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Alvar Aalto | アルヴァ・アアルト
Aalto Vase 3031 | アアルトベース 3031

Alvar Aalto | アルヴァ・アアルト
Aalto Vase 3031 | アアルトベース 3031

Brand : iittala | イッタラ
Production Period : 290mm 1954-1955 , 1962-1973

1936年のカルフラ=イッタラデザインコンペで優勝した、建築家アルヴァ・アアルトの作品「Eskimoerindens skinnbuxa」 英語にすると「Eskimo-woman's Leather Pants」日本語にしてみると「エスキモー女子の革パンツ」。いくつかのドローイングからなる、その作品は、様々なサイズのベースやプレートが描かれていたそうです。そして、アルヴァ・アアルトのガラス作品のほとんどが、ここからのバリエーションだと言われています。アアルトのアイデアでは木材を曲げるのと同じようにして、薄いスチールシートを曲げて金型を作れば、型を作るのも直すのも簡単だと閃いていたそうですが、それはガラスの製造工程ではうまくいかず、木型での生産となりました。Aaltoのガラスシリーズは1937年よりカルフラ工場にて木型を使い生産スタート。その後、1940年代後半にはカルフラ(アルテック用中心)とイッタラに分かれて生産するようになり、1949年以後はイッタラでの生産となります。そして1954年から金型を使った製造が始まり、現在でも当時とほぼ同じ形でAalto Vaseの製造が続いています。

Aalto Vase 9744 245mm-290mm

歴史の長いアアルトベースの中で、資料中最も品番が若い9744(後の3031)。これは数多くあるAaltoシリーズの中でもサイズが大きく、アルテック向けによく使われる型です。1949年までのカルフラ製造時には高さは245mm~290mmで、カラーについても様々という事ですが、あまりに物がなく、流石に一つも手にした事はないので、この時代の事は詳細不明。もちろん木型です。

Aalto Vase 3031 290mm

カルフラからイッタラへ生産が移り、品番が3031となります。色はクリア、オパール、グリーンで1954年~1955年に、クリア、オパールで1962年~1973年に生産されています。全て木型です。ただ、これはあくまでもイッタラでの販売についてであって、特別な注文についてはその限りではないのです。一時期アルテックは、いくつかの木型を使ったアアルトベースの独占権を保有していたそうで、この3031はそれに含まれていると思われます。アルテックの特別注文を多く、他企業の特別注文も存在します。殆どがクリアですが稀にグリーンも作られています。サイズは245mm~290mmの間で様々ですが大抵は290mmです。生産年も非常に長く1980年代に入ってからも特別注文分は生産されています。

Aalto Vase 3031、200mmは別物

Aalto Vase 3031と聞くと、非常に大きな物をイメージしてしまうのだけれど、1968年から金型を使って生産されているAalto Vase 3031 200mmというのは、現在も生産が続くAalto Vase 200mmです。1930年代から作られている3031(9744)を200mm、つまり高さを低くした物ではなく、3031(9744)を全体的に小さく200mmに縮小し、金型で作ったという物でして、3031 290mmにスモールライトをあてて70%ぐらいの大きさにしたって感じの物、今も定番としてラインナップされている物です。非常に勘違いし易いのですけれど。なので木型を使った3031 290mmとは雰囲気も違いサイズ感は大きく違うので根本的に別物と思った方がいいです。色はクリアとオパール。生産は1968年から1974年、そして1988年から現在まで続いています。Aalto Vase 290mmはなかなかのサイズで高額ですから、小さくなり、手を出せる価格のAalto Vase 200mmは大事な存在でもあります。