8/12(火)~8/17(日)は休業します。休業前の発送〆切は8月9日昼12時です。
現在のご注文は8月5日(火)までに発送します 8/4(月)は8/1(金)18時頃までのご注文を出荷予定

2014年10月15日
ショップカードを作っているという現実

今週末から、名古屋のフリマやら、
大阪のフィンランド・グラスアート展 "Glass Forest"やら、
イベントがスタートするのにショップカードが無かった。
で、どうせ作るなら紹介文を新型にしようと、書き換えてみた。
完全に新型。もう印刷出しちゃったから修正できないけれども。

スコープというお店は画面の向こうだけにあるのだった。

長く愛用できる生活用品(ゴミにならない物が理想。価値が上がったりしたら最高!)を、国やスタイルにとらわれる事なくセレクトするのが基礎編です。最近は応用編も幅を利かせていまして、海外の有名ブランドへも躊躇なく別注しちゃってますし、有名著名デザイナーとの物作りもスタートしてしまいました。そんな具合に有名を相手に、無名が無茶をして、ドリーミンで絵空事のような企画を、どんどん現実に替えていく様が面白く、興味深いようでして、応援したくなっちゃう!なんて言葉をちょいちょい賜ります。あっ、勿論、積極的に応援はして欲しいです。そこは切実に。そんな無名で普通な人々が、度胸と根性と微妙なセンス&適度な経験から超絶真面目に作りあげた物達を、非常にキャッチーな企画に乗せて皆様へストレートに(宅配便で)お届けしているのが、スコープの流儀という事となります。インターネットだけで2000年1月からずーっと、やっています。オープン当時から取扱いの続く物も多いので、北欧物の比率が、名古屋におけるトヨタ車比率に近いです。フィンランドのアラビア社に別注したオーバル型のパラティッシというお皿や、オイバ・トイッカがデザインするガラスの鳥や卵、アルテック社へ別注したリノリウム天板のスツール60は、とても人気です。それらはビンテージを集めに集め、膨大な研究費を費やした上で、企画を仕立て上げています。そうすると、いい物ができるのです。デンマークのホルムガードは、フローラという花瓶を、世界中でスコープの為だけに生産を続けています。一応、ホルムガードは王室御用達のブランドです。そうそう、最近は日本の仕事も増えています。フィンランド人の有名デザイナー クラウス・ハーパニエミが、スコープのディレクションで図案をデザインし、その柄を使って波佐見焼の六寸皿を作りました。日本の土を使い、日本の職人が手仕事で1枚1枚作っていく美しい量産品、純血の日本製です。また、この夏は気分も乗っていたので、手拭いを京都で作り、勢い余って《手ぐぬい》なんてネーミングしちゃったものだから、フェースブックで叱られています(継続中)。京都の染物屋さんが提案してくれた《尻拭い》の方がマシだったかもしれません。でも、これまたフェースブックへお寄せ頂いたコメントからですが、西日本のどこかの方言で手拭いを《手ぐぬい》って言うそうです。それを聞いて以来、心に安らぎが生まれ、不眠を脱する事ができました。そんなこんなで、何年もかけてチマチマ集め、一つ一つ丁寧に作った物が、画面の向こうにズラぁ~~~~~~~っとあるのですから、スコープなんぞ未だ知らぬ!な御方様も、是非一度アクセスしておくんなまし。《 物を消費しないでゴミを減らす。サブタイトル:使い続けて全戦全勝》を目標に掲げ、普通の人が、日々頑張っておりますから。

text:シャチョウ

2014年9月12日
《ツラツラツラーッと紀貫之 NO.1 / まだまだ青い真夏の果実、僕らは捨てない消費しない世界を目指しちゃってるつもりの助 》

展示会へ行くと、こっ、こんなにあるんかい!こんなに作ってどうすんじゃい!じゃじゃいじゃい!って、ぶったまげる程に、いっぱい物があるんだけど、ずっと使い続けたくなるような物、使い続ける事ができるような物というのは、あまりに少ない、ように感じる。スコープは、ずっと使い続けられる物をと、真剣に選んでいるから、なかなかラインナップを増やすのは難しい。だけれども、こうしてずらっと並べてみれば、かなり集まってきたではないかと、見ていて晴れ晴れしい気分になる。ベストアルバムが出来た時のミュージシャンの感覚もこんなんだろうか。これだけ厳選するのには実に時間がかかったわけで15年の集大成ともいえる。って、まだ全然途中なんだけど。ただ、最近大人の渋みが増し過ぎてか、キャッチーさにはかけている。僕も若かりし頃は、シリコンで出来たタオルハンガーだとか、デザイナーの奇抜なデザインアイテムなんかを手にして喜んでいたわけだけれど、それらは一体全体どこへ行ってしまったのだろう。消息不明。いい物だったら、気に入っている物だったら、今も僕の手元に、ここにあるだろうに、残念ながらどこかで気付かぬうちに離脱してしまったようで、ここには多分ない。どうしたかの記憶すらない。やはり、ずっと手元にある物には、特別な何かがある。あるのだ。それは何かと言葉では書きづらいけれど、どこか品みたいな、ずっしりと感じる重さがある。そういう物はキャッチーさに欠ける。だから僕らのラインナップはって理由づけもしておく。そんな使い続けられる物を集めていく事は、とてもいい事だなと、ここまで歩みを進めてみて思う。だって、ゴミにならないのだから、捨てないのだから、その持っている物については、新たに買う必要がないわけだから。そんなわけだから、生活は充実していくし、新分野の良い物を取り入れる事ができるようになり、幅が広がる。日用品が充実すれば、装飾にも予算を組めるというものだ。ゴミになってしまえば、いくら安いとはいえ、永遠に買換え続けなくてはいけない。それは、もうゴミを買うやうなもの。早々に卒業をした方がいい。大人の階段をのぼったほうがいい。エイチツーオーも歌っているではないか。良い物を手に、使い続ける事は本当にいい事だ。夏休みに実家へ帰って、久しぶりにご飯を食べたら、懐かしく珍しい食器がテーブルを埋め尽くしていた。スコープを始めた頃から、少しづつスコープの取扱品を実家に贈り続けていたからだ。それらが現役で活躍し続けていて、完全に降り積もっている。今では買えない廃番品も多く、オークションでちょっと値がついてしまうような食器が、田舎の古いどこにでもある民家の食卓に並んでいる。その光景は、少しアンバランスで、そこがまた心地よい。良い物はずっと使い続けてくれる。僕の母親も気に入って大事に使っているからの結果だ。結局、自分の家にある物達が、何年もかけて降り積もった価値観とセンスの集大成のようなもの。それがどんな価値なのか?それは引越しをすればよくわかる。どれも捨てて新たに買い換えたいと思うのか、何一つ捨てる物がなくて、多い物を誰かに譲るか売るかと考えるか。ベンチマークは不燃ごみ袋の数か。捨てる物がないって言う事程、素晴らしいことはない。そんな誰も捨てない使い続ける世の中になってしまったら、スコープは売れなくなって倒産だ。その考えは美しいけれど、矛盾しているよって教えてくれる人がいたんだけど、そんな世の中になって倒産するのなら、それは本望。ハローウェルカメ。そもそも、そんなに世の中を大きく変える力は僕らにはないから、心配ご無用ではあるのだけれど。まー、これからも真面目にやっていきますので、どうぞ宜しく。

