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2015年12月11日
家宝にポムポム2015

Bird、Lolipop、Puteli、そしてPomPom。 いいのがオークションに 出てやしないかと長年に渡り チェックを欠かさない日々なのだけれど、 中でもPomPomは激しく高値で全く買える 気がしない物の一つになってきた。

完全に世界中から注目を 浴びまくっちゃってすみません! そんな気配びんびん物語なのです。 オイバのアートピース物、 これからいよいよ手に入れるのが 難しくなりそう、完全に。 もし見つけたとしても、 めちゃ高そう、完全に。

オイバ作品の価値を 世界中の人々が認めてるっていうのは 嬉しい事だけれど、我が物にできないのは 寂しい事でもあるので、 だったら作ればいいじゃない、と マリーアントワネット状態で オイバに話してみたところ、 やってみるか? とあっけなく歴史が動いた。 まぁ、やってみよう、 それがオイバスタイル。 ホント最高な御方様だ!

久々にオイバが工場を訪れ、 職人たちと試作をする現場が見られたのは 実に幸せな時間だった。そうしてついに 出来あがった新しいPomPomは、一粒で 二度おいしいアメジストが採用されました。

自然光と蛍光灯で色が変わるっていう、 アレです。サイズも大き目で 配色も形も新しい、完全なる新作 PomPom 2015。 どこかしらFloraの様な雰囲気もあるのが かわいくて少し笑えます。

ポムポムの装飾とフローラの柄、 似てますよね。イエローとアメジストの まさにオイバ配色、 大好きなPomPomを新たに現在へ 引っ張りだす事ができて本当に良かった。

これはまさに家宝となり得るのでは? 限定100pc、好きな番号を選んで オーダーを済ませたら、 後は何番が我家にやってくるのか? 家宝は寝て待て。

text : シャチョウ

2015年10月22日
シエッポを見て、オイバがどれもいいじゃないかと言う理由。

シエッポってのは、どうも他のバードと違う。加えて復刻シエッポとも少し違うものを感じるから、最初のシエッポは独特だ。スコーププレゼンツ、4度目のシエッポは、その初期シエッポと同じ匂いにしたくて、形だとか大きさだとか、考えに考えて、あれやこれやと調整し、修正しまくってきたのだけれど、結局のところ、多少の形の枠組みは必要にしても、あとは口を出さずに素直に作る事こそが、シエッポの魅力を最も高めるのだという事に気付いた。シエッポにはこれという理想形があるわけではなく、生産工程の積み上げ、つまりその作り方がシエッポなのだ。信頼する腕の良い職人が勢いよく作るからこそできる物。だから別の場所で作るとおかしな事になる。プッと膨らませ、ハサミでチョキンと切り込みを入れ、片方は丸く整え頭にし、片方は潰して尾を作る。コテで体の形を整えてクチバシをつけ、そのクチバシが少し下向きになるようハサミでパチンッとカットする。あとは拭き竿から切り取るだけ。特別な装飾や、特別な形を作るために手を加える過程がない。ただ綺麗な色硝子を組み合わせ、手作業のみを素早く積み上げ、小さく単純な鳥を作ったという事なのだ。だから、形は様々で実にバラバラであり、コテの跡だとかハサミの跡だとか、人の手仕事の跡が随所に見える。それらがまとまって、シエッポの魅力なのだから、オイバはどれを見てもいいじゃないかと言うのだろう。そして、これは沢山あるから面白いのだ。沢山作れば作る程に色々なシエッポが生まれるのだから。今回の復刻は昔のバリエーションと手頃な価格を目指し、相当な数量を作る事になってしまったのだけれど、案外良い結果に結びついてしまったのかもしれない。

text:シャチョウ

2015年8月28日
iittala 2日目。試作が出来上がってきた!

iittala 2日目。今朝も昨日の会議室からスタート。

扉を開けると昨日試作したポムポムベースが!

昨日冷却コーナーへ入っていくポムポムベースを見て、大丈夫?オレンジ色を作ってない?と素人目に心配していた固体も、熱が取れると、鮮やかなパウダーイエローになってました。個人的にすごく惹かれるイエロー、ファンタスティック。

それを見ながら、今、デコレーションの数を揃えようかとか、ブルーの色を変えようかとか、カットは入れない方がいいかとか、オイバに見てもらう前段階の試作を詰めているところです。

それに加えて、ポムポムミルクピッチャー、ポムポムバードも作ったし、フローラのユニークピースも出来上がってきた。いろいろ作りすぎてシャチョウパニック気味。

フローラのユニークピースは、今のサイズラインナップにない19cmボウルの型を使い、 ガラスの色を混ぜてチャレンジ。

上の3つはクリアとカラーガラスのグラデーション。出来上がってみたら想像していたよりグラデーションが分かりにくい印象。

下のフローラは、クリアガラスにカラーガラスのフレークを混ぜたフローラ。オイバの昔の作品 “Tahiti” が元ネタですが、グリーンとイエローがフローラによく合っていてすごく素敵。

シャチョウも「早くオイバに見せたいやー。」とかなり気に入っている様子。

ミーティングがシリアスになるとシャチョウはタヒチフローラを眺めて「これええやー。」と、現実逃避してます。笑

おまけ
iittalaの食堂のkastehelmi17cmプレート30枚と比べるとシエッポはこのくらい。iittalaガラス工場より。

text:スコープ 酒井

2015年8月27日
諸々、諸事情により なんとオイバ不在!

オイバとポムポムベースを試作する。
今回の出張で一番やりたかったこと。

がっ! 諸々、諸事情によりなんとオイバ不在!

