Lisa Larson / Bulldog S

蒐集のはじまり

私が最初に手にしたリサラーソンは一番小さいブルドッグでした。ヴィンテージショップで北欧家具を見て回るのが好きだった若かりし頃、家具には到底手が出ないけどこれなら、と少し視点をずらした、その先にいたのがこの顔。まだリサラーソンの名前も知りませんでしたが、家に持ち帰りこの顔を眺めるごとに、なんだかじわじわ。じわじわが高まり、リサラーソンなる人物にもたどり着き、そうこうしているうちに家具からこちらの世界に徐々に興味がシフトされた、そんな記憶です。思えばまだスコープのことも知らない時代、これが、特に用途を持つわけでもない “飾るもの” を買う経験のはじまりでした。そこから二十数年の間に、気づけばバードやアートピースまで手にするようになっているこの事実。当時の私から見たら、あり得ない進化（進化なのか？）を遂げているのですが、それもこれもはじまりはここから。今の私が暮らすこの空間は、このブルドッグから積み上げられてきたものなんだ、これを書きながらそんなことにも気づいてしまいました。小さいながら、私にとっては非常に大きな存在のブルドッグ。感慨深い思いで振り返るけど、当の本人（本犬？）はmessyの棚の中、本に挟まれ相変わらずの表情です。（スコープ成戸）

ブランド

Lisa Larson (リサ・ラーソン)

デザイン

Lisa Larson (リサ・ラーソン)

製造

Keramik Studion Gustavsberg (セラミックスタジオ グスタフスベリ)