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2013年1月25日
リトルミイ(Little My)

リトルミイ(Little My)
RARE LEVEL:☆
2008-

かわいい皮肉屋、リトルミイ。

車のCMにも起用され、
主人公ムーミンの人気を
しのぐ勢いのリトルミイ。
フィンランドでも特に女の子から
圧倒的な支持を得ているそうです。

ミイのいちばんの特徴は
なんといっても小さいこと。
裁縫かごで寝起きしたり
スナフキンの帽子に座ったり
できちゃうほどです。
といっても、そもそもムーミンって
どれぐらいの大きさなんでしょう?
原作者のトーベ・ヤンソンの答えは
「電話帳ぐらい」だったそうですが、
肝心の電話帳のサイズも
あまりはっきりしていません。

とにかくムーミンやミムラねえさん
と比べて、ミイは格段に小柄。
ちびのミイ、リトルミイという名前
もギリシャ語で最小を意味する
μ(みゅー)に由来します。

ミイの母は子沢山のミムラ夫人。
『ムーミンパパの思い出』(講談社)
で20番目の娘として誕生しました。
同書の最後、思い出を語り終えた
パパと旧友が再会するシーンでは
ミムラ夫人の子どもは36人に!
妹弟ができても、
ミイはやっぱり小さいまま。
その後、長女のミムラねえさんと
ムーミン谷で暮らすようになり、
『ムーミンパパ海へいく』(同)では
ムーミン一家の養女になりました。

ミムラ族特有のおだんご頭が
キュートなリトルミイですが、
その性格はハードボイルド。
誰にでも遠慮なく自分の意見を
ズバズバ言うだけでなく、
怒るとガブリと噛みつくことも!
もじもじしがちなムーミンの背中を
押してくれる存在でもあります。

平成アニメ『楽しいムーミン一家』
のイメージが強いため、
ミイというと赤いワンピース姿が
パッと思い浮かびますが、
昭和アニメでは
黄色のワンピースを着用。
原作小説の挿絵やコミックスでは
たいてい無地で、
モノクロなので色はわかりません。

2008年、リトルミイのマグは、
緑色の「Little My Sliding」から
黄色ベースの傘をさしている絵に
切り替わり、
小さいお子さんにも好まれそうな
楽しい雰囲気になりました。
アラビアマグに登場するミイの服は
絵本版が採用されています。
旧緑マグのストライプの服は
『さびしがりやのクニット』(同)、
新黄色マグのドットのワンピースは
『それからどうなるの?』(同)
で着ているものです。

鮮やかな色使いのミイのマグには
トマトジュースが似合いそう。
ミイをイメージして
ピリリと辛いタバスコ、
酸っぱいレモンをキュッと加えて。
大人の方はウォッカも足しちゃえば
ブラッディ“ミイ”になりますよ!

text:萩原まみ(too)