Scope / Bellman タンブラー
1981年に誕生したインゲヤード・ローマンの代表作、ベルマン。惜しまれつつ2018年に生産終了となってしまいましたが、これは絶対に絶やしたくないという強い思いから、大阪のガラス工房frescoでの生産を依頼し、2023年6月にスコープでの販売再開が実現しました。ベルマン タンブラーの始まりは「毎日のための強いグラス」です。安いグラスはすぐ割れてしまいますが、割れて買い替えるならそれは本当に安いのか。そう考えたインゲヤードが、水にもワインにもビールにも万能に使えるウォーターグラス(タンブラー)をデザインしたのがベルマンの始まりです。満水約270mlという容量は、氷を入れても丁度よく、太めのプロポーションは洗いやすい。何より、分厚くぽってりとしたガラスに氷が当たるときの「カラカラ」という音が涼しげで、どこか温かみを感じさせてくれます。底には手仕事の証であるポンテ跡(インゲヤードはこれを「ベルマンの目」と呼びます)があり、一つ一つ異なる揺らぎを持った、使うほどに好きになってしまう僕の永遠のマイグラスです。
インゲヤード・ローマンが
タンブラーについて話してくれた記録
ガラス工場を辞めてから9年ほど経った頃、昔の仲間たちから声がかかりました。閉鎖されていたスクルーフのガラス工場をもう一度動かすから、デザイナーとして参加しないか、という誘いでした。現場の人たちと一緒に手を動かせるデザイナーだから声をかけた、と言われたことは、とても嬉しいことでした。その時、私が最初に作りたいと思ったのはウォーターグラスでした。安いグラスはすぐ割れてしまう。割れるたびに買い替えるなら、それは本当に安いのだろうか。そう思ったからです。長く使える、強いグラスを作りたい。水にも、ワインにも、ビールにも使える、毎日のためのグラスを作りたい。それがベルマンの始まりでした。スクルーフのガラスは、熱いうちにすべての工程を終え、縁を切って磨くコールドカットをしません。そうすることでガラスは強くなる。そのことは、職人たちと現場で試行錯誤する中で学びました。そして私は、ウォーターグラスと同時に、アクアビットのための小さなグラスも作ろうと考えました。この2つがあれば、普段使うグラスとして十分だと思ったからです。大きな紙に図面を描くと、職人たちはそのプロポーションを見て喜びました。でも同時に、誰も買わないのではないか、作るのは難しすぎるのではないか、という空気もありました。長い間、職人の技術を必要とする仕事から離れていた彼らには、自分たちにまだ作れるのかという不安もあったのだと思います。そんな時、ひとりのガラス職人が「インゲヤード、俺なら作れるよ」と言ってくれました。彼は才能に溢れた職人でしたが、お酒が好きで、少し問題もある人でした。でも、シラフでガラスを吹く時の彼は本当に素晴らしかった。彼は週末に友人と二人で工場に入り、月曜の朝には10個か12個ほどのウォーターグラス(現在のタンブラー)を完成させていました。その彼のニックネームが、ベルマンでした。18世紀スウェーデンの詩人で、お酒を愛し、王様と楽しく過ごした人物にちなんだ名前です。だからこのシリーズは、ベルマンと名付けました。ベルマンは最初からよく売れたわけではありません。高価で、シンプルすぎると思われることもありました。廃番の話が出たこともあります。でも私は、ベルマンをやめるなら私も辞める、と言いました。それほど大切なグラスだったのです。10年ほど経って、ようやく少しずつ価値が伝わり始めました。今でもこのグラスを欲しいと連絡してくれる人がいます。たくさん売れたグラスではないかもしれません。でも、好きな人の心を確かにつかんだグラスです。スクルーフの再出発と一緒に始まったベルマン。私はあの時、作って本当に良かったと思っています。
終わってしまったベルマン
その続きを日本で始める
2014年の冬、スウェーデン出張でベルマンのビアグラスについてシェイプを修正したいとインゲヤード・ローマンが話してくれたのには驚きました。1981年から続くベルマン、既に発売から何十年も経過しているアイテムを修正する。よくよく考えれば、こういったシンプルな物ほど使い続け、生活を通して感じた心地よいバランスに修正していくしか良い物を作る方法はないのかもしれない。ある雑誌にインゲヤードのインタビュー記事がありました。「私が作るモノはまだ未完成。人の手で触られたり、使ってもらって、初めて命が吹き込まれるのよ。」ベルマンは見ている時より、使い続けている時の方が素敵です。シンプルなんだけど、ベルマンにしかない不思議な魅力があって、使えば使うほど好きになっていきます。そんなに大事に思い続けているベルマンの生産が2018年で終了しました。それで、僕は日本でベルマンの続きをやりたいとインゲヤードへ直接伝えることで一歩を踏み出しました。日本でベルマンを作ろう!生産を依頼したのは大阪のfresco、東屋のBarシリーズも生産している有名なガラス工房です。生産に必要な金型を作ってスウェーデンから送ってもらい、試作とチェックと修正を繰り返し、動き出してから3年以上経過。2023年6月にようやく、日本製ベルマンをスコープで発売できました。愛用するグラスの中から、どれか一つベストグラスを選ぶとしたら?昔もベルマン、今もベルマン、それは変わりません。そんなグラスをスコープで繋ぐことができて本当によかった。
ガラス越しの風景も
氷の音もあたたかい
