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Arabia  / Moomin  True to its origins

Arabia / Moomin True to its origins

お待たせいたしました! 2017年に発売され、大人のムーミンファンを熱狂させた「トゥルー トゥ イッツ オリジン(True to its origins)」、ついにスコープ入荷!です。
シリーズ名を日本語に訳すと、「真実は原点にあり」「オリジナルに忠実に」みたいな意味でしょうか。その名のとおり、余計な飾りつけを排して、トーベ・ヤンソンの原画の線の強さ、美しさ、原作の世界観をそのまま伝える、通好みの商品です。

まず、このシリーズの特別なポジションからご紹介しましょう。アラビア×ムーミンの食器には、いちばん人気のマグのように、同じアイテム同士のコーディネートを念頭においた定番商品があります。ムーミントロールのマグとムーミンママ、ムーミンパパを家族で使う、ムーミントロールとスノークメイデンまたはスナフキンをペアで使う、そんなシーンが想定されています。マグと同じ柄のプレートとボウルもあり、3点セットで使えば、食卓がぐっと賑やかに! これらの定番商品は、ムーミントロールのマグとリトルミイのプレート、スナフキンのボウルというふうに異なるキャラクターとアイテムの組み合わせでも調和するよう、絵のサイズ感や色調が工夫されています。
一方、マグ、プレート、ボウルに加え、大小の蓋付きジャー、ピッチャーなどのアイテムを、ひとつのテーマで揃えたシリーズもあります。最初にリリースされた「アドベンチャー(Moomin Adventure)」(2009-2013)は、コミックス由来の走るムーミンの絵がすべてのアイテムに共通して入り、その背景にそれぞれ異なる小説の挿絵を敷いた、大胆な白黒のデザイン。丸型トレイとロングスプーン2種もあり、計8アイテムのラインナップでした。
その流れを継承したのが、「アドベンチャームーブ(Moomin Adventure MOVE)」(2013~)。使われている絵はどれもコミックス『彗星がふってくる日』からの引用で、並べるとストーリーが展開していきます。基調は黒とグレーですが、ミイの髪の毛やフィリフヨンカのワンピースの赤を差し色に、全アイテムに共通する彗星の絵をピンクで彩った、シックななかにもかわいらしさのあるデザインでした。
それ以外にも、定番マグ+プレート+ボウルの3点に、ピッチャーとジャー0.3Lを加えた「ムーミンママズディ(Moominmamma's day)」(2014-2015)と「リトルミイズディ(Little My's Day)」(2015-2016)が期間限定で販売されていました。現在は黒をベースに人気キャラクターご先祖さまを配した「アンセスター(Ancestor)」だけ、ピッチャーとジャーが出ていますが、特に期間限定ではないようです。トーベ・ヤンソン生誕100年を記念して作られた「トーベズジュビリー(Tove’s Jubilee)」(2014)の場合は、マグのほかに、サイズの異なる小さめのジャー3点がありました。
また、絵本『さびしがりやのクニット』の絵を使った「フレンドシップ(Moomin Friendship)」(2015~)というシリーズもあります。これは、今までのシリーズにはなかった30センチのフラットなディッシュプレート、まっすぐなフチのある26センチのサービングプラター、サービングボウル、ジャー、ピッチャーという、パーティーで使うことを念頭においたような大きめのアイテムばかり。過去には、「セレブレーション(Moomin Celebration)」(2012-2015)という、ビスケットスタンドやケーキスタンド、サービングプラター、ビスケットジャー、ピッチャーなどのパーティーアイテムを揃えたシリーズも存在しました。「フレンドシップ(Moomin Friendship)」には、2018年にフィンランド限定販売のマグが追加され、現在のラインナップは6点です。
さて。2017年に発売された「トゥルー トゥ イッツ オリジン(True to its origins)」。アイテム構成も、渋いモノクロの色あいも、「アドベンチャー(Moomin Adventure)」や「アドベンチャームーブ(Moomin Adventure MOVE)」の後継のような印象ですが、画期的なのは、アラビア×ムーミンとしては初のティーポットが追加されたこと。さらに、2018年になって、大きいサイズのジャーとサービングボウルが発売され、7点のシリーズ構成になりました。このサービングボウルも、アラビア×ムーミンとしては新しい要素が追加されています。

