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2020年4月1日
ほたるいか

「ほたるいか」を4月のテーマに!と決めてから、頭の中でいろんな料理を考えていました(漁期が決まっているから試作したくても手に入らないので…)。

そんな脳内シュミレーションがそのままうまくいき、そのハマった感とともにレシピになる料理がたまにあります。今回はまさにそんな感じ。悩んで出来上がるものに対して、写真もその気持ち良さが出たりして、楽しい瞬間だったりします。旬、シュ瞬!にはこんな料理がふさわしいのかもしれないと最後になって思ったりして…。

では、ここからは試作一発合格感を味わっていただくべく、僕の頭の中を実況風に、レシピ書いてみます!

まずは主役のほたるいか、自分の食べたい分量でと言いたいところだけど、目安としたら15はいくらい?春らしい菜の花はひとつかみほど合わせたいところ。あとは、パスタ、卵黄、オリーブオイルに醬油、塩こしょうを準備。

ほたるいかはボイルしたものが売られているのがほとんどだから、美味しく食べるひと工夫くらいは紹介しよう。ひとつずつ手に取って、骨抜きなどで目をポチポチと取り除く、これで口当たりがよくなり、食べやすくなるよね。面倒に思われるかもだけど、食材をちゃんと触って、美味しくいただくための下処理をすることは料理の楽しさのひとつ。これはやってもらいましょう。

さぁ、パスタをゆでてラストスパート。ゆで湯にたっぷりの塩を入れるのは、パスタに適度な塩気を付けるために重要なのでためらわずに。ゆで上がる1分前に、菜の花とほたるいかを投入してさっと混ぜ、タイマーが鳴ったら一緒にざる上げし、器へ。器に盛ってから味付けすればボウルもいらないからいいね。

オリーブオイルを全体にまわしかけ、足りない塩気(一人あたり塩2つまみ位)と粗びき黒こしょうを振る。最後に卵黄をのっけて醤油をちょっと。さぁ思い切りよく混ぜて食べてみる…(想像以上に)うまい!

こんな感じで手軽、でもそのわりにちゃんとして見えるし、すごく美味しいので本当にオススメです。 

最後に、今まで旬シュ瞬を読んでくださった皆さん、そして自由に連載をやらせてくださったスコープさん、ありがとうございました。これからもたっぷり中身のつまった「面白い」scopeを楽しみにしております。またいつか一緒に面白いことができたらうれしいです‼

ほたるいかの下ごしらえは丁寧にやるならば、足の付け根にある口と、軟甲(なんこう)と呼ばれる透明な背骨のようなものも、目とともに取り除くとカンペキな口当たりの良さに!といっても目がいちばん口当たりを悪くしているので、最優先は目を取り除くことだと思っています。それにしてもアラビアのAvecは使いやすく料理映えしてくれる器ですね~。

(c)冨田ただすけ
文・写真/冨田ただすけ

2019年11月10日
第59回 朝ごはんは食べるよ


朝ごはんは食べるよ朝ごはんは食べるよ

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2018年12月1日
水菜

料理屋で働いていたのは、もう10年以上も前ですが、いまでもたまにリアルな夢を見ます。下っ端として、とにかく仕事に追い回される、ちょっと冷や汗をかくような…。おぉ、夢だったって起きるんです(笑)

この頃の経験がなければ、いまの仕事はできていないと言い切れるほど、たくさんのことを勉強させていただいた時期なのですが、濃密すぎたからこそ、いまだに夢にみるんでしょうね。素材の下ごしらえ一つ一つも、あのときはどうしてたかな、と思い返すことが多いです。

例えば、冬が旬の水菜。下処理で注意したいのは、他の青菜よりも葉や根元に土が残りやすいところ。ため水の中でふり洗いするのが、料理屋のころから変わらぬ僕のやり方になっています。

冬の青菜には、ほうれん草や小松菜もありますが、アクの少ない水菜はどんな料理にも合わせやすく、その当時も登場回数が多かったように思います。料理に合わせて水菜を蒸すのも僕の係で、色味を残す絶妙な蒸し加減で出すために、進行具合から逆算して、ここぞってときに蒸し器に放り込んでたなぁ。

今回はそんな水菜と豚しゃぶ肉を合わせます。火の通りやすさが同じくらいの2つの素材をシンプルに蒸して楽しむ簡単おかずです。“蒸す”という言葉を聞いて、「あーじゃあムリだ」と思ったあなた!蒸し器を使うのは一つの方法であって、フライパンを使っても作れるので、あきらめないでくださいね。

さて、はじめに蒸し器や蒸籠での作り方から。切った水菜をお皿に広げ、豚しゃぶ肉を上に広げます。肉に軽く塩・こしょうをして水菜を少し足し入れたら、酒、ごま油、すりごまを少量ずつ回しかけて蒸します。蒸し時間は4~5分が目安。豚肉の色が変わるころには水菜も食べごろになっています。熱々にポン酢をかけていただきましょう!

より手軽に作りたいときは、お皿の時と同じように、直にフライパンに素材を広げ入れ、ごま油とすりごまをかけます。違うのは酒の分量だけ。蒸し器じゃないので、フライパンの中に蒸気となる水分を入れておく必要があるわけです。大さじ2~3ほどの酒を入れて蓋をして中火にかけ、沸いたら火を弱め、火が通るまで酒蒸しすれば完成です。道具が違えば少しは味が変わってきますが、それもまたおうちの味になってくれるんですよね。

今回の蒸籠蒸し1皿には、水菜100gに豚しゃぶ肉50g、酒とごま油、すりごまを小さじ1ずつ入れて作っています。フライパンで作ると水分が多い分くたっと、蒸し器だと比較的シャキッと仕上がります。すだちや柚子、橙といった柑橘類があれば、ギュッとしぼりかけたあとに醤油少々でも美味しいですよ。

(c)冨田ただすけ
文・写真/冨田ただすけ

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