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Alvar Aalto Collection ベース No.1 145mm

iittala Alvar Aalto Collection ベース No.1 145mm — smoky clear

iittala / Alvar Aalto Collection ベース No.1 145mm

No.１

Aalto Vase 145mm（古い品番で9749）、色々なところで目にする有名モデルなのですが、1930年40年代のビンテージと出会うことはほぼなく、極稀にオークションで見かけると超高額で手が出ない。いつか欲しいと思っていたアアルトベースです。でも、近年も度々生産されていて、僕自身も一つ持っているから、「いつか欲しい」と言いつつ、持っているじゃんってことなのですが、それはそうでもないのです。古い本で見る木型を使った初期145mm、近年生産されている145mm、かなりラインが違います。初期のベースは曲線がきつく、急激なカーブを描いているのですが、近年生産されたベースは曲線が緩やか。それは木型が焼けて緩くなったのとは違うように見える。それで、僕は本に出ているような145mmを作ってみたいとリクエストすると、イッタラが詳しく調べてくれました。このモデルはカーブがきつすぎて製造が難しく、何度か木型に変更が加えられて今に至っています。かなり初期段階で大きく変更されていると聞き、本で見る古いベースにもカーブが緩い物があることに納得しました。それで一番最初のラインで木型を制作して貰い、その木型で145mmを作ろう！それがこのプランです。滅茶苦茶ですが実現できたのが奇跡だと思う。イッタラでも最初の木型を使うからNo.1と呼ばれていて、そのまま商品名に加わりました。そして完成した試作品をアアルトデザインに詳しいヘルシンキのアートディーラーに見せると、「これが今、生産された物なのか？お前が作ったのか？これは凄いぞ！」と、驚いてくれました。そして、彼のギャラリーでの撮影にも喜んで協力してくれたし、このベースを撮影するなら古いトロリーに乗せるべきだ、それはきっと美しいぞ！と言って、わざわざ古いトロリーを自宅から持ってきてくれました。何度も素晴らしい、実に素晴らしいと褒めたたえてくれたのは嬉しかった。初期の型を使って、なるべく薄く吹く、これが非常に難しいのです。とにかく破損も多くなるので、価格はとっても高くなります。2018年に生産してこの価格だから、今これを作ったらいくらになる？もう再現できそうにない企画ですが、実現できて本当に良かった。僕が本で見ていたアアルトベース、コレが欲しかったのです。

ベースにはナンバリングされてないから
木箱に重量とナンバリングを入れてみる

特別なモデルだから、ベース裏の刻印にナンバーを加えて欲しいとイッタラにリクエストしましたが、それは却下されました。刻印は「ALVAR AALTO IITTALA 2018」です。ナンバリングされていませんが、ナンバリングしたい気持ちがずっとあったので、このベース用にと準備してあった木箱、その木箱にベースの重さと個別販売するときの識別用ナンバーを一つ一つ、レーザー刻印しました。だから、木箱は個々のベース専用です。また、販売した全個体の写真と重さとナンバーを一覧にした用紙を1枚ずつ同梱しています。スコープ20周年で作った石本藤雄先生デザインのhirahira布で包んで梱包していますが、これはそもそも20周年で販売する予定だったから、木箱や布が準備されているわけです。この木箱やナンバリング、一覧用紙の同梱みたいなことは、僕がこれからやってみようと思っている「scope ＋」という企画の第一弾ということになります。

スモーキークリアとモスグリーン

スモーキークリアは試作を重ねる中で発見した新色です。僕は古いアアルトベースを収集してみて、クリアにも色々あることに気づきました。その中でも僕が好きなクリアは、色味のない、青っぽく輝かないクリアです。そんなクリアで作りたいとリクエストして、当然無理だと即断られたのですが、試作を重ねていく中で偶然それが一つできてしまったのです。その時は本当に本当に驚きました。そして、それがどうしてできたのか？イッタラが詳しく調べてくれて原因解明！再現できてしまいました。とはいえ、微妙なクリアの違いでして個体差もありますから、僕の自己満足レベルなのかもしれませんが、僕はスモーキークリアに大満足しています。もう一色のモスグリーンは、試作の時にたまたま使えた色、偶然の流れで試作してみたら、すごくマッチしていた。もうこれで行こうと即決しました。偶然と自然の流れで決まった2色です。

ブランド: iittala

デザイン: Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)

商品スペック

材質: 無鉛ガラス
寸法: 約W290×D240×H145mm / 2260g
*詳細なサイズは各個体画像でご確認ください。
生産: Made in Finland
備考: 刻印：ALVAR AALTO IITTALA 2018
*商品名の数字は個体識別用です。

購入前に確認ください

小傷や気泡・混入は、全てにみられます。目立つものは個別で撮影しています。

個別販売とワケアリの考え方 (必読)

個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね～と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ！最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気！を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん！？と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい！って人はズバリ！待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。

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