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Arabia / Paratiisi
Paratiisi

フィンランド語で楽園を意味するパラティッシ(Paratiisi)、フィンランドデザイン界の貴公子 ビルガー・カイピアイネンがデザインした数少ない量産食器です。1969年発売当初はブルーイエローのカラータイプのみでしたが、1972年にはブラックホワイトのパラティッシが誕生します。カイピアイネンはこの食器の製作にあたり、形をオーバルにする事をまず決定したそうです。オーバルはカイピアイネンのアート作品にも頻繁に登場する形、大半のアートピースにオーバルが採用されているようにカイピアイネンにとって最も身近な形だったようです。それから数年後の1974年、経済的危機に陥ったアラビアは工場の従業員を整理し人員を半分にまで削り、アート部門にはビルガー・カイピアイネン、ヘルヤ・リウッコ・スンドストロム、ルート・ブリュックのみが残ったそうです。アラビアの製品ラインナップも大幅に縮小され、パラティッシも生産終了となってしまいます。しかしフィンランドでのパラティッシ再生産の要望は多く、1988年にはパラティッシのカラータイプのみながら生産再開(ブラックホワイトが再生産されるのは、更に10年以上後の2000年)ただ、その再生産時にパラティッシはオーバルから円形へと変更されます。カイピアイネン自身もその変更を了承し、オリジナルデザインの多くに手が加えられ現在の円形を中心としたラインナップになりました。そして、オーバルのパラティッシプレートがアラビアで再生産されるのは、スコープが別注した2009年の冬です。カイピアイネンも、自身の手で一度は円形へ修正したパラティッシがオーバルの姿を取り戻すだけでなく、販売される地がフィンランドから遠く離れた日本とは、全く予想もしなかった事でしょう。そして現在では定番ラインナップに加えられ、オーバルプレート25cmの型はパラティッシだけでなくスンヌンタイやルノなど、アラビアの多くのシリーズで採用されています。

  • 在庫限りピッチャー0.4L

    8,800円

    Paratiisi ピッチャー0.4L ブラックParatiisi ピッチャー0.4L ブラック

    1970年頃の商品名はソースボート、持ち手の付いた片口だと思えば食卓での活用も広がるので持っていなければ1つあると便利なアイテム。ソースやドレッシングに使うだけでなく、この食器に似合うと感じた料理を積極的に盛り付けてみてください。ラップをして冷蔵庫で保管する時にも持ち手があるから出し入れしやすく、注