text:シャチョウ

2014年5月2日
印判皿の試作が届きましたー

クラウス・ハーパニエミ×スコープ 印判皿の新作!進んでまーす!

これが試作どーん! どーですかっ!! すんごく良くないです? 僕は既に大満足です。 こっこれは凄いの出来ちゃう予感です。 予想以上に良過ぎて、興奮しました。

これは制作をお任せしている 東屋さんから、LINEで 送られてきた画像なのですが、 あまりに良かったから GW中ながらもリーク! ちなみにサイズは6寸(18cm) 全5柄です。

2014年4月22日
オイバの家にもウグラ!

うれしい! オイバの家にもウグラ!

オイバさんのご自宅にある 大きなチェストの上は、 歴代のイヤーキューブや、 オイバお気に入りのバードが並ぶ アメージングなアートスペース。

前回、ご自宅に訪れた時、 なにやら下から温かい視線を感じるなぁ と思い、ふと目をやると、、、

その微笑み、そのお顔、 ウグラさんではないですか~。 種族は、夢見がちさん? 数ヶ月前におじゃました時には 居なかったのに。

スコープが別注したバードが オイバさんお気に入りコーナーの メンバーに加わっている。 というか、すでに主っぽい。笑 すごく、すごく、嬉しい光景でした。

さて、このウグラ、 妙に感情が入ってしまうバードなので、 ペットを飼う感覚に近いんじゃないか という気がしてきました。

text:サカイ

2014年2月26日
初めてやってみました、ヒヤシンスの水耕栽培

9月の終り、セレブレイトとヒヤシンスの球根を手に入れて、初めてのヒヤシンスの水耕栽培を始めてみました。

まずは、セレブレイトに水を入れ、球根を置くところから。球根が水に浸かると腐ってしまうので、根が出るまでの水の量は、球根のお尻にわずかにつく程度にして、減ってきたら足し、一週間に一度は、全交換して清潔に保つ。やることと言ったらこれくらい。 置く場所は、球根が土に植わっている状態を作り出すため、日の当たらない、涼しいところが良いと教わりましたのでキッチンの薄暗く風通しの良い場所に置いてみました。

葉も花もない、何も出ていない球根だけなのに、なかなかいい雰囲気です。

3個同じ環境で育て始めましたが、最初に根が出たのは開始から1カ月程経った頃。最後の球根も2カ月経たないくらいで根が出始めました。個体差はありますが、3カ月もすれば根が出てくるようです。根が全体に2~3センチ程度になるくらいまで伸びたら、根だけが水に浸かるように水の量を調整。球根が長時間水に浸からないようにして腐らないようにします。後は、今まで通り、水が減ったら足して、一週間に一度は全交換します。球根の脇から生えてくる脇芽を見つけたら取り除くと、栄養が集中して良いそうです。

普段あまり見ることのない根っこ。花も葉っぱもない、ヒヤシンスはクラゲの様にも見えなくない神秘的な姿。

12月11日、遂に発芽。にょきっときれいな緑のツノの球根は最初に根が伸び始めた球根。根が出るのが遅かった球根からも、無事発芽しているのが確認できました。芽が出始めたら、日の当たる場所に移しますが、暖房は直接あたらない場所がよいそうなので、窓辺が今のところのベストポジション。

朝一番、冷えた部屋の中、青白い太陽光で照らされた、初々しい芽の緑、水替えをして透明度マックスの花瓶の中で伸びる根の白さが、すがすがしい気分にしてくれます。

正月休み明けまして1月13日。僕たちがお正月休みでぬくぬくしている間、事務所の窓際で寒い正月を迎えたヒヤシンスたち。寒すぎたせいか、休み前と比べ、大きくは成長していない感じ。「どうも成長が遅いな」と感じれば暖かい場所に移してあげるといいと思います。そして、一番成長が早いヒヤシンスのツヤッツヤで、初々しい新葉の間からは、つぼみがチラーっとのぞいています!いよいよです。

