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ラインナップ
東屋 (あづまや)  蚊遣り #2 東屋 (あづまや)  蚊遣り #2

東屋 / 蚊遣り #2

南部鉄の蚊遣り

毎年、夏に入荷していた伊賀の蚊遣りが段々と入荷できなくなり、2019年、2020年は入荷なし。今後の見通しが効かない悪天候が続いていますが、岩手県水沢にあります及富(1848年から続く南部鉄器の老舗メーカー、東屋の鉄瓶なども生産しています)での蚊遣り#2の生産は順調に進み、安定供給されるようになり、僕とそれとの付き合いも好調に進展しています。砂型を使い鋳造にて作られる南部鉄の蚊遣り。湯とよばれる溶けた鉄を砂でできた型へ注ぎ入れ、翌日、熱の冷えた鉄器を型からだし、砂を落とし、バリをとり、磨きまして完成へと近づけます。そこから高温で窯焼きすることで酸化被膜を付け、茶渋で煮、蜜蝋を塗りまして完成に至る。テキストで書いてこれだけ長いのですから、実際の生産光景は熱すぎるぐらいに熱い。そんな現場の模様が東屋HPで垣間見れますので是非アクセスしてご覧下さい。《 東屋 / 工房探訪 - 製造の現場を巡る3 及富(岩手県奥州市水沢区)》 この南部鉄の蚊遣り、上から覗くように見れば、適度な太さの縁が額縁のように灰を綺麗に切り抜くので、蚊遣りの中にある灰の様子を見るのもひとつの楽しみとなります。僕の場合は主に小振りで細い渦巻き型のお香を焚くのに使っていますから、その燃え尽きた小さな灰の渦が重なっていくのも見るのもひとつの楽しみです。ちょっと渋すぎる楽しみなのですが、なんかいいです。また、新たに取り組んでいる撮影スタジオ《スコープアパートメント2》、その和室に置いてみましたら改めましていい、とても素敵でございます。インドネシア出張時に購入しました15cm角の正方形にカットされた珪化木、それが蚊遣り#2にピッタリの大きさだったので台として使ってみました。部屋が少し引き締まったように見えます。和室もいいものですね、新鮮です。そんな事もあってか、僕には南部鉄の蚊遣り#2は蚊取線香より、お香のように線の細い方が似合うように思います。

東屋 (あづまや)  蚊遣り #2

灰に線香を置き
また灰が積もる

東屋の日用品を色々見ては使って、長らく付き合って、賢いと思う物、使い方が新鮮な物、此れは便利という物がいくつかあります。そもそもそうなのか?東屋が考案したのか?いずれにしても素材や生産背景、物が醸し出す雰囲気の良さだけでなく、優れた使い勝手が其処にはアルのだから、使い手にとっては取り入れ易いというより、とにかく使ってみたくなります。その代表格がバターケースでしょう。逆スタイルの物、ケースが深くてバターをいれ、薄い蓋を乗せるスタイルはよく見かけますが、東屋スタイルの方が使ってみれば断然便利だと僕は思います。そして、この蚊遣りも、そんな物の一つです。火を灯した線香を灰の上に直接置いて使います。香炉のような仕組みとはいえ、香炉が縁遠いので僕には新鮮です。燃えた灰は、そもそもあった灰に加わるだけなので、灰の処理、片付けの必要がなく、積もった灰は線香やお香の寝床として活用されてしまうのだから無駄がないの上をいく。加えて、その灰が積もっていくことが、そもそも見苦しくない。いや、むしろイイ雰囲気にすら感じるのだから、この仕組みは儲けものです。線香を立てるための器具が必要なくなる上に、必要とされなかった灰が役に立つ、なんとも賢い仕組みだって心底感心。こういう考え方で物が作り出されていくと、無駄がなくなり、明るい未来です。ただ、灰の上に線香を置いてしまうので、最初に火を灯す際にはしっかりと、十二分に点火、着火して下さい。でないと、消えます。

東屋 (あづまや)  蚊遣り #2

僕の家には蚊がいない

実家にはハエも蚊もいたのだけれど、今の僕の家には蚊がいない。蚊取り線香に蚊取りマット、ナニモしていないんだけど、蚊はいない。刺された記憶も、寝ていてプーンと耳を刺すような音も聞いたことがない。だから、蚊遣りも必要ないのだけれど、雰囲気もよいから、ただ置いていた。ある日、急に思い立って京都へ出かけた。たまたま通りかかった松栄堂へ不思議と吸い寄せられ、そこで僕に火がついた。そこで見た渦巻型のお香が火をつけたのだ。これを東屋の蚊遣りで使ってみたい。非常にベタ、ベタベタなのだけれど、蚊遣りがお香立て方向に進んだ。そこで選んだお香は二つ、どつらも渦巻型だ。薫路の草奏と芳輪の二条。ニジョウ、ソウソウなんだか語呂もいい。新しい事務所の入口がどうにも古臭いニオイが染み付いていて好きになれないから、毎日お香を焚いて、良い香りのする入口にしてやりたい。ただ、何故渦巻型じゃなくてはいけなかったのか?という所なのだけれど、そこが蚊遣りの蚊という文字に刺され続けているのだろう。どうしても渦巻型を選びたくなってしまう。

東屋 (あづまや)  蚊遣り #2

2022年4月12日
蚊遣りというか香炉

蚊遣りというと渦巻き蚊取線香、それ専用の道具として作られている物が多いなか、東屋の蚊遣りはそれ専用の道具でもない。だから僕は蚊遣りを香炉のようにして、蚊のいない秋も冬も今も使っています。灰の上に火をしっかりつけた線香お香を置くだけ、燃え尽きた灰は積もり新たな線香やお香の寝床となります。頻繁に灰を片付ける必要もなく、灰が降り積もっていく様も雰囲気イイんだから素晴らしい。片付けない方が綺麗なんて、あまりに都合がよいのです。そんな灰が積もりまくっている見え方が好きだから、日々線香やお香をたいているというのもあります。そして、今更ですが線香を立てないで横にすれば、綺麗に燃え尽きてくれるから無駄がなくていいです。吹き抜けのあるリビングにてお香をたきましたら、家の中に香りが広がり部屋干していたタオルや衣類に香りがついたのを発見。コレがまたお風呂上りにイイんですねぇ。蚊遣は使うと癖になる物也。(シャチョウ)

ブランド
東屋 (あづまや)
製造
及富 (おいとみ)

商品スペック

材質
鋳鉄、茶渋、蜜蝋
菊花線香 : 除虫草、薄荷、除虫菊粉末、白樺木粉、タブ粉、殿粉
寸法
W150×D150×H67mm / 約1050g
生産
Made in Japan
備考
灰、菊花線香2巻 付属
菊花線香 : 燃焼時間 無風状態で、1巻約6時間 / 有効期限 未開封で3年間
直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所で保管して下さい。

購入前に確認ください

  • 鋳肌に、被膜を作る工程で生まれる色むらがあります。

説明書ダウンロード:蚊遣り #2

  • 19,800(税込)
  • 菊花線香30巻入

    1,540(税込)