ベルマンのタンブラーは満水で270ml程度と、そこそこ容量があります。500ml缶のビールを2つのグラスに分けると丁度良いサイズ感で、大きすぎず小さすぎず、見た目のわりには重くもなく、非常に万能です。均一ではないシンプルなラインと、適度に揺らぎのある表面を通して見える台所などの生活空間は、まるで古い窓ガラス越しに見える風景のように味わい深く目に映ります。この見た目の味わい深さこそが、ベルマンを好きになる大きなポイントです。まず手にしたら、氷を入れる飲み物に使ってみて欲しい。氷がグラスに当たって静かに響く「カラカラ」という音が涼しげで、どこかあたたかみを感じる心地よさなのです。また、グラスは少し太めなので、お酒を何かで割ったり、かき混ぜたりするひと手間も手軽に行えます。とっても丈夫で、僕自身もこれまでに割った記憶はありません。長年使い続けるマイグラスとして選ぶには、これ以上ない名品だと思います。
ベルマンを作るのは
想像より遥かに大変だった
フレスコでの生産が始まり、僕は初めてベルマンが作られる現場に立ち会ったのですが、その製造工程は想像を遥かに超える大変なものでした。型吹きと言っても、金型に息を吹き込めばそのまま形になるわけではありません。型によって出来上がるのは下半分程度で、そこから上の部分は手仕事で少しずつ切り開き、形を整えながら完成させていくのです。直線ではない側面を道具で広げながら、最初から真っ直ぐであったかのようなきれいなラインに仕上げていく作業は、まさに熟練の技を要します。2人がかりで1個を作るのに約10分、1時間にわずか5〜6個という、驚くほど時間をかけて作られています。ほぼ手仕事による成型なので、サイズの違いや歪み、ハンドカットによる口元のわずかな傾斜など、個体差が多く生まれます。グラスの裏面には、吹き棒を外した際にできる「ポンテ跡」がザラッとしたまま残っていますが、インゲヤードはこれを「ベルマンの目」と呼び、大切なアイコンとしています。効率を優先せず、ハンドメイドでシンプルな日用品を丁寧に作り上げる。それこそが、誕生から40年以上経過しても愛され続けるベルマンの真の価値なのです。
商品スペック
- 材質
- ソーダガラス
- 容量
- 満水時 約270ml
- 寸法
- 約φ80×H90mm / 165g
※詳細なサイズは各カート上でご確認ください。 - 製造
- fresco
- 生産国
- 日本(Made in Japan)
- 備考
- 刻印:fresco I.Råman
電子レンジ不可 / 食器洗浄機不可
購入前に確認ください
- ヨレや気泡、混入が見られる場合があります。目立つ場合は個別に記載しています。
- 製造時にできるライン状の擦れ跡があります。
個別販売商品
個別販売とワケアリの考え方 (必読)
個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね~と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ!最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気!を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん!?と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい!って人はズバリ!待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。
Bellman タンブラー
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0827
φ82×H88mm / 160g5,800円 (税込)
5,220円 (税込)
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φ79×H88mm / 162g5,800円 (税込)
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φ79×H89mm / 168g5,800円 (税込)
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φ81×H87mm / 154g5,800円 (税込)
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φ78×H90mm / 138g5,800円 (税込)
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φ78×H86mm / 176g5,800円 (税込)
5,220円 (税込)
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φ79×H89mm / 166g5,800円 (税込)
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16,800円→
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ベース 250mm
16,800円→
15,120円
ベース 4サイズセット
57,200円→
51,480円
ジャグ 1000ml
34,800円→
31,320円
〈7月21日発売〉
ミルクジャグ 200ml
9,900円→
8,910円
〈7月28日発売〉
ミルクジャグ 500ml
12,800円→
11,520円
〈7月28日発売〉




















































































