フィンランドを代表する近代建築・デザインの巨匠アルヴァ・アアルト。アアルトが手がけたデザインの中でも特に有名なのが、現在のAlvar Aalto Collectionの元となっているガラスの作品群です。1936年、カルフラ・イッタラが主催したガラスデザインコンペティションで大賞を受賞、翌年1937年夏にはパリ万国博覧会のフィンランドパビリオンでも展示され、国際的に高く評価されました。もともと「エスキモー女性の革ズボン」というタイトルで応募されたデザイン案には5つの花瓶のスケッチが含まれていましたが、そのモチーフはフィンランドにある湖の形や、白樺の根本付近の断面のフォルムなど、諸説存在すると言われています。そこからデザインは発展を続けてバリエーションは広がっていきます。そしてヘルシンキにある老舗高級レストラン「SAVOY」のために作られたサヴォイベースが広くその名を知られるようになり、現在も生産が続く定番アイテム、ベース95mm・120mm・160mmの元となります。その流れるような有機的なフォルムはフィンランドデザインの象徴、世界で最も有名なガラス作品のひとつともいわれ、発表から90年近く経った今でもたくさんの人々に愛され続けています。
1937年から木型を使った生産が始まりましたが、1957年から金型での生産が始まってからは木型での生産は少なくなり、現在では非常に珍しい存在となっています。金型に比べて木型の作品が高額になる理由は木型の消耗が激しいからです。金型はずっと使い続けられますが、木型は1つ吹く度に熱で燃え広がりますので、そんなに沢山は吹くことができません。小さな物でも1つの型で100個ぐらいまで、特に大きなモデルは10個未満と聞いたことがあります。また、木型を使って生産されるベースは主に大きな作品が多く、その大きな型の深い部分にまでガラスを均一に吹いて行き渡らせないといけませんから、職人には高度な技術が求められます。大きな物になればなるほど吹くのが難しく失敗も多くなります。また木型は生産の度にガラスの熱で燃え広がり変化していくので、激しい個体差が生まれます。金型と異なりアウトラインもバラバラです。1つの型で沢山は作れず、個体差も激しく、大きな作品が多いので失敗も多い。だから、どうしても高額となってしまうので生産されること自体が稀という流れにある木型のアアルトベースです。それでも木型が欲しくなるのです。木型で作られるアアルトベースは燃える型を写したかのような揺らぎある独特な表面となり、ハンドクラフトの魅力を存分に備えています。プロダクトというよりアート作品のようなもの、アアルトベースの原点は木型ですから。それぞれの個性(個体差)が最大の魅力、ぜひとも個別画像をじっくり見て、好みの一つを探してみてください。2021年頃から木型でのアアルトベース生産も少しづつ増えてきましたが、どれも在庫限りのアイテムばかり。もし再生産されたとしても値上がり激しいと思いますから、興味のあるモデルは早めに買っておいた方が良いです。
66,000円
発売当時はイッタラ直営ショップ&公式オンラインショップ限定アイテムだったため、スコープでは取扱いできませんでしたが、ようやく取扱いOKとなり、2025年4月に販売スタート。2021年から木型のアアルトベースも度々生産されるようになりましたが、それでもアイテム数は少ないです。この明るく透明感の強い、ライトライラックがお好みであれば、お見逃しなく。ライトライラックのようなカラーが映える花は多いですし、薄いカラーだから使いやすいし、とっても部屋に映えるベースだと思います。スコープでは148個を個別販売しますが、再入荷はなく、在庫限りで販売終了です。
330,000円
No.1と商品名に加えられているのは最初期の木型を再生産して貰って吹いているところにあります。この145mmはポスターなどにもなっている非常に知られたモデルながら曲線がかなり複雑なため、生産の初期段階で木型に修正が加えられ曲線が緩やかになったそうです。それで、最初の木型を復刻する!その木型を使ってなるべく薄く吹く!そんな方向でトライしてみたのがこのAalto ベース No.1 145mmです。もちろん生産が続けば木型は燃えて曲線も緩くなるのですが、それでも近年の145mmとは結構な違いがありどれもこれも素晴らしくナイス。色々あっていい。とにかく、最初の木型を使っていることが重要です!