シャチョウ焦る。ひゃー。鬼汗。

それでもシャチョウの指示でiittalaの方と職人さんが動いてくれるという奇跡。寝ずに考えたアイデアをiittalaガラス工場の会議室で皆の前で指示スケッチまとめてます。今。

オイバが今日の試作を見たら、「なかなかだな」と言ってくれるよう、実際にオイバポムポムを作る時の参考にしてくれるよう、職人さん達と協力しながらナイスポムポムを試作してきますよ!

今試作をしてくれているのはヌータヤルヴィ時代からのガラス職人「みつるさん」。左のメガネがピカってますが、日本が誇る素晴らしい職人さんです。

朝のミーティングで、シャチョウの希望する形のポムは割れる可能性もある。iittalaの方がそう言っていましたが、ナイスブロワーみつるさんのおかげでいまのところ順調であります。

この後チャレンジするデカポムポムは、更なる破損との戦いになりそうですが、レッツ!チャレンジ!いってみよう!以上、50度くらいありそうな釜付近から、見てるだけの酒井がお伝えしました。シーユーネクスタイム!

text:スコープ 酒井

2015年8月21日
小鳥の宝石箱やぁ~。

今日のスコープは、 シエッポ1,000羽×3色 全羽検品&撮影の 壮絶現場からお伝えします。

壮絶なのは、 検品スタッフと撮影スタッフ。 ひよこ鑑定士も怯む数のシエッポを 一羽一羽手に取り検品。 特記事項をメモ。 シリアルナンバーをチェック。 そして撮影。

最初は、若干暗めの撮影場所での 手彫りのシリアルナンバーの確認に 文字が小さいわ、読み取りにくいわで、 相当な時間がかかったという 撮影スタッフの平山(昭和47年生)も、 1,000羽に近づくにつれて、裏返せば シリアルナンバーが浮いて見えてくるほど、 ナンバー読み取り機能(だけ)が 進化したと自慢してました。

もう手にする事ができないと思っていた オイバトイッカのバードの原点”sieppo”が、 一面に並んでいるという、奇跡的な風景。 ひやかしで見に来ただけの私にとっては これはもう、パワースポットやー。

検品スタッフは目線の高さに並べて 丁寧にチェック。 これが3,000羽続きま~す。

スタッフ熊澤(写真左)に 全羽見ての感想を聞いてみると、 クリア×オレンジとイエロー×アメジストは だいたい安定した形で、 クリアが一番個性溢れているとのこと。

そうだ、そうだった。 2月にシャチョウが現地で シエッポ製作に立ち会った時に 「初期衝動型シエッポ」と名づけた 前のめりのシエッポもこの中にあるはずだ。

初期衝動型

iittalaのガラス職人さんにとっても シエッポを作るのは、ほぼ初めての事。 だから一番最初に作ったクリアには 職人さんのさぐりさぐりな感じが溢れている。

この後に続くシエッポの形は きっと安定してくるんだろう。

1羽だけ買うとしたら、 理想の形を求めてしまうけれど、 15羽コンプリートするつもりで シエッポ貯金をしている私にとっては、 試行錯誤感がビシビシ伝わるシエッポも 気になるところ。何羽か群れを作るなら そんなシエッポが混ざるのも面白い。

クリア選びがキーになりそう。 そんな風に感じました。

以上、現場から、 酒井がお伝えしました。

text:スコープ 酒井

2015年6月5日
スコープオリジナルバード第五弾 KYHJYU(キューヒュー)が出来た日のはなし

新しいアイテムを作るには まず、元となる新しいアイデアが必要で、 そこがとにかく難しい。

ただ、面白い物を作ろう、新しい物を作ろう、 なんてザックリした話では現実、進まない。 絶対にアイデアがいる。

で、僕が思いついたのは、 昔から欲しくて欲しくてたまらないポムポムベースと 大好きなバードを合体させるという方向である。 デザイナーではないからDJ的作業しかできず、 スコープ支持派の皆様には申し訳ない。

僕のイメージでは尾がポムポムしてくれたらいいなと、 そんなイメージからのアイデアだった。 それをオイバの家へ行き、直接伝えると 『では、やってみよう(オイバの言葉)。』 とにかく作ってみる事になった。

これが実に周りを、とにかく驚かせた。 何故かというと、体調を崩し、オイバは一度倒れ、 もう引退だ。が口癖になっていた頃だったから。 もちろん外出も殆どしていないので、工場へなんて とてもとても行っていなかった時だ。

本当は僕がオイバの家を訪れるのもどうか? という話があったんだけれど、 一部の人に僕が行くとオイバがヤル気を出して 元気になるかもしれない。そう考えてくれる人がいて 僕はオイバの家へ行く事になったわけです。

で、実際にヌータヤルヴィへ行く事になって 試作をする事になった。流石に心配だからと 僕らとも仲良くしてくれてるオイバの姉ちゃんも 同行してくれる事で遂に決行となった。

オイバと一緒にヌータヤルヴィガラス工場へ向かう。そして到着するなり、オイバは軽く職人と話す。僕が書いてきたアイデアスケッチ的な紙、そして 多くの人から小さ目がいいと言わていたのでビンテージバードで特に欲しいけど見つからないSuloとSoljaのボディをベースに作りたいと資料を渡してあったから、それをベースに話していた。

2013-12-17 21.24.36

で、気付くとオイバがいなくなっている!ドロン!だけど、ここから予想もしなかった流れに!

