TOU / WR チェア
小振りなラウンジ的魅力
ラタン家具を自身の生活に取り入れてみたい気持ちが長らくありましたから、ゆるり探し続けてきたのですが、やっと、これはいいんじゃない?と目を惹く、気を惹く物を見つけました。ドリルデザインのTOUという名のインドネシア産ラタン製家具群、その取り扱いを2020年11月より順次スタート、先頭バッターは何より気に入り愛用しているWRサイドチェアです。TOUもバリエーション豊富ですから、ざっと気になるアイテムを1つづつ仕入れ、色々な場所で使い続けてた中からスコープ的生活にマッチした物のみを取り扱っていきます。TOUアイテム群の中で、このWRサイドチェアが際立って生活に馴染んでいるので迷いなくスタートアイテムとしました。生活に馴染んでいるというか、特有の使用感があり、僕のお気に入りということです。サイドチェア、肘掛のない椅子、つまりは一般的チェアの類なのですが、日本では45cmを超えれば高いといわれる座面高も40cmと低め安定、そして座面は楕円で深さはないけれど幅があってゆとりがある。背は非常に広くて身を預けられるぐらいだから快適、つまりサイドチェアというよりラウンジチェアみたいな使用感なのです。また、一般的なラタン椅子とは違い、木製椅子のようにデザインされているので、見た目にも線はそこまで多くなく、曲線だらけの典型的ラタン家具とは異なります。そう、従来のラタン家具の香りの薄さも魅力の1つなのです。だからドムスチェアやチェア69、ピルッカチェアと一緒にあっても違和感なく、今のスコープ的空間にスッと馴染んでくれています。ただ、これはズラッと揃えるというより、1脚、2脚加えるような、それぐらいで丁度良い塩梅のように思うのですがどうでしょう。そして低い椅子の快適さをなんだか思い出し、そこに定住ならぬ、低座に定座するようになっていくのダナ。
TOUの材料や作りのはなし
世界屈指のラタン家具の産地であるインドネシアのチルボンという町で、TOUの家具は一つ一つ職人により手づくりで製作されています。材料には、インドネシア産ラタンの中でも特に密度の高い良質なラタンが採用されているので、一般的なラタン家具に比べれば重さはあります。ただ、それだけ丈夫です。TOU(ナチュラル)は、無着色・無脱色ですから、それが可能であるのも材が良質であるからこそ。とはいえ無着色無脱色のラタンは遠目にみれば綺麗な白木のようですが、近づいてよく見れば均一ではなく、材には色味の違いや独特な模様・節、繊維の凹凸や自然の黒斑が見られます。スコープでは1点づつ個別撮影して個体を選ぶことができますから、ザックリ全体の雰囲気を見比べた上で好みの一脚を手にすることができます。大きく好みと違う物が届いてしまうことはないでしょう。ただパテによる小さな修正跡は随所にあり、材の接合部に少し隙間が開いていたりと多少のことはどれにでもあります。細部アレコレは色々あるとご理解ください。このラタンという植物、見た目以外にも家具に使われる他木材とは少し異なる特徴を備えています。軽くて丈夫なところはもちろん、材の柔軟さも他の木製品にはない魅力です。腰をかけると僅かにしなり、椅子が身体にしっかりと馴染み、安定感が増します。椅子の僅かな歪みやゆらつきも座ってしまえば、身体や床に調和しておさまり良くなります。また、木製椅子の多くが座面を取り外せてメンテできるように、TOUも同じ構造をしています。裏面のビスを外し、座面を下から上に押し上げますと座面を取り外すことが可能です。座面の籐編みが痛んできましたら、自分好みに布張りにしたりと座面の張り替えをすることもできます。勿論、籐座面を綺麗にしたいから座面のみ買いたいということであれば、そちらの取扱も検討しますので、希望あればリクエストください。
ラウンジチェアそして
サイドチェアとの比較
WRサイドチェアも大きな椅子ですが、WRラウンジチェアは更に大きくなります。そして座面は低くなり広くなります。ただ、どちらも大きいながら何処に置いてあってもそこまで圧迫感がありません。上の写真はWRラウンジチェアを実際に愛用しているスタッフの住居で撮影させて貰いましたが(デフォルトがWRラウンジチェアでWRサイドチェアを撮影のために持ち込みました)、部屋は6畳ですから特別広い部屋ではないのです。そこに01'チーク二つとベッドとWRラウンジチェアが置かれています。それで全く窮屈な感じはなく、解放感もあります。WRラウンジチェアは大きな家具なのに何故窮屈に感じないのか?それは線で出来ている家具だから、視界を完全に遮ることがないのです。だから、そこまで大きく感じないのです。ちなみに両者を座り比べた印象としましては、ラウンジチェアは座面が広くなるのはもちろんのこと、座面の高さがサイドチェアより3cmほど低くなり、座面が背の方向により低く傾斜しているので、身体が包み込まれる感じが増します。身体を預けて休むのに向いた椅子という印象が強いです。実際に深く腰掛けると、背もたれに身体が吸い込まれるような感覚があり、身体の重みがお尻から背中全体に分散し良い意味で気の抜けた心地になります。サイドチェアは、ラウンジ感もある座り心地の良い低めの座面高なのですが、なんとも絶妙な高さですからテーブルやデスクとあわせて使うことも出来るところに魅力があります。作業したり食事するのならサイドチェア、ダラリとリラックスするのならラウンジチェアなのですが、ダラリとリラックスする用途であっても小さな人はサイドチェアの方がいいという意見がありました。
