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TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀
端反椀 朱塗
TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀
端反椀 溜塗 / 端反椀 朱塗

TIME & STYLE / TSUBAKI 椀


日本生活における三種の神器
唯一スコープになかったもの

洋の要素を取り入れ、スコープなりに和の食卓を組み立てていっています。日々の食卓は洋食が多いとはいえ、飯碗、汁椀、箸は三種の神器です。でも、僕には作れなかった汁椀。それは食卓に大きな穴がポカンと開いているようなもの、そこがようやく埋まってくれました。洋に歩み寄った汁椀をオリジナルで作ろうと四苦八苦していた時期もあったのですが、完全に諦めました。それには理由があって、洋なフォルムに寄せる、つまり手に持って食べる発想のない食器の世界に寄せますと、とにかく使いにくい物になるのです。また白木のお椀を作りますと、漆が使えないので、ウレタン塗装といったケミカルな塗装となります。つまり僕の望む方向に道はなかったのです。現在の漆器は実に色々です。知って手にするのはいいけれど、漆器とは名ばかりでプラスチックにウレタン塗装って物も多くあります。本体が合成樹脂で表面はウレタン塗装、本体は天然木だけど表面はウレタン塗装、本体は合成樹脂だけど表面は本漆、漢字で書かれているとわかり辛いのですが、プラスチック、ウレタン塗装は多いです。いくら安くても、日々口をつける物だから、そういうのはいらない。でも、タイム&スタイルの漆椀は取扱いを即決しました。作りは信用できますし、見た目も気に入りましたし、実際に使えば食卓で馴染みましたから。でも、国産漆を使うまで振り切ってはいないから、手の出る価格でありバランスもいい。上を望めばいくらでも存在しますが、現実的な一歩はこの辺ではないかと思います。その先に進むかどうかはその人次第ということで。

TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀
丸椀 真塗
TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀
平椀 真塗
TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀
平椀 / 丸椀 / 端反椀

丸椀、平椀、端反椀

タイム&スタイルの漆椀は、手にすると滑らかで軽いです。形は丸椀と平椀と端反椀の3種。丸椀は3つの中で一番小さなサイズだから女の人の手にもすっぽり収まります。サイズも小さいので本当に木椀?と疑うほど軽いです。一番浅い平椀ですが口径が広いので日々の汁椀として使うのでありましたら男性的に僕は感じます。ただ、つみれやしんじょの様に大きな具の入る汁物には平椀が使いよいですし似合います。料理によってわける考えがあれば、丸椀と平椀を家族分揃えるというのはアリだと思います。端反椀は口径も高さも中間サイズで一番オールマイティです。そして名前のごとく少しだけ反り返った端の加工が美しく、そこに特徴があります。どれにしようか悩む、1つを常に使いたいのでしたら端反椀でいいと思います。また数を揃える場合、全てを同型にした方がよいのか?バラバラでもよいのか?そこは好みです。揃えれば揃えるほどに整いますが、崩れれば崩れるほどに個性や面白さ、各々にあった使い易さはでると思います。どちらがいいか?を悩んでいる人は、揃える方向を選んだ方が無難です。揃えるのが嫌、つまりバラバラが好みであっても、タイム&スタイルの漆椀から選んでいれば、そこまでチグハグにはならないですから、いい雰囲気にはなると思います。また、漆器といっても、特に扱いが難しいわけではありません。やわらかい素材なので、優しく洗い、きれいに拭いて仕舞いましょう。

TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀

ちゃんと作ると大変な漆器
ゆっくり広がるといいな

石川県の山中で伝統的な漆職人の手で丁寧に作られている漆椀。単に漆椀といっても、その外見からは想像つかない程、多くの工程が必要です。乾燥させた生の木材を粗挽きし、おおまかに削り出された木材を、熟練の木地師が、数種類の鉋と轆轤を使い綺麗な木地を削りだします。次に塗師のもとに運ばれ、漆を木地に塗り、乾いたら研ぐという作業を何度も重ねます。更に熱い料理にも耐えうるよう、底の部分に麻の布を貼る『布着せ』を行い、最後には温度や埃などに十分注意しながら、仕上げの上塗りを重ねます。工程はざっと150以上あり、想像以上に大変な手間なのですが、細かな工程を丁寧に惜しまず行う事で、丈夫で美しい漆器が完成します。端反椀はこの3つの中でも特に形を造る木地挽きの作業が難しいそうです。口の木地が薄く、繊細なので加工が難しく、職人さんの中でも特に熟練した腕を持つ人にお願いしていると聞きました。こうして手間をかけて作られる物だから、無尽蔵にはでき上がりません。頑張って作ってくれても、限界があります。継続して取り扱いを続けますので漆の味がゆっくりとにじみ出てくるように、その魅力がゆっくり広がっていくといいなとそう思ってます。

TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀
端反椀 溜塗

2020年12月24日
洗剤で洗ってOK。
丁寧に拭けば艶めく。

石川県の山中で伝統的な漆職人の手で丁寧に作られている漆椀。にわか丁寧な暮らしを送る私にはハードルの高そうな器、だがしかし、素敵だー。日本人ならやっぱり漆椀でお味噌汁を飲んでみたい願望。私にお手入れができるのかな?漆椀のハードルを自分で上げに上げまくった後でお手入れ法を確認してみると、陶磁器やガラス食器と同じように中性洗剤で洗うことが出来ます。と言う事ではないですか。もちろん食洗器に入れたり、研磨剤入りの洗剤や束子などでゴシゴシ洗うのはNGなのですが、スポンジ面でいつもの通り洗剤で洗っていいというのはなんとも接しやすーい。それで一気に安心して漆椀デビュー。もう愛用6年目になりますが、普通に使っていて漆が剥げたり欠けたりすることもありません。しいて言うならば、購入時より少し艶っぽくなってきたかな?という感じ。それでまた、漆のお手入れ法を調べてみたところ、今更ですが、新しい発見あり。新品の漆器は漆の粒子が不揃いな状態なのですが、使って洗った後に丁寧に拭くことによって、その粒子が削れて鏡面のように平たくなり、艶めいてくるのだそうです。今まで、さっと水滴を撫でて自然乾燥させていただけでした。知らなかったー。銅之薬缶、真鍮盆、木箸、それに加えて、漆椀。自力で磨いて育てる愛用品が徐々に増えてきましたが、漆椀の経年変化とやらもこの目で感じてみたいから、これからは丁寧に拭いて、艶出してくぞー!(スコープ酒井)

TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀
丸椀 朱塗

2021年9月10日
ひとりの時、武士飯

シャチョウがお届けするスコープアパートメントのテーブルと打って変わりまして、酒井家からお届けしますのは米と味噌汁オンリー、質素の極み。武士飯でございやす。右に見えますのが、江戸の食卓を書いた本に載っていた納豆汁。具は納豆、小松菜、木綿豆腐。擂鉢半殺しにした納豆を出汁で伸ばして味噌汁に投入します。具材全て栄養価が高い上、意外と腹持ちがいいのです。ご飯と味噌汁だけかい!な食事を、マックス映えさせてくれますのが折敷全判。折敷の上に並べれば大抵、ねづっちくらいは整います。納豆汁はTSUBAKIの丸椀朱塗に、飯碗は伊賀の志野を並べるのが厳しい食事情を、丸く優しく温かく和らげてくれる感じがしてとても気に入っています。家にひとりの時のお昼は大体こんな感じで健康的。多分すんごい長生きすると思う。(スコープ酒井)

TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀
平椀 真塗
TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)  TSUBAKI 椀
平椀 真塗

2022年3月11日
物も人気も薄い平碗を使いまくって

TIME&STYLEのTSUBAKI碗は、圧倒的人気が端反り、次いで人気なのが酒井の武士飯効果?丸椀です。平碗はイマイチ薄味です。で、僕自身の生活のお椀を平碗に変更し、日々使いまくる試みをしましたら、平碗の良さを理解できてきましたから報告ナウ。つみれやしんじょの様な料理には平椀が似合う、使い易いはその通りながら、日常ではあまり出会わない。この平碗が使えると思いましたのは雑煮でした。僕は雑煮が好物です。毎日でもOKな人です。実家の雑煮の具は白菜に鶏肉が基本でありますけれど、僕は白菜に豚肉、これが好物です。昨年より平碗を常備しているので、それに伴いお正月から雑煮も定期的に作るようになりましたのは、嬉しい展開でございます。雑煮に平椀ナイス。そして豚汁、とんじる、ぶたじる、今でもどっちかわかんないんだけど、豚汁も平碗ナイス。だから雑煮や豚汁こういった具多き汁物の登場が頻繁でしたら平碗ナイスと思います。もちろん、普通の味噌汁には向かないのか?と聞かれれば、そんなことも当然なく、問題なく違和感なく、普通に使えます。3種それぞれ使って思いますのは、多少の似合う方向はありますけれど端反椀、丸椀、平碗、どれであっても日々にイイ感じで使えるから、好みで選べばいいんじゃないかと、そんなナウでございます。(シャチョウ)

ブランド
TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)

商品スペック

材質
木地:栃材縦木挽
下地:布着本堅地
上塗:本漆
寸法
丸椀 
φ104×H75mm / 容量:370ml / 真塗 約55g、朱塗 約65g
平椀 
φ116×H67mm / 容量:360ml / 溜塗 約75g、真塗 約70g
端反椀 
φ108×H70mm / 容量:340ml / 溜塗 約75g、朱塗 約75g

※実容量は3型共に200ml前後
生産
Made in Japan
備考
電子レンジ:× / 食器洗浄器:×

色味について


真塗
鉄を混ぜて発色させています。

朱塗
染料を混ぜて発色させています。

溜塗
朱の下塗りの上に、茶褐色の透き漆で上塗りをします。

上塗りの際に木地のちりや気泡が入ってできる、小さなふくらみがあります。また、漆の元々の色は茶褐色ですが、時間が経つと透明感が増し色味が薄くなって行きます。何年もかけ変わってゆくので、毎日目にしていると気づかないくらいかもしれませんが天然の漆ならではの変化を楽しんでいただけたらうれしいです。朱塗は染料の赤色が際立つようになり、溜め塗りは上塗りの透き漆の層から下塗りの朱漆の面がより透け明るく赤みが増し、奥深い色合いになります。真塗はほとんど変化しませんが、やはり透明感は増し、わずかに茶色っぽくなってきます。

説明書ダウンロード : 漆器