僕の周りにガラス職人が集まりだしたのである。そして皆が僕からの指示を待っている。さぁ。どう作る?そういわんばかりに待っている。

そうオイバのする仕事を何故か僕がやる事になっているのだ。かなり慌てた。 けれども、一度オイバと試作している経験もあるので、どんな風に進めるのかも大体は理解している。

案外いけるかもしれないと思ってしまった。



自分のイメージを職人に伝えて、バードの本体に尾をポムポムしていく。

だが、やはり、どうにもうまくいかない。思った場所につけてくれなかったり とにかく思うようには出来ていかない。難しい。そして勿論、どれも洒落たバードにはならない。同行したスコープスタッフは凄くイイ!カワイイ! と名太鼓持ちの如く緊張する僕を鼓吹してくれるんだけど、やはり、どこか違うのだ

そうして5種類ぐらい作った所でオイバ登場。僕が作ったバードを見る。「まだまだだな」と一言。当然だ。オイバが僕のアイデアの続きの試作を始めた。

まずできたのは、僕の作った試作を修正したスタイル。オイバもイマイチだったようだ。オイバのも僕のもイマイチ。そもそもアイデアがイマイチなのかもしれない。

そこでオイバは閃いたようだ。職人を呼び集め色々指示をだす。

そして大きく方向を変え、黒いボディーに尾の色目をポムポム化したような新しいバードが生まれた。

僕の考えていたのとは違う新しく綺麗なガラスのコンビネーション

そんなポムポムした尾になった。それは、まるで脚なしキーックリの子供みたい。 子供っていうか青年ぐらいか?

尾がとても特徴的で、実に洒落ている。黒いガラスはあまり好きではないのだけれど、その分、綺麗な尾が強く引き立って見える。

これは素晴らしい!そして新しい!こうして完成したバードを見たオイバも大きく頷きとても満足はしているようだけれども、実はそれでは終わらなかったのだ。

「お前はポムポムが好きなんだろう。だったら、新しいポムポムを作るか。」

そうして僕のノートにデッサンを始めた。この続きは!?その続きの物がフィンランドから出荷された頃に話そうかな。

あっ、最後に。このバードの名前、実に謎に包まれています。 後日オイバに名前を付けて欲しいと伝えると、「キューヒュー」と、オイバの口から ゆっくりと吐き出されてきた名前です。意味を聞いても何も言わない。ただ「キューヒュー」と。フィンランド語でも何語でもないようで、アノーみたいなものなのかもしれない。だが、バードにとても良くマッチした洒落た名前だ。キューヒュー、息を深く吐き出すようにキューヒューだ。

オマケ!次回予告!続きは寒くなる頃かな。

2015年5月5日
一番欲しくて欲しくて たまらないのが、POMPOM VASE

フィンランドを代表するデザイナー オイバ・トイッカ。御年83歳。 バードにフローラ、カステヘルミと 数々の人気アイテムをデザインし続ける 彼の作品の中で一番欲しくて欲しくて たまらないのが、POMPOM VASE。 1968年の作品です。

25cm~60cmとかなりの大きさがあり、 どれも一点物として製作された物なので なかなか、手にする機会がない。 写真はフィンランドの知人宅ですが、 この作品は知人も譲る気、完全にゼロ。 と思ったら先日開催された オークションに出品されていたので 落札しようと壮絶に燃えたのですが。。。

エスティメイト:2,000ユーロ
落札価格:18,800ユーロ


あかーん。完全に無理です。

オイバのPOMPOM VASE (スコープでは通称ポムと呼ぶ) は最高だ。これは本当に洒落ている。 って思うのは僕だけなんだろうか。

text : シャチョウ

2015年2月5日
どーしても気になってしまってイッタラ工場へ(シエッポ製作四日目最終日)

さて、帰国の当日、ヘルシンキ経由で レンタカーを飛ばして空港へいけば それにて今回の出張は終わりなんだけど どーしても気になってしまって イッタラ工場へ寄り道して 午前中はシエッポチェーック! そして日本へ帰る事にしました。

これにて4日連続イッタラ工場。 それも朝からずっといる(笑) こんな人は他にいないよねってイッタラ の人に話したら、まーそうだけど、 デザイナーはみんなこんな感じで、 オイバは君ほど細かくなかったみたいな 言葉が聞こえてきて何か笑えました。

でも、こんな風に物を作るのは面白い。 オイバがどんな風に考えて どこを大事にしてシエッポを作っていたのか、 それが現場に立って今少しわかった様な気が しています。実によい勉強になりました。

そしてシエッポがいい感じになった現在は 石本先生と和食器を作る事とか まだ公開してないコラボネタについての アイデアが噴出しているから、今は結構 のってて、この調子で2015年を突っ切り たいなって思ってます。

一応、零細ながら経営者でもありますから、 会社を経営するって事もちゃんと考えない といけないけど、ちょっと今は物作りに 没頭しすぎる傾向です。 暴走しないようにの注意報発令中。

text:シャチョウ

2015年2月4日
今日はシエッポのできるまで解説しつつ(シエッポ製作三日目)

シエッポ製作三日目。 はい、なんとかうまく行きました。 多分、もう大丈夫です。

本日は、シエッポ製作工程を写真で 流しつつ、一日を振り返りましょう。 アッソーレ、ヨイショっと!

(職人サンA:吹き竿にガラスをとりまーす)

まさか、ここまで 苦労するとは思ってなかったです。 シエッポみたいに職人の手作業、 感覚が突出して完成形に影響する物で 更に古い物なら、研究しまくらないと うまくいかない。身に染みました。 サンプルがあるぐらいじゃー、無理ね。

(職人さんA:一度形を整えます)

ここまでフリーな手法で作られている バードも今では少なくて、製作の機会も 少ないというのも今回難関化した ポイントだとも思います。 スコープオリジナルのラカティに近い 作り方。そして小さいとガラスが すぐに固まるから、修正も効きにくく より難しくなるのだそうです。

(職人サンA:型に吹いて一定の大きさに膨らませます)

古いシエッポを作っていた流れや 工程や感覚、型なんかが残っている わけではないから、昔のまんまには 実物あってもサクッと作れない。 だから、まずは、今の現場で、 昔のシエッポと同じ匂いのするものを 作らないといけない。 それが、まぁ、難しい。 そもそも、昔のシエッポの匂いって どこにある?って事になるわけですわ。

(職人サンA:背になる部分にハサミをいれる)

