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2019年3月1日
たけのこ

レシピサイト運営という仕事がら、アクセスの変化で季節の移り変わりを感じたりする僕なので、たけのこ関連ページの人気急上昇は春の知らせでもあり、やっぱりみんなこの季節はたけのこを食べたいんだなぁと想像してほっこりさせてもらっています。

そんな人気者のたけのこ、3月くらいから生のものが店頭に並び始め、実は手軽な水煮たけのこも、国産のものは3~4月にピークを迎えるそうです。たしかにこの時期、“新物”というシール付きなどで売り場にたくさん並べられているのを見かけますよね。 新鮮な生のたけのこを茹でて料理できるならそれに越したことはないけれど、今回はより手軽にたけのこ料理を楽しむため、たけのこの水煮を美味しく調理する下処理もあわせて、簡単な春らしいレシピを紹介したいと思います。 「春香る、たけのことあさりの具だくさんスープ」、それではざっと紹介しましょう~。

まず、スープやさっと煮る料理に水煮たけのこを使うときは、中まで味がしみこまず、ちょっとだけ味が薄く(水っぽく)感じちゃうことがあるので、火にかける前のほんのひと手間をかけましょう。

食べやすく切った水煮たけのこをバットなどに並べ、醤油と水をスプーン1杯ずつかけて5分ほど味をなじませます。たったこれだけですが、出来上がりのたけのこの味わいにグッと差がでます。これくらいならやってもよくないですか??

下処理ができたら、鍋にあさりを入れ、かぶるくらいの水と酒少々を入れて火にかけます。火が通って口が開いたら、あさりを取り出しましょう。汁だけになったところへ、汁気を切ったたけのこを加えて醤油で汁に味付けし、最後にあさりを戻し入れてあたためれば出来上がり。

スープの味わいを濃くするために汁量は控えめで、具だくさんのおかず汁といった感覚で作ってみてください。

たけのこって何に合わせても特有の食感と香りで「オレここにいるぜ」とその存在感を伝えてくれるし、かといって、春の山菜のように個性が強すぎるわけじゃないから他の食材とも合わせやすい。つまり、「存在感あるから主役もはれるけど、個性が強すぎない」という、抜群のバランス感覚をもった、もう名俳優のような食材だ!と思うのです。

参考までに2人分をレシピ化しますと、、水煮たけのこ100gとあさり200gが具材の目安で、そこに合わせるのは水200ml、酒50ml、最後の味付けの醬油は小さじ1ほどになります。あさりの旨みを引き出すため、必ず水からあさりを入れて火にかけましょう!あさりを取り出した後は、アクが出ていればお玉で軽くすくい取ってから、たけのこを入れるとよいですよ。

(c)冨田ただすけ
文・写真/冨田ただすけ