観察開始から既に5カ月が過ぎた、2月6日。遂につぼみが少し色づいてきました!葉に守られるようにつぼみがぎゅっと密集している姿が王冠のように見えてかっこいいとすら思ってしまいます。ここまできたら、無事に咲いてくれるのでは!とひと安心。 つぼみが、紫がかっているところを見ると紫かピンクか赤、そんな感じの色のヒヤシンスが咲きそうな予感。

あと、ひそかに好きなのが、透き通った冷たい水の中で一生懸命伸びている真っ白な根の姿。セレブレイトは根の姿まで美しく見せてくれる、いい花瓶だなと、いまさら気づきました。

2月17日、仕事も終盤の18時。朝出社したときは紫色のつぼみだったのにはっと気づいたときにはふわっと花びらが開いてきました!他のつぼみはまだまだこれからですが一輪目の開花はうれしい!特にこの子は、偏った根の生え方をしたり脇芽が何度も出たりで手のかかる子だったのでひとしおです。満開になる前なのにふんわりいい香りが漂ってきて、ヒヤシンスって、こんなにいい香りがするんですね!

最初の開花から10日経った2月26日、遂に満開!おおよそ想像していたヒヤシンス像とは違って、斜めに延びて咲いたちょっと風変わりなヤツ。(いい意味で)ヤバいのが咲いてしまいました!色も含めて最高です!蕾のときはほとんど香りがないのに、花が咲いた瞬間から、すごくいい香りが漂っています。

最初はいろいろ難しいのかな?と思っていたけど、考えてみれば、小学校の理科の実験でも教材になるくらいだからそもそも難易度低めなんですね。球根を置いてから花が咲くまで、半年間もじっくり楽しませてくれました。根っこの白さ、つやつやの芽、蕾を守るようにして伸びる葉、その葉の間からのぞく、ぎゅっとした蕾、うっすら色づく蕾、最初に咲く一輪。花が咲いた瞬間から漂ういい香り。ヒヤシンスって魅力たっぷりですね。来年も絶対育てよう!来年はちょっと品種の違う変わったやつを育ててみようかな。と、まだ花が咲いているのに思ったり。お庭がなくてもできる水耕栽培、最高ですね!

Holmegaard / Celebrate

2014年2月14日
飯炊釜を使って炊いてみました。<はじめての炊き方>

気持ちのよい道具を使って、お米を炊いたらやっぱり美味しかった!米道具を揃えるならまずは、飯炊き釜。「始めちょろちょろ 中ぱっぱ」を自然にやってくれる飯炊き専用の土鍋を使ってお米を炊いてみました。

kom_haku

白米

つやつやで透明感のある炊きあがり。ご飯が甘い!おこげの香りもいい!銀シャリって、こういうご飯なんだなぁ!

◆飯炊き釜で はじめての炊き方◆

1

お米をとぎます。

2

笊に上げ、しばらく置いておきます。 夏なら30分、冬なら1時間くらい置くと吸水して 白くなります。これを洗い米といいます。
※しっかりお米に吸水させたい時は、ボウルや桶などを使って吸水させてから、笊に上げておきます。

3

飯炊き釜をコンロに置いて(2.)を入れ、 研ぐ前のお米の合数と同じ量~1.2倍の水を加えます。

4

中蓋と上蓋の穴を、90度くらい離して蓋をします。

5

中火からちょっと強めで点火します。 ◎点火してから消すまでの時間は下の表を目安にしてください。

6

時間になったら※、火を消し、そのまま20~30分蒸らしたら炊きあがりです。
※おこげの香りがしてきたら、時間前でも火を切ってください。火力が強いと早く炊きあがります。

◆点火してから消すまでの時間◆

玄米

噛めば噛むほど味が出る、玄米の旨みが感じられます。上手に炊けたしるし「カニの穴」もしっかり出来る!

◆玄米の炊き方◆

1

玄米は、2回ほど水を替えて洗います。

2

乾燥米の1.5倍から1.7倍の水に 12時間ほどつけておきます。

3

そのまま釜に入れます。 (水を替える場合は笊に上げた玄米と、乾燥米の1.2倍から1.4倍位の水を釜に入れます。)

4

白米と同じ

5

中火で、1合なら20分、2合で30分、3合で40分ほど火にかけます。

6

火を消したら、40分ほど蒸らします。 ※お好みで、火にかける前に塩をひとつまみ入れると、玄米特有のカリウムの苦味をやわらげます。
kom_taki

炊き込みご飯

合わせだしと具材を入れるだけ、あとは白米の炊き方と同じです。素材の旨みがご飯一粒一粒にしみわたって本当に美味しい。

◆炊き込みご飯の炊き方◆

1,2

白米と同じ

3

研ぐ前のお米の合数と同じ量~1.2倍の合わせだし※と炊き込む具材(鶏肉、ごぼう、人参、油あげ、椎茸などお好みのものを)を加えます。
※合わせだしは、水1Lなら昆布10cm位、鰹節10g位でだしを取り冷まし薄口しょうゆ(しょうゆ)とみりんを合わせます。
  5合の時 3合の時 2合の時
鰹と昆布で取っただし汁 880cc 550cc 330cc
薄口しょうゆ(しょうゆ) 80cc 50cc 30cc
みりん 大さじ1強 小さじ2 小さじ1強
炊き込む具材 350g位 250g位 150g位

4,5

白米と同じ

6.

