
2015年8月30日
ヘイニさんのお宅訪問
アラビアのデザイナー
ヘイニ・リータフフタさんのお宅に訪問。
どこの家へおじゃましても、
どんな時間におじゃましても、
必ずおもてなしのテーブルセットが
用意されているフィンランド。


ヘイニさんのお宅も例外ではなく、
お義母さん手作りのベリージュースと
ヘイニさん手作りのキャロットケーキ。
カステヘルミのボウルにお菓子がいろいろ。
ヘイニさんらしいカラーリングの
テーブルセットで向えてくれました。
普段と変わらないように見せかけて、
自然に心地よい時間を作るのが
客人への思いやりだったりする
お・も・て・な・し。おもてなし。の
日本的表現ももちろん心地良いんだけど、
あなたを待っていましたよ!どや!
という、分かりやすいおもてなしも
時には気分良く、こういうのも嬉しいな。
と、新鮮な気持ちで楽しませてもらいました。



その後は、ヘイニさんのアトリエがある、 アラビアファクトリーに向かう。 緑の住宅地を抜けながら10分くらい。 秋のフィンランドは気持ちええー。

アラビアファクトリー内にある
ヘイニさんのアトリエ。
スコープがお願いしていた
椅子のアートピースが少し出来ていた。
アートピースを同じスタイルで
作っていくのは、苦手だわ~。
と話すヘイニさんに、
え?なになに?同じじゃなくていいよ!
むしろ自由でバラバラで
好きなように作ってもらっていいのに!
そのほうが面白いよ!
と、シャチョウ。
その言葉を聞いたとたん
良かった!イエローとかラスターとかも
使いたかったのよね!
と、ヘイニの顔が
晴れやかになってました。
ヘイニさんらしい色の小さな椅子が
たくさん出来てくるんだろうな。
今から楽しみ。

おまけ
アラビアファクトリーの煙突と比べると
シエッポはこのくらい。
フィンランド出張記
text:スコープ 酒井

2015年8月28日
iittala 2日目。試作が出来上がってきた!
iittala 2日目。今朝も昨日の会議室からスタート。
扉を開けると昨日試作したポムポムベースが!
昨日冷却コーナーへ入っていくポムポムベースを見て、大丈夫?オレンジ色を作ってない?と素人目に心配していた固体も、熱が取れると、鮮やかなパウダーイエローになってました。個人的にすごく惹かれるイエロー、ファンタスティック。
それを見ながら、今、デコレーションの数を揃えようかとか、ブルーの色を変えようかとか、カットは入れない方がいいかとか、オイバに見てもらう前段階の試作を詰めているところです。

それに加えて、ポムポムミルクピッチャー、ポムポムバードも作ったし、フローラのユニークピースも出来上がってきた。いろいろ作りすぎてシャチョウパニック気味。

フローラのユニークピースは、今のサイズラインナップにない19cmボウルの型を使い、 ガラスの色を混ぜてチャレンジ。
上の3つはクリアとカラーガラスのグラデーション。出来上がってみたら想像していたよりグラデーションが分かりにくい印象。
下のフローラは、クリアガラスにカラーガラスのフレークを混ぜたフローラ。オイバの昔の作品 “Tahiti” が元ネタですが、グリーンとイエローがフローラによく合っていてすごく素敵。
シャチョウも「早くオイバに見せたいやー。」とかなり気に入っている様子。
ミーティングがシリアスになるとシャチョウはタヒチフローラを眺めて「これええやー。」と、現実逃避してます。笑

おまけ
iittalaの食堂のkastehelmi17cmプレート30枚と比べるとシエッポはこのくらい。iittalaガラス工場より。
text:スコープ 酒井

2015年8月27日
諸々、諸事情により なんとオイバ不在!
オイバとポムポムベースを試作する。
今回の出張で一番やりたかったこと。
がっ! 諸々、諸事情によりなんとオイバ不在!
シャチョウ焦る。ひゃー。鬼汗。
それでもシャチョウの指示でiittalaの方と職人さんが動いてくれるという奇跡。寝ずに考えたアイデアをiittalaガラス工場の会議室で皆の前で指示スケッチまとめてます。今。
オイバが今日の試作を見たら、「なかなかだな」と言ってくれるよう、実際にオイバポムポムを作る時の参考にしてくれるよう、職人さん達と協力しながらナイスポムポムを試作してきますよ!

今試作をしてくれているのはヌータヤルヴィ時代からのガラス職人「みつるさん」。左のメガネがピカってますが、日本が誇る素晴らしい職人さんです。
朝のミーティングで、シャチョウの希望する形のポムは割れる可能性もある。iittalaの方がそう言っていましたが、ナイスブロワーみつるさんのおかげでいまのところ順調であります。


この後チャレンジするデカポムポムは、更なる破損との戦いになりそうですが、レッツ!チャレンジ!いってみよう!以上、50度くらいありそうな釜付近から、見てるだけの酒井がお伝えしました。シーユーネクスタイム!

text:スコープ 酒井

2015年8月21日
小鳥の宝石箱やぁ~。
今日のスコープは、
シエッポ1,000羽×3色
全羽検品&撮影の
壮絶現場からお伝えします。
壮絶なのは、
検品スタッフと撮影スタッフ。
ひよこ鑑定士も怯む数のシエッポを
一羽一羽手に取り検品。
特記事項をメモ。
シリアルナンバーをチェック。
そして撮影。


最初は、若干暗めの撮影場所での
手彫りのシリアルナンバーの確認に
文字が小さいわ、読み取りにくいわで、
相当な時間がかかったという
撮影スタッフの平山(昭和47年生)も、
1,000羽に近づくにつれて、裏返せば
シリアルナンバーが浮いて見えてくるほど、
ナンバー読み取り機能(だけ)が
進化したと自慢してました。
もう手にする事ができないと思っていた
オイバトイッカのバードの原点”sieppo”が、
一面に並んでいるという、奇跡的な風景。
ひやかしで見に来ただけの私にとっては
これはもう、パワースポットやー。


検品スタッフは目線の高さに並べて
丁寧にチェック。
これが3,000羽続きま~す。
スタッフ熊澤(写真左)に
全羽見ての感想を聞いてみると、
クリア×オレンジとイエロー×アメジストは
だいたい安定した形で、
クリアが一番個性溢れているとのこと。


そうだ、そうだった。
2月にシャチョウが現地で
シエッポ製作に立ち会った時に
「初期衝動型シエッポ」と名づけた
前のめりのシエッポもこの中にあるはずだ。
初期衝動型
iittalaのガラス職人さんにとっても
シエッポを作るのは、ほぼ初めての事。
だから一番最初に作ったクリアには
職人さんのさぐりさぐりな感じが溢れている。


この後に続くシエッポの形は
きっと安定してくるんだろう。
1羽だけ買うとしたら、
理想の形を求めてしまうけれど、
15羽コンプリートするつもりで
シエッポ貯金をしている私にとっては、
試行錯誤感がビシビシ伝わるシエッポも
気になるところ。何羽か群れを作るなら
そんなシエッポが混ざるのも面白い。
クリア選びがキーになりそう。
そんな風に感じました。
以上、現場から、
酒井がお伝えしました。
text:スコープ 酒井

2015年7月9日
傘の撥水加工を甦らせる技をやってみた。
気に入っている傘なのに、何年か使っていると、撥水力がなくなり、生地もダルンダルンになってくる。特に、グシャッてなる折り目部分に至っては、もう弾く気もないらしい。雨、染み込み、傘、重たくなる。無念。寿命か。諦めかけていたところに、アイロンひとつで撥水が復活するという素敵な情報を小耳に挟んだ。インターネットで調べてみたら、もうすでに話題になっている方法みたいで、完全に乗り遅れてる感じもするけれど、まだ乗り遅れている人がいると思うから、われが最初に思いついた人間かのように、ブログに書き留めておきます。なになに?って反応の人は、以下をどうぞ~。