Arabia  / Moomin  True to its origins

では、個々のアイテムの特徴と絵柄について、
詳しくご紹介していきましょう。

「トゥルー トゥ イッツ オリジン(True to its origins)」に使われているのは、小説『ムーミンパパ海へいく』と『ムーミン谷の十一月』の挿絵です。この2作はムーミン童話シリーズの第8作と第9作、つまり最後の2作品で、童話というより大人向けだと言われているもの。『ムーミンパパ海へいく』では灯台の島で新たな生活に挑戦するムーミン一家、『ムーミン谷の十一月』ではムーミン一家不在のムーミン谷が描かれます。どちらもそれまでの、彗星や洪水の脅威はあっても基本的には楽しく平和なムーミン谷を舞台にした物語とは、大きく趣が異なります。特に、『ムーミン谷の十一月』の挿絵は、トーベの最愛の母シグネが他界した直後に描かれたもので、深い喪失感が伝わってくるようです。ムーミンは日本ではアニメの印象が強く、子ども向けだと思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、この2作を読めばイメージが一変することでしょう。いえ、小説を読まずとも、「トゥルー トゥ イッツ オリジン(True to its origins)」を見れば一目瞭然。キャラクター別のムーミンマグ「ゴーイングオンバケーション(Going on vacation)」とはまったく雰囲気が違います。
『ムーミンパパ海へいく』は、穏やかな日常に物足りなさを感じたムーミンパパが、妻のムーミンママと息子のムーミントロール、養女になったちびのミイを連れて、灯台の島に移り住むお話です。
ティーポットの取っ手を右に置いた側の絵が、日の入りを待って、船で海へと漕ぎだす場面。水あび小屋の桟橋につながれた船に、たくさんの荷物を積み込むムーミンママ、ちょこんと立つちびのミイの姿が見えます。
まる一晩と次の一日、さらにまた夜になって、ようやく島につきましたが、灯台には明かりが灯っていません。島はごつごつした岩だらけで、ムーミンママの大好きな庭をこしらえるのは難しそう。サービングボウルの外側に描かれている絵のように、ムーミンパパはせっせと岩を転がして、突堤を造り、島を整えようとします。
ジャー1.2Lに使われているのは、一家が住むことになった灯台の内部。灯台もりの帽子をかぶったムーミンパパは、ねじをゆるめたり、しめたり、なんとか灯台の明かりをつけようと奮闘しています。真夜中に目を覚まし、何かに呼ばれたと感じたムーミントロールは、カンテラで足下を照らしながら、深い井戸のような階段を降りようとしているところ。ネグリジェ姿のムーミンママはベッドに腰かけて、とりとめもなく、島のことや家族のこと、懐かしいムーミン谷のことを考えています。
あるとき、ムーミントロールは浜べで、小さな銀のかなぐつを拾いました。すぐそばの砂の上には、うまのひづめの跡があり、海のなかへと続いています。かなぐつはうみうまが落としたものだろうと考えたムーミントロールは、まだ会ったことのないうみうまに憧れの気持ちを募らせます。満月の夜、ようやく姿を現した2頭のうみうま。たてがみをなびかせて、光の波のような尾をひるがえしながら、美しく踊るうみうまたちを、ムーミントロールは夢中で見つめます。ティーポットの取っ手を左にした側には、アラビア×ムーミン初登場のうみうまの絵が使われています(2012年のサマーマグ「プリマドンナの馬(Primadonna's horse)」の花模様の馬は、うみうまと同じ種族ですが、別の個体)。
島での生活は厳しく、持ってきた食料もだんだんと減っていきます。プレートの絵は、ムーミンパパとムーミントロールが雨のなか、ボートを操り、重い網を引き上げようとしているところです。

