【販売終了】Fujiwo Ishimoto Fruits

付き合いの長い石本先生、やっと
作品をスコープで取り扱いできました。

マリメッコのデザイナーとして活躍し 現在はアラビアアートデパートメントで陶芸家の道を 進んでいる石本藤雄先生との付き合いはかなり長い。 そしてお父さんと呼んでしまった事があるぐらいに 僕にとっては近い人なのだけれども、それ故だろうか 案外、仕事を頼むのが難しい。

展示会も頻繁に企画されていて、 それに向けた作品作りにも追われているようだし 会う度に何かしら新しいプロジェクトの作品を制作 されているようにも見える。そして僕の知人も 大きな仕事を頼んでいて、知らぬ人もたくさん訪れては 仕事を依頼しているだろうから、僕はどうも頼みづらく 強くも押せない性質でもあるから、頼んだとしても なかなか思うように進められない事が多い。 それに加え、先生はドラマを見るのが相当忙しい。

そんな事でかなりの年月が経過してしまったのだけれど ようやくスコープ特注の石本作品がスコープに届いた。 それは花の陶板ではなくフルーツのオブジェだ。 もともと、これより大きな作品を数点作られていて、 大分前に、僕はそれを1点いただいた。人気のなかった 作品だと先生は言うけれど、僕はとても惹かれる作品 なので大喜びしてスコープの撮影スタジオに飾った。 すると、よく写真に登場するものだから、欲しいという 声が聞こえてくる。加えて少し小さい作品がいいとも。 僕もそれはいいんじゃないかとも思った。そんなある日、 つまりは先生のアトリエを訪れた時、窓際にそんな様な 作品が置いてあるのを見つけてしまった。先生、これ、 これをオーダーしたいです。そんな所から始まった。

そして、その後の流れが素晴らしくよかった。 では作ってみましょうかと、間もなく制作開始。 先生が製作する傍ら、僕を含むスコープスタッフも 粘土を一緒にこねて石本風作品を作ったりした。案外、 皆でわいわい作っていると仕事も進むのかもしれない。 その日に2個成型できた。その後も先生は制作を進め 目標数に到達。とはいえ、それには相当な日数が 掛かっている。なにもかも一人でやっているのだから。

石本作品をなかなか取り扱いできない理由はそこにある。 先生が全て一人で作り上げなければいけないからだ。 欲しい人が沢山いっても、それに合わせて沢山作る事は できない。100個は既に難しい数だと思う。 そこまでの数だと先生の心が折れるだろうから。

つまり、これからも先生とは付き合いは続いていき スコープは石本作品を積極的に取り扱いしたいのは山々 なのだが、頻繁に入荷するという事は残念ながらない。 1年に1度、ある作品を10点から20点、うまく進んで それぐらいのペースになるんじゃないだろうか。 奇跡が起こって先生がスコープに向けた作品しか作らない とか、先生に何故か仕事が全く舞い込まなくなったとか、 先生がスコープのスタッフとなり名古屋へ移住するとか、 そんな事でもない限り。

欲しい人は非常に多いと思うので販売は抽選です。 以下の内容をよくチェックしてご応募下さい。 クレジット希望がありましたので対応する事にしましたが 代引きが最もシンプルに手配できますので、できる限り 代引きでのご応募がありがたいというのが正直な所です。

ちなみに先生の作品には裏に二桁の数値が彫られています。 これはシリアルではなく年号です。先生は2016年なら16 と彫ります。ただ裏の刻印は必ず16かというとそうでも ありません。何故なら先生は過去に作った作品で納得が 行っていない場合は、それをとっておいて後々手直しして 完成させる物も多いからです。基本的には16刻印ですが 中には違う年号の物もいくつか含まれています。

デザイン

石本 藤雄 (いしもとふじお)