撥水復活☆その方法乾いた状態の傘に、スチーム機能なし・中温でひとコマずつ、裏からアイロンをあてる。※高温や、中温でも長く当て続けると※溶けて破れることもあるので適度にね。※子供の傘など一部分ビニール窓に※なっているものは気をつけて。※当たり前だけど溶けるよ~!やることは、これだけ。ドライヤーの熱を加える方法もあったので試してみたのですが、やめるタイミングが掴めず、そこそこ時間がかかりました。アイロンだと、ついでに折りジワも伸びて新品のような仕上がりになるから、達成感があり、すごく気持ちよい!なぜ撥水が戻るのかを説明しますと、傘の撥水加工に使われている「フッ素樹脂」はミクロの世界でハスの葉のように細かく突起しているのですが、開閉時の摩擦や手の汚れで突起が寝てしまうと、水を弾かなくなるというわけ。それに『熱』をくれてやるとまた突起が起き上がるから、撥水加工が復活する。というわけ。(ネットで調べた情報ですが。)

そして、アフター画像がこちら。↑なんということでしょう。あれほど水を吸い込んでビタビタだった使用歴6年のSENZ折り畳み傘が、水弾き10代(後半くらい)にー。雨粒がコロコロと軽快に転がり落ちていくではないですか。買った時と同じやー!とまでは言いませんが、70%~80%は戻る感覚。新しい傘を買わなくても、防水スプレーを買わなくても、定期的にアイロンをかけるだけで長く良い状態で使えそう。効果が目に見える作業は、なかなか愉快なものなので、思い当たる傘あるある!って人は、是非、試してみてくださーい。

2015年6月5日
スコープオリジナルバード第五弾 KYHJYU(キューヒュー)が出来た日のはなし
新しいアイテムを作るには まず、元となる新しいアイデアが必要で、 そこがとにかく難しい。
ただ、面白い物を作ろう、新しい物を作ろう、 なんてザックリした話では現実、進まない。 絶対にアイデアがいる。
で、僕が思いついたのは、 昔から欲しくて欲しくてたまらないポムポムベースと 大好きなバードを合体させるという方向である。 デザイナーではないからDJ的作業しかできず、 スコープ支持派の皆様には申し訳ない。
僕のイメージでは尾がポムポムしてくれたらいいなと、 そんなイメージからのアイデアだった。 それをオイバの家へ行き、直接伝えると 『では、やってみよう(オイバの言葉)。』 とにかく作ってみる事になった。
これが実に周りを、とにかく驚かせた。 何故かというと、体調を崩し、オイバは一度倒れ、 もう引退だ。が口癖になっていた頃だったから。 もちろん外出も殆どしていないので、工場へなんて とてもとても行っていなかった時だ。
本当は僕がオイバの家を訪れるのもどうか? という話があったんだけれど、 一部の人に僕が行くとオイバがヤル気を出して 元気になるかもしれない。そう考えてくれる人がいて 僕はオイバの家へ行く事になったわけです。
で、実際にヌータヤルヴィへ行く事になって 試作をする事になった。流石に心配だからと 僕らとも仲良くしてくれてるオイバの姉ちゃんも 同行してくれる事で遂に決行となった。

オイバと一緒にヌータヤルヴィガラス工場へ向かう。そして到着するなり、オイバは軽く職人と話す。僕が書いてきたアイデアスケッチ的な紙、そして 多くの人から小さ目がいいと言わていたのでビンテージバードで特に欲しいけど見つからないSuloとSoljaのボディをベースに作りたいと資料を渡してあったから、それをベースに話していた。

で、気付くとオイバがいなくなっている!ドロン!だけど、ここから予想もしなかった流れに!
僕の周りにガラス職人が集まりだしたのである。そして皆が僕からの指示を待っている。さぁ。どう作る?そういわんばかりに待っている。

そうオイバのする仕事を何故か僕がやる事になっているのだ。かなり慌てた。
けれども、一度オイバと試作している経験もあるので、どんな風に進めるのかも大体は理解している。
案外いけるかもしれないと思ってしまった。
自分のイメージを職人に伝えて、バードの本体に尾をポムポムしていく。

だが、やはり、どうにもうまくいかない。思った場所につけてくれなかったり とにかく思うようには出来ていかない。難しい。そして勿論、どれも洒落たバードにはならない。同行したスコープスタッフは凄くイイ!カワイイ! と名太鼓持ちの如く緊張する僕を鼓吹してくれるんだけど、やはり、どこか違うのだ

そうして5種類ぐらい作った所でオイバ登場。僕が作ったバードを見る。「まだまだだな」と一言。当然だ。オイバが僕のアイデアの続きの試作を始めた。


まずできたのは、僕の作った試作を修正したスタイル。オイバもイマイチだったようだ。オイバのも僕のもイマイチ。そもそもアイデアがイマイチなのかもしれない。
そこでオイバは閃いたようだ。職人を呼び集め色々指示をだす。


そして大きく方向を変え、黒いボディーに尾の色目をポムポム化したような新しいバードが生まれた。

僕の考えていたのとは違う新しく綺麗なガラスのコンビネーション
そんなポムポムした尾になった。それは、まるで脚なしキーックリの子供みたい。 子供っていうか青年ぐらいか?
尾がとても特徴的で、実に洒落ている。黒いガラスはあまり好きではないのだけれど、その分、綺麗な尾が強く引き立って見える。

これは素晴らしい!そして新しい!こうして完成したバードを見たオイバも大きく頷きとても満足はしているようだけれども、実はそれでは終わらなかったのだ。
「お前はポムポムが好きなんだろう。だったら、新しいポムポムを作るか。」
そうして僕のノートにデッサンを始めた。この続きは!?その続きの物がフィンランドから出荷された頃に話そうかな。

あっ、最後に。このバードの名前、実に謎に包まれています。 後日オイバに名前を付けて欲しいと伝えると、「キューヒュー」と、オイバの口から ゆっくりと吐き出されてきた名前です。意味を聞いても何も言わない。ただ「キューヒュー」と。フィンランド語でも何語でもないようで、アノーみたいなものなのかもしれない。だが、バードにとても良くマッチした洒落た名前だ。キューヒュー、息を深く吐き出すようにキューヒューだ。

オマケ!次回予告!続きは寒くなる頃かな。


2015年5月5日
一番欲しくて欲しくて たまらないのが、POMPOM VASE
フィンランドを代表するデザイナー
オイバ・トイッカ。御年83歳。
バードにフローラ、カステヘルミと
数々の人気アイテムをデザインし続ける
彼の作品の中で一番欲しくて欲しくて
たまらないのが、POMPOM VASE。
1968年の作品です。
25cm~60cmとかなりの大きさがあり、
どれも一点物として製作された物なので
なかなか、手にする機会がない。
写真はフィンランドの知人宅ですが、
この作品は知人も譲る気、完全にゼロ。
と思ったら先日開催された
オークションに出品されていたので
落札しようと壮絶に燃えたのですが。。。
エスティメイト:2,000ユーロ
落札価格:18,800ユーロ
あかーん。完全に無理です。
オイバのPOMPOM VASE
(スコープでは通称ポムと呼ぶ)
は最高だ。これは本当に洒落ている。
って思うのは僕だけなんだろうか。
text : シャチョウ

2015年4月25日
エーツーでカーエアコンを除菌消臭
家のエアコンフィルターに エーツーするとかなり効くと聞いたので、 ゴールデンウイークに入る前に 車のエアコンフィルターを 是非ともエーツーしておきたいと思った。 ところで、車のエアコンフィルターって どこにあるんだろう。調べてみたら、 助手席の足元の扉を外してぇー、 エバポレーターなるメカを取り出してぇー。 これは素人が出来る範囲の メンテナンスじゃなさそうだ。 そう思って、A2ケアの方に 簡単で超効果的な、 車の除菌消臭方法を教えてもらいました。 それがこちら!
★カーエアコンの除菌消臭方法★
1エンジンをかける。
2車内循環モードでエアコンを「強」。
※ 送風口は「足元」以外を選ぶ。
3助手席の足元(まれに運転席側)に
吸気口があるので、
足元めがけてスプレー。
以上。 何度か噴霧&吸い込みすることで、 フィルターまで行き届き、 除菌消臭に有効というわけです。 エーツーがスーッと吸い込まれていく 様子が目でも確認できます。 走行距離10万キロ超えの私の愛車も 空気クリーンナップ!浄化~。 エアコンの送風口や座席シートに 直接噴霧しておくのも良いそう。 そして、エアコンがくさいのなんの と言っていても、一番汚れていて 菌がいっぱい付着している場所は、 ハンドルとシフトギアという事なので、 ここもお忘れなきよう~。

