iittala / Art Works by Oiva Toikka Luola・Lahde

Oiva Toikka Art Works 2010
急に出てきちゃったんだ2016

2009年にスタートしたArt Works、
今は止まっているようだけれど
初年度はハッリ・コスキネン、
翌年2010年はオイバ・トイッカが
自身の代表作を、新しい切り口で
もう一度、作り上げた事もあって
かなりの注目を集めていました。

白とクリアのポムポム、Lumilina、
クリアのLehto（スコープでも販売）
キューブ倍増Loilotus、Liplatus
縦長大作のLatina、そして
今回入荷しました、LuolaとLahde。

全ての作品はフィンランド語で
Lから始まる名前が付いていて
オイバ・トイッカがいうには

「ほら、同じ年に生まれた子牛には
　同じ文字で始まる名前をつけるだろ？
　このアートガラスの作品たちも同じ
　ことなんだよ。」

だそうです。

生産数は各50個と少ないのですが
価格は10万後半から50万と高額で、
流石に思い切った仕入れはできな
かった。それでLehtoのみを数点
仕入れるのみで、それらは即完売。
少し心残りに思っていたArt Works
2010の一部を突如入荷できました。

アラビア工場閉鎖に伴いまして、
倉庫整理があったそうで、その時
でてきたとかナントカかんとか。
オイバといえばスコープだろうと、
まず紹介してくれましたから、
喜び即決しオーダーしました。
6年後ですが仕入れる事ができて
本当に嬉しいし、普通の価格で
今買えるというのは更に嬉しい状況
だと思っております。ラッキー！

LuolaとLahde
スコープでの通称パックマン
1985年のDECOLLETEより

球状のパックマン、Luolaは
大きい方がグリーン、ブルー
小さい方がレッドとパープル
少々低め鏡餅スタイル、Lahdeは
ブラック、グレー、ホワイトの3色
それぞれ各色50個生産されています。

表面をサンドブラストで処理し
マット加工がされ内側はツルツル。
そしてパックリ一部が切り取られて
いるという、不思議な作品ですが、
オイバはロールストランドでも
似たボウルをデザインしています。
自宅でそれをいつも愛用し、
僕を見ると解説してくれるので
特にお気に入りなのでしょう。

さて、この元ネタとなったのが、
1985年のDecollettteという作品群。
丸く膨らませた球体のガラスの
トップ一部を切り取ったシリーズ。
1985年ストックホルムでの展覧会
Nordiska Glasmagasin store用に
ブラック、レッド、ホワイトの
3色が作られました。もちろん、
全てワンオフのアートピースです。

このDecolleteという作品群は
その後も1995～96年、2008年と
ヌータヤルヴィガラス工場の
マスターブロワーにより度々制作
されています。ほとんどの表面は
サンドブラスでマット加工され、
物によってはエッチングで
柄が描かれている物もあります。

つい数年前までLuolaとLahde
この元ネタであるDecolleteすら
正直ピンときていなかったのに
僕の周りのデザイナーなコレクター
ビンテージディーラーの自宅で目に
する機会が連続し、見続けていたら
妙に惹かれておりました。

ロリポップ、ポムポム、バンブー
それに並ぶ程に今はイイです。
オイバ作品に触れ続けていると、
このシンプルで不思議な作品に
ピンとくるようになってくる。
どちらかというと新しい方に
分類される作品だからジワジワと
くるものなのかもしれないです。

全て木箱（これが使える！）入り
オイバの直筆サインカード入り

2010年のLuolaとLahde、
特別な柄は施されていませんが
どう見ても他にはないオイバの
世界が広がる名作の一つでしょう。
これを手にする機会もそうそう
ないでしょうから、惹かれる部分
あれば、こんな突如な機会ですが
是非、手にしてみて下さい。

全て木箱に入っていて、
オイバの直筆サインとナンバーが
記入されたカードが付属します。

Luolaについての補足ですが
グリーンとブルーの方が大きく
ライトパープルは一回り小さいの
ですけれど、2010年発売時の価格
は同じでした。それでパープルが
多く残っていたのだと思います。
それでスコープ負担にてかなり
強引に価格を下げてみました。
つまりパープルは相当にお得です。

表面がマット加工されてますから
拭き跡はどうしても残ります。
また個体差の少ない作品で、その
差を写真で見極めるのは難しいです
から、今回はシリアルナンバーのみ
での個別販売とします。

ブランド

iittala

デザイン

Oiva Toikka (オイバ・トイッカ)