火を消したら、20分ほど蒸らします。

2014年2月7日
きれい好きな教育ママ?

フィリフヨンカ(Fillyjonk)
2004-2013

原作小説とコミックス&アニメでは性格がまったく違うフィリフヨンカ。

フィリフヨンカというのもムーミン同様、種族の名前です。
ヘムル族と並んでよく登場しますが、
たいていは几帳面な独身女性として描かれています。

男性のフィリフヨンカは『ムーミン谷の夏まつり』(講談社)に出てくる
舞台監督のフィリフヨンクさんという人物ぐらいでしょうか。

一方、コミックスとアニメに登場するフィヨンカ夫人は
3人の子持ちで躾けに厳しく、きれい好きな教育ママ。
夫(子供の父親)の存在は不明ですが、
マグにも描かれている子どもたちの上の2人は男の子のようです。

マグの正面のフィリフヨンカと子どもたちの絵は、
コミックス『ふしぎなごっこ遊び』(筑摩書房)のワンシーン。
ムーミンママというとしっかり者で完璧なハウスワイフという
イメージかもしれませんが、おおらかで、義務よりも楽しさを
優先させるタイプなので、完璧な隣人であるフィリフヨンカに
対抗心を燃やしたり、コンプレックスを抱いたり。
ムーミン一家の“いい人”ぶりが炸裂する、楽しいエピソードです。

裏側のちょっとセクシー(?)なポーズは『ムーミン谷の仲間たち』(講談社)
収録の短編『この世の終わりにおびえるフィリフヨンカ』で、
絨毯を洗っているシーンです。
海でカーペットを洗うのはフィンランドの夏の風物詩。
ヘルシンキの海辺にも絨毯を洗うためのスペースが設けられています。
フィンランドの海は塩分が薄く、絨毯の色が長持ちするんだそうです。

暖かな色合いのフィリフヨンカマグは飲み物を選びません。
『ムーミン谷の11月』(講談社)で不在のムーミンママに代わって
台所の残り物を上手にやりくりするフィリフヨンカにちなんで、
胡麻きな粉豆乳を作ってみました。
中途半端に残りがちなきな粉と常備されていることの多いすり胡麻を
スプーン1~2杯、あれば豆乳、なければ牛乳に入れ、
蜂蜜かお砂糖でお好みの甘さに。
カルシウムやイソフラボンの効果でイライラした気持ちが治まって、
フィリフヨンカのように張り切って掃除がしたくなるかも!?

text:萩原まみ(too)

2014年1月7日
トゥーティッキのモデルの人物は?

トゥーティッキ(Too-ticky)
2006-2015

器用で優しい、水浴び小屋の冬の住人。
トゥーティッキは原語でも英語でも同じ名前で、日本のアニメや
コミックスでもトゥーティッキと呼ばれています。なぜか小説が日本語に訳された際、
「おしゃまさん」という愛称がつけられました。

一見、人間のようですが、ちょっと不思議な形の足にご注目。男の子のようにも
見えますが、女性という設定です。赤いボーダーのセーターに、ボンボン付きの
帽子がトレードマーク。この帽子とパンツはアニメでは緑色でしたが、
フィンランドでは青。アラビアのマグも青色です。

トゥーティッキは年齢不詳ですが、ムーミンよりは少し年上らしく、
パパやママにとっても良き友人。冬眠せず、避寒もしないという珍しいタイプで、
ムーミン一家が眠りにつく冬にはパパが作った水浴び小屋に無断で住みついています。
『ムーミン谷の冬』(講談社)でムーミンがひとり冬眠から目覚めてしまったときは、
冬の世界のガイド役をさりげなく務めてくれました。

トゥーティッキのモデルはトーベ・ヤンソンのパートナー、トゥーリッキ・ピエティラ。
彼女は有名なグラフィックアーティストで、タンペレのムーミン谷博物館に
展示されている多くの立体作品を作りました。
トーベは「生涯独身で、夏にはひとり孤独に島で創作に勤んだ」
なんて語り継がれていましたが、実際はその隣にはトゥーリッキが。

トーベはダンスが大好きで創作と真摯に向き合いながらも人生を謳歌していたそうです。
トーベの島、クールヴ・ハルでの暮らしを綴った『島暮らしの記録』(筑摩書房)は トーベが文章を書き、トゥーリッキが挿絵を添えたもの。
ふたりの素顔についてもっと知りたい方は、
写真集『ヤンソンとムーミンのアトリエ』(講談社)をぜひどうぞ!

2014年はトーベ生誕100周年のメモリアルイヤー。トーベとトゥーリッキの島暮らしと
旅の様子を綴った貴重なドキュメントフィルムの上映とDVD発売も予定されています。

さて、トゥーリッキ同様、トゥーティッキも手先が器用で、特にコミックスでは
さまざまな活躍を見せます。『ムーミン、海へいく』(筑摩書房)では大工道具片手に
船の作り方を指南、ムーミン一家と共に航海に出かけます。
マグに描かれているのもそんな場面で、いつも腰に下げている愛用のナイフで
小さな船を作っています。裏面は『ムーミン谷の冬』で、冬の間使っていた
水浴び小屋をきれいに掃除しているところです。

このマグで飲みたいのは、2007年の冬マグ「Snow Lantern」の雪玉で作ったランプを
ムーミンと見つめる名場面をイメージした、マシュマロ入りのココア。
無糖のココアを少量の熱湯で溶き、牛乳を適量入れたらレンジで温め(もちろん鍋で
温めてもいいですが、手軽にレンジで加熱できるのもマグのいいところ!)雪玉に
見立てたマシュマロをたっぷり浮かべます。このメニューは、かつて、ららぽーと横浜に
あったムーミンオーロラカフェ(現在閉店)の「おしゃまさんのマシュマロラテ」への
オマージュです。マシュマロはココアだけでなく、ラテやミルクティに浮かべても
甘みが加わっておいしいですよ。

text:萩原まみ(too)

2013年12月7日
招待客も待ちきれない!