2015年2月5日
どーしても気になってしまってイッタラ工場へ(シエッポ製作四日目最終日)
さて、帰国の当日、ヘルシンキ経由で
レンタカーを飛ばして空港へいけば
それにて今回の出張は終わりなんだけど
どーしても気になってしまって
イッタラ工場へ寄り道して
午前中はシエッポチェーック!
そして日本へ帰る事にしました。
これにて4日連続イッタラ工場。
それも朝からずっといる(笑)
こんな人は他にいないよねってイッタラ
の人に話したら、まーそうだけど、
デザイナーはみんなこんな感じで、
オイバは君ほど細かくなかったみたいな
言葉が聞こえてきて何か笑えました。
でも、こんな風に物を作るのは面白い。
オイバがどんな風に考えて
どこを大事にしてシエッポを作っていたのか、
それが現場に立って今少しわかった様な気が
しています。実によい勉強になりました。
そしてシエッポがいい感じになった現在は
石本先生と和食器を作る事とか
まだ公開してないコラボネタについての
アイデアが噴出しているから、今は結構
のってて、この調子で2015年を突っ切り
たいなって思ってます。
一応、零細ながら経営者でもありますから、
会社を経営するって事もちゃんと考えない
といけないけど、ちょっと今は物作りに
没頭しすぎる傾向です。
暴走しないようにの注意報発令中。

text:シャチョウ
2015年2月4日
今日はシエッポのできるまで解説しつつ(シエッポ製作三日目)
シエッポ製作三日目。
はい、なんとかうまく行きました。
多分、もう大丈夫です。
本日は、シエッポ製作工程を写真で
流しつつ、一日を振り返りましょう。
アッソーレ、ヨイショっと!

(職人サンA:吹き竿にガラスをとりまーす)
まさか、ここまで
苦労するとは思ってなかったです。
シエッポみたいに職人の手作業、
感覚が突出して完成形に影響する物で
更に古い物なら、研究しまくらないと
うまくいかない。身に染みました。
サンプルがあるぐらいじゃー、無理ね。

(職人さんA:一度形を整えます)
ここまでフリーな手法で作られている
バードも今では少なくて、製作の機会も
少ないというのも今回難関化した
ポイントだとも思います。
スコープオリジナルのラカティに近い
作り方。そして小さいとガラスが
すぐに固まるから、修正も効きにくく
より難しくなるのだそうです。

(職人サンA:型に吹いて一定の大きさに膨らませます)
古いシエッポを作っていた流れや
工程や感覚、型なんかが残っている
わけではないから、昔のまんまには
実物あってもサクッと作れない。
だから、まずは、今の現場で、
昔のシエッポと同じ匂いのするものを
作らないといけない。
それが、まぁ、難しい。
そもそも、昔のシエッポの匂いって
どこにある?って事になるわけですわ。

(職人サンA:背になる部分にハサミをいれる)
古いシエッポ。
わかっているようで
わかってなかったなぁ。

(このハサミいれ作業が重要!尾と頭と体のバランスが大体決まっちゃいます)
紙に書いてまとめて整理して
初めてそこで理解できた感じです。
今後は古い物や生産手法が
特殊な物はその方向で準備します。

(職人サンBに交代:やっとこのような道具で尾を成形します)
でも、まぁ、普段は別注リクエストし
サンプル見て、OKなら進んでいくから
ヴィンテージの現物があれば万全。
それで、何も困る事もないから
こんなことは想定外なのですけれども。
超レアケースです。

(職人サンB:尾を成形するのですが少し細くするといい感じです)
結局、古いシエッポらしさってのは
なんなのか?そこは僕も
職人の皆さんも、イッタラの人も
誰も具体的にはわかってなかった。
実に色々なパターンがありますから。
それはうまくいかないですわね。

(職人サンB;少し吹いて体を膨らませます。)
オイバがイッタラへ来てくれて
うまく指示だししてくれれば
何の苦労もないのだけれど、今は
そうそうイッタラへも来れないし
数日間くるってのは不可能だ。

(職人サンB:尾と頭の形を整えます)
実際、オイバもイッタラへ来るって
いったけど体調の関係かキャンセル
になってしまったし。

(職人サンA:Bが形を整えている間にクチバシのガラスを準備)
昔の物を沢山持っていて
どういう物が古いシエッポなのか?
それを知ってる(であろう)
僕が工場へ行くしかなかったという
のが、この出張の本題です。

(職人サンB:頭にくちばしのガラスをつけましてー)
よくよく考えればビンテージの
サンプルは送ってあって、それから
何度も試作して送ってくれるけど、
全然別物になっていたんだから、
そこで気付かないといけなかったん
ですね。今更ですが。

(職人サンB:ガラスをカット。この時の角度が重要、下へー下へー)
朝早く起きて説明書をかき
職人の方に手伝ってもらい
フィンランド語で説明を加えた。
僕作のシエッポ製作奥義!
超最重要項目1:お腹が横長に四角い感じで膨らむ
最重要項目2:尾は厚さ7mm前後で広がらず長め
重要項目3:頭はまっすぐか前傾
重要項目4:クチバシ大き目、頭の先から少し下で下向き
※もし頭が大きくなったらクチバシも大きく。
※上部のハサミの跡は残っていてOK
この優先順位で作っていけば
多少後半ブレてもシエッポになる。
ビンテージを色々見比べてそう思った。
大事なのは、少しデブである事なんだ。
ついついビンテージと復刻の大きな違い
頭に目が行っちゃうんですけれど。

(職人サンB:火にかけて形を整えます)
そこが抜けていたからボツが増えた。
それは結局、体が膨らみきっていなくて
バランスが悪いからシエッポに見えない。
ある程度体が四角く膨らんでいれば
古いシエッポの雰囲気になってくれる。

(職人サンB:根本をバーナーで熱します)
ここまで来ればスッと理解できるのだけど
なかなか数個シエッポを眺めたぐらいでは
わからないものです。

(職人サンB:竿からシエッポを外しやすいように根元をはさむ)
そして、これならいいやん!
って思った3日目の終わり掛け
フッと気付いてしまった。。。。

(完成です。職人サンAが冷却器へと運びます。)
クチバシがもっと本体にくっ付いた感じに
ならないだろうか?細かなポイントだけど。
現行のバードもそうで、クチバシが本体に
玉のように付いている。本体とクチバシの
間に溝みたいなのがある。
古いシエッポは、それがあまりない。
ベタっとくっ付いている。それできない?
と投げかけ。皆から、またか!!?って
雰囲気が漂う。でも、ここまでくると
皆さん解決しようと努力してくれる。
速攻で修正してくれて、それもなんとか
なったと思います。ガラスの質も昔とは
違うから100%同じにはならないですけど、
これならいいでしょって所まで来ましたよ。
なんとかなんとか。
フィンランドの職人の皆さん、だんだん。
次はデッカイPomPomベースの新色でも
オイバに配色決めて貰って、
試作は僕がしに行こうかな、なーんてねぇ。
ホント、何とかなって良かったですわ。

(オマケ。この職人サンが吹くとなんか変わった形になる。
主に縦長で銅が大きいんだよね。これは結構小さい方。
でも、それがいい感じなんですよね。彼製結構欲しい。)
text:シャチョウ