Arabia  / Moomin  True to its origins

ムーミントロールはうみうまと、一家を追って海を渡ってきた恐ろしいモランのことを考え、ムーミンママはムーミン谷のことを想いながら壁に絵を描くことに没頭し、ムーミンパパはさまざまな記録をつけて島の謎の解明を試みます。ちびのミイはいつものように、ひとりで飛びまわって気の向くままに遊んでいます。それぞれ自分の時間を思い思いに過ごすムーミン一家。ムーミンパパは、海の秘密について考えていることを、ムーミントロールに打ち明けました。サービングボウルの内側に描かれているのが、ふたりがヒースの茂みに立って、話している場面です。パパの口調は、ただ考えを巡らせながら、独りごとを言っているみたいでしたが、大人に対するように話しかけてくれたことをムーミントロールはうれしく思います。鳥たちはモランの冷気を恐れ、おそろしい鳴き声をあげて、海の向こうに飛び去っていきました。島も動揺し、息づいているかのようです。ティーポットの蓋の絵は、ムーミンパパが地面に耳を押しつけ、島の鼓動を聞こうとしているところです。

Arabia  / Moomin  True to its origins

マグカップに使われているのは、物語もいよいよ終盤、島に前から住んでいた漁師をムーミン一家が誕生パーティーに招待する場面。ケーキの上に立てられているのは、残り3本になってしまった貴重なロウソク。真ん中に座る漁師は、ムーミンパパが誕生日プレゼントとして贈ったシルクハットをかぶっています。孤独に耐えかねて灯台から逃げ出し、漁をして暮らしていた彼は、ムーミン一家の招きで久しぶりに灯台に足を踏み入れました。宴が進むにつれ、一家は漁師の正体が灯台もりだということを確信。漁師(=灯台もり)はシルクハットをパパに返し、パパは灯台で見つけてずっとかぶっていた灯台もりの帽子を返しました。その夜、パパがどうしても点けることのできなかった灯台の明かりが、再び海を照らしたのです。

Arabia  / Moomin  True to its origins

残る2つのアイテム、ボウルと小さいほうのジャー0.7Lの絵は、『ムーミン谷の十一月』からの引用です。ムーミン一家が灯台の島に滞在中、無人のムーミンやしきに客人が次々と訪れました。優しいムーミンママに会ってみたくなったホムサ・トフト、日々の暮らしにうんざりしたヘムレンさん(ムーミン谷に住んでいる収集家のおじいさんヘムレンとは別人)、掃除の最中に怖い目にあって気分転換したくなったフィリフヨンカ(こちらもコミックスとアニメに出てくる3人の子連れとは別人)、久しぶりに妹のミイの顔が見たくなったミムラねえさん、自分の年齢も名前も忘れてしまうほど年寄りのスクルッタおじさん、そして、新しい歌のメロディーの手がかりをムーミン谷に置き忘れてしまったスナフキン。ジャーに使われているのは、スナフキンが橋を渡って、ゆっくりとムーミンやしきに近づいてくる場面。ボウルは、スナフキンとヘムレンさんが、ムーミン一家がどこに行ったのか、桟橋に一家の船がつないであるかを確かめるため、霧がかった林を抜けて海岸へと向かう場面です。雪に閉ざされる冬を迎える直前、雨と霧に包まれたムーミン谷が、繊細な線画で描かれています。

