[販売終了] iittala / Birds by Toikka Northern Owl
スコープ別注バード
新章 フクロウファミリー
僕が初めてオイバと作った4種のスコープ別注バードにもフクロウはいた。僕が好きなビンテージバード『Eagle Owl(イーグルオウル)』と同じ手法で、丸い顔を貼り付けた『Ugla(ウグラ)』がそれなのだけれど、かなり手を焼いた割りには人気ふるわず、長らく売り続けた記憶がある。それ以来、どうもフクロウ=不人気という頭が出来上がってしまった。ヌータヤルヴィガラス工場を訪れたある日のこと、帰りがけにオイバが、敷地内にあるイッタラショップへ立ち寄り、『Little Barn Owl(リトルバーンオウル)』を買ってプレゼントしてくれた。それも後押ししてか、オイバにとってフクロウは特別なんだと考えるようになっていた。それから何年も経過した後、スコープでは個体撮影し個体ごとに販売する、個別販売が始まった。すると急にフクロウ人気が急上昇。特にリトルバーンオウル、これが不動の一番人気鳥に。個体を選べるのなら、顔があり、個性豊かなフクロウが面白く目に映る。何年も掛かってしまったけれど、人気バードの流れが、フクロウの方へ向いた。フクロウ別注の話をすると、スタッフのテンション、興味がいつもより強い。リクエストも多く舞い込んだこともあり、2018年3種のスコープ別注フクロウが誕生した。また、今回から新しい試みを取り入れてみた。今までのスコープ別注バードは全て限定生産としてきたけれど、今回は特に限定生産とはせず、当面生産を続けてみようと思っている。少しづつではあるけれど、スコープ別注定番バードというラインナップを構築してみたいのです。
既にサンプルは完成していた
Northern Owl Big White
オイバは僕に、白いフクロウを作るなら、とにかく大きなフクロウを作るんだ。目をカッと開いた大きな白いフクロウを!って結構な勢いで言うもんだから、言われたとおりにイッタラ工場へ行き、試しに作ってはみたんだけれど、オイバの言うようなサイズは到底、作れる物ではなかった。その試作した不格好なフクロウをみて、オイバも大きすぎたと言っていたから、その話はそこで終わった。そもそも僕がオイバに白いフクロウを作りたいと伝えたから、こんな流れになったのだが、僕がそう思ったのには理由がある。過去にオイバが試作の白フクロウと一緒に写った写真を見たことがあったからだ。それが強く印象に残っていたので、そこから白いフクロウを作ろうとオイバに持ち掛けたのがキッカケだ。オイバの言う、大きな白フクロウは作れなかったので、どうしたもんかと考え込みながら、イッタラ工場内を歩いていたら、試作や製品サンプルを収納したショーケースの中に、オイバと一緒に写真に写っていたフクロウに似たバード、マトリヨーシカみたいな白フクロウを見つけた。あっ!ナイスサンプルが既にあるじゃない、これ作ろう。自分好みに少し調整しつつも、ほぼそのまま生産する事にした。
リクエストに応えて写す
Northern Owl Yellow
秋口のある週末、オイバ・トイッカのバードを製作するイッタラのガラス職人(昔はヌータヤルヴィのガラス職人)数名が、アメリカTACOMAにあるガラス美術館を訪れ、現地のガラス職人と一緒に多くの観覧客の前でバードを作るデモンストレーションを行う、らしいです。(過去にはオイバ自身も同行していたこともある!)そこではイベント用に準備されたフィンランド生産の限定バードも販売されるのですが、デモンストレーションで作られた数少ないバードも販売されます。2008年のイベント開催時に現地で生産されたと思われる小振りなフクロウ。何故、これが僕の手元にあるのかは忘れてしまった。貯めに貯めたオイバのヴィンテージバードは、度重なるイベント(バードフェスとか伊勢丹新宿の催事とかプレゼント企画とかフリマとか)で販売してしまい、ほぼ僕の手元にはないのだけれど、フクロウの群れは各種1個づつ、何故か手元に残してあり、今もそいつらがいる。その中の1つが、TACOMAのフクロウ。こいつがフクロウ群のセンターのように見える。フクロウの撮影では、ちょいちょい写真に登場するものだから、これを欲しいというリクエストが多く舞い込み、白いフクロウとは別件として、もともと試作を進めていた。タコマとイッタラでは使う原材料も違うので、完全に写すことはできないのだけれど、可能な範囲内で調整し、雰囲気は出たんじゃないだろうか。焼きおにぎり、そんなサイズと雰囲気がいいじゃない。最近、スコープ別注の定番ってのもあっていいんじゃないか?そんな風に思う所もあり、このフクロウは限定生産とはしていない。通し番号を刻印していくけれど、生産上限は設けてないので、当分は生産を続ける予定です。
これが完全なる新種
Northern Owl White
企画としては一番最後に辿り着いた白フクロウの子というのが、僕の中での設定。そもそも試作があったわけでも、なにかでオイバが製作していたわけでもない。Northern Owl Big Whiteを作ることがきまり、Northern Owl Yellowの試作が完成した時、小さいフクロウの白も作れば全体がなんだかファミリー化していいんじゃないか?そんな流れから試作してみたら、オイバ的にも全く問題なく修正無しでOKとなり完成に至る。完全な新種とはいえ、そもそもの要素は2羽のオイバが作ったバードからできているので、2種のフクロウを掛け合わせて作っただけ。ただ、これが何だか一番イイ感じなんじゃないか?と思っている。白いフクロウの子のようで、塩むすびのようで。手ノリ白フクロウ。他同様、これも限定とはしていない。ナンバー1から通し番号を刻印しているけれど、生産上限は設けていないので、当分は生産を続ける予定。なのでもし完売したとしても、また買えるはずです。ただ完売してから入荷迄には半年~1年を要します。最後の最後にできたフクロウながら、発売は先頭なのは、僕の好みだからってだけです。
- ブランド
- iittala
- デザイン
- Oiva Toikka (オイバ・トイッカ)
商品スペック
- 材質
- 無鉛ガラス
- 寸法
- White:約W63×D64×H87mm / 240g
Big White:約W113×D112×H195mm / 897g
*詳細なサイズはカート上をご確認ください。
- 生産
- Made in Finland
- 備考
- シリアルナンバー入り
刻印 : Oiva Toikka IITTALA SCOPE***