2015年2月3日
前のめりで下向き
シエッポ。難しすぎる。
その後の更新が途絶えたから
何事もなく無事進んでいると
そう思われていたかもしれないけど、
実は完全にテンパってしまい、
胆力が極端に低い僕は
そこから逃げ出したい
そんな衝動に駆られていました。
あまりのストレスとプレッシャーに
強烈な胃痛と吐気がブッシャー!な程で、
正直二度と経験したくない、悲惨な二日目。
製作の方向的には前のめり下向きの二日目。
僕の姿勢は常に前のめり、
でも結果は超下向きな、そんな酷い二日目。
初日作った物の中から良い物を数個選び、
それを基準にして、実際の生産に入る。
その目論見は見事撃沈!!!!!ヒィイ。

初日良いと思った形も
完全に同じ物はできないから
ある程度そこから幅がある物が
出来あがってくるのですが
初日オッケーした物を基準に作ると
リアルな感じに仕上がってしまう。
頭が完全に存在するアヒル型です。
これはいかん!シエッポではない。
下手するとお土産物みたいに見える。
更に、もう一つ問題が。
完成したシエッポの底面を
カットしてピカっと研磨する
昔の仕上げ方を採用したので
そのカットする位置や角度で、
見え方が全然違ってくる。

そっ、そこまで考えないと
いけないのかぁーまじかぁ。。。。
頭まわってなかった。
そんな事もあって
吹き上がった瞬間の姿と、
冷却と研磨を終え
実際に置いた姿とでは
大部、印象が違ってきます。
シエッポ、難しすぎる。
結局、初日に吹き上がり、
研磨を終えた物の中には
生産の基準とできる形を
見つける事ができなかった。
初日良かったと思った形も
どこか古いシエッポとは違う。
それをどう変えればいいのか?
残りは二日しかない。ここで、もし、
僕がいる間に全てが決着しないと
どうなっちゃうんだろう?
焦り感満載で悩みに悩んだ末に
二日目はこの方向で行こうと決めました。
それは、頭部重視戦法。
頭が後方に反らない。
クチバシは大きく下を向く。
全体的に前のめりなスタイル。
後ろに反るなら前に倒れる。
そうすればきっと古いシエッポらしく
なるはずだ!間違いない!
初日に作った中に
良い雰囲気の物があったから
それをベースに作ろうと決めます。

2000年前後のシエッポは首が長く
少し反り気味でクチバシは上向き、
頭頂についてる印象だったから、
そうならないように
というのが僕の中に強くあり、
特にその方向を意識した戦法です。

でも、この方向修正というのも
職人さんも複数人いて
みんな交代で作っていくから
※45分吹き15分休憩、
※持ち場が替わる人もいる。
一人がいい感じで作れても
皆が作れるわけではないし
うまく作れた人が、
次にうまく作れるとは限らない。
僕がいいと思ってる所と
作り手さんがいいと思ってる所が
一致してないというのもありそう。
だから毎回何かしらズレてしまう。
製作はコンビプレーだから尚更で、
安定して似た物が出来るのには
時間がかかります。とにかく大変で
思うようには変化していかない。

どんどん二日目の生産が進みます。
とにかく頭が後ろに反らない。
クチバシが上を向かない。
前のめりに、下向きに。


カット&研磨の事を心のどこかで気に
しつつも、前のめりでクチバシ下戦法で
完成品を一つ一つ見てチェックして
調整しながら生産を進めていくわけですが、
結果、僕が前のめりと下向きを意識しすぎ
この二日目作りまくったシエッポも
ほぼ全て違う物になっていた。
そして二日目終了。
これはいかん。もう明日しかない。
ただ、この日に作った中から
数十個は少々違ったカッコ良さがあり、
それもシエッポの範囲内にいるから
形を選んで仕入れる事にした。
それがエディションの超前半に入ります。
クリアの1番~50番ぐらい。
勿論他とわけて売ると思うんだけど。
初期衝動型シエッポと名付けた。

これならいいじゃん!って思うかも
しれないけど、これはかなりの数の
中から、いいのだけを選んでますから。
そしていよいよ僕は古いシエッポってのは
どんな物なのか?わからなくなった。
ホテルに日本から持ってきたシエッポが
20個近くあるから、一度それらを分類して
古いシエッポの特徴をしっかりと拾い上げ
それを優先順位つけてマップ化するしかない。
それをやらないと完成しない。
当たり前と言えば当たり前の事なのだけれど
サンプルの古いシエッポがあれば、
そんな感じに出来る物と安直に考えていた、
僕の詰めが甘過ぎたという事です。
そして僕はホテルに帰り
シエッポを並べて分類してある事に気付き
ました。首がまっすぐ、前向きという事も
クチバシが下向きだという事も大事だけど、
なにより大切なのは
体が横長に四角く膨らむ事。そして
尾が7mm前後の厚さで均等に長く伸びる、
ココだって事に。
そして朝4時に目が覚めたので、
皆にわかって貰えるよう優先順位付仕様書を
書き、それを手に3日目に挑むのでした。
正直途方に暮れてはいるけれど、
諦めてはいない。
text:シャチョウ

2015年2月3日
シエッポ復刻!そんな簡単な事ではないわな。人生山あり谷啓だ。がっ、頑張るわぁ。
イッタラでシエッポを作り始めたから
形がこれでOKかどうか?のチェックをしつつ
製作現場を撮影しようとイッタラへ行ったら
ちょっと冷や汗マックスマーラー、
脇汗タランティーノな状況でございました。
会議テーブルの上に30個ぐらいの
クリアシエッポ。横の木箱に更に50個ほど。
さー、この中からOKなのとダメなのとを
わけて欲しい。品質の基準を作ろうと
そう言われたけれど、こっ、これ全ボツ。
僕がOKをだしたサンプルと全く違う(涙)
これ本当に焦ります。
文字でみたらインパクトあんまですが
その現場にいたら本当泣きたくなります。
マジか。。もう作らないで。
他は全部キャンセルします。。。。。。
って諦めたくなる気持ち3000%です。
これを沢山仕入れないといけないのは
辛すぎます。
このままでは完全にダメだという事で
生産現場へ向かうわけですが
その途中、冷却場からは続々とその姿が
異なるシエッポが続々出てきているわけです。
更に生産現場へ行くと
職人さんもガンガン作っている。
ヤバイのがどんどん出来ちゃってるやん。。

それでもうこれはダメだと 撮影は平山君に任せ シエッポを作ってる職人さん衆の横で もっとクチバシは下の方、 頭が上を向いてはダメ、 それだと尻尾が小さすぎる、 首が長いのはダメなんですよー、 と修正箇所を指摘しまくり。


そんな事をずーーーっとやってました。 遂には問題解決方法も考えてみて 首と尾を分けるハサミを入れる位置をずらし、 尾の配分を多くしようとか、

ガラスの量を増やして欲しいとか、 尾は思い切って大き目に挟んだ方がいいとか、

もう完全にヤバイと思ったから、職人さんは リスペクトしてますが、気遣い無し方向で、 素人が偉そうにも意見と指示をだしまくりです。



その結果、職人さんも積極的に協力してくれたので 最終的にはモーマンタイな所まで到達できました。 本当に良かった。

結局、技術がどうとかではなく
みんなシエッポのファーストモデルなんて
吹いた事ないし、ビンテージコレクター
でもないから、元の形をよく知らないという
そういう事なのです。サンプルにビンテージ
を送ってあったけれど、それが現場に常に
なかったのも痛かった。
今後は遠い昔の物を再生産するときには
僕もサンプル作りに立ち会った方がいい
という事に。オイバがバリバリ元気なら
サクッとオイバ指示で完成なんだけどなぁ。
って、オイバの立ち位置の事を
若干やっているような気がしてきてます。
オイバが前に
『お前は、もう少し早く
俺の所へ来るべきだったな。』
って言ってくれたんだけど
こういう事だったのか。なんて。
まぁ、でも、結果、
今日まで作ったのはボツとして頂き、
今日僕が入って修正した時の物で
OKラインを作り、明日から正式に生産と
そういう事となりました。朝6時から始まる
という事なので、僕も朝5時50分には現場へ
行き、明日も明後日も細々チェックを
続けようと思います。
明日は5時起きやー。
そして明日はオイバもやってくる。
そしたら新たな物の試作やー。
それが終わったらホテルに戻って撮影やー。
最後は一日の締めくくりでブログやー。
死ぬなぁー。
でも、まぁ、ボツにした形で全てが納品されたら、
僕はイッタラへの別注を諦めたかもしれないから
早くきて修正できて良かった。
ほんとーに良かった。
text:シャチョウ