ソースユール(Fuzzy)
2011-

愛らしい花嫁姿は、ロッドユール妻=スニフのお母さん!

柔らかいピンクを背景に花束を持って佇む花嫁。
彼女はソースユール、スニフのお母さんです。
先に紹介したロッドユールと並べると
スニフがお母さん似だってことがよくわかりますね。

このソースユール、
ロッドユール以上に出番の少ないキャラクターです。
『ムーミンパパの思い出』(講談社)の後半、いきなり
ロッドユールとソースユールの結婚式の場面が飛び出します。

ムーミンパパがソースユールの存在をすっかり忘れていたため、
ふたりの出会いの詳細は不明。
ただ、結婚式を執り行おうとした王さまいわく、ふたりはひと目惚れで、
ボタンを交換したり、散歩したりして、愛を育みました。
互いに夢中で、おっちょこちょいなふたりは、招待客の到着を待てず、
さっさと結婚式を挙げてしまうほど、深く愛し合っていたのです。

マグに使われている絵はどちらも『思い出』からのもの。
ですが、実は、ウェディングドレス姿の横には、
帽子代わりの鍋に花を差して正装したロッドユールが!
暖炉の火にあたっている絵も本当はロッドユールに寄り添っています。
マグではソースユールの部分だけが使われ、ロッドユールは
カットされてしまいました。
新婚カップルに対してあまりにむごい仕打ち……
マグを使うときはそんなことは考えないほうが
ハッピーかもしれません(笑)。

ロッドユールとソースユール、
ふたつのマグはウェディングギフトや引き出物に最適です。
スニフを足せば、誕生祝いや新居への引っ越し祝いにも!
色みに統一感があるので食卓でのコーディネートもバッチリ。
そんな用途を想定して、スニフ一家が大抜擢されたのでしょう。

ソースユールの優しい色に合わせて、
米麹で作る甘酒なんかを入れるのもオススメですが、
作り方がややこしいので、暖かいエッグノッグはいかが?
卵1個を鍋でよく溶き、砂糖を大さじ1程度入れて混ぜ、
牛乳カップ1弱を入れて、混ぜながら中火にかけ、
とろみがついてきたら火を止めます。
好みで、シナモン、ナツメグ、
大人はブランデーやラム酒を。
風邪のひき始めにもよく効きます。
もっとパンチのあるものがよければ、
『思い出』のエピローグで再会を祝してみんなで飲んだラムいりトディでも。
ラムとシロップをトニックかお湯で割るだけです。
ソースユールみたいに最愛の人に寄り添って
暖炉の前で飲めたら最高ですね。

text:萩原まみ(too)

2013年11月7日
ボタン大好き、ロッドユール。

ロッドユール(Muddler)
2010-

まさかの大抜擢、ロッドユールはスニフのお父さん。

2010年にこのマグが登場したとき、ムーミンファンは「まさか!?」、
あまりムーミンに詳しくない人は「誰?」と思ったのでは。

鍋を帽子の代わりにかぶった風変わりな格好の彼の名前はロッドユール。
ムーミンパパとフレドリクソン、スナフキンの父のヨクサルと共に
冒険の旅をしていた仲間です。
青いコーヒー缶に住んでいましたが、残った赤いペンキで缶を塗ったら
乾かなくなり、住処を失って旅に同行することになります。

『ムーミンパパの思い出』(講談社)の説明によれば、
ロッドユールというのはがらくた集めをする小さな動物。
趣味はボタン集めですが、ガラクタが多すぎて、すぐにものをなくしてしまいます。

ムーミン谷でコレクターといえばヘムレンさん一族ですが、
ロッドユールは彼らのようにきちんと整頓したり、秩序立てて蒐集したり
ということはしません。
ただただボタンが好きで、ひたすら集めるだけ。
その気質は息子のスニフにも受け継がれていますが、
スニフは宝石や光り物が大好き。
父親のボタン集めのほうがお金のかからない趣味ですね。

ロッドユールは小説では『ムーミンパパの思い出』だけに登場する、
あまり出番の多くないキャラクター。
コミックスにはそっくりの外見のキャラクターが出てくるのですが、
彼はお父さんと瓜二つの息子で、スニフの兄のクロットユールです。

マグに使われている絵そのままのカットは見当たらないようなので、
クロットユールの要素もミックスされているのかもしれません。
ちなみに『思い出』のロッドユールにはヒゲがありますが、
マグの絵にはヒゲがありません。 (しかし、『思い出』のミムラには
なんとしっぽがあるので、細かいことは言いっこなしで!)

そんなロッドユールがマグに大抜擢された理由……
翌2011年にその謎が解けました。(次回に続く!)

