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2015年9月15日
1930年代 stool60の、 座面ファブリックを ひっぺがしてみっぺ。

stool60の事なら、なんでも知っている。おそらく日本で一番stool60が分かる人物、「北欧家具 talo」のオーナー、太郎さんが、来スコ。シャチョウが資料として買い集めた、1930年代から第二次世界大戦を経て1970年代までのスツール約170脚を太郎さん&シャチョウの2人で、レッツ年代別グループ分け。太郎さんの知る定説に沿ってグループ分け&時代を解明。これはどうなの?という物が出てきたり、定説自体に疑問を抱くような部分があったようですが、最終的には、解明した!!と言ってました。太郎さん&シャチョウ見解の『stool60の見分け方』、そのうち伝授してくれるはずです。で、その解明がひと段落した後、「後で被せたファブリックを剥がすと当時のオリジナルプロダクトが出てくるんじゃない?」そう思われる座面がファブリックで覆われたスツールを思い切って剥いでみることに。怖いですねぇ~、恐ろしいですねぇ~、1930年代のスツール。今、2015年。

↑ ビリってやってやったぜ?ワイルドだろ?

シャチョウが剥がしているスツールはカバーが2枚かけられていて、出てきた元々のオリジナルは、1930年代の一番レアと言われるサンドイッチ型スツール!!!アアルトの本に出てくる古いスツールはだいたいこの形です。

↑クッション的なブツが入っていたぜぇ。

平山が剥がしているスツールはシャチョウの剥がしたスツールと同じ所有者だったと思われ、同じ布が同じように2枚カバーリングされていましたが、剥がしてみると、、、、残念!サンドイッチではない!薄ら汚れたホワイトペイントでした~。

↑リペアもしてくれた。いい人だぜぇ。

太郎さんは、脚と座面の年代が別々かも。と疑問のあったスツールをネジ穴を外して確認中。ネジ穴を見れば、オリジナルなのか、ニコイチ物件なのかが分かるそうです。なるほどー。

↑ ホコリが出る作業は外でやるのだ。

↑二台目チャレンジ。スーパーコスコス中。

二台目に剥がしてみたスツール、現れた座面は黒。が、水性ペイントされていたのか、拭けば拭くほど、色が落ちる。恐怖。落ちるところまでコスコスしてたら木目が見えてきた!

↑スコープのゆるキャラ

最後に座面の周りに残った釘を釘抜きで抜くシャチョウ。コツを覚えたのか、結構早い。
ファブリックをめくってみると、その時代のローテクノロジーなクッション材と年月相応のホコリと供に本来の姿が見えてきて、感動。吉村作治先生の気持ちも分からんでもない。
神奈川から名古屋くんだりまで来てくれた太郎さんに感謝です。

text:スコープ 酒井