2015年1月31日
2015年スコープ最大企画 シエッポ復刻! しちゃうよしちゃうよ。
えーっと、突然ですが
シエッポを復刻します。
そんでもって、シエッポは布で包まれ
皆様のお手元に届く予定ですが
その布は石本藤雄先生が新たにデザイン
してくれます。というかしてくれました。
僕はシエッポを復刻したかった。
そしてオイバと石本先生はとても仲良く
されていて、よく二人並んでいる。
そんな光景が僕の頭によく浮かびます。
それらが混ざり2015年スコープ最大企画
シエッポ復刻が組みあがっていきます。
シエッポ復刻が大体決まり、その発売時
に、何か特別な事をできないだろうか?
そんな事を考え続けていた2014年12月の
ヘルシンキ出張中に、あっ!と閃きました。
復刻するシエッポをフローラのように
布で包もう、その布を石本先生にデザイン
して貰おう。そうキラッときたわけです。
まぁ、これは途方もなく無茶な発案でして
無理過ぎて誰も思い付きもしない。
でも、僕は絶対に実現させたかったから、
まずオイバに話してみた。
で、これがオイバの反応。
『それができたら素晴らしいが
フイ(石本先生の事)はテキスタイル
のデザインは、もうしないだろう。』
よくよく考えればマリメッコでの仕事が
終わってから、布の仕事をしていない
石本先生ですから、そんなのは所詮無理
な話というわけです。
それでも、まぁ、言ってみようと
その日の夜にオイバと石本先生、そして
イッタラの人々と大勢で夕食に行く機会
があったので、話してみました、すると。
『デザインするのは凄い力がいるんです。
これで正月休みがなくなりましたね。』
えっ?やってくれるって事?
サクッと一発返事でお受け頂きました。
凄い流れだなって我ながら思います。
流石のオイバも少し驚いてました。
『フイがやるのか?ブラボー!』
という事で、スコープはSieppoを復刻し
そのSieppoはは石本先生が新たにデザインした
布に包まれまして、皆様のお手元に届く事と
なりました。
2015年スコープ最大企画 シエッポ復刻!
以下の写真に写ってる3人でお届けします。
あっ、僕は余計か。シャシャリでないで
脂肪の断捨離しろって感じですね。謝。
さて、シエッポの事も少し話します。
オイバ・トイッカのバードといえば
その始まりはSIEPPOです。
それはどうやって生まれてきたのか?
そんな事をオイバに聞いてみた所、
それは、そうだな、パァーっと出てきたんだ。
と言ってました。予想通りのお返事です。
そのシエッポをもう一度作りたい。
というのが僕の中にずっとありまして
それがようやく実現というわけです。
ビンテージはなかなか見つからないし
高いし誰もが手にできる状況ではない。
でも皆欲しい。シエッポ作って下さい!
それは皆さんから頂く最多リクエスト。
だからやろうと、それだけの事です。
でもどうせやるのなら徹底的に行こう。
僕が作りたいのは2000年前後に
再生産された綺麗に形の揃った
少し大きなSieppoではなく
(オイバのバード本のSieppoはこの新物)
個性豊かな形をした小さなシエッポ。
それも裏面は綺麗に研磨されていて
サインも手彫りでという
まさに1972年から1978年に生産された
発売当初のシエッポが理想です。
凄い個体差になるから
どう売るのか?今から頭が痛い所ですが
とりあえずは、その事は忘れておきます。
進まなくなっちゃうから。
シエッポを今作るってだけでも大変な事
ではありますが、更にその形や加工まで細かな
希望だらけだから、不可能な領域だと思って
いたのですが、色々な好材料が重なりまして
いよいよ本格的に実現とあいなりました。

ただ、当時の色が全て使える訳ではない
ので、オイバのご助言を仰ぎながら
近い色を組み合わせてます。中には
新しい色もありバリエーションに富みます。
結局ですね、ファーストプラン13色でした
が、オイバと話していく中で2色追加の
15色バリエーション作りたくなってます。
それはこれからまたイッタラに話さないと
いけないのでうが、月曜に話します。
まぁ、途方もない事になってきてますが
イッタラと直で取引する事になった
身軽なスコープの挨拶的新企画という事で、
今後もスコープをご贔屓にして頂けますと
僕らも新しい事にチャレンジできますから、
なによりどこより
イッタラとアラビアはスコープで!!!!
と皆様のご支援を心からお願い致します。
どうかーどうかー。
そして今回復刻するのは脚無しのみ。
これがうまく行ったら脚付きに突入します。
text:シャチョウ


2015年1月30日
遂に石本藤雄大先生もスコープとタッグでポン!やったでポン!ポポンのポン!
なんとなく、これからパラティッシの
オーバルが更にアーチーチーだと思うので
他のオーバルも再度揃えて使ってみようと
思い立ちまして、いざ探してると
ボウルが見つからない。んなもんですわな。
プレートは21cmと23cmと見つかったんです
けどね。まぁ、よく考えればビンテージ
っていうのも無限ではないから
あの時あったのに、と言っても仕方ない。
次あるかなんてわかんない。それってのは
現行品も同じか。僕も、あー、これー、
前に在庫余るぐらいあったのになぁー、
もっと仕入て持ってればよかったとか。
ボットナとかそんな風に思いますもん。
そもそもパラティッシのビンテージ
オーバルのボウル、持ってたんだけど
オーバルプレート25cmを復刻しまして、
やりきった感があり美術館にまとめて売り
残りはフリマで売っちゃったんですよね。
そういうのいかんなぁー。気をつけよ。
でもフリマでネタなしになるから
出しちゃうんだよね。いかんいかん。
あー流石に僕のビンテージ運も尽きたか?
と思いきや別の企画用にと探していた
オイバのビンテージ群をゴッソリと
見つけてしまった。
知人にオイバの有名なコレクターがいて、
その人に電話し当日アポで会ってみたら
丁度引越しのタイミングで費用もかさん
でるからコレクションを売りたいと。
マジか!と欲しい物をゴッソリゲッツ!
ゲッツリストは此方。
Puteli (1975-1977) *21
Elephant (1964-1965) S*1 L*1
Frutta (1972) Pitcher*1 Tumbler*6
VASE N408 (1965-1968) L*2 S*2
VASE N409 (1965-1967) *1
Tahiti (1977-1979) *1
Aino Aalto Tumblere (1932) *2
A4 (1980年後半-1990年前半) L*2
ElephantとかMだけ持ってるんですよね。
奇跡的にコンプリート。Puteliも
ひょっとしたら25個ぐらいあるかもと
いう事なので、僕のコレクションと
合わせると40個近くになるから嬉しい。
あとN409!これは嬉しいなぁ、初です。
よくよく考えるとスツール60も
バードもタイミングよくゴッソリ手に
入った所から、新しい企画が生まれ
そこから始まってきたから、
今回も何かの予兆かも!いい兆しです。
その後は石本藤雄大先生宅へ。
石本先生にもスコープの仕事をうけて
貰いたくて、前回フィンランドへ来た時に
思い切ってリクエストしたんですわ。
布の仕事だったから断られるだろーなって
思ったら、なんと快諾。まじか!です。
そして今回が初打ち合わせでしたが
もうできてました。ありがたやぁー。
流石石本大先生!それも僕好み。
今回の企画にもバッチリです。

まぁーどんな内容かは追々わかると思い ますが、僕の考えたオイバと石本先生の ゴールデンコンビ企画とでもいいますか。 キャプテン翼と岬君みたいなんですわ。 まぁ、無茶な発想だなと、我ながら 思ってますけど実現すると思いますから ご期待を。へヘイのヘイです。

で、その僕らのお願いした布用に いくつか色々と描いててくれたんですね。 それらを見てたら、僕は布もいいけれど 今もっとも頭の中を占拠している和食器 の絵付け方向が燃えあがってしまった。

石本先生となら凄い和食器を作れる! 100年後にも価値を失わないようなのが。 帰国したら早速!東屋さんへ行き話そう と思っております。まずは長角皿と 正角皿の絵付けをしたいんですよね。 さーどう絵付けするか?そのアイデアは 平井担当って事なので古物をじっくりと 研究した上で、新しいのを考えます! 超ヤル気出てきてますから。 やるよ!石本先生!3月ぐらいには 次回、和食器ミーティングをしたいと そう思っております。はい。やる!!!