古いシエッポ。 わかっているようで わかってなかったなぁ。

(このハサミいれ作業が重要!尾と頭と体のバランスが大体決まっちゃいます)

紙に書いてまとめて整理して 初めてそこで理解できた感じです。 今後は古い物や生産手法が 特殊な物はその方向で準備します。

(職人サンBに交代:やっとこのような道具で尾を成形します)

でも、まぁ、普段は別注リクエストし サンプル見て、OKなら進んでいくから ヴィンテージの現物があれば万全。 それで、何も困る事もないから こんなことは想定外なのですけれども。 超レアケースです。

(職人サンB:尾を成形するのですが少し細くするといい感じです)

結局、古いシエッポらしさってのは なんなのか?そこは僕も 職人の皆さんも、イッタラの人も 誰も具体的にはわかってなかった。 実に色々なパターンがありますから。 それはうまくいかないですわね。

(職人サンB;少し吹いて体を膨らませます。)

オイバがイッタラへ来てくれて うまく指示だししてくれれば 何の苦労もないのだけれど、今は そうそうイッタラへも来れないし 数日間くるってのは不可能だ。

(職人サンB:尾と頭の形を整えます)

実際、オイバもイッタラへ来るって いったけど体調の関係かキャンセル になってしまったし。

(職人サンA:Bが形を整えている間にクチバシのガラスを準備)

昔の物を沢山持っていて どういう物が古いシエッポなのか? それを知ってる(であろう) 僕が工場へ行くしかなかったという のが、この出張の本題です。

(職人サンB:頭にくちばしのガラスをつけましてー)

よくよく考えればビンテージの サンプルは送ってあって、それから 何度も試作して送ってくれるけど、 全然別物になっていたんだから、 そこで気付かないといけなかったん ですね。今更ですが。

(職人サンB:ガラスをカット。この時の角度が重要、下へー下へー)

朝早く起きて説明書をかき 職人の方に手伝ってもらい フィンランド語で説明を加えた。 僕作のシエッポ製作奥義!

超最重要項目1:お腹が横長に四角い感じで膨らむ
最重要項目2:尾は厚さ7mm前後で広がらず長め
重要項目3:頭はまっすぐか前傾
重要項目4:クチバシ大き目、頭の先から少し下で下向き
※もし頭が大きくなったらクチバシも大きく。
※上部のハサミの跡は残っていてOK

この優先順位で作っていけば 多少後半ブレてもシエッポになる。 ビンテージを色々見比べてそう思った。 大事なのは、少しデブである事なんだ。 ついついビンテージと復刻の大きな違い 頭に目が行っちゃうんですけれど。

(職人サンB:火にかけて形を整えます)

そこが抜けていたからボツが増えた。 それは結局、体が膨らみきっていなくて バランスが悪いからシエッポに見えない。 ある程度体が四角く膨らんでいれば 古いシエッポの雰囲気になってくれる。

(職人サンB:根本をバーナーで熱します)

ここまで来ればスッと理解できるのだけど なかなか数個シエッポを眺めたぐらいでは わからないものです。

(職人サンB:竿からシエッポを外しやすいように根元をはさむ)

そして、これならいいやん! って思った3日目の終わり掛け フッと気付いてしまった。。。。

(完成です。職人サンAが冷却器へと運びます。)

クチバシがもっと本体にくっ付いた感じに ならないだろうか?細かなポイントだけど。 現行のバードもそうで、クチバシが本体に 玉のように付いている。本体とクチバシの 間に溝みたいなのがある。 古いシエッポは、それがあまりない。 ベタっとくっ付いている。それできない? と投げかけ。皆から、またか!!?って 雰囲気が漂う。でも、ここまでくると 皆さん解決しようと努力してくれる。 速攻で修正してくれて、それもなんとか なったと思います。ガラスの質も昔とは 違うから100%同じにはならないですけど、 これならいいでしょって所まで来ましたよ。 なんとかなんとか。

フィンランドの職人の皆さん、だんだん。

次はデッカイPomPomベースの新色でも オイバに配色決めて貰って、 試作は僕がしに行こうかな、なーんてねぇ。

ホント、何とかなって良かったですわ。

(オマケ。この職人サンが吹くとなんか変わった形になる。

主に縦長で銅が大きいんだよね。これは結構小さい方。 でも、それがいい感じなんですよね。彼製結構欲しい。)

text:シャチョウ

2015年2月3日
シエッポ復刻!そんな簡単な事ではないわな。人生山あり谷啓だ。がっ、頑張るわぁ。

イッタラでシエッポを作り始めたから 形がこれでOKかどうか?のチェックをしつつ 製作現場を撮影しようとイッタラへ行ったら ちょっと冷や汗マックスマーラー、 脇汗タランティーノな状況でございました。

会議テーブルの上に30個ぐらいの クリアシエッポ。横の木箱に更に50個ほど。 さー、この中からOKなのとダメなのとを わけて欲しい。品質の基準を作ろうと そう言われたけれど、こっ、これ全ボツ。 僕がOKをだしたサンプルと全く違う(涙)

これ本当に焦ります。 文字でみたらインパクトあんまですが その現場にいたら本当泣きたくなります。 マジか。。もう作らないで。 他は全部キャンセルします。。。。。。 って諦めたくなる気持ち3000%です。 これを沢山仕入れないといけないのは 辛すぎます。

このままでは完全にダメだという事で 生産現場へ向かうわけですが その途中、冷却場からは続々とその姿が 異なるシエッポが続々出てきているわけです。

更に生産現場へ行くと 職人さんもガンガン作っている。 ヤバイのがどんどん出来ちゃってるやん。。

それでもうこれはダメだと 撮影は平山君に任せ シエッポを作ってる職人さん衆の横で もっとクチバシは下の方、 頭が上を向いてはダメ、 それだと尻尾が小さすぎる、 首が長いのはダメなんですよー、 と修正箇所を指摘しまくり。