2021年5月28日
ベッドサイドでArtekと共に
TOUのWRサイドチェア。スコープアパートメントではベッドサイドで愛用中です。アアルト建築でも、ラタンの家具がよく使われていますが、その印象が強く頭に残っていたからか、あんな風にしたいと思ったからか、気づけばWRサイドチェアはこの場所が定位置となっていました。明るいラタンの家具は、Artekのバーチにも馴染み易く915サイドテーブルともバランス良。ここは普段仕事をしているデスクの横なので、目にすることも多いのですが、そのたびにいい雰囲気ダナ、と悦に入ってます。ちょっとした合間に漫画を読んだりゲームをしたりするのに、この奥まった場所は妙に落ち着くスペースでもあるのですが、ついつい仕事用のバッグをドン!と置いてしまうから、カバン置き状態になっているのも否めない。そうです、私は椅子やソファに物を置いてしまうタイプです。そうそうこのバッグもお気に入り。スコープでもおなじみプルーフオブギルドオリジナルのトートバッグ。寸胴で自立するから、鞄の中身も取り出しやすく、PCなどの持ち運びにも便利。去年の冬頃から愛用しています。(スコープ成戸)
2021年8月4日
ドレッサーの相方
長年探し求めていましたお気に入りのドレッサーの相方。最初の相方は座面高370mmのラウンジチェア、これは低すぎた。なんとなく使い勝手が悪いまま長年使い続けていたのですが、ようやく去年、2台目の相方、座面高445mmのTOU SRチェアを迎えたのですが、今度は少し高かった。もちろん使えないことはなかったのですが、ちょうどダイニング用に一脚欲しかったのもあって、そちらにスライド。次に目を付けましたのは、座面高400mm同じくTOUのWRサイドチェア。SRチェアより少し低いのだから、完璧なことはわかっていましたが、実際に使ってみると見事なマッチング。最高の相方に出会えてはっぴいえんど。窓際の陽のあたる場所で経年変化し、こんがり色づいてくれば、ドレッサーのチークカラーとさらに馴染んで熟年の貫禄を見せてくれそうで、乞うご期待です。ちなみに主にドレッサーを使うのは僕ではなく奥さんです。念のため。(スコープ鈴木)
- ブランド
- TOU
- デザイン
- DRILL DESIGN (ドリルデザイン)
商品スペック
個別販売商品
個別販売とワケアリの考え方 (必読)
個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね~と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ!最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気!を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん!?と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい!って人はズバリ!待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。
サイドチェア
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サイドチェア 0175
63,800円 (税込)販売終了しました
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サイドチェア 0176
63,800円 (税込)販売終了しました
ラウンジチェア
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ラウンジチェア 0017
85,800円 (税込) -
ラウンジチェア 0026
85,800円 (税込)販売終了しました
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ラウンジチェア 0028
85,800円 (税込)販売終了しました