SCOPE / スノコ TEAK
購入者様は必読項目
赤字宣言にはワケがあります
この販売価格は完全なる赤字です。在庫限り100枚のみではありますが、完全赤字にて販売する理由は、問題が一点あるからです。以下を良く読んでいただき、ご自身でなにかあっても対処できる方のみオーダーをお願いします。問題点というのはスノコ表面に釘の先、銀色の小さな点がポツっと僅かに見えてくる可能性があるのです。今の段階では見えていなかったとしましても、年月が経過するとチークも少しづつ痩せていきますから、それで釘の先が僅かに見えてくる可能性があります。そこが少し割れる可能性もあります。仕入れてから数年間は寝かしたうえで、現状できる限りの修正をスコープで行っていますので、余程大丈夫だとは思うのですが、深く掘り込まれた部分にたまたま釘が打たれていたりすると、その釘の先が僅かに見えてくる可能性があります。愛用しながら拭き掃除をする時などにチェックしていただき、表面に小さな銀の点を見つけましたら、「ポンチ(先端が尖っていない平らなタイプ)」「釘締め」などを使ってハンマーで叩いて打ち込むなどして各々対処してください。とはいえ、僕自身、もう何年も何台も愛用し続けていますが、全く問題なく使用できています。正直なところ、その銀色の点が見えていてもケガするほど出てくるわけでもなく、よく見ると僅かに銀色の点が見えるかな?そんな感じですから、僕自身は打ち込んだり、修正したこともありません。だから、そこまで神経質にならなくても大丈夫だとは思うのですが、感じ方も人それぞれですし、状況も使用環境や個体により異なるでしょうから、その発生した状況に合わせてユーザー皆様で考えて、良いように対処をお願いします。そして、そういった可能性があるとわかったうえで愛用して貰えれば僕らも安心です。スタッフに販売して在庫を無くそうとも考えていたのですが、販売して欲しいというリクエストが何件かありましたので一度は売ってみることにしました。あらゆる物の価格が上昇するよりずっと前に仕入れた物を赤字で売るのですから、究極にお手頃であることは間違いないです。今から再生産して販売するとなれば、今回の何倍もの価格になってしまいますから、正直なところ現実的ではありません。長らく調べて考えて、スコープなりに高さや板幅や隙間のバランスを考えに考えて、実際に試用しながら調整して完成させた名栗仕上げのチーク製スノコではありますが、訳あり品を一度だけ販売して終了の流れです。初ライブにしてラストギグ、でも伝説にはならない。ただ、すごくイイ物だとは思ってます。
チーク無垢材を使った
インドネシアな名栗のスノコ
僕が何度も通っている老舗旅館に名栗の縁側があり、それがとっても素晴らしかったから、自分自身も玄関やベランダで使いたくなって作った物です。ただ、それをそのまま作るのではなく、特に手仕事が得意なインドネシアの家具工房にお願いしてチークで作りましたのは、ベランダなどでも活用できる物にしたかったからです。そして、幅や板厚や隙間、高さなどのバランスはスコープなりに調整しています。そして、これを作るにあたり、僕自身もインドネシアの工房へも数日通っているのですが、そこでの経験が素晴らしかった。僕の好きな旅館で撮影してきた縁側の写真を家具工房の職人に見せ「こういった表面加工は可能ですか?」と質問しましたら、すぐにチーク材を持ってきて床に置いてノミで削り始め、最終的に「こういうこと?これならできる、できた。」って、見事にその場でやって見せてくれたのです。それがなんだかダイナミックな仕上がりでかっこ良かったし、チークという材にマッチしていて僕にはより魅力的に見えただけでなく、その難しく考える前にやってみる姿勢が僕はとても気持ち良かった。実際、僕もそういうタイプだから、そういう人に出会うと盛り上がるのです。今回作ったチーク製スノコは問題を含んではいますが、とても頑張って作ってくれたことがわかる物ですし、その物の雰囲気に満足していますから、返品するとか、そういうことはせずスコープで販売することを決めました。
経年変化の具合について
僕が使ってみて思ったこと
