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Fujiwo Ishimoto | 石本藤雄
Wall Relief | 陶板

Fujiwo Ishimoto | 石本藤雄
Wall Relief | 陶板

Brand : Arabia | アラビア
Production Period : 2000年~

1989年にマリメッコでの仕事を休み、アラビアアート部門の客員作家として1年活動し、それからずっと石本先生の陶芸は続いています。2000年にフィンランドの湖水地方にある鍾乳洞で行われた夏の展示会。そこに出品された白い3点のバラが、先生の作品で最も人気の高い、花のウォールレリーフ最初期作品です。2006年にはマリメッコを退職し、アラビアアートデパートメントにアトリエを構え陶芸に集中。そして2006年にはフィンランドのフィスカルス村で開催された庭展に、初期の花のレリーフ群を出品されます。そして日本でも2010年に「石本藤雄展 布と陶に咲く花」、2012年に「石本藤雄展 布と陶 – 冬-」が東京のスパイラルで開催され、「石本藤雄展 布と陶 – 冬-」は一部作品の入れ替えがありましたが、松山の愛媛県美術館へ巡回します。それらの展示会では多くの花のレリーフが展示されています。僕が初めて石本先生の作品を手にしたのは、2010年の展示会で、チラシで見ていた時には、小さな陶製ブローチをイメージしていましたから、展示会場を訪れ、目に飛び込んできた壁一面を覆う大きな花のレリーフ群を見た時には、全く想像もしていなかったサイズ感に、とにかく驚きました。よくよく考えればフィンランドで見るウォールプレートと考えると一般的なサイズなのです。ただ、日本ではあまり見ない物だから、実物を初めて見る日本の人はきっと驚くことでしょう。2010年の展示会はまだ好みの作品を選んでいる余裕がありましたが、2012年の展示会はオープン間もなく多くの作品が売れてしまい、なかなか自分好みの物を選ぶことができませんでした。石本先生の花をモチーフにしたウォールレリーフや果物をモチーフにしたオブジェは、凄いスピードで人気が上昇していて、非常に手に入れにくいアートピースとなっています。今後もそれは加速の一途を辿ることでしょう。だからといってなんでもいいから買えるうちに買う必要もないのですが、気に入った作品と出会えたならば迷わず買うというのは後悔しない最良の手と、僕自身は思っています。

石本先生の陶芸作品はオイバ・トイッカのアートピースと違い職人が作るわけではなく、石本先生が全て自分自身で作陶されているので、その生産数は非常に限られています。欲しい人が10倍になったから10倍の数を作るというような事は全くできない。また先生の制作意欲がわかないとできてこないし、先生がドラマにはまるとスピードがかなり落ちます。ちなみに先生が作った作品には裏に二桁の数字が彫られていますが、これは制作年です。2008年なら08と彫られています。それは何故2008と彫らないのかといえば、08の方が先生は好きだからです。また先生は一度焼成してからも気に入るまで手を加え続けるので制作年と販売年が大きくズレるという事もあり得ます。2011年にアラビアから、石本先生がデザインしたウォールレリーフ、ウォールプレートが発売されていますが、これに関しましては先生自身が作った物ではなく、今は閉鎖されてしまったフィンランドのアラビア工場で生産された物です。

人気のなかったフルーツのオブジェ

僕が初めて先生の作品と出会った2010年の展示会「石本藤雄展 布と陶に咲く花」。そこで僕は花のウォールレリーフを2点買った。その時にフルーツのオブジェも出ていたのだけれど、それはあまり人気なかったんだと先生は言っていた。その時、僕も買っていない。その一連のフルーツのオブジェ。破損のあった作品が修理されてアトリエに置かれていたのを僕が見つけ、先生がそれを僕にくれた。そして僕はスコープのスタジオに置いて、いつも撮影に使っていたから、段々と欲しい人が増え、それを小さくした作品をスコープで先生にオーダーした。そんな風になんとなくゆるくつながっていく。先生とスコープもゆるくつながっている。これからも焦らないでゆるく続けていこうと思う。