[販売終了] iittala/ Birds by Toikka Kyhjyu
オイバ・トイッカ×スコープ
イッタラ工場からキューヒュー!
2012年、オイバ・トイッカと僕とで作り上げた4種のスコープバード、アノー、ラカティ、ウグラ、キーックリ。既に閉鎖されてしまいましたが、220年の歴史を持つフィンランンド最古のヌータヤルヴィガラス工場にて試作し、製作された、実に思い出深い4羽です。その時の模様はコチラをクリック過去に遡り買えるのならなんとか、その4羽を手に入れたい。最近バードに興味が芽生え、そう思ってくれている方も増えてきているようで、イベントで多くのスコープユーザーの皆さんとお話をすると、もう一回作って欲しいっていつも数名からリクエストを頂きます。このスコープバード、過去の超レアなバードにも匹敵する人気っぷりで滅多に出ませんが稀にオークションに出るとかなり高いです。だから凄いでしょって自慢話ではなく、勿論高くなるから買っておいた方がいいなんて話でもなく。そんな保証は全く無いので。ただ、ずっと価値を失わない物を作りたいと強く思いスコープを続けているので、その思った方向に向かって結果が出ていて、正しく進んでいるようなので本当に良かったとそれだけの事です。ゴミになる物と価値を持ち続ける物、捨てるしかない物と欲しい人がいる物。マイナスとプラスぐらいに違いがあると思います。そういう物を持ち、生活をして行けばゴミも減り、真に豊かな生活になるのではと僕は本気で思っているのですが、なかなか全て、そういう物にしていく事は難しい。それには強いオリジナリティと、美しさなり特別な魅力が絶対的に必要ですから。オイバのバードもレアだから人気かといえばそうでもなく、人気のバードにはそれなりに輝く何かがあります。スコープが作るバードは、オイバの感覚だけでなく僕の好みも含まれます。好きな方向が僕には明解にある。それをオイバも理解してくれている。そこがスコープバードのオリジナリティであり、他にはない価値だと思う。これからも常に新しく、スコープらしいオリジナルバードを作っていけるように、強いプレッシャーはあるけれど、アイデアを蓄積し、試作の機会を逃さず結果を出せるよう日々準備を続けていきます。多くの人がいいと思ってくれればくれる程に、価値は落ちず大事にされるでしょうから。そして2012年の試作以来、オイバの体調が優れず、引退宣言をしていた程ですからスコープバードも一旦はストップしていましたが、2015年ついにオイバとスコープのコラボ企画の第五弾キューヒューが完成しました。実はこの試作をキッカケにオイバは元気になり、復活を果たしているので、これぞラッキーバード!第五弾、僕のアイデアはこうです。バードにポムポムの装飾が施されたような、ジュエル化したような、そんなようなオリジナルバードを作りたい。ポムポムがどんなか?『oiva toikka pompom』で画像検索してみて下さい。結果、僕のイメージしていた物とは少し違う、イメージしていた程に派手ではなく、でも、ポムポムした尾を持つ鳥が完成しました。体の大きさは普通のアニュアルバードより少し小ぶりで、僕にとっての名作Sulo、Sorjaと同じ型を使ってます。そんな少し小振りサイズにしたのも多くの皆さんから、小さな鳥を作って欲しいと、あまりにリクエストが多いので、僕的にはそれに応えましてのキューヒューであり、それに続くシエッポでありますので、皆様のお気に召す事を祈っております。とは言え、頭も大き目でクチバシも長く、尾もキーックリのようなスタイルで大きい。結果として小さいバードを作ろうとしたけれど案外大きなバードになってしまったいう感はあり。でも、その塩梅が新鮮で良かったという話もあり。ただ、このスタイルは完全にオイバ史上に残る名作であると、僕はそう確信している部分もあり。ほぼブラックに見えるボディー、ボディーよりガラス厚は薄いので多少光を通しはするけれど暗めのヘッド。鈍いクチバシ。それに対し光を透過する鮮やかなコバルトブルーとアメジストの尾が輝きを放つ。何より尾が引き立つバードだから、尾を中心に写真を撮りたくなります。その気持ちが、きっとわかるでしょう。光により色を変えるアメジストが尾に使われているので、自然光だとブルー系2色に見え蛍光灯の下だと薄い紫(ピンクっぽい?)とブルーのツートンに見える。そこもまた魅力です。
キューヒュー500体検品してみての考察
黙々と500体のバードを検品しまして尾がまっすぐに2個ついてるのと、少し尾の2個目が前のめりについてるのがある。わけるとするとそこか、と思ったので、まっすぐに付いてる方は真面目で東っぽいのでEAST、2個目が前のめりに付いてるのは西っぽくツッコみ感ありでWESTと名付けてみました。もちろんハンドメイドですから個体差はありますが、EAST、WESTはスタンダードな形が集まっています。また一部のバードについては個別写真を掲載していますから、個別お見合いをご希望の方はこちらからどうぞ。ちなみに気泡ぐらいは普通にあります。成形時に形を工具で抑えて整えるので、その際につく工具跡や、小傷は普通にあります。特に本体のサイドや上面は多いです。また底面の処理もマチマチなので穴が開いてたり空いてなかったり。あまりに大きな穴が開いている場合は個別に写真を掲載しています。一番のポイント、尾も人の手でガラスをつけ、潰して作っていますから、歪みやズレは必ずあります。作る人の癖なのか?工具の形的なものなのか?尾はどれも片方に偏ってついてる感があります。まぁ、そんな細かい事は気にせず、そういったダイナミックな所こそポムです。その辺、軽く受け入れられないと、今後続くポムの波には乗れませんよぉ。機械で作る物ではなく、ハンドメイドなので何かしらございます。それら無い物というのは無い物です。また神経質なので在庫の中から特に綺麗な物をというリクエストを頂く事がありますが、一切お受けできる訳もありませんからページにある情報から公平に判断して頂きましてオーダー下さい。細かな所が気になる、選びたい方は個別販売へどうぞ。来た物が私の子という出会い重視の方はEASTかWESTのどちらかへどうぞ。そんな感じでどうぞどうぞ。そして最後に、このキューヒューも石本藤雄先生が新たにデザインしたテキスタイルに包まれてお届けとなります。こちらもご期待下さいませ。マリメッコの仕事を終えてから、石本先生の初のテキスタイルでございますからねぇ。盛り上げてくるなぁースコープ!
キューヒューが出来た日の話
それがオイバ復活の日となった話
過去のバードを復刻するというのは、正直そんなに面白い仕事ではないようだ。オイバに復刻話をすると、「いいんじゃないか?きっとうまくいく。」そう言ってくれるだけだ。まぁ、それもそうで、過去に作った物をもう一回作りたい、そう言われているだけだから、新しく何かをする事もなく、オッケーかどうかの判断をするのみ。でも、そればかりではオイバも僕も少しばかり面白くない。それで、本腰を入れて新たなオリジナルを作りたくなるのだけれど、それをするには新しいアイデアが必要となってくる。ただ面白い物を作ろう、新しい物を作ろう、なんてザックリした話では現実、進まない。絶対にアイデアがいる。で、思いついたのが、昔から僕が欲しくてたまらないポムポムベースと大好きなバードを合体させるという、ちょっと突拍子もない方向である。→ 続きを読む。
- ブランド
- iittala
- デザイン
- Oiva Toikka (オイバ・トイッカ)
商品スペック
- 材質
- 無鉛ガラス
- サイズ
- 約W200×D95×H140mm
個体差があります。 - 生産
- Made in Finland
- 備考
- 500羽限定。シリアルナンバー入り。