そんな事をずーーーっとやってました。 遂には問題解決方法も考えてみて 首と尾を分けるハサミを入れる位置をずらし、 尾の配分を多くしようとか、

ガラスの量を増やして欲しいとか、 尾は思い切って大き目に挟んだ方がいいとか、

もう完全にヤバイと思ったから、職人さんは リスペクトしてますが、気遣い無し方向で、 素人が偉そうにも意見と指示をだしまくりです。

その結果、職人さんも積極的に協力してくれたので 最終的にはモーマンタイな所まで到達できました。 本当に良かった。

結局、技術がどうとかではなく みんなシエッポのファーストモデルなんて 吹いた事ないし、ビンテージコレクター でもないから、元の形をよく知らないという そういう事なのです。サンプルにビンテージ を送ってあったけれど、それが現場に常に なかったのも痛かった。

今後は遠い昔の物を再生産するときには 僕もサンプル作りに立ち会った方がいい という事に。オイバがバリバリ元気なら サクッとオイバ指示で完成なんだけどなぁ。

って、オイバの立ち位置の事を 若干やっているような気がしてきてます。 オイバが前に 『お前は、もう少し早く 俺の所へ来るべきだったな。』 って言ってくれたんだけど こういう事だったのか。なんて。

まぁ、でも、結果、 今日まで作ったのはボツとして頂き、 今日僕が入って修正した時の物で OKラインを作り、明日から正式に生産と そういう事となりました。朝6時から始まる という事なので、僕も朝5時50分には現場へ 行き、明日も明後日も細々チェックを 続けようと思います。 明日は5時起きやー。

そして明日はオイバもやってくる。 そしたら新たな物の試作やー。 それが終わったらホテルに戻って撮影やー。 最後は一日の締めくくりでブログやー。 死ぬなぁー。

でも、まぁ、ボツにした形で全てが納品されたら、 僕はイッタラへの別注を諦めたかもしれないから 早くきて修正できて良かった。 ほんとーに良かった。

text:シャチョウ

2015年1月31日
2015年スコープ最大企画 シエッポ復刻! しちゃうよしちゃうよ。

えーっと、突然ですが シエッポを復刻します。

そんでもって、シエッポは布で包まれ 皆様のお手元に届く予定ですが その布は石本藤雄先生が新たにデザイン してくれます。というかしてくれました。

僕はシエッポを復刻したかった。 そしてオイバと石本先生はとても仲良く されていて、よく二人並んでいる。 そんな光景が僕の頭によく浮かびます。 それらが混ざり2015年スコープ最大企画 シエッポ復刻が組みあがっていきます。

シエッポ復刻が大体決まり、その発売時 に、何か特別な事をできないだろうか? そんな事を考え続けていた2014年12月の ヘルシンキ出張中に、あっ!と閃きました。 復刻するシエッポをフローラのように 布で包もう、その布を石本先生にデザイン して貰おう。そうキラッときたわけです。

まぁ、これは途方もなく無茶な発案でして 無理過ぎて誰も思い付きもしない。 でも、僕は絶対に実現させたかったから、 まずオイバに話してみた。 で、これがオイバの反応。

『それができたら素晴らしいが フイ(石本先生の事)はテキスタイル のデザインは、もうしないだろう。』

よくよく考えればマリメッコでの仕事が 終わってから、布の仕事をしていない 石本先生ですから、そんなのは所詮無理 な話というわけです。

それでも、まぁ、言ってみようと その日の夜にオイバと石本先生、そして イッタラの人々と大勢で夕食に行く機会 があったので、話してみました、すると。

『デザインするのは凄い力がいるんです。 これで正月休みがなくなりましたね。』

えっ?やってくれるって事? サクッと一発返事でお受け頂きました。 凄い流れだなって我ながら思います。 流石のオイバも少し驚いてました。

『フイがやるのか?ブラボー!』

という事で、スコープはSieppoを復刻し そのSieppoはは石本先生が新たにデザインした 布に包まれまして、皆様のお手元に届く事と なりました。

2015年スコープ最大企画 シエッポ復刻! 以下の写真に写ってる3人でお届けします。 あっ、僕は余計か。シャシャリでないで 脂肪の断捨離しろって感じですね。謝。

さて、シエッポの事も少し話します。

オイバ・トイッカのバードといえば その始まりはSIEPPOです。 それはどうやって生まれてきたのか? そんな事をオイバに聞いてみた所、 それは、そうだな、パァーっと出てきたんだ。 と言ってました。予想通りのお返事です。

そのシエッポをもう一度作りたい。 というのが僕の中にずっとありまして それがようやく実現というわけです。

ビンテージはなかなか見つからないし 高いし誰もが手にできる状況ではない。 でも皆欲しい。シエッポ作って下さい! それは皆さんから頂く最多リクエスト。 だからやろうと、それだけの事です。

でもどうせやるのなら徹底的に行こう。 僕が作りたいのは2000年前後に 再生産された綺麗に形の揃った 少し大きなSieppoではなく (オイバのバード本のSieppoはこの新物) 個性豊かな形をした小さなシエッポ。 それも裏面は綺麗に研磨されていて サインも手彫りでという まさに1972年から1978年に生産された 発売当初のシエッポが理想です。

凄い個体差になるから どう売るのか?今から頭が痛い所ですが とりあえずは、その事は忘れておきます。 進まなくなっちゃうから。

シエッポを今作るってだけでも大変な事 ではありますが、更にその形や加工まで細かな 希望だらけだから、不可能な領域だと思って いたのですが、色々な好材料が重なりまして いよいよ本格的に実現とあいなりました。

ただ、当時の色が全て使える訳ではない ので、オイバのご助言を仰ぎながら 近い色を組み合わせてます。中には 新しい色もありバリエーションに富みます。 結局ですね、ファーストプラン13色でした が、オイバと話していく中で2色追加の 15色バリエーション作りたくなってます。 それはこれからまたイッタラに話さないと いけないのでうが、月曜に話します。

まぁ、途方もない事になってきてますが イッタラと直で取引する事になった 身軽なスコープの挨拶的新企画という事で、 今後もスコープをご贔屓にして頂けますと 僕らも新しい事にチャレンジできますから、 なによりどこより イッタラとアラビアはスコープで!!!! と皆様のご支援を心からお願い致します。 どうかーどうかー。

そして今回復刻するのは脚無しのみ。 これがうまく行ったら脚付きに突入します。

text:シャチョウ

2015年1月30日
遂に石本藤雄大先生もスコープとタッグでポン!やったでポン!ポポンのポン!

