
リフター2本使い
スコープオリジナルアイテム
竹山賢デザインの木椀作り頑張ってます。
(竹山ちゃんは現在ハッリ・コスキネンの事務所へ勤務中の為
ヘルシンキ在住。日本にはおりません。僕1人頑張ります。)
メルマガでご案内した通り発売は延期になってしまいましたが
ナチュラル以外は春までには発売できるかな?って感じになって
参りました。ナチュラルは残念ながらまだ先が見えてません。
今日は、その木椀を作ってくれている現場の取材も兼ね
発売延期の原因となっております諸問題をクリアすべく
石川県山中へやってきたわけです。
製作現場の詳細は発売の時にドドーンとお伝えしますので
今日はダイジェスト版って感じで(笑)
何故山中で作る事にしたかというと
山中で木工ろくろをされている佐竹さん親子の姿勢に
感じてしまったからなのです。
古くから山中でずっと続けられている手法をずっと大事に
代々守っていらっしゃるんですね。
親から子へ、子から孫へ。
そこまでは僕が確認してます(笑)
材木は薫煙乾燥させています。
火をおこし煙で充満させた室内に木材を積み上げ
非常に長い日数をかけて乾燥させ
次に乾燥しすぎた状態になっている木材を
下の写真見たいに積み上げておき
乾燥しすぎている状態から、調度良い状態へ戻す。
ここだけの作業で1ヵ月~2ヵ月です。
そして道具の刃物も自分たちでガスやコークスを使って
熱して打って作っていくんですね。凄いですね。
まさか、そこまでだとは今日まで知らなかったです。
↓打つ現場↓って打ってないけど。ここで打つ。
そして、僕らの木椀が
一つづつ丁寧に木工ろくろで削り上げられていくわけです。
もっとギュンギュンポンポン
出来ちゃうもんなのかと
思ったらそうでもなくて、
僕らの木椀が凄く作りづらいデザインだった事もあり
余計に手間かけちゃっているようです。
ごめんなさい!
沢山売れたら少し値上げさせて頂きまして
(売る前から値上げ宣言かぁー)
僕らも利幅を削りまして
仕入れ値を上げたいなって思ったのであります。
いや嘘じゃなくて、真剣に。
スコープもこの木椀には経費を費やしていますから
それらが回収できた暁には絶対に仕入値アップします。
します宣言2010!です。
こういう技術を大事にして
物を作っていく事って大事だなって思います。
完成する物のフォルムだけを見れば
機械は凄く発展しているから
薫煙乾燥で1ヵ月とか2ヵ月とか、かけなくても
もっともっと簡単に乾燥させる方法はあって
一つづつ木工ろくろで時間をかけ丁寧に削っていかなくても
機械でギュンギュン作る事ができてしまう。
そうすれば効率もよくコストも下がるんだけど
金銭と効率の尺度ばかりが全てじゃぁない。
僕はそう思いたい。なぁ。
同じ形をしてるんだけど
一つづつ丁寧に作り上げられた物とそうでない物は
きっと全然違う物なんだと思います。
そして、こういう方向で物を作っていかないと
求める人がいなければ、
いつか頑張って続けている人が続ける事をやめてしまい
技術が消えていき
作りたいものが作れない世の中になっちゃうなって
僕は思うんです。
だから、コストは高くなっても技術があって
気持ちがある所に作って貰いたいと僕は思うのです。
そして、皆様にもこんなスコープの方向を支持して
頂けると嬉しいなぁ。
そうして出来た物がある生活や
そういう製作の背景や気持ちを知って使う人の生活は
違うんだろうなって思います。きっと優しいはずです。
なんかねスコープの周りにいる人って
お客さんも取引先さんもデザイナーさんも
みんな、優しいんだよね。優しいんだ。
って聞くと凄く高くなりそうな気がしますが
僕らはめっちゃ沢山の人にこの木椀を届けて
佐竹さんにはめっちゃ忙しくなって貰わないといけないので
皆で協力した勝負プライスでいきます。
リリースをお楽しみに。
まずは上の写真にでてる拭き漆の茶と黒でスタートします。
text:シャチョウ