各色 49,500円
ビンテージがオークションに出品されて超高額で落札されたことが話題となったモデル。ほぼ生産されたことのない型だから2021年に限定販売されたことに凄く驚きました。イッタラ140周年の一環として各色2021個限定生産された2021年の記念モデルAalto vase 175x140mm、全て木型が使われています。コッパー、モスグリーン、クリア、ダークグレーの4色展開、ナンバリングあり。クリアとコッパーは完売していますが、追加入荷できたグレーは残り79個、モスグリーンは残り69個。2011年発売当時でもお手頃に感じましたが、今となっては超お手頃の極み。もし別色で再生産されたとしても、こんな値段には到底ならないだろうから買っておいた方がいい。
104,500円
2025年冬、フィニッシュサンドを使い木型で吹かれたスペシャルなアアルトベースが登場しました。鉄分を多く含むフィンランドの砂を原料にすることで生まれる、フィンランドの自然が宿ったかのような落ち着いたグリーン。素材そのものの美しさながら、その静かなグリーンはとっても魅力的であることに加え、木型が生み出すナチュラルな凹凸がアアルトベースをより特別な物にしています。世界で1,000個限定、シリアルナンバー入り。最近の限定アイテムとしては、数量も抑えられていてなんだか安心。スコープには100pcsが入荷しましたが、若い番号が多かったのはラッキー。
85,800円
2023年、アルヴァ・アアルト生誕125周年を記念して、1936年に発表された9754ベースが復刻されました。復刻品は、現在の生活に使いやすいよう調整された180mmと250mmの2サイズで180mmは金型を使った定番アイテムですが、250mmは木型による製造でクリア、クリア1937、リオブラウンの3色展開、各色2023個のみ生産されました。スコープにはクリアのみ100個入荷、在庫がなくなり次第終了です。個別販売の番号はベース底面に刻印されたシリアル番号を示しているので、好きな番号を選んでいただくこともできます。
220,000円
圧倒的な存在感、アアルトベースのなかでも特に大きく、それでいて日常使いできるところが素晴らしい。近年、木型を使ったアアルトベースもポツポツ発売されていますが、400mmのような大型モデルが日本で販売されることはそうそうありません。ただ、フィンランドのイッタラショップで販売されているのを見ることはあります。22万円と高額ながら2019年当時の価格設定ですから、今後発売されるとしたらいくらになるのやら。イッタラ工場で試作を重ねていくなか、少し変わったクリアを発見、それを再現して貰いました。他より色味のないビンテージのようなスモーキークリア。何より買っておいた方がいいベース400mm。
各色 240,000円
僕の好きな木型を使ったアアルトベースの一つ、古い品番で9746、シーブルーとスモーキークリアで作りました。職人さんにはシンプルながら超難関「なるべく薄く吹いてほしい」とリクエストしています。古いアアルトベースは全て薄いのか?というとそんなこともなく、厚みは個体によって様々。ただ、僕は薄いのが好きなんです。シーブルー56個とスモーキークリア103個が完成、展示会「フィンランドのライフスタイル~暮らしを豊かにするデザイン」に合わせて発売しました。80mmと低いのですが、実際の型はもっともっと大きいんです。大きく吹いて低くカットしないとこうはならない。贅沢の極み。スコープ特別注文品。高額過ぎ在庫はまだまだアリ。
そもそもは木型を使って生産されていましたが、1954年頃から金型を使った生産が始まりました。それ以降は金型が中心となって生産が続き、様々なバリエーションの定番アイテムが今日まで作り続けられています。木型で作るのは職人仕事、金型は機械による大量生産、そんなイメージを抱く人がいますが、木型も金型も生産工程に大きな違いはありません。どちらも1点1点、ガラス職人が型にガラスを吹き込むことで形作られています。ただ、金型は木型のように燃えて変化することがないのでアウトラインは一定でガラス表面も比較的均一です。個体差も少なく整っていますが、厚さが異なるので色ガラスを使っている場合は濃淡あります。また限定色に暖色が使われると高くなることが多いです。
120mm 33,000円
160mm 46,200円
201mm 41,800円