なんとなく、これからパラティッシの オーバルが更にアーチーチーだと思うので 他のオーバルも再度揃えて使ってみようと 思い立ちまして、いざ探してると ボウルが見つからない。んなもんですわな。

プレートは21cmと23cmと見つかったんです けどね。まぁ、よく考えればビンテージ っていうのも無限ではないから あの時あったのに、と言っても仕方ない。 次あるかなんてわかんない。それってのは 現行品も同じか。僕も、あー、これー、 前に在庫余るぐらいあったのになぁー、 もっと仕入て持ってればよかったとか。 ボットナとかそんな風に思いますもん。

そもそもパラティッシのビンテージ オーバルのボウル、持ってたんだけど オーバルプレート25cmを復刻しまして、 やりきった感があり美術館にまとめて売り 残りはフリマで売っちゃったんですよね。 そういうのいかんなぁー。気をつけよ。 でもフリマでネタなしになるから 出しちゃうんだよね。いかんいかん。

あー流石に僕のビンテージ運も尽きたか? と思いきや別の企画用にと探していた オイバのビンテージ群をゴッソリと 見つけてしまった。

知人にオイバの有名なコレクターがいて、 その人に電話し当日アポで会ってみたら 丁度引越しのタイミングで費用もかさん でるからコレクションを売りたいと。 マジか!と欲しい物をゴッソリゲッツ! ゲッツリストは此方。

Puteli (1975-1977) *21
Elephant (1964-1965) S*1 L*1
Frutta (1972) Pitcher*1 Tumbler*6
VASE N408 (1965-1968) L*2 S*2
VASE N409 (1965-1967) *1
Tahiti (1977-1979) *1
Aino Aalto Tumblere (1932) *2
A4 (1980年後半-1990年前半) L*2


ElephantとかMだけ持ってるんですよね。 奇跡的にコンプリート。Puteliも ひょっとしたら25個ぐらいあるかもと いう事なので、僕のコレクションと 合わせると40個近くになるから嬉しい。 あとN409!これは嬉しいなぁ、初です。

よくよく考えるとスツール60も バードもタイミングよくゴッソリ手に 入った所から、新しい企画が生まれ そこから始まってきたから、 今回も何かの予兆かも!いい兆しです。

その後は石本藤雄大先生宅へ。 石本先生にもスコープの仕事をうけて 貰いたくて、前回フィンランドへ来た時に 思い切ってリクエストしたんですわ。 布の仕事だったから断られるだろーなって 思ったら、なんと快諾。まじか!です。 そして今回が初打ち合わせでしたが もうできてました。ありがたやぁー。 流石石本大先生!それも僕好み。 今回の企画にもバッチリです。

まぁーどんな内容かは追々わかると思い ますが、僕の考えたオイバと石本先生の ゴールデンコンビ企画とでもいいますか。 キャプテン翼と岬君みたいなんですわ。 まぁ、無茶な発想だなと、我ながら 思ってますけど実現すると思いますから ご期待を。へヘイのヘイです。

で、その僕らのお願いした布用に いくつか色々と描いててくれたんですね。 それらを見てたら、僕は布もいいけれど 今もっとも頭の中を占拠している和食器 の絵付け方向が燃えあがってしまった。

石本先生となら凄い和食器を作れる! 100年後にも価値を失わないようなのが。 帰国したら早速!東屋さんへ行き話そう と思っております。まずは長角皿と 正角皿の絵付けをしたいんですよね。 さーどう絵付けするか?そのアイデアは 平井担当って事なので古物をじっくりと 研究した上で、新しいのを考えます! 超ヤル気出てきてますから。 やるよ!石本先生!3月ぐらいには 次回、和食器ミーティングをしたいと そう思っております。はい。やる!!!

話はまた戻りまして 今回の企画は1970年代を舞台にーって 復刻といいますかですから、 当時のポスターを石本先生が見せてくれました。 オイバ作!洒落てます。持ち逃げしたい。 って今持ってるんですけどね。パクったわけでは なくお借りしただけですが。

これは晩御飯を食べて帰る途中に 石本先生が教えてくれた ヘルシンキの小学校です。 家具にアルテックが使われてます。 日本の小学校の家具もいいんですけどね。 お家の家具と学校の家具が同じってのは 子供的にどう思うんだろうな。 僕は洒落てていいなーって思いますけど。

全く関係ないんだけどFAZERです。 このロゴをみると、なんかシュワちゃんを 思い出すんですよねー。なんでだかー。

text:シャチョウ

2014年4月22日
オイバの家にもウグラ!

うれしい! オイバの家にもウグラ!

