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Moomin 20Stories

story12

ムーミン谷の夏の住人。

スナフキン(Snufkin)
2002-2014

人気者のはずなのにマグでは意外に不遇なスナフキン。

クールでハンサム、ときに無言で音楽を奏で、ときに
奥深い格言をさらりと呟きます。

ハーモニカと孤独を愛する音楽家で旅人でもあります。
日本ではムーミンの登場人物のなかで1位2位を争う人気者。
ムーミン、ミイと並び、グッズも数多く発売されています。

が、意外にもアラビアマグへの登場は少なく、
夏と冬に発売されるシーズンマグにもいまだ起用されず。
2010年に新しい形で復刻されたフィギュアにも、スナフキンの姿は
残念ながらありませんでした。

昭和アニメのスナフキンは
パイプをくわえ、ギターを爪弾く、渋いお兄さん(おじさん?)。
平成アニメでは少し若返って
ムーミン達と遊びに興じることも。
原作小説やコミックスでは、その中間ぐらいのイメージでしょうか。

スナフキンのことを人間だと思っている人もいるかもしれませんが、彼は「ムムリク」族。
原語名はスヌスムムリクといい、直訳は「嗅ぎ煙草野郎」ですが、
日本語では発音しづらいため、
英語名のスナフキンが採用されました。

束縛や強制を嫌う性格はお父さんのヨクサル譲り。
お母さんはミイやミムラねえさんと同じ、ミムラ夫人です。

マグに使われている絵は、絵本『さびしがりやのクニット』(講談社)からの1シーン。
奏でているのはハーモニカではなく横笛です。
後ろ姿はコミックス『ひとりぼっちのムーミン』(筑摩書房)収録の
『ムーミン谷への遠い道のり』から。
釣りが好きで、浮きも自作するスナフキンらしいポーズです。

寒さが苦手なムーミンたちは長い冬の間、冬眠して過ごします。
スナフキンは家を持たず、夏は川のほとりでテント暮らし、
秋がくると南へと旅立ちます。
(例外的に『たのしいムーミン一家』では、
ムーミン屋敷でムーミンと共に冬眠しています!)
つまり、スナフキンは基本的にはムーミン谷の夏だけの住人。
そのせいか、スナフキンのマグは春から夏に使いたくなります。

テントの横でスナフキンが淹れたコーヒーの味に思いを馳せながら、
ブラックコーヒーを飲むもよし、
焚き火でこしらえた(と、想像して)スープを飲むもよし。
パキッと明るいオレンジジュースなんかも、よく合うと思います。
できれば、屋外に持ち出して海や山を眺めながら
のんびり味わいたいですね。

text:萩原まみ(too)