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2018年6月1日
ズッキーニ

ここ数年の家庭へのズッキーニの浸透力たるやおそるべし!最近は庶民派スーパーでもズッキーニが並ばないところはないんじゃないかというくらいの人気っぷりですよね。きゅうりのような、なすのような、野菜自体のことも使い方も、知っているようで知らない“ズッキーニ”が今回のテーマになります(連載2回目、まだまだ手探り状態ですが、この記事を読んで「ズッキーニを思わず買ってしまった!」なんて声が聞けるようになるのが密かな目標です…)。 さて、話を元に戻しますと、トマトたっぷりのラタトゥイユに入っているイメージが強いズッキーニは、そのトマトと旬を同じくする夏野菜。見た目は太いきゅうりのようだけど、意外にもかぼちゃの仲間なんです。暑くなりはじめる6月からが旬で、表面に張りとツヤがあるものを選ぶとよいです。みずみずしいズッキーニは、包丁で切ると切り口から水が浮き出てきて、切った部分を合わせると再びしっかりくっついてしまうほど。

冨田家の食卓にもまさに6月頃からズッキーニが頻繁にあがるようになります。炒め物や揚げ物に使ったり、みそ汁の具にしたり、薄く切ったものに軽く塩をして浅漬け感覚で食べることもあります(なので、料理への扱いという点ではなすに近い感覚かも)。 淡白だからこそいろいろな食べ方ができるわけですが、いちばんのおすすめは大きく切ってじっくり加熱。油とも相性がよいので、調理に油を使うことで、味も濃厚になり、ズッキーニ本来の甘さを存分に楽しむことができると思います。

家では手軽にパン粉焼きがおすすめです。ズッキーニはヘタを切り落として、縦半分に切ります。切り口を上にして塩をふりかけ、さらにパン粉を薄く全体に広げます。あとは魚焼きグリルの網にアルミホイルを敷き、その上に移したらオリーブオイルをパン粉の上から多めにかけましょう。じっくり弱めの火加減で焼くこと12~15分でできあがり。食べるときにカレー粉を少しふりかけても美味しく、パン粉はカリッと中はトロッと、風味はちょっぴりスパイシー、食欲そそる仕上がりになってくれること間違いなし!

ちなみに、パン粉はこげやすいもの、そうでないものがあるので、はじめの7~8分は弱火で加熱し、後半は様子をみながら軽く焼き色がつく火加減に調整して、さらに数分ほどじっくり火を通すと失敗なく仕上がりますよ。

(c)冨田ただすけ
文・写真/冨田ただすけ