アナログ界のモーニングセット
2011年11月9日
世界遺産 スオメリンナ島
今日は前半に時間があったのでヘルシンキの沖にある
スオメリンナ島へ行くことにしました。
いつもキュンキュンに仕事を入れてしまうので
フィンランドで観光地らしい観光地に行くのはほぼ初です。
今日は完全旅行者気分。
旅のお供の「地球の歩き方」片手に行ってまいりました。
スオメリンナとは戦時中フィンランドの
南の海岸を守っていた海上要塞。
「海上要塞」と聞くとなんだか物々しい雰囲気ですが、
ユネスコの世界遺産にも登録されている
地元の人にも人気の観光スポットです。
ヘルシンキの中心、エスプラナーディ通りの
突き当りにあるマーケット広場から
島へ向かうフェリーが出ていて
15分ほどで到着します。
公共のフェリーに乗ると
トラムやバスなど公共交通機関に自由に乗れる
ツーリストカードが使えるので
意外と簡単に行けちゃいます。
ただ1時間に1、2便しか出ていないので、
タイミングが悪かったら
マーケット広場の出店を見たりして
暇つぶししてもいいかもしれませんね。
島は4つに分かれていて、主に観光するのはその中の2島。
非常にこじんまりした島なのでメインルートの観光なら
1時間ぐらいで散策できると思います。
僕は4時間ぐらい居ましたがこのくらい時間があると
気に入った場所に長居できるし、ゆっくりと島全体を散策できます。
フェリーは島の北側のメイン埠頭に到着。
ここからは島の南にあるキングスゲート(王の門)
めがけて歩いて散策です。
↑スオメリンナ教会。本日快晴です。
このシーズンはさすがに人が少ないです。
でも初冬のひんやりした空気と閑散とした感じが
逆に気持ちよかったりします。
写真を撮っても人が入り込まないのもナイスです。
歩いていると真っ先に目に入るのがスオメリンナ教会。
シンプルな外観ですが小高い場所にあり背が高く、
灯台の役割も果たしているそうです。
橋の辺から東を見た景色。スオメリンナ海峡冬景色の一歩手前。
さらにてくてく進むともう一つの島へ渡る橋に到着。
いわば海峡です。スオメリンナ海峡(勝手に命名)。
この辺りの風景はいかにも要塞に来たって感じがします。
そうそう、橋を渡る手前にビジターセンターという
建物あるのですがこの中には日本語で書かれた
島のガイドブックが置いてありましたのでぜひゲッツしてください。
ショッキングなことに僕は帰りに気が付きました。
橋を渡り、石垣のトンネルを抜け中庭と呼ばれる場所へ。
要塞だからそこらじゅう石垣で守られていて
ラピュタに出てきた要塞みたいです。
さらにどんどん進むとなんだか朝の公園のような
気持ちのいい場所を抜けていよいよ砲台へ向かうのですが
その前にメインルートをそれてちょっと寄り道。
すんごい気持ちいい場所。
海辺の岩場。低い太陽に照らされて緑が光っています。
地図には詳しく出ていない西側の海岸にふらっと寄ってみました。
侵入制限されていてもおかしくないきれいな場所ですが
普通に海まで下りて行けます。
コケなのか海苔なのか岩に付いた緑がきれい!
すごくいい場所なのに僕以外観光客はほぼゼロ。
実はあまりに気持ちがいいのでこの場所に
1時間近くいましたがその間犬を散歩する
島の人が来たぐらい。
ここは穴場かもです。
見えてきました。
いきなりドーン。鉄の塊です。
後で気が付いたのですが地球の歩き方に出ている写真とほぼ同じカットの写真を撮っていました。
寄り道は終了して、小高い場所に上り南の砲台に到着。
寄り道しなければ数十分で着きます。
写真ではわかりにくいのですが
島の南側はかなりの砲台が配備されています。
もちろん使ってはないですけど・・・。
砲台を配備した場所っていうことは台場。
ここは東京でいうお台場ですね。
砲台を見て回るとメインルートからちょっと外れますが
ここは絶対立ち寄った方がいいです。
景色も素晴らしい。
王の門。これ以上さがって撮ると海に落っこちます。
このあとメインルートに戻って
終着点のキングスゲートに到着。
ここが当時の要塞の入場門です。
門周辺のあちこちに砲台が配備されています。
普通ならメインルートをそのまま帰るのですが、
もうチョイ時間があるので1930年代に
使われていたというフィンランドの潜水艦
ヴェシッコ号を見て帰えることに。
ヴェシッコ号。なんかヤマトっぽい。戦艦ってこういう配色多いけどなんでだろ?
途中きれいな景色を眺めながらヴェシッコ号に到着。
残念ながら中は見られませんでした。
軍事オタクではないですがなんかヤマト的な配色でかっこいいなー。
もうここまで来るとさっき渡った橋の近く。
これでだいたいぐるっと見て回った感じです。
実はこのほかにも回ってみた施設があったのですが
ほとんどが夏期のみの営業でお休み中。
特に施設を見なくても十分楽しめますけど、
冬場観光される方はお気を付けくださいね。
さっきのヴェシッコ号も観光案内によると
夏期は中を見学できるそうです。
ここまで飲まず食わずだったから
お茶でも飲んで帰ろうかと思ったけど
メイン埠頭に戻ると次のフェリーの出発まであと3分。
この次は1時間後だったのでそのまま飛び乗って
本日のスオメリンナ観光は終了です。
帰りはフェリーの外に出て
まだ3時なのに夕方のような景色を眺めながら
マーケット広場へと戻りました。
寒いからか僕以外誰も外に出ていませんでしたけどね・・・。
こんどはランチでも持って行って
またゆっくりとスオメリンナを見学したいです。
フェリーの上に飛んできたカモメ。
text:シャチョウ