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2017年12月15日
シープスキンの毛手入れ

ドムスチェアに敷きっぱなし、 愛用5年目になるシープスキン。 お手入れと言えば週末の掃除の時に 外でバサバサ振ってホコリを落とす程度。 が、先日シープスキンを買ったばかりの スタッフのニューワンを見かけたら、 そんなんだったっけ?と目を疑ったほどに ツヤツヤでホワホワしていたのです。 うちのヤツラと様子がずいぶん違う。 気付かないうちにヘタレてたのか、、、 家に帰ってよくよく見れば、根元の毛が絡まり フェルト状の塊ができているでないかい。 たまにでもお手入れらしいことをしていれば、 もっと良い状態をキープできていたのでは? と、今更ながら後悔した。 すぐに手元のスマホで 「シープスキン」「お手入れ」 検索。 が、ない。特にロン毛のお手入れの情報がない。 ググっても情報がないとなれば、 スコープとして、一人のユーザーとして、 それはとても知りたい事であるからして、 巷の情報を元に手探りながらやってみました。 これが今のところベスト!と思った方法を まとめましたので参考にしてみてください。 そしてもっと良い方法をご存知の方がいらっしゃれば 是非こちらのブログにコメント下さい。 積極的にバージョンアップしていく所存です。

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スコープ的 シープスキンお手入れ方法 《ロン毛バケーション編》

1. 振って叩いてゴミとホコリを落とす

室外に出て、毛並みとは逆さまに持ち、 バッサバッサ振る。手でパンパン叩く。 これだけでも寝ていた羊毛が立ち上がりふんわり。 奥地に逃げ込んでいたルマンドの一部も落ちてきた。

2. 馬毛ブラシで逆毛ブラッシング

これをやってみたらば、格段に仕上がりが違った。 逆毛に持ったシープスキンを、馬毛ブラシで ブラッシングしていくと、寝ていた毛が根元から 立ち上がり、細かいホコリも取れました。 羊毛はもともと繊維同士が絡み合おうとする 性質があるため、定期的に毛並みを整えてあげれば もつれて絡まるフェルト化現象を防げるのです。 そういう意味でもブラッシングは効果的ですね。 「明日の菊花賞レース、頑張ろうな!」 と、声をかけながらブラッシングするうちに 毛並みが整い、艶めいてくるのを感じるのは お手入れしがいがあり、とても楽しいものです。

今回使ってみたブラシは、 『Iris Hantverk 馬毛 掃除ブラシ Lサイズ』 アイスランディックシープの 一番のチャーミーポイントである、 ボブマーリー的な毛束感を解してしまう事なく、 いい感じで保ったままブラッシングできました。 これが、すごく、ちょうど良く感じました。 ブラシを選ぶ際は、馬毛素材である程度の 毛量があるものを選ぶと使いやすいと思います。

3. 核心部は指でほぐす

ブラッシングをしてみて気が付いたのですが、 よく見てみると、座面部の羊毛が私のケツ圧により 擦れて短くなり、フェルト化していました。 こういう頑固な部分は、さすがに馬毛ブラシ だけでは立ち上がってきませんでした。 この部分をほぐすのは「手」が最適です。 根元に指先を入れ、指でほぐしながら立ち上げます。 ムツゴロウさんを降臨させて、 ワシワシワシワシワシワシやって下さい。

4. 日陰干しで空気の入れ替え

お手入れの最後に、1~2時間 風通しの良いところで日陰干しすると 繊維の間の空気が新しい空気と 入れ替わってさらにふんわり仕上げ。 購入時のにおいを早く飛ばしたい場合も、 陰干しがかなり効果的です。 × 日光干しがダメと言われる理由 × 羊毛は人間の髪の毛と同じく、 ケラチンというタンパク質でできています。 天気が良いからと日光下で干してしまうと 紫外線の影響を受け、羊毛が退色したり、 パサついてきたりしてしまいます。 そうとは知らず、2年に渡り日光放牧していた わが家のシープスキン、ナチュラルホワイトは、 マルチーズの股らへんのやや黄ばんだ色合いに、 ブラウンは、キューティクルが失われ サーファーヘアのようにパッサパサに。 残念ながらダメージを受けてしまいました。 こればっかりは修復できません。 部屋の中にあっても、窓からの日差しを 長時間まともに受ける場所は できるだけ避けた方が良いですよ~。

5. お手入れ後はこんな感じに復活。

長い間、特にお手入れらしいことをしてませんでしたが、 ブラッシングを含めたお手入れをやってみると 毛並みが整いふんわり感が戻りました。 羊2頭、お世話した感覚で、愛着感マシマシ。 シープスキンを手にしたら、 たまにはホコリを払って毛並みを整える程度の お手入れをしてみてください。 最初の良い状態が長く続くはずですよ。

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★オマケコーナー 《やっちゃいけねぇ~気がする》

絡まってしまった羊毛に根元からクシを入れ キレイにほぐしたい願望、あるある。 ネットで「シープスキンの手入れ」を 検索してみると、高確率でステンレスの 犬用スリッカーを使う技にヒットする。 主に毛足の短いムートンの場合のようだけど、 ロングヘアにも使ってみれば、根元から ほぐれていいんでないかい?と思ったので、 スタッフとシャチョウのケツ圧で育てた ヘタレたチェアパットを使って試してみました。 ※チェアパットは販売終了しています。

ヒィーー。写真見てても痛そう。 ステンレススリッカーを使うと、根元から ほぐれるのですが、鋭利な金属ピンで 根元から引っ張ることになるので、 ブチブチと羊毛がちぎれる音がするのです。 これはヤバイ。 アイスランディックシープの愛すべき ボブマーリー的毛束感がなくなり、 全体的にパッサパサになってもうた。 ボリュームだけ凄いダメージヘアって感じ。 ステンレスやプラスチックのブラシは、 ブラッシング時に静電気が発生するので、 羊毛が絡まりやすくなったり、 逆にほこりを吸い寄せてしまうのです。 そんな理由から、静電気の起きにくい 馬毛などの天然毛がおすすめなのですね。

たった1度で、抜けちまった羊毛。 ちょっとしたフェルト人形が作れそう。クマとか?

【左】お手入れ前 【中】馬毛+手 【右】スリッカー

どうでしょう。 真ん中が、一番おススメなのですが。 実は、【右】のスリッカー仕上げが、 一番モフモフしてて好き~。という スタッフもいたので、仕上がり具合は 好みだとは思うのですが、これをやりすぎると ロッチ中岡を経てブラマヨ小杉になる気が するのですよね。危険な臭いがする。 馬毛ブラシ+手技が一番安心で優しいんだって。 アイスランディックシープはそもそも そ~んなにモフモフじゃないんだって。 スコープのお手入れオバサンは、そう思います。(スコープ酒井)