Arabia  / Moomin  True to its origins

アラビア×ムーミン食器は、そのフォルムに合ったデザインにするため、デザイナーのトーベ・スロッテがいくつかの場面を組み合わせたり、足りない部分を描き加えたり、細やかなアレンジを施して仕上げています。しかし、「トゥルー トゥ イッツ オリジン(True to its origins)」シリーズは、トーベ・ヤンソンの原画の持ち味をほぼそのまま生かしています。しかも、『たのしいムーミン一家』や『ムーミン谷の夏まつり』などの楽しく明るい場面ではなく、ほんのりと憂いを感じさせる、深みのある場面ばかり。アクセントとして各アイテムをつないでいるのは、オレンジがかった黄色。ムーミンパパが灯台の島でかぶっている帽子、ムーミンママのエプロン、ミイの服、満月やランタンの明かり、スナフキンの帽子の羽、霧の向こうの空などが黄色で彩られ、プレートのボート、サービングボウルの岩など、部分的に青が加えられています。
「アドベンチャー(Moomin Adventure)」よりもさらに大人っぽく、また各アイテムの大きさは「フレンドシップ(Moomin Friendship)」より小さめの定番サイズで、ふだんの食卓からパーティーまで、幅広く活躍してくれそうです。1点または何点か、TeemaArabia Colorsと組み合わせてもいいですし、がっつりと全アイテムコーディネートして使っても、白ベースの渋い色柄なので食卓ががちゃがちゃしすぎません。ティーポットは金属の茶こし付きで、紅茶、日本茶はもちろん、大きさの合うドリッパーをつければコーヒーも淹れられます。サイズ感はTeemaのティーポットと比べるとやや小ぶりで、2~4杯分といったところでしょうか。注ぐときに押さえなくても蓋が落ちないよう一工夫されていて、ムーミンパパの絵が位置の目印の役割を果たします。注ぎ口には少し角度がついているので、垂れにくく感じました。ティーポットだけ、イラストがエンボス加工で印刷された高級感ある箱に入っているのもうれしいですね。また、今までムーミンのボウルといえば、15cmのものは外側にしか絵がなく、「フレンドシップ(Moomin Friendship)」は内側だけで、どちらも実際に使ってみると少し寂しい感じだったのですが、「トゥルー トゥ イッツ オリジン(True to its origins)」のサービングボウルは、ついに内外両面に絵が入りました。日常ではサラダやお菓子、パーティーではグラタンを焼いたり、フルーツを盛りつけたり。ジャーは飾っておくだけでも絵になりますし、蓋にはパッキンがついていて、食品だけでなく、文具や小物の収納など、幅広く活用できます。
スコープでは、まず、マグとボウル15cmとプレート、ジャー0.7Lが登場。ティーポット、新商品のサービングボウルとジャー1.2Lは11月下旬に追加予定です。少しずつ広がっていくムーミンの物語世界を、どうぞお楽しみに。

text:萩原まみ(ライター)

Arabia (アラビア)
Kaj Franck (カイ・フランク)
Tove Slotte (トーベ・スロッテ)
Tove Jansson (トーベ・ヤンソン)
材質 磁器
ジャー蓋にはシリコンパッキン付き
ティーポットには茶こし付き
寸法 マグ:約φ83×W110×H80mm / 約260g / 250ml
プレート:約φ195×H25mm
ボウル15cm:約φ150×H55mm
ジャー0.7L:約φ128×H112mm(蓋込)/ 700ml
ティーポット:約φ120(内径φ72)×W190×H135mm(蓋込)/ 約815g / 700ml
※ジャー1,2L、サービングボウル23cmは11月下旬追加予定
生産 Made in Thailand
備考 マグ、プレート、ボウル
オーブン
(直火不可)
フリーザー 電子レンジ 食器洗浄器

ジャー、ティーポット(※蓋、茶こしを除く)
電子レンジ 食器洗浄器
  • プレート19cmは底面が真っ平ではありません。パッと見で気になる程ではないですが、指の腹でお皿の表面をなぞると緩やかな凹凸があります。
  • 陶磁器製品に共通して見られますが、小さな黒点やピンホール、多少のがたつきはどれにもあり、良品としています。

説明書ダウンロード

Moomin True to its origins

  • マグ
  • マグ¥4,000(税抜き)
  • プレート19cm
  • プレート19cm¥4,500(税抜き)
  • ボウル15cm
  • ボウル15cm¥5,000(税抜き)
  • ジャー0.7L蓋にはシリコンパッキン付き
  • ジャー0.7L¥7,500(税抜き)
  • ジャー1.2L
  • ジャー1.2L¥8,500(税抜き)
  • 11月下旬 入荷予定
  • サービングボウル 23cm
  • サービングボウル 23cm¥7,000(税抜き)
  • 11月下旬 入荷予定
  • ティーポット0.7L茶漉し付きパッケージ
  • ティーポット0.7L¥10,000(税抜き)
  • 11月下旬 入荷予定