明るい紫色のロッドユールマグには、インスタントのお味噌汁を
入れてみました。
もちろん手作りでもいいのですが、手軽なインスタントの味噌汁や
お吸い物を飲むときにもマグはオススメです。
でも、そのままでは味気ないので、切り干し大根とお麸などを追加。
乾物をちょい足しするときは、先にマグに入れて熱湯を注ぎ、
軽く戻してから、お味噌を入れて味をつけてください。
お麸が「ボタンみたい!」と、ロッドユールも喜んでくれるかも?

text:萩原まみ(too)

2013年10月7日
おそろしい女の魔物、モラン。

モラン(The Groke)
2005-

すべてを凍りつかせるおそろしい女の魔物、モラン。

ムーミン童話における二大バケモノ(?)モランとニョロニョロ。
どちらも意志があるのかないのか、コミュニケートは困難ですが、
モランのほうは光や暖かいものに引きつけられるという性質が。
しかし、モランの通った後には霜が降り、花は枯れ、生き物は寒さに震えます。
1時間以上、モランが座った場所には何も生えないと言われるほど。

そのため、人々から忌み嫌われ、友達もいなかったモランに、
ムーミントロールだけが思いやりを持って接します。

『ムーミンパパ海へいく』(講談社)でムーミンたちの明かりを追って、
灯台守の島までついてきたモランにムーミンはカンテラの灯を差し出します。
モランは明かりを見つめながら歌のような音をたて、
体を揺すって踊るのでした。

モランは言葉を発することはないと思われていますが、
『たのしいムーミン一家』(同)でトフスランとビフスランの持つ
ルビーの所有権を主張するモランは「高いだよ」「たりねだ」と
片言で訛りのある言葉を話します。
頭と体の境目が不明のマツコ・デラックス体型ですが、
裾のヒラヒラはスカートなんです。

フィンランドの長く厳しい冬の象徴であるかのようなモラン。
作者のトーベ・ヤンソンが、夏を過ごしていた群島地域ペッリンゲには
モランそっくりの形の巨大な岩があります。
今では目と口が書き加えられ「モラン岩」と呼ばれて、
地元の子どもたちから親しまれているそうです。

ベースの紺色がきれいなモランのマグは、個人的に大のお気に入り。
でもやっぱり、モランの性質を知っているせいか、
夏場にはあまり手が伸びません。 (暑苦しくてたまらない日に
少しでも涼しげな気分を味わおうと あえて使うことはありますが)。
空気が澄みきって、月や星が美しく輝く秋から冬が
いちばん似合うような気がします。

作ってみたのはカフェロワイヤル。
角砂糖に染み込ませたブランデーから立ち上る青い炎、
モランも喜んで踊ってくれるかな?

text:萩原まみ(too)

2013年9月23日
オイバに会ってきました。

オイバに会ってきました。 前よりも凄く元気になってる、 そんな感じがしました。

僕が今進めている フローラとエッグ復刻の状況を 話したら凄く喜んでた。

そして、 そんな決まった事より、 次はなにするんだ? 他にないのか? 次のバードはやらないのか? 毎年12月10日過ぎは 工場も暇になるから ヌータヤルヴィで試作するか? 逆にリクエスト貰っちゃったり。

オイバがフローラについての 昔話をしてくれた時、 こんなことを言ってた。

「人気が出てくると
 コピーが出てきたりもするけれど
 そんな事を気にしてるより
 さっさと新しい事を始めた方がいいぞ。」

それはまさにその通りで そういう言葉をオイバの口から 改めて聞けて安心した。 僕もずっと同じ考えだから。

コピーする側になんて 当然ならないし コピーされることを 気にすること自体、いい事がない。 真似されて凹む暇があったら そんなの簡単に蒸発させちゃう 熱くてパーッと盛り上がるような 新しい事、面白い事をやりたい。

オイバは前しか見てなくていい。 そういう人と一緒にいると 僕にも新しい先がどんどん見えてくる。 僕はそういう人が大好きで そういう人といつも一緒にいたい。

そしてオイバは歳のせいか? 「パクソポイッカ」から短縮し 「パクソ」と僕の事を呼んでいた。 日本語でデブ。それ悪口!(笑) まぁいいか。また来る。12月に。

text: シャチョウ

2013年9月4日
石本藤雄展「布と遊び、土と遊ぶ」を見に行きました。

フィンランドのテキスタイルメーカー、マリメッコのデザイナーとして活躍された石本藤雄さん、ご本人の故郷である、愛媛での里帰り初個展が実現!!スコープも協力させて頂いてます。

愛媛県美術館をメイン展示会場に、砥部町文化会館、茶玻瑠会場、県内3ヶ所で石本さんの陶と布が展示されます。道後温泉から徒歩圏内の会場、茶玻瑠では、作品販売もありますよ。

愛媛の方は是非!四国にお住まいの方も是非!是非!

石本藤雄展「布と遊び、土と遊ぶ」
期間:2013年9/26~10/11
※休館日:2013年9/30、10/8
メイン展示会場:愛媛県美術館
〒790-0007 愛媛県松山市堀之内

2013年8月7日
仲良しなふたりの正体は??

トフスランとビフスラン(Thingumy and Bob)
2005-

夫婦? 双子? 女の子カップル?
ふつもいっしょの いたり組。

赤い帽子をかぶったトフスランとスーツケースを抱えたビフスラン。
ふたりはいつもいっしょで
「あべものが、たるよ」と言葉の一部を入れ換えた、
ふたりだけに通じる不思議な言葉を話します。

このトフビフ言葉は速水もこみちさん主演のドラマで
恋を盛り上げる演出のひとつとして使われたこともありました。
オリジナルのムーミングッズをプロデュースしているIhanat Muumiさんが
facebookで使っているのもトフビフ言葉です。

『たのしいムーミン一家』(講談社)では夫婦と訳されていますが、
性別ははっきりしません。
昭和版アニメでは、トフスとビフスという名前で
双子という設定になっていました。
アニメではトフスランが男声で、ビフスランが女声です。
英語だと「Thingumy and Bob」で、ビフスランのほうが男名前!?と思いきや、
名前が不明なときに使う「thingamabob」(誰かさん?)を
半分に分けたネーミングとのこと。
しかし、フランス語ではふたりとも女性名だという説も!?

