

東屋 / 丸高盆
特別なときに出会う高台
高台が付いた食器は、神事に使われる器とか鏡餅を乗せる台とか、ちょっと特別な席でいつも会います。優勝した力士が飲む盃も、月見団子を乗せる月見台も高台が付いていたりして。そのせいか、このお盆も特別な時のお盆?と聞きたくなるような風格があります。もちろん普段から使うのが良いと思います。ただ、大切な人をもてなすときに、特別なお盆だったら、お茶を出す人も出される人も何となく、お互い大事にされているような気持ちが現れるんじゃないかなー。お膳のような雰囲気があるので、お客さんが沢山いるときはお菓子を乗せたまま机に出しておくのも良いですし、自分のためにお茶とお菓子乗せて楽しむのも良いかもしれません。
工房で見かけた古いお盆
もともとは但田木地工房で使い古されたお盆が原型となって丸高盆はできたそうです(右 写真)。日本の伝統を生かしたものづくりでオリジナルアイテムを作る東屋ですが、この丸高盆はまさにそこにあったものを生かして作ったんですね。このお盆、見るからに歴史があります。職人さんの手で1つずつ丁寧に、1枚の板から削り出されているから反っていても、割れていません。丈夫で長持ちします。丁寧に使えばこうやってずっと使う事ができる一生ものなんです。特別な日だけでなく、大切に、当たり前のように使ってください。これだけ使われたら、お盆だって職人さんだって嬉しいに決まってます。
産地
産地は富山県庄川町。庄川町は飛騨地方の材木が集まる地域だったために古くから木材加工が盛んで、現在もろくろを使って削る挽物と言われる漆器用の木地製品が全国へ出荷されています。 挽物とは旋盤やろくろといわれる機械に木を固定し回転させた状態で刃物を押し当てて削りだしていきます。お碗をはじめ、こけしやこまなど丸いものはほとんどこの技法で作られています。 職人さんは目測と手の感触を頼りに削るため熟練した経験と技が必要な職人技です。
素材
ウレタン加工や漆などの仕上げ塗装は一切施していません。飲み物や食べ物の水分が染みとなって残ります。それらの染みは使っていくうちに木に馴染み味となってゆきます。 また、木が湿気を吸収するため、軽い反りや歪みがございますが、使用時は直射日光に当てたり、水に長時間浸けるなど急激な変化は割れの原因となるので避けて下さい。 使い込んでいくと、木肌が色艶を増して深みが出てきますので、その様子をお楽しみ下さい。
- 但田木地工房 (ただきじこうぼう)
商品スペック
材質 | トチ 無塗装 |
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寸法 | φ283×H36mm / 約380g |
生産 | Made in Japan |