話はまた戻りまして 今回の企画は1970年代を舞台にーって 復刻といいますかですから、 当時のポスターを石本先生が見せてくれました。 オイバ作!洒落てます。持ち逃げしたい。 って今持ってるんですけどね。パクったわけでは なくお借りしただけですが。

これは晩御飯を食べて帰る途中に 石本先生が教えてくれた ヘルシンキの小学校です。 家具にアルテックが使われてます。 日本の小学校の家具もいいんですけどね。 お家の家具と学校の家具が同じってのは 子供的にどう思うんだろうな。 僕は洒落てていいなーって思いますけど。

全く関係ないんだけどFAZERです。
このロゴをみると、なんかシュワちゃんを
思い出すんですよねー。なんでだかー。
text:シャチョウ

2015年1月29日
今を生きる、思いっきり、そうするわさー。
ヘルシンキに来ております。
2014年はスコープのメインといえる
イッタラ・アラビアのアイテムを
うまく仕入れる事ができない状況となり
入荷が大幅に遅れる事が多発しまして、
大変ご迷惑をお掛けしました。
で、色々ありました。が、その辺はまぁ
割愛しまして、今後はこうなります。
《イッタラから直接輸入》
だから、初夏とか、それぐらい?
初直入荷する予定なので、どうぞどうぞ。
その一部を今回の出張中にチラリとでも
お見せできると思いますから
そちらはどうかお楽しみに。
とはいえ、主だった発注はこれから(焦)
今後どういったラインナップをゴールに
見据え、数年の発注を組み上げていこうか、
そんな事を今更ですが考え込んでいます。
ウェイトレスさん呼んじゃって
注文とってるんだけど
まだ実はオーダー決まってない的な
焦りが猛烈にあります。はい。
最初のドリンクすら決まってない。
あー、まず、そこだけ頼んで逃げる?
いやいや、いかんいかん。
で、今のアイデアは
定番アイテムにはあまり手を出さず、
別注中心のスコープ独自ラインナップを
組んでみようかなぁって方を向いてます。
折角の機会ですし、どうせなら、ねぇ。
日本代理店、並行輸入もあるから
僕らが同じ事しても意味ないし。
他とは違う事せんば!価値なか!!
ただ、その方向は面白いんだけど
規模がかなり大きくなるから少々恐怖。
面白いんだけど、ビビってます。
ビビる大木の痩せ具合みたいな、です。
最近なんだか胃が痛いモン。
僕は経営者としては多分アホなんです。
面白い方へひたすら発想するから、
規模がどんどん大きくなっていきます。
よく、そんなに売れます?
って言われるんですけど、
それぐらいオーダーしないと
良い値段で販売できないし、
そもそも作って貰えないから
仕方ないんですよねぇ。
売れるかどうかなんて、
やってみなきゃ、わからんわさ。
もし売れなかったらどうするんです?
売れんかったら責任とって切腹だわさ。
売れんかったら何とかするしかないわさ。
明るい未来だけを見てるから。
今を生きる、思いっきり、そうするわさー。
まぁ、どこまでやれるかどうかですが
思いっきりやりはしますので
イッタラ・アラビアに関しましても
スコープでってのは忘れないでおくんなまし。
今はバンドの充電期間みたいなもんだと
思ってて下さいー。頑張るでさ。

クラウスがヌータヤルヴィで製作した
アートワークス。一点物ばかりですが
残りはあとこの3体でした。
とはいえ、一つ5,000ユーロ越えだから
流石に手がでないわなぁ。でんなぁ。
でも年末に来た時にはもう少しあった。
いくつか売れてるんですよね。凄いね。
でも、まぁ、オイバの展示会が昨年末に
ヘルシンキで開催されてたわけですが
その時のガラスのオブジェはどれも
40000ユーロ平均ぐらいだったから
クラウスのアートワークスも可愛く見えます。
って上を見るときりがないので、僕的には
30個~100個限定ぐらいで、いい価格な
アートピースを作れたらなとかそんな風に
思ってます。まぁ、自分で手が出せるレベルで
ないとあかんかなーっていうリア充思考で。

ヘルシンキといえばロバーツコーヒー
ですが、スターバックスあらわる。
でも家具はフィンランドならでは!
緑色に染められた皮張り
ドムスラウンジチェア、洒落ています。
そして更に凄いなと思ったのは
写真だと色がよくわからないのですが、
スツール60も緑にペイントされてるんです。
それも、かなり使い込まれた味わいが。。。
オープンしてそんな経ってないと思うから
完全にビンテージをグリーンでリペイント
している。スタバでビンテージ。洒落てる。
明日は石本藤雄大先生のお宅へ行ってきます。
一つ仕事をお願いしてるのでその打ち合わせに。
でも他にも頼みたいことが噴出してきてます。
先生の花の陶板作品、あの図案をうまいこと、
和食器に展開できたら洒落てるだろうなって
一人勝手に妄想してます。これは
まだ、誰にも話してない事なんですけどね。
では、また明日頑張るかなー。
日本では朝5時、フィンランドでは夜10時。
色々書いたら少しスッキリしました。
text:シャチョウ

2015年1月14日
Stool 60無塗装をカスタムペイント!
スコープが別注した無塗装のスツール60があれば 自分だけのスペシャルな1脚が作れちゃいます。 ここでは水性アクリルとセラック二ス仕上げの 2パターンついての簡単な塗装方法を紹介します。 では、まず準備! 休日の朝は早起きしてホームセンターへ買出しです!

用意するもの
・ 塗料 (水性アクリル塗料 もしくは セラック二スとうすめ液)
・ 刷毛(細かく塗る場合は細筆も用意)
・ サンドペーパ(荒め#240 ・細かめ#400 )
・ サンドペーパ用のあて木または専用ブロック
・ 塗料を入れる容器
・ 新聞紙(養生用)
・ マスキングテープ(塗り分けをする場合)

好きなカラーで塗りつぶすなら
■水性アクリル
使用塗料:アサヒペン バリューコート各色
1. 下地磨き
木目に沿って軽く#240のサンドペーパーをかけ、塗装後の毛羽立ちを抑えます。
2. 下塗り
木目に沿って刷毛で下塗り。
塗料の伸びが悪いときはほんの少し水を足します。塗り終えたら乾燥。(塗料の表示時間以上乾燥)
3. 下塗り磨き
#400のサンドペーパーを軽くかけます。せっかっく塗ったのに?と思いますが上塗りの密着がよくなる大切な作業。
4. 上塗り
2の刷毛目方向に合わせて上塗りをし、再び乾燥させたら完成!。

下塗りと上塗りは同色でもよいのですが、今回はホワイトで下塗りしてから上塗り時にマスキングテープを使用して面の塗り分けをしました。また写真のように板に脚を仮止めして塗装を行うと、乾かしやすく塗り分け作業が楽になります。水性塗料のよい点は自分で調色しなくても豊富なカラーバリエーションがあるところ。今回は一切調色せずに塗料の既成色だけで仕上げています。塗装後の刷毛は水洗いできれいになります。