アアルトベース誕生90周年の第一弾として、古くから伝わる吹きガラス技法による「バブル」が登場しました。熱したガラス表面にソーダ灰を振りかけ、さらに新しいガラス層を重ねることで、ガラス内部でソーダがガスを発生し、小さな気泡が生まれます。120mm、160mmに加え、珍しく201mmもラインナップ。各200個の限定入荷で、再入荷はありません。
各色 20,900円
アアルトベースの中で一番小さな95mm。1982年から生産が続いています。窓枠に飾ったり、少さなブーケや庭先で積んだ花を数本、水切りして短くなった花を最後まで楽しむのに使い易いサイズ。ペン立てにしてデスクで使っているスタッフもいます。価格も一番お手頃なので、まずはここから。
各色 27,500円
高さ120mmのアアルトベース、1981年から生産されています。一見、花を飾ることが難しそうに見えるのですが、縁の複雑な曲線が植物を固定しやすく、少量の花でも雰囲気良くまとまることは実際に使っているとだんだん理解できてきます。大き過ぎず、小さ過ぎず、とても使い易いサイズです。
クリア
33,000円
ホワイト 38,500円
そもそもは高さ140mm、木型で生産されていましたが1954年から金型を使った生産が始まり、1961年に現在の160mmとなりました。たまに生産される限定色は160mmのみに採用されることが多いです。
各色
42,900円
数年前までフィンランディアと呼ばれていた背の高いベース、201mmと251mmの2種類が生産されていました。201mmはレストランSAVOYでもよく使われていましたが廃番、現在は251mmのみ生産されています。口の形状はベース120mmに近いです。薔薇のような枝の長い植物を飾るのに向いています。
各色
38,500円
2017年より生産されている220mm。木型で作られるベース400mmが縮小されたような形状に見えますが、同一モデルかはハッキリしません。背が高いので茎をあまり切らずに生けられます。また口のラインも緩やかですから、花の枝ぶりや葉っぱの付き方を気にしなくても、うまいこと飾れます。
62,700円
2020年からラインナップに加わったベース270mm、金属型を使ったアアルトベースの中では一番大きなサイズ。口の広がりも大きいので花束をそのまま飾ることも可能。買ってきた沢山の花をバサッといけておくのにいつも使っています。無いと困るアイテム。スコープの取り扱いはクリアのみ。
各色 26,400円
アルヴァ・アアルト生誕125周年を記念して2023年に復刻されたベース180mm。定番は5色展開ながらスコープではクリアとホワイトのみを取扱っています。口径約7cmと大きくないので、たくさんの花を生けることはできませんが、細い花を数本いけて食卓に飾れば絵になります。一番使い易いかも。
各色
63,800円
2023年のアルヴァ・アアルト生誕125周年を記念して復刻されたボウル262×50mm。あまり生産されたことのない珍しい型です。フルーツボウルとして使ったり小物をまとめるのにも良いですし、短く切った花を飾っても新鮮。ガラスの厚みに個体差があるので、上からの画像で比較してください。
15,400円
バーチの積層合板をアアルトの曲線で抜いて、浅く広いボウルに成形したシンプルなアイテム。これがテーブルにあるだけで、そこにアアルトの雰囲気が広がり、とても絵になります。フルーツやお菓子を置いたり、リビングテーブルではリモコンをまとめたり、気軽に使うことができ日常に取り入れ易いアアルトデザインです。アルテックのテーブルを愛用中でしたら、ここは必須アイテムだと思います。イッタラ定番として長らく販売されていましたが、2019年に廃番となってしまったため、2023年にスコープ単独で特別注文しました。それに必要なロットは5,000枚!かなり頑張りましたから、もう一度はありません。在庫あるうちにゲットしておいてください。
19,800円 /
26,400円
アルヴァ・アアルトの作品からインスピレーションを受けて制作されたプライウッドのトレイ。過去に生産されていたアイテムの復刻ではなく、新作トレーです。仕切りの曲線にアアルトのデザインが取り入れられているのだと思いますが、その仕切り部分を見るだけでアアルトと認識できるのだから、アアルトの曲線って素晴らしく個性的です。こちらは2024年に生産終了となったため、再入荷はなく在庫限りで販売終了です。在庫数も多くはなく、小さい方(300x220mm)が600枚、大きい方(500x365mm)が120枚、これで全てです。底面がフラットで縁があるので使い易く、テーブルに置いてあれば、色々な物をまとめ置く素敵な場所となります。