オイバさんのご自宅にある 大きなチェストの上は、 歴代のイヤーキューブや、 オイバお気に入りのバードが並ぶ アメージングなアートスペース。

前回、ご自宅に訪れた時、 なにやら下から温かい視線を感じるなぁ と思い、ふと目をやると、、、

その微笑み、そのお顔、 ウグラさんではないですか~。 種族は、夢見がちさん? 数ヶ月前におじゃました時には 居なかったのに。

スコープが別注したバードが オイバさんお気に入りコーナーの メンバーに加わっている。 というか、すでに主っぽい。笑 すごく、すごく、嬉しい光景でした。

さて、このウグラ、 妙に感情が入ってしまうバードなので、 ペットを飼う感覚に近いんじゃないか という気がしてきました。

text:サカイ

2013年9月23日
オイバに会ってきました。

オイバに会ってきました。 前よりも凄く元気になってる、 そんな感じがしました。

僕が今進めている フローラとエッグ復刻の状況を 話したら凄く喜んでた。

そして、 そんな決まった事より、 次はなにするんだ? 他にないのか? 次のバードはやらないのか? 毎年12月10日過ぎは 工場も暇になるから ヌータヤルヴィで試作するか? 逆にリクエスト貰っちゃったり。

オイバがフローラについての 昔話をしてくれた時、 こんなことを言ってた。

「人気が出てくると
 コピーが出てきたりもするけれど
 そんな事を気にしてるより
 さっさと新しい事を始めた方がいいぞ。」

それはまさにその通りで そういう言葉をオイバの口から 改めて聞けて安心した。 僕もずっと同じ考えだから。

コピーする側になんて 当然ならないし コピーされることを 気にすること自体、いい事がない。 真似されて凹む暇があったら そんなの簡単に蒸発させちゃう 熱くてパーッと盛り上がるような 新しい事、面白い事をやりたい。

オイバは前しか見てなくていい。 そういう人と一緒にいると 僕にも新しい先がどんどん見えてくる。 僕はそういう人が大好きで そういう人といつも一緒にいたい。

そしてオイバは歳のせいか? 「パクソポイッカ」から短縮し 「パクソ」と僕の事を呼んでいた。 日本語でデブ。それ悪口!(笑) まぁいいか。また来る。12月に。

text: シャチョウ

2013年7月17日
一夜限りのゴッドフェス

オイバ・トイッカの ビンテージバード大発生! スコープが何年もかけて集めてきた 174羽の鳥達を、7月29日夜19時 一斉に羽ばたかせる事をやっと決意! 僕達の大好きなオイバのバードが 最近とんでもなく盛り上がっているから そのテンション以上に! とんでもない企画を開催しよう!! と思いまして。 こんなに沢山の鳥を集める事は 二度とできないだろうから これ、まさに、一夜限りのゴッドフェス! バードが好きな人にとって、 史上最強企画である事間違いなしですので どうぞどうぞお楽しみに! 来週中には全バードを 先行公開しますのでご期待ください。

scope Limited
BIRDS by OIVA TOIKKA
*販売は終了しました。

2013年7月9日
オイバといつものハカニエミにあるコーヒーテントで。

オイバも昔みたいに超元気で なんでもかんでもバンバンできるわけじゃなくて 僕らも自由に会いにいったりってのもできないんだけど (ホントはいいんだけど、僕らが行くと、自由にお酒も 飲むし何でも食べまくるから危険だから控えている。) たまたま、ハカニエミにあるオイバのお気に入り コーヒーテントでバッタリ会った。 雑誌かなにかの取材を受けていたようです。

冬に会った時よりも、元気そうで良かった。 暖かくなって、外を歩く事ができるし、 晴れてるし、そういうのがいいんだろなぁ。 まぁ、誰でもそうかな。そりゃね。

また来るから、ヌータヤルヴィでバード作ろうよ って言ったら、次はいつ来るんだって聞かれた。 9月かな?って答えると10月ぐらいの方がいいな って言ってた。前に会った時も同じことを話した。 4月に来るって言ったら5月のがいいなって言ってた。 なんか、難しいんだろうね。新しいバードを作るの。 でも、明日ヌータヤルヴィへ行くよって言ったら 俺も付いて行った方がよければ行くぞって言ってくれた んだよね。なんか先の予定を組むんじゃなくて その場、その場で、やれることをやれる範囲でやるのが いいんだろうなって思ったな。

ヌータヤルヴィでバードを作る事も そんなに長くはできないから もう一回ぐらいオイバと一緒にヌータヤルヴィへ行って スコープオリジナルバードを作りたいなぁ。 復刻とか色替えとかではない、全く新しいバードを。

そうそう、バード別注のリクエストで一番多い ホワイトアイビスを別注しよう!ってのは スコープ単独でやらないで、日本の輸入元さんに 思いっきり振っておきましたよ。 多分、いけるんじゃないかな?200羽限定とかね。 で、実現したら半分はスコープで仕入れるから(笑)

話は全然違うんだけど バードを持ってる人が増えてきてるわけだから バードオーナー一丸となって、みんなの家での バードと日常、バードと生活、バードと日本の家族 みたいな写真をスコープで集めて、それを本にして オイバにプレゼントするとかいいんじゃないか? って思いつきなんだけど、ここ1年ぐらい考えてる。

オイバと僕はちょうど30歳差。 僕もあと30年は元気でぶっ飛ばさないとね。

2013年2月11日
オイバと石本先生とオイバの姉ちゃんとブリニ会

石本先生にお願いしてオイバへ連絡をとって貰い オイバの家へお邪魔してきました。 最初はストックマンでお惣菜を買って一緒に食べよう って話してたんですけど、オイバからブリニを作って 食べようという事になったので、恒例のブリニ会です。 ちょうどシーズンだし。ナイスですね。

オイバと石本先生と僕と秘書課の玉ちゃん そしてオイバの姉ちゃんの計5人での集まり。

このナガーーーーイ電話のコード! とても使いやすそうです(笑)

僕らが買い出しから帰ってくると 既にテーブルクロスも食器も セットアップしてくれていました。

食器はオイバのお気に入り A4(アーネリヤ)シリーズ。 もちろんオイバのデザイン。 これ集めてるんだけど全然手に 入らないんです。 持ってる人いたら売ってください~(笑)

