライトのアクセントも効いています。盛夏だけでなく、年間を通して、食卓を明るくしてくれる楽しいマグです。

  • 2018

    Going on vacation
    2018

    そして、2018年の「バカンスへ行こう(Going on vacation)」。今年のいちばんの驚きは、ここでまた、コミックスの絵に戻ったこと。絵柄は反転パターンではなく、一枚絵で、ピクニックに出かけようと準備をするムーミン一家とスノークメイデンが描かれています。
    これは、コミックス『おさびし島のご先祖さま』の冒頭からの引用で、ムーミンがコインを投げてオモテが出たので、ピクニックに出かけようとしている場面。ムーミンママはバスケットに食器や飲み物を詰め、ムーミンはパンケーキのフライパンを手に持ち、ムーミンパパは釣り竿と網を用意し、スノークメイデンは水着を選んでいます。
    左手でマグを持ったときに見える側にいるムーミンとママの背後には、ムーミンハウスの玄関とママの花壇が追加され、名前もはっきりしない謎キャラクターの集団をはさんで、パパとスノークメイデンの側には少し南国ふうにも見える木々を配置。小さなボートを持ったお腹の白いねずみ、トーベ・ヤンソンらしい花々などが細かく隅々にまで描き込まれ、密度の高いデザインですが、上部の木々の間には白い下地が残されていて、2016年にも通じる爽やかなヌケ感もあります。ムーミンハウスの玄関の階段は白×青のボーダーにも見え、ママのバラの花壇、赤×白のしましまの水着、謎キャラの服の黄色ボーダーなど、過去のサマーマグとリンクするような要素も盛り込まれています。
    名もなき謎キャラ集団は、おそらく科学者などではなく、ムーミン谷の住人たち。ムーミンのコイントスの立ち会い人であるお腹の白いねずみから、嵐の予報が出ているにもかかわらず、ムーミン一家が出かけると聞き、呆れて噂話をしています。そこに現れた黒い傘とコート姿の教授も、遠出は危険だと止めますが、すでにヘリコプターを手配済のムーミン一家は旅立ちを強行。ヘリコプターの上から天候観測をしたかったという教授を巻き込んで無人島に向い、洞窟のご先祖さまたちに遭遇したり、難破した海賊たちと出会ったり、すったもんだの大冒険を繰り広げます。最後はイルカにひっぱってもらってムーミン谷に帰ろうとするのですが、実はその場面が、2007年の「ドルフィンダイブ(Dolphin dive)」へとつながるのです。

2016年からの3種類のサマーマグ。別個に見るとバラバラにも感じられるのですが、いっしょに使ってみると、意外にもしっくりきます。なぜなら、おそらく2019年までの4年間は、緑色をベースにしたシリーズだから。緑という共通のテーマカラーがありつつ、絵柄や雰囲気はそれぞれ大きく異なる個性がある。「サマーシアター(Summer Theater)」と「バカンスへ行こう(Going on vacation)」はペアで使ってもよし、朝のコーヒーは「バカンスへ行こう(Going on vacation)」、夜のハーブティー「サマーシアター(Summer Theater)」と気分で使い分けてもよし。どちらも、年間を通して愛用できそうな色柄なのも、大きな魅力です。また、緑のムーミンマグといえば、限定生産(販売終了)の「トーベズ・ジュビリー(Tove's Jubilee)」(通称、めがねマグ)や「ムーミンバレー(Moominvalley)」をお持ちなら、組み合わせてみるのもまた一興。
振り返ってみると、手堅くまとめてきた印象の黄色シリーズと比べて、かーなーり攻めている緑色シリーズ。緑色シリーズラストイヤーの2019年にどんなマグがリリースされるのか、早くも気になります。が、その前に、まずは2018年「バカンスへ行こう(Going on vacation)」をおひとつ、着実にゲットしておいてくださいね。

text:萩原まみ(ライター)

Arabia (アラビア)
Kaj Franck (カイ・フランク)
Tove Slotte (トーベ・スロッテ)
原作:Tove Jansson (トーベ・ヤンソン)
Arabia (アラビア) / Moomin (ムーミン) 2018 サマーマグ

Summer Theater

材質 磁器
寸法 約φ83×W110×H80mm / 約260g / 250ml
(iittala社のTeemaマグ250mlがベースとなっています。)
生産 Made in Thailand
備考
オーブン
(直火不可)
フリーザー 電子レンジ 食器洗浄器

パッケージはありません
  • 陶磁器製品に共通して見られますが、小さな黒点やピンホール、多少のがたつきはどれにもあり、良品としています。

説明書ダウンロード

Moomin 2018 サマーマグ

  • 2018年夏限定<br>ゴーイングオンバケーション
  • 2018年夏限定
    ゴーイングオンバケーション¥4,000(税抜き)
  • 2017年夏限定<br>サマーシアター
  • 2017年夏限定
    サマーシアター¥4,000(税抜き)