scopeシャチョウがよく行く、ヘルシンキのレストラン|Atelje Finne
Ateljé Finne(アトリエ・フィンネ)は彫刻家 Gunnar Finneのアトリエを改装し、2007年にオープンしたレストラン。多くのアート作品が店内を飾る。クラシックなフィンランド料理とは異なる、モダンな北欧料理が美味しい。取引先との会食にもよく使われ、ヘルシンキに行けば必ず訪れる店
- ・彫刻家 Johan Gunnar Finne の旧アトリエ
- ・プリフィックスのコース料理がおすすめ 食事だけの予算は60ユーロ前後
- ・イッタラやアラビアの食器やカトラリーを新旧混ぜたテーブルセット
- ・早い時間から混むので予約は必須
Gunnar Finneのアトリエを改装
Atelje Finne は、彫刻家 Johan Gunnar Finne(1886–1952) のアトリエを改装して生まれたレストラン。アトリエがそのままレストランになったかのように、多くのアート作品が店内に展示されています。レストラン創業には、スコープのスンヌンタイ特別企画で来日して料理も披露してくれた Antto Melasniemi(アンット・メラスニエミ)がオーナーとしても料理人としても長らく関わってきました。2025年10月現在、オーナー兼シェフは創業メンバーのヘイッキさん。2017年にアトリエ・フィンネの10周年で制作された角皿をベースにしてスコープで2025年11月に発売したFINプレートの商品撮影にもご協力いただきました。
好きな一皿を三皿選ぶ
前菜・メイン・デザートの中から好みのものを一皿ずつ選ぶだけ。プリフィックススタイルのコース料理がメインのレストランです。2025年10月当時の価格では、3コースメニュー:55€、4コースメニュー:65€の2種類、食事だけで60ユーロ前後の価格感です。美味しいパンも出てくるので、3皿で十分満足できる量だと思います。料理により価格が異なりますが、それはあくまでアラカルトで注文した場合の設定で、コースをオーダーすれば料金は定額です。例外として、メニューの横に「+2euro」と記載されている料理を選ぶと、その分だけ追加料金がかかります。メニュー内容は頻繁に変わるので、いつ訪れても新しさがあり、料理はいつも本当に美味しいです。特にアトリエ・フィンネのスープは僕の大好物で、いつも本当に美味しい!って思います。また、イッタラやアラビアの食器を新旧織り交ぜて使っているので、その使い方や盛り付け方も参考になります。以下は、今回の食事でオーダーした料理の一覧です。
〈STARTER〉
Whitefish ceviche with fennel, tomato jus and lemon mayo(白身魚のセビーチェ フェンネルとトマトソース、レモンマヨネーズ添え)14€
〈STARTER〉
Cauliflower soup with fermented sugar snap peas(発酵させたスナップエンドウ入りカリフラワースープ)14€
〈ENTREE〉
Forest mushroom pasta with piave cheese(森のきのこのパスタ ピアーヴェチーズ仕立て)16/+2€この日僕はパスタを選択。秋はきのこの季節、カンタレリは色んな所で見かけました。

〈MAIN COURSE〉
Pumpkin croquette with apple and pumpkin seed puree(カボチャのコロッケ リンゴとカボチャの種のピューレ添え)28€
〈DESSERT〉
Liquorice crème brûlée(クレームブリュレ リコリス風味)15€リコリス入りだけどコレは食べやすくスコープスタッフにも人気のデザート。

〈DESSERT〉
Milk chocolate ganache with blueberry sorbet(ミルクチョコレートのガナッシュ ブルーベリーソルベ添え)14€
スコープの食器が出てくるかも?
クラウス・ハーパニエミがデザインしてくれた、スコープの「六寸皿 印判鳥獣五画」をデザートプレートとして使ってくれていました。アンットとクラウスは親友なので、その流れで使い始めてくれたのだと思います。そして、アトリエ・フィンネ10周年には、ハッリ・コスキネンがプレート形状をデザインし、ヘイニ・リータフフタが絵付けを担当した角皿が作られました。僕も5枚もらって長らく愛用、いつか商品化!と思い続けて、ようやく2025年11月に発売できたのがFINプレートです。お店で使っていたオリジナルは、年月とともに割れて減ってしまったようですが、今回完成したFINプレートを各10枚、お店に置いてきました。これからまた、お店を訪れれば目にする機会があるかもしれません。ちなみに、店内のオイルヒーターの白塗装はハッリ・コスキネンが協力してペイントしてくれたそうです。へルシンキに行くなら、ぜひ。オープンするとすぐに席が埋まっていくので、事前予約をしておくと安心です。