使い込む前のチーク材というのは、チークと聞いて頭に思い浮かぶような濃い茶色ではなくて、薄い黄土色のような、いわゆる普通に見慣れた材木のような色をしています。しかし、内部に油分をたくさん含んでいるので、室内で使っていると徐々に油分が沁み出し、木が濡れた時の色のように少しずつ綺麗な飴色へと変化し、表面が滑らかになっていきます。通常、高級な室内家具で知られるチークの濃い茶色は、基本的には室内で経年変化した時の色なのだそうです。ですから、あまり日が強く当たり過ぎない、エアコンの風が当たり続けない場所で愛用を続ければ、段々と色濃く、艶やかに経年変化していくと思います。上の写真の向かって左側は、スコープアパートメントの玄関で2年ほど使い続けた物です。頻繁によく踏む場所ですから艶も出てきています。それとは逆に、屋外でチークを使うとどう変化するのか?屋外といっても、設置する環境により異なりますし、経年変化がどうなるのか?は未来のことなのではっきりしたことは言えませんが、基本的には乾燥して徐々に風化していきます。いくら木材内部の油分が豊富であっても、乾燥した風や強い直射日光を浴び続ければ、表面はカラカラに乾いていきます。水分を失って乾いた木材は色が薄くなり最終的には色が抜けてしまい白っぽく、グレーがかった色合いへと変化していきます。これは、チークに限らず木材全てに共通する変化なのですが、チーク材に関してはそこに少し違いがあります。通常の木材は屋外で使用すると完全に色が抜ける前に腐ってしまったりして、原型を留めておく事はできません。ですが、チーク材は内部に含まれた大量の油分により、表面が完全に風化してしまったような状態であっても、構造的に壊れたり、腐ったりする事はなく、原型を保ち続けてくれるのです。ですから屋外でも使い続けることができます。ちなみに向かって右側のスノコは1年ほどベランダで使っていたものをスコープアパートメントに移設し、現在は室内使いをしている物です。かなり白っぽくなっていましたが、段々と色を取り戻していっているように感じます。ちなみにチークの表面を艶やかにしたい場合はいい方法があるとインドネシアの家具工房で教えて貰いました。それは段ボールで擦る!という技です。東屋の木箸も磨くことで艶を出して仕上げていまして、実際に使い込んだ箸も手ぬぐいで磨くだけでも艶がでます。よく歩く場所は艶が出てくるのと似ているんだと思います。使っていくなかでカサカサしてきたり、毛羽だってきたら段ボールで擦ってみてください。結構なだらかになり艶も出てくると思います。普段から頻繁に踏む場所であれば、そんなことをしなくても段々と艶は出てきますけれど、カサカサしてるなと思ったらコスコス擦ってツヤツヤさせるのも手です。
使用上の注意や対策
ざっくりまとめてみます。
乾燥した風や直射日光を浴び続けますと木が枯れて縮み、表面にクラックが発生する可能性はあります。また、無塗装の無垢材ですから設置場所の環境や寒暖差、乾燥の具合により、材が伸縮しますので材が縮み割れてくることもあるのですが、湿度が高い時期になれば割れが目立たなくなったりと変化を繰り返しますから、放っておけば良いとは思うのですが、足裏で踏みつける場所でなので、ヒビ割れが気になるようでしたら蜜蝋で埋めれば目立たなくはなりますし、その割れを修復したいということでしたら、木工用ボンドや瞬間接着剤でヒビ部分を埋め、360番手あたりのきめの細かいサンドペーパーでその部分を擦り、表面をなだらかにしましたら風合いを損なうことなく自身で修正も可能です。また、ガタツキはほとんどすべての個体に見られます。程度につきましては、個別に記載していますので各個体の情報をご確認ください。また、チークは木材内部に油分を豊富に含んでいることもあり、明るい色の床などに直接置きますと、色移りしてしまうことがあります。色移り防止・フローリング保護のためにフェルトも同梱していますので、それを使えばある程度は色移りも避けられると思いますし、ガタつきも軽減されると思います。お好みで裏面に貼り付けてご活用くださいませ。
- ブランド
- SCOPE (スコープ)
商品スペック
- 材質
- チーク
- 寸法
- W650×D600×H55mm / 6.2kg
- 生産
- Made in Indonesia