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スコープのベルマンシリーズアイテム一覧

Bellman

Design: Ingegerd Råman
Production Period: 1981–2018 / 2023–

スウェーデンを代表するデザイナー、インゲヤード・ローマンにより、1981年に生まれた手吹きガラスのベルマンは、スウェーデンのガラスメーカー Skruf(スクルーフ)のアイテムとしてスタートしたガラスシリーズです。北欧のクラフトらしい素朴さと、日用品としての確かな使いやすさを併せ持った、インゲヤード・ローマンの最高傑作!だと僕は思っています。デザインは驚くほど簡潔で簡単に作れそうに思うのですが、実はとてもシンプルな物をとても面倒な方法で作っています。2人がかりでなければ製作できず、最も小さなウイスキーグラスでも1つに10分はかかるという、非常に手間のかかるシリーズです。だからこそ、使っていると他とは違う、物の質量を感じてしまうので、多くの人のベストグラスになっていくのだと思います。

大阪のガラス工房frescoでのBellman 制作風景

さて、どうすれば丈夫なガラス製品になるのか?そこで選ばれたのが、ガラスを冷やすことなく、最終形まで完成させる方法です。つまり、熱いガラスの状態のまま形づくり、あとは手を加えることなく冷却して完成となります。冷めたガラスをカットする、削るということをしないので、製品が丈夫になるというのがインゲヤード・ローマンの考え方で、そこを最重視して作られています。これは簡単なようで難しい。特に、ベルマンのような直線的なデザインにするのは難関です。丸いガラスの塊が段々と真っ直ぐなラインに整えられていき、わずかに揺らぐガラスの表情、手仕事でカットされた口元、底に残るインゲヤードが目と呼ぶポンテ跡など、職人の手仕事の気配が静かに残されています。

ベルマンの魅力は、眺めるための特別なガラスではなく、使うほど生活に馴染んでいくところにあります。グラスだったら、水、お茶、アイスコーヒー、ビール、ワイン、ウイスキー、何をどれに入れても合います。厚みや重さのバランスも心地よく、毎日の定番として手が伸びてしまうグラスばかり。また、ウイスキー、タンブラー、ボウルと形が変わっても、共通しているのは、使えば確かな違いのある、その心地よい使用感です。正直、これに代わる物はないと思います。インゲヤードのデザインは、使われることでより魅力が増していきます。また、発売から何十年も経過していますが、デザイナー自身も日々の生活で愛用しながら、形やサイズを見直し続けている、暮らしの中で育ってきたシリーズです。

ベルマンの制作のため来日した際のデザイナーのインゲヤード・ローマン

そんなベルマンですが、Skrufは2018年で生産を終了しました。スコープは、インゲヤード・ローマンとも付き合いが長く、デザイナー本人が最も大事に思っているガラスシリーズだと知っているし、僕自身も愛用を続けているアイテムだから、ベルマンを終わらせないために、大阪のガラス工房frescoでの生産再開を目指しました。スウェーデンで型から作り直し、デザイナー本人も本国の職人と来日して試作と調整を重ね、膨大な試作の末にようやく完成。彼女が満足のいくシェイプとクオリティで生産できるようになりました。そして、2023年6月より日本生産、スコープでの販売が始まりました。少しずつですが、アイテムを増やしながら継続して販売していきたいと思っています。

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