テーブルクロスは 石本先生のBambunkukka。 とても新鮮な組み合わせ!! オイバらしい~。オイバと石本先生が お互いにお互いの作品を持って使って 飾ってるのが素敵なんですよね。 いいですよね~。自分の作品があるって。 僕には、なんもないや。

食後はみんなでコーヒーを準備して オイバも石本先生も愛用している ロールストランドのCoboltiでお茶です。

今回はオイバ先生もお疲れでして ヌータヤルヴィへ行ってオリジナル作る! は無理だったんだけど、また暖かくなって 雪が解けて、歩きやすくなったら 一緒に行こうなって事になんとなーくなってます。 全然決まってないんだけどね。

でも、また帰り際、次はいつ来るんだ? って聞いてくれて。それがいつも嬉しいんですよね。

また新しいバードとか卵とか! いっぱい作ろうぜ!オイバ!!!!!

2012年9月6日
ウグラの丸い顔 誕生までのエトセトラ。

ウグラの丸い顔 誕生までのエトセトラ。

フィンランドを代表する  デザイナー オイバ・トイッカと スコープが作った オリジナルバード4羽。

すでに第1弾のAnoバード200羽は 瞬く間に羽ばたいていきました。

そして第2弾となるUglaバード。

何がすごいって、丸顔。

バリエーション豊富な oiva toikkaのバードの中で 丸顔というのは非常に少なくて貴重。

他のバードとは異なり、 本体とは別にガラスで円形の顔を作り それを本体にくっつける。 という作り方をしていて、とても特殊です。 僕の知る限りでは4種類のみ。

そんな丸顔バードを作りたい。 が、そこで大きな関門が。

丸顔のバードを作る工程では 表情となる顔の金型が必要。 オイバに新たに顔を描いて 貰わなくては始まらない。 そこがとっても大変でした。

オイバが なかなか描くとは言ってくれない。

で、重い腰をあげて ようやく描いてくれた~と思ったら、 僕の求めてた方向の顔と違った…。



うまくはいかない共同作業。 紆余曲折の末 「新しい顔を描いておく。任せておけ。」 というオイバの言葉に たどり付いたゴールは まだ誰も見た事のない オイバ・トイッカ バード

キターーーー!!! って叫びたくなるような乙の真骨頂! 嬉しくて久々に少し泣けました。

予想以上の完成度で ゴールを迎えたウグラバード。

シリアルナンバー入り 限定500羽。

iittala
Birds by Oiva Toikka Ugla
https://www.scope.ne.jp/item/ii178
*販売終了しました

2012年7月18日
アノーバードはなぜ、アノーなのか!?

アノーバードは なぜ、アノーなのか!?

実は、アノーは日本語です。 イッタラのガラスバードを 1972年からずっと手がける フィンランドを代表するデザイナー オイバ・トイッカ。

彼と一緒にスコープのオリジナルバードを 試作しようとヌータヤルヴィガラス工場へ 向かう途中、オイバが突然 「 アノ~ 」って言い出した。 日本人の真似だそうな。 アノ~って伸ばすのが オイバにとっては面白かったのかな? そこから話は発展し

「スコープのオリジナルバードは  尾の長いバードなんてどうだ?」

そう笑いながら書いてくれたバードの 尾がとっても長かった。

結局、僕自身も尾に特徴のある LEPPAINEN(2007)みたいなバードを 作りたくなったので それ作ろうよ!!と伝え

「それでは、どんなバードよりも  立派な尾を持つバードを作ろう。」

と、オイバが応えてくれて 一番最初に完成したのがこのバード。

結局、試作の名前も Ano Birdって登録されていたから まー、これは、この思い出とともに 記念にするべし!ということで そのまま命名 Ano Bird。 限定200羽!

2012年5月27日
オイバ・トイッカの展示会

"Techniques always inspire me; I don't have any beautiful forms in my head that I realize."

2012年5月 ヘルシンキのギャラリーにて 久々に開催されたオイバ・トイッカの展示会は バードを生産する ヌータヤルヴィ工場の職人による作品に加え ムラーノ島のスーパーマエストロ(ガラス職人界の神的存在) Pino Signorettoにより形づくられた作品が多数ならびます。

特に、Oiva Toikka , Pino Signoretto 2人の名前が刻まれた作品は これまでのオイバ作品とは違った魅力があり 僕自身が会場を訪れた際には 相当な価格ながらも ほぼ完売状態となっていました。

Oiva Toikka Exhibition
GALERIE FORSBLOM
May 11 - Jun 03, 2012
https://www.galerieforsblom.com/

で、結局ー 凄い値段だったんだけどー オイバが、これが一番お気に入り! っていうからー

↑こいつを買う事にした。 しちまいました。

そんでもって なんか流れで

↑こいつも買う。

オイバは神デザイナーであるが 優秀な販売員でもある!!(笑) 一緒に展示会行くのは素晴らしい機会だが とっても危険です。

とかいいながら オイバの展示会も数年に1度の事だから こんな機会は早々ないだろうし 今回の新しい作品群は本当に綺麗だった。 今は、買っちゃった~なんだけど きっと、あとあと、あの時買っておいて 良かったと思う。

そして、前のオイバの展示会(2007年とか 2008年とかそんくらいだったかな?)で 2つ日本人が作品を購入してるわけなんだけど その1つは縁あって、今スコープ所蔵です。

かなりすごいコレクションになって来たわけ なんだけど、これをどうするか!?集めた後 どうするか!?そこが問題であり スコープ最大の謎であります。

展示会後ははeliteでお食事会。 オイバはいつでもジントニックです。 何故ジントニックかはまたいつか~。

しめのデザートはアイリッシュコーヒー ここはハッリ・コスキネンも一緒です。 僕も最近は常にアイリッシュコーヒーでしめます。

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