Artek + Marimekko コレクション

アルテック創業90周年を記念して、フィンランドデザインを代表する二つのブランド、アルテックとマリメッコのコラボレーションが実現！限定シリーズ 「Artek + Marimekko コレクション」 は、マリメッコのテキスタイルデザインと、アルテックの木工技術、両ブランドの魅力が一つになった特別なコレクション。マイヤ・イソラが手掛けた象徴的な3つのパターン 「Seireeni」 「Kivet」 「Lokki」 が、アルヴァ・アアルトによる家具 「スツール60」 「ベンチ153B」 「テーブル90D」 と出会い完成した特別仕様の家具、誰の目にも新鮮に映るでしょうし、とにかく新しくて価値あるコレクションに仕上がっていると僕は思います。パターンの形に切り取った突板を別の木地にはめ込むマーケトリー技法により、長く愛されてきたマリメッコの3つのテキスタイルデザインが木目に溶け込み、光の向きによって様々な表情を見せてくれます。建築や自然、人の暮らしに寄り添うフィンランドらしい価値観を大切にしている両ブランドらしく、製造工程でも木材の無駄をできるだけ減らす工夫がされています。また、全ての製品はフィンランド南西部トゥルク近郊の工場で、フィンランド産のバーチ材を使い作られています。

マリメッコとマイヤ・イソラ

マリメッコは1951年にフィンランドで誕生した、歴史あるライフスタイルデザインブランドのひとつです。大胆で明るいプリントを通して、人々の暮らしに色と喜びをもたらし、ありのままの自分を楽しむスタイルを提案し続けてきました。その基盤を築いたデザイナーのひとり、マイヤ・イソラ（1927–2001）は、ヨーロッパや北アフリカ、アメリカを旅しながら出会った風景や自然をもとに、500を超えるパターンを生み出しました。床に座り、キャンバスいっぱいにオリジナルのアートワークを描き続けたマイヤ・イソラ。彼女にとって自然はインスピレーションの源であり、ときには植物そのものを使ってデザインを生み出すこともありました。自由でのびやかな感性は、今もマリメッコの原点に息づいています。

選ばれた3つの柄

今回のコレクションでは、マイヤ・イソラによる「アルキテフティ（建築的な）」プリントコレクションの中から、3つのパターンが採用されました。自然から生まれた3つのリズムが、アアルトの有機的なフォルムと響き合い、長く愛されるデザインへと仕上がっています。

●Seireeni（1964年）
1960 年代初頭、マイヤ・イソラがギリシャを旅していた頃に描かれた作品。水の動きにインスピレーションを受け、セイレーニ（セイレーン）を含む一連のプリントデザインが制作されました。このデザインには、ギリシャ神話に登場するセイレーンが歌声で船乗りたちを誘惑し、破滅へと導く -そんな魅惑的な世界観も込められています。

●Kivet（1956年）
マイヤ・イソラが、色紙をハサミで切り抜いた円を組み合わせてデザインした「Kivet（石）」。このデザインは、彼女のアトリエの敷地から人の手で取り去られた大きな岩にインスピレーションを得たものと言われています。

●Lokki（1961年）
マイヤ・イソラが小さな格子窓の前に掛けられたカーテンを眺めていたときに生まれた作品。太陽の光が差し込み、大きなひだのあるカーテンに波のような影が映し出されたのを見て、「もし生地にあらかじめ波模様をプリントしたら、少しの布でも豊かで立体的に見えるに違いない」とひらめき、「Lokki（カモメ）」を描きました。

スコープでの販売について

スコープは受注発注、取り寄せはしないことにしているので、検品済みの在庫のみを販売します。ですから、オーダーすれば早々に届きますが、在庫分が完売すれば販売終了です。再入荷のないアイテムですから、通常とは異なる部分があります。以下をご確認の上、ご了解いただける方のみ、オーダーください。

１）

組み立て済みでお届けすることはできません。

２）

代替品がない場合、商品交換の対応はできません。運送中の破損があった場合も含め、キャンセル対応となる可能性があります。

飾り棚として

ArtekのソリッドトップBench 153Aと、Artek＋Marimekkoの153B Kivetを2台並べて、飾り棚として使っています。壁際に置いたベンチの上にレコードや開いた本、パネルに入れたポスターを立てかけることで、賃貸アパートで壁に絵を掛けるのが難しい我が家でも平面を飾れるようになりました。アアルトつながりでベースやプライウッドのボウルも置いていますが、もちろん相性は良く、とても良い雰囲気。飾る場所があることで、花を生けたり、季節ごとのしつらえを考える楽しみも生まれました。置いているだけなので、気軽に入れ替えができるところもお気に入りです。脚元のスペースは、書棚に収まりきらない大きめの美術書や雑誌類を置いて活用しています。スリットかソリッドか。どちらを買うか最後まで悩みに悩みましたが、飾り棚として使いたかった私には、ソリッドトップがバッチリでした。（スコープ　家具班錦見）

ブランド

Artek (アルテック)

デザイン

Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)
パターン：Maija Isola (マイヤ・イソラ)