曖昧さはムーミン童話の魅力でもあるので、
謎は謎のままにしておきたいと思いますが、
ひとつのヒントになりそうなのが、
トフスランとビフスランのモデルは作者トーベ・ヤンソンと、
トーベが児童劇『ムーミントロールと彗星』の脚本に手こずっているときに
的確なアドバイスを与えた演出家のビビカ・バンドラーだということ。
『ムーミン谷の夏まつり』(講談社)のエンマのモデルにもなった人物で
同書はビビカに捧げられています。

トフスランとビフスランはふたりの世界に生きているせいか、
周りが見えないところがあり、ムーミンママの大切なハンドバッグを勝手に拝借して、
大騒ぎを引き起します。
ねずみより小さいふたりはママのバッグをベッドがわりに使っていたのでした。

濃いコーヒーの色がよく映える緑色のトフスランとビフスランのマグ。
仲良しのふたりにちなんで二種類のものを組み合わせると
さらにおいしくなるものを考えてみました。
思いついたのは甘くてほろ苦いイタリアのデザート、アフォガート。
バニラアイスクリームに熱いエスプレッソを掛けて、
熱々の冷え冷えをいただきます。
しっかりした磁器のマグは多少のことでは割れる心配がなく、
いろんな使い方ができますね。

text:萩原まみ(too)

2013年7月17日
一夜限りのゴッドフェス

オイバ・トイッカの ビンテージバード大発生! スコープが何年もかけて集めてきた 174羽の鳥達を、7月29日夜19時 一斉に羽ばたかせる事をやっと決意! 僕達の大好きなオイバのバードが 最近とんでもなく盛り上がっているから そのテンション以上に! とんでもない企画を開催しよう!! と思いまして。 こんなに沢山の鳥を集める事は 二度とできないだろうから これ、まさに、一夜限りのゴッドフェス! バードが好きな人にとって、 史上最強企画である事間違いなしですので どうぞどうぞお楽しみに! 来週中には全バードを 先行公開しますのでご期待ください。

scope Limited
BIRDS by OIVA TOIKKA
*販売は終了しました。

2013年7月12日
BIRGER KAIPIAINEN’S CERAMIC FANTASIES

来年の1月12日までヘルシンキからタクシーで20分ぐらいの場所にある
EMMAミュージアムでカイピアイネン(パラティッシのデザイナー)の
展示会が開催されていると聞いたので見に行ってきました。
~50年、50年代、60年代、70年~で大きく作品の流れがかわるので
見ていて興味深かった。そして名作山盛り!素晴らしい展示会です。
ヘルシンキを訪れる機会あれば少し足を延ばして行ってみるといいですよ!

BIRGER KAIPIAINEN’S CERAMIC FANTASIES

EMMA - ESPOO MUSEUM OF MODERN ART
THE WEEGEE EXHIBITION CENTRE
AHERTAJANTIE 5, TAPIOLA
P.O.BOX 6661, 02070 ESPOON KAUPUNKI
+358 9 8165 7512, INFO@EMMA.MUSEUM

会期:2013年6月19日ー2014年1月12日
入場料:大人EUR12.00 ※18歳未満、70歳以上無料

月曜休館
火・木・金:午前11時 ー 午後6時
水:    午前11時 ー 午後8時(午後6時 ー 午後8時 入場無料)
土・日:  午前11時 ー 午後5時

備考:エスプラナーディ周辺からはタクシーで20分くらい(30ユーロ程度)

美術館サイトに乗っているバス情報
Kampi のバスターミナルから106, 106T, 110, 110T, 110 TA, に乗って
the WeeGee busstopで下車(お薦めはタクシー、楽でいいです)

text:シャチョウ

2013年7月10日
まだ実現できるかわからないんだけど、こんな物を復刻しようと思って、また僕はフィンランドへ来ているわけです。実はね。

胃が痛い事があまりに多い企画ですが、
なんとか頑張っておりますです。
億が一うまく行って実現したとしても来年でしょうかぁ。
また進んだら情報アップしますね。
期待しないで期待しててください。
で、もしうまくいったら褒めてね。

text:シャチョウ

2013年7月9日
オイバといつものハカニエミにあるコーヒーテントで。

オイバも昔みたいに超元気で なんでもかんでもバンバンできるわけじゃなくて 僕らも自由に会いにいったりってのもできないんだけど (ホントはいいんだけど、僕らが行くと、自由にお酒も 飲むし何でも食べまくるから危険だから控えている。) たまたま、ハカニエミにあるオイバのお気に入り コーヒーテントでバッタリ会った。 雑誌かなにかの取材を受けていたようです。

冬に会った時よりも、元気そうで良かった。 暖かくなって、外を歩く事ができるし、 晴れてるし、そういうのがいいんだろなぁ。 まぁ、誰でもそうかな。そりゃね。

また来るから、ヌータヤルヴィでバード作ろうよ って言ったら、次はいつ来るんだって聞かれた。 9月かな?って答えると10月ぐらいの方がいいな って言ってた。前に会った時も同じことを話した。 4月に来るって言ったら5月のがいいなって言ってた。 なんか、難しいんだろうね。新しいバードを作るの。 でも、明日ヌータヤルヴィへ行くよって言ったら 俺も付いて行った方がよければ行くぞって言ってくれた んだよね。なんか先の予定を組むんじゃなくて その場、その場で、やれることをやれる範囲でやるのが いいんだろうなって思ったな。