木目を残したヴィンテージの風合いを目指すなら
■セラックニス
使用塗料:カンペハピオ セラックニス・うすめ液
1. 下地磨き
木目に沿って軽く#240のサンドペーパーをかけ、塗装後の毛羽立ちを抑えます。
2. 下塗り
木目に沿って刷毛で下塗り。塗料の伸びが悪いときは少し専用のうすめ液を足します(5%ほど)。塗り終えたら乾燥。(塗料の表示時間以上乾燥)
3. 下塗り磨き
#400のサンドペーパーを軽くかける。上塗りの密着がよくなります。 ※塗膜が薄く、ペーパーをかけすぎるとすぐに下地に到達するので注意!
4. 上塗り
2の刷毛目方向に合わせて上塗りをし、再び乾燥させて3・4の工程をもう一度行って完成。ツヤツヤ希望の場合はこれを数回繰り返し行います。
セラック二ス(シェラック二ス)はラックカイガラ虫という小さな昆虫が出す分泌物を原料とした塗料。アルコール系なので塗装中それなりの匂いはありますが、とても塗りやすく乾きも早いです。
この艶感と色合いはセラック二スならでは。水性二スという塗料もありますが艶感や質感はこちらが上だと思います。塗装後の刷毛は水洗いできないので残ったうすめ液で洗浄しましょう。放置すると固まって次に使えなくなります。
塗料の極意はあせらない、あせらない。
塗装でよくやってしまう失敗は「乾いたかな?」とつい触ってしまったり、下塗りが生乾きなのに見切り発車で上塗りを始めちゃうこと。これをやるとしくじります。塗料に記載されている季節や気温による乾燥時間に素直に従うのが正解です。また上手に塗れなくても刷毛塗りの場合はそれが味になるのでそれほど心配は要りません。
塗装の極意は時間に余裕をもって、あせらないこと。一度塗ったら乾くまで作業を離れてお茶でもどうぞ。下塗りはしっかり乾燥させるのが何より大切。数回塗り重ねるとほぼ1日費やすことになるから乾燥時間を見越して料理を作ったり、掃除をしたり、映画を借りて見たり。塗装ついでに充実した休日を過ごしましょう!

2015年1月12日
《ツラツラツラーッと紀貫之 NO.4 / 男ってなんだ?振り向かない事さ~。スコープはかくして鎖国を続ける。 》
実は皆さんが利用してくれているスコープという会社は、宇宙刑事ギャバンの主題歌をしっかり踏襲していまして、男ですから過去を振り返らない、です、完全に。どういう事かといいますと、過去の顧客様御データから、どのようにしたら売れるか考えた事もなければ、もっとそれ以前の問題で、ページビューとか、アクセス人数とか、転換率とか、リピート率なんてのも実は知らない。マーケティングってなんじゃらほい?です。本読んだ事はあるけど、全く頭に入ってこない。つまらない。FBのいいね!の数は知ってます、アクセスすると表示されるから。色々な人からスコープにまつわる数字を聞かれても全然答えられないのは、秘密にしている訳じゃなく、純粋に知らないってだけ。広告を使っても、データ取らないから費用対効果なんて事も気にした事ないし、そもそも取扱いアイテムが何品目あって、輸入品が何%あって、取引先のシェアがどんな感じかとか、そもそも、過去でなく現状に至っても、今月の売上目標とか、今期の売上目標なんてのも無い。そう、何もない。ただ在庫高だけは気にしていて、それは銀行さんに指摘されるから。キャッシュも減るし。まー、小学生みたいなものです。注意されるのと貯金が減るのには敏感的な。経営者の皆々様からすると、何てもったいない!と言われるのですけれど。数字をみて、なんかアクションするのは、何処かスコープが歪む感じがするので嫌いなのです。全くしたくない。ただ只管に、自分の生活を見て、欲しい物を作り別注し、これならば!と思える写真を撮り、文章を書き、面白い企画を立てて、支持してくれる人にお届けする。オールハンドメード、メードインスコープなウェブショップ。自分たちの生活と自分たちで作る事が何より大事なのです。こういう非常に不器用な方向は、多分誰もやらないだろうと思うので、あえてこのまま突き進んでみるのが良いのではないだろうか。そこに完成する物やコンテンツの集合はガラパゴス化して、いびつながら他にない完全にオリジナルな物になるはずです。鎖国してずっと日本の中で発展し続けた日本文化、ある時パッと蓋を開けたら、世界中の人達が超洒落ている!と熱狂した。まさにクールジャパン!だったわけで、そんな方向をスコープで試している。ネット社会は進化のスピード早いから、徳川幕府時300年をパッと駆け抜ける事ができる、かも?今の日本の生活を独特な方向で組み上げられるのではないかと勝手に妄想してます。それには鎖国を続けなくてはいけない。だからもう展示会にも行かない。ほんの限られた取引先さんと限られた人とだけ取り組む。狭く深く深く、どこまでも深く、深海魚のように、潜って潜って凝縮する。そして、いつか蓋を開ける。ボーンと飛び出る目の玉です。まー、何にしても面白い物ができると思うのだ。真にクールジャパンって思われるような物を作ろうと思えば、やっぱ、どこかに合わせたら終い。僕らはどこまでもマイペースに潜ろうかな。売れなければ売れないでいいし。いつか、パッと開いてくれればいいわけだ。ちなみに、僕は生まれてずっと目は飛び出がちです。
text:シャチョウ

2014年12月12日
感電に気をつけて!
ニョロニョロ(the Hattifatteners)
2006-
種から生まれて電気を食べる不思議な生物、ニョロニョロ。
言葉を持たず、意志の有無も不明、集団でわらわらと移動する
ニョロニョロは、ムーミン谷で厭われる存在です。
英語名はハッティフナット。
ニョロニョロというのは日本語名ですがなかなかピッタリの名前ですよね。
その不思議な生態は『ムーミン谷の仲間たち』(講談社)
収録の「ニョロニョロのひみつ」で詳しく述べられています。
自由きままに旅するニョロニョロに心惹かれたムーミンパパはボートに
同乗して旅に出るのですが、言葉も通じないニョロニョロたちに
次第にいらだちを覚えて・・・。
映画『かもめ食堂』では「電気を食べる」と表現されていましたが、
ニョロニョロたちが恐ろしいのは体が電気を帯びていて、
雷が大好きだということです。
そんなニョロニョロがマグではお行儀よく椅子に座って
膝だか太股だかにカップ&ソーサーをちょこんと乗せています。
これは絵本『それからどうなるの?』(講談社)の1コマ。
また、コミックス『ひとりぼっちのムーミン』(筑摩書房)には
スーツケースを手にムーミンの家に押しかけ、「カクテルはないの?」
と要求する場面が出てきます。
小説と絵本、コミックスでは、設定が異なっているんですね。
『ムーミン谷の夏まつり』(講談社)では、「~~するべからず」と
楽しみを禁止するたてふだを立てた公園番に業を煮やしたスナフキンが
夏至の前日にニョロニョロのたねを蒔いて、公園番を感電させ、復讐を果たします。
白くてツヤツヤしたたねを蒔くと、ニョロニョロが頭から
にょきにょきと生えてくるのです!
そのニョロニョロのたねをイメージしたドリンクの飲めるお店
「ムーミンスタンド」も大人気。店内にはニョロニョロの飾りやグッズもいっぱいです。
ニョロニョロの不思議さに惹かれた方はぜひ行ってみてください。
気分も明るくなるオレンジ色のマグには、ピリリと電気を連想させる、
自家製ジンジャーエールを。
表面をきれいにした生姜を薄切りにして同量の砂糖を加え、
30分以上おきます。水分が出たら中~弱火で30分ほど
煮て、レモン果汁1個分を混ぜ、生姜を取り出したらシロップ完成。
生姜はそのまま食べてもよし、刻んでジャムにしたり、生姜焼きなどの料理に入れたり。
新生姜を使うと、きれいなピンク色のマイルドなシロップになります。
辛いのがお好みの方は根生姜にシナモン、クローブなどのスパイス
を加えてみてください。
もっとお手軽に作りたいときは、すりおろし生姜、ハチミツ、
レモン汁を混ぜるだけでもOK。
紅茶やお湯、水割りでもいいですが、
ソーダのほうが雰囲気が出るかな?
text:萩原まみ(too)


