Arabia / Moomin 2021 ウィンターマグ 0.3L
アラビアムーミンウィンターマグ2021
「Snow moonlight」
このところ、小説『ムーミン谷の冬』からの絵柄が続いているアラビア×ムーミン冬マグ、2021年は「スノームーンライト(Snow moonlight)」です。昨年の「スノーブリザード(Snow blizzard)」はベースカラーに白抜きでしたが、今年はブルーグレーのベースに線画が乗るというパターンに戻りました。一昨年の「クラウンスノーロード(Crown snow-load)」の続きのような雰囲気ですが、ピンク色だった月が黄色く沈みかかっていて、背景を埋める黒い線が強い寒さを表しているかのようです。アクセントになっているのは、月とムーミントロールのガウン、トゥーティッキ(おしゃまさん)の髪の黄色。後ろ姿ですが、リトルミイもいます。マグの反対側には、冬空を照らす丸い月と、雪の重みでたわんだ木。これは物語の冒頭の挿絵で、ふたつのシーンが巧みに組み合わせられています。寒さに身を縮めながら、三人は何を見ているのでしょうか? 小説では、雪のうまが、氷姫を見つめたためにかちこちになってしまった子りすを背に乗せ、走り去っていくのを見守っている場面。木の下から凍った海へと続く地面をよく見ると、小さな足跡が描かれています。ムーミントロールのガウンは原作では青で、お葬式の寒さをしのぐために着たものなんです。元絵のムーミントロールの顔に入っている影のような線はマグでは省かれ、心なしか明るい表情にアレンジされています。
小説『ムーミン谷の冬』のストーリーと過去のウィンターマグを順に並べてみると、冬眠から目覚めてしまったムーミントロールが眠るムーミンママたちを見つめている2015年「冬眠(Hibernation)」→2019年「クラウンスノーロード(Crown snow-load)」でリトルミイと共に生まれて初めての冬を経験→2007年「スノーランタン(Snow Lantern)」でトゥーティッキと出会い→2016年「スノーホース(Snowhorse)」で雪のうまや氷姫の存在を知り→2021年「スノームーンライト(Snow moonlight)で雪のうまを見送り、2018年「ライトスノーフォール(Light snowfall)」で冬も悪くないなと思ったものの、2020年「スノーブリザード(Snow blizzard)」で再び冬の恐ろしさを知る、という流れになります。お葬式の場面と思うとちょっと驚いてしまいますが、この物語の最後には、もしかしたら子りすは生きていたのかも!?と思わせる、ほっとするようなエピローグが用意されています。気になる方はぜひ、マグに温かい飲み物を入れて、原作を読んでみてくださいね。text:萩原まみ(ライター)
2021年10月14日
いい方のやばい判定
「今年の冬マグやばいですね。」北欧大好きスタッフの松尾が、海外サイトでいち早く今年のムーミン冬マグをチェックした模様。やばいとは??と思いながら「へぇ~そうなんだ。」と答えると「へぇ~って、ナルトさんが発注してるんじゃないんすか?」と、軽くジャブを入れてきた。そうです、私が発注してます。けどねぇ、発注する時は、とっても小さい写真をみてこんな感じの柄かな~?と想像力マックス、イメージを膨らませて数量を決めるので、どんなイラストが描かれているかってのはよくわかってないのですよ。毎年入荷してきたものを見て、あ~かわいいやん!ヨカッタ!とホッとする、そんななのです。てなわけで、今年もその冬マグが、入荷してきました。今年は静かで落ち着いた印象。片面はムーミンとトゥーティッキとミイの3人が小さく描かれていますが、もう片面は月と木の風景のみ。個人的にすごく好きだった2019年の冬マグ、クラウンスノーロードに近いタッチのような気がします。あちらが昼だったら今年は夜だな。あわせてもっときたい、そんな雰囲気。つまりいい方のやばい判定です!(スコープ成戸)
ここで、アラビアムーミンウィンターマグの歴史と、
マグに使われている絵のストーリーについて、
ざっとおさらいしてみましょう。
コミックスのストーリーに沿ってマグを並べ替えると、2023年→2014年→2011年→2010年→1997-2002 年→2023年→2008年の順になります(ひとつのマグに複数のシーンが使われているため、多少前後する部分もありますがご容赦ください)。 2012年の「ウィンターフォレスト(Winter Forest)」と2013年の「アンダーザツリー(Under the tree)」はまた少し絵柄の趣が変わって、フィンランド外務省からの依頼でトーベが描きおろした「サンタクロースの手紙」のトナカイの絵、コミックス執筆を姉のトーベから引き継いだラルス・ヤンソンによる『Moomin and Aunt Jane』など、あまりなじみのない絵が使われ、アニメのイメージに近いような親しみやすい雰囲気でした。
商品スペック
- 材質
- 磁器
- 寸法
- 約φ80×W110×H80mm / 260g
300ml(容量はメーカー表記です。実容量は、約280mlになります。) - 生産
- Made in Thailand
- 備考
- パッケージはありません
オーブン(直火不可):○ / フリーザー:○ / 電子レンジ:○ / 食器洗浄機:○
購入前に確認ください
- 小さな黒点やピンホールは良品としています。
説明書ダウンロード:陶磁器