ヌータヤルヴィでバードを作る事も そんなに長くはできないから もう一回ぐらいオイバと一緒にヌータヤルヴィへ行って スコープオリジナルバードを作りたいなぁ。 復刻とか色替えとかではない、全く新しいバードを。

そうそう、バード別注のリクエストで一番多い ホワイトアイビスを別注しよう!ってのは スコープ単独でやらないで、日本の輸入元さんに 思いっきり振っておきましたよ。 多分、いけるんじゃないかな?200羽限定とかね。 で、実現したら半分はスコープで仕入れるから(笑)

話は全然違うんだけど バードを持ってる人が増えてきてるわけだから バードオーナー一丸となって、みんなの家での バードと日常、バードと生活、バードと日本の家族 みたいな写真をスコープで集めて、それを本にして オイバにプレゼントするとかいいんじゃないか? って思いつきなんだけど、ここ1年ぐらい考えてる。

オイバと僕はちょうど30歳差。 僕もあと30年は元気でぶっ飛ばさないとね。

2013年7月7日
素直になれないスティンキー。

スティンキー(Stinky)
2001-2021

スティンキー=臭いヤツ。
フィンランドではいちばん人気!?

モジャモジャの体に悪事を企むワルそうな笑み。
日本でも人気が高く、キャラクターグッズの種類も多い
スティンキーは、フィンランドでは特に男の子にいちばん人気なんだとか。

存在感大のスティンキーですが、実は原作小説には登場しません。
コミックス版オリジナルキャラで、ストーリーを進めるために
重要な役割を果たしています。
それぞれ個性的だけれど悪意ある住人の少ないムーミン谷にはめずらしく、
臭いわ、家を食い荒らす(!)わ、かなり困ったヤツです。

アニメ版ではもう少し子供っぽく他愛ない悪戯を仕掛けることが
多くて、どこか憎めないところも。
本心ではムーミンたちといっしょに遊びたいだけなのに
素直になれないようにも見えます。

そんなスティンキーマグの絵は、
『彗星がふってくる日』(筑摩書房)で
彗星の接近に脅える人々に売りつける
“紫外線から身を守り、衝撃波も吸収する魔法の水”を
両手いっぱいに抱えているところ。
もちろん、中身は魔法の水などではなく、サンオイルらしき謎の液体。
けっこう悪知恵が働くんですね。

体からは臭気が立ち上っていて、食器向きの絵ではないような気もしますが、
モノトーンのせいか意外に使いやすくてよく手が伸びます。

このマグに合いそうなのは何か意表をついた飲み物。
世界一マズい飴と言われるサルミアッキ入りウォッカあたりが気分ではありますが、
日本では入手困難なので、ふだんはマグでは飲むことのない
コーラなんてどうでしょう?
お酒好きの方ならウィスキーやラムをコーラで割ったカクテルを。
レモンかライムを絞ってどうぞ。

text:萩原まみ(too)

2013年6月7日
ムーミン谷の夏の住人。

スナフキン(Snufkin)
2002-2014

人気者のはずなのにマグでは意外に不遇なスナフキン。

クールでハンサム、ときに無言で音楽を奏で、ときに
奥深い格言をさらりと呟きます。

ハーモニカと孤独を愛する音楽家で旅人でもあります。
日本ではムーミンの登場人物のなかで1位2位を争う人気者。
ムーミン、ミイと並び、グッズも数多く発売されています。

が、意外にもアラビアマグへの登場は少なく、
夏と冬に発売されるシーズンマグにもいまだ起用されず。
2010年に新しい形で復刻されたフィギュアにも、スナフキンの姿は
残念ながらありませんでした。

昭和アニメのスナフキンは
パイプをくわえ、ギターを爪弾く、渋いお兄さん(おじさん?)。
平成アニメでは少し若返って
ムーミン達と遊びに興じることも。
原作小説やコミックスでは、その中間ぐらいのイメージでしょうか。

スナフキンのことを人間だと思っている人もいるかもしれませんが、彼は「ムムリク」族。
原語名はスヌスムムリクといい、直訳は「嗅ぎ煙草野郎」ですが、
日本語では発音しづらいため、
英語名のスナフキンが採用されました。

束縛や強制を嫌う性格はお父さんのヨクサル譲り。
お母さんはミイやミムラねえさんと同じ、ミムラ夫人です。

マグに使われている絵は、絵本『さびしがりやのクニット』(講談社)からの1シーン。
奏でているのはハーモニカではなく横笛です。
後ろ姿はコミックス『ひとりぼっちのムーミン』(筑摩書房)収録の
『ムーミン谷への遠い道のり』から。
釣りが好きで、浮きも自作するスナフキンらしいポーズです。

寒さが苦手なムーミンたちは長い冬の間、冬眠して過ごします。
スナフキンは家を持たず、夏は川のほとりでテント暮らし、
秋がくると南へと旅立ちます。
(例外的に『たのしいムーミン一家』では、
ムーミン屋敷でムーミンと共に冬眠しています!)
つまり、スナフキンは基本的にはムーミン谷の夏だけの住人。
そのせいか、スナフキンのマグは春から夏に使いたくなります。

テントの横でスナフキンが淹れたコーヒーの味に思いを馳せながら、
ブラックコーヒーを飲むもよし、
焚き火でこしらえた(と、想像して)スープを飲むもよし。
パキッと明るいオレンジジュースなんかも、よく合うと思います。
できれば、屋外に持ち出して海や山を眺めながら
のんびり味わいたいですね。

text:萩原まみ(too)

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