2014年11月1日
《ツラツラツラーッと紀貫之 NO.3 / 事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだよぉーん。》
たまぁ~にコース料理なんて食べてると、んん?この料理の萩原流行(ながれ)大丈夫?完全にミスってない?って思う時があります。次、これきたら完全かぶりで飽きマックス。え、なんでまた?ってヤツです。そんなバッドな萩原流行(ながれ)を感じると、シェフすら一回も通しで食べてないんじゃないの?って素人ながら勘ぐってしまいます。それは物にもいえる!って、僕の頭の中でコートの男が小声で呟きました。道具は展示会で見るだけじゃない!お家で使うんだよぉ~ん!道具は使ってみないとわからない。どんな道具にも化け物が住んでいる。いや住んではいない。展示会で見た時にはいいと思っても、実際使ってみると全く良くなかった、そんな事は日常茶飯事。使ってみたら品がないとか。見た目はいいんだけどね、働かんのよ、この男、みたいなの。あっ、でも、そういう男がモテるって聞くな。全然使えないんだけど、見た目はイイってのにも価値はあるか。逆に頑張っちゃうみたいな。あー、なんか!この方向考えたくない!!戻します。とすると、まずは使わんばぁ~なのです。極端に言えば、今の僕は一番そこに突っ込んでいきたい。そうするにはどうすればいいか?事務所を家みたいにしたらいい。そうだ、僕らは今!巨大な家を建てないといけない!そんな所まで来ちゃってます、残念ながら。予算すら組みはじめ、銀行にすら何となく話し始めてます。危ないです。でも、それは未来で、現状は?展示会で、いいね!って思った物をとりあえず買います。それらをスタッフに配布し使ってみて、良かったら取扱開始。と思ってやってはみたけれど、これはこれで上手くいかない。忙しいですからね、皆さん。家に帰ってまで、仕事みたいな事したくないですわね。家庭に仕事を持ち込まないで!ごめんなさい~。で、やめました。でも、使ってみないといけない。それで強制的にスタッフ数名を、撮影合宿という名のもと、貸別荘へ1週間連れ出しまして共同生活してみたわけです。サティアンじゃないです。念のため。そこで生活しないといけないですから、色々道具を使う事になります。すると、実際の生活で特に活躍する道具達が非常に目立ってきます。使い良いから選んでしまうのです。また、その物に適した使い方を新たに発見し、落選から当選になったりします。ずっと先でいいかな?って思ってた物を、即日取扱したくなる電撃入籍現象も見られます。更にそれだけではなく、スコープな物が大半を占める生活だから、ずっと撮影チャンスです。我ながら素晴らしき軟禁型お試し兼撮影合宿だって思うわけです。さて、今回一番いいなって思ったのは、茶箱と布でした。普段であれば物を運ぶ時は、段ボールへ入れます。それを茶箱にしました。いつもなら物はプチプチで包みます。それを布にしました。なんだか雰囲気と気持ちが大きく変わりました。ゴミも大幅に減りました。あー、生活からビニールが消え、ずっと使える自然の素材で埋まっていく心地よさといったら。茶箱は早く取扱いしたいし、なによりスコープの出荷時梱包に布を使うって事を始めたい。それ真剣です。本気(マジ)です。昔の焼き物も、布に包まれていましたもんね。さてさて、そんな良い発見ができる撮影合宿。1週間だと移動&搬入・搬出に2日取られて、賞味5日しかありません。それを2週間にしたら、もっと効率いいのに、結果でるのに、と口にしたら完全に完璧にスルーされました。そこには何もなかったかのように。無。流石に2週間はキツイか。じゃ、途中でメンバーチェンジするとか?結局、次は2週間やりたいって事ね。はい、そのとーりです。
text:シャチョウ

2014年10月28日
《ツラツラツラーッと紀貫之NO.2/オシャレにしたいのなら、まずは面積の大きい所を狙いうちする!ベシベシベーシのベラルーシ!》
スコープ女子スタッフの机の前には大きな窓がある。その窓から日がさして部屋は明るくなって、僕はとても気分が良いわけなんだけど、どうやら、その日光、そう歯科医の先生、いや紫外の線が、肌に悪く、勘弁してほしいという事のようだ。建前は眩しいんですよ、本当に。って言っていたけれども、多分、肌8割、目2割だと大方は予想する。で、なんだかオシャレ感ゼロな物で目隠ししてくれちゃったわけで、でも、それを僕があまり良しと思っていない事をよくわかっていたようで、撮影で使ったアルテックのメドーフラワー、青い植物が描かれたファブリーックを窓の前に垂らす(タペストリー的に)方向に変更されていた。そしたら、眩しくもなく、直射日光も遮り、部屋も明るく、なんだかオシャレになってしまった。そういう事か!これが大面積変更のパウワァーだ!!前に超オシャレな有名アートディレクター様のオシャレエリア(神宮前)にある、オシャレな事務所を訪れた時に、北欧なファブリック、それすなわちマリメーッコが大きくバサっと天井から、ダラーっと、いや、それはオシャレに吊られていた。そうなんだ。やっぱ、壁紙を洒落たのに替えたらオシャレになるし、大きな絵を掛けたらオシャレになるし、いかした布をテーブルクロスとして使えばオシャレになる。部屋をいとも簡単にオシャレにしようと思うと、コスパみたいな感覚で捉えてみても、実は布を活用するのがデータからも効果的だと思う。思うと書いているので実際は調べたわけではないのでデータはない。やっぱ、布のパウワァー、面積のパウワァーは凄い。北欧の人たちの部屋を見ていると布とか壁とか、あとはカーペットとか、面積大きい所をうまいこと洒落た感じにしてるなって、今更ながらに思う。それあってのマリメッコ!だからマリメッコ!マリメッコの国やないか。あーでもスコープはマリメッコは、やっていない。だからってわけではないけれど、アルテックの布を復刻したり、そっち方向に進んでいる。できる範囲でやっているってわけでもないけど、まぁ、そうだ。更に、もうちょっと、アート的な?アート布みたいな?そんな方向も模索していたりもする。って、かなり先の事のように書いてるけれど、既に試作とか作ってしまっているんだな、これが。海外のアーティストにまで仕事だしちゃったりしてるんだな、これが。そんな風にガンガン布を盛り上げていこうとしている、実は僕は。スコープユーザーな皆様が布を積極的に手にして、お裁縫しちゃったりして、そんな風になって行ったらいいなって思うので、ガンガンやろうとしているのだけれど、今の悩みは食器や軽家具みたいに、そんな超絶人気ジャンルに、布がなっていない!という事が唯一の気掛かりポイントだ。爆発していない。弱発、おっ、不発ではないよ。でも、このままガンガン作るのはいいけれど、これが積もり積もって山のフドウになったら、私はもう死んでいる。まーでも、今や人気のイッタラのバードや、ムーミンマグなんかも、昔はそんなに人気なかったわけで、その当時、なんでだか手にしちゃった方は、あの時買っておいて本当にラッキーだったと思っていたりするのだ。そうなんだ、人気が出るまで時間はかかるけれど、人気が出る前に手を出すといい事があったりもする。もちろんないこともある。が、多分、数年後にはスコープ布は盛り上がるだろうから、是非、先物買いではないけれど、スコープ別注について来て貰えると、皆さんには現在と未来に、僕らには切実な現在にいい事があって、みんなハッピーセットとなる。予定なので、布を是非にと思う。そう、テーマはオシャレにするなら面積の大きい所を狙う!どうだい?あかんかね。布。ファブリーック。ファブリーズじゃないよ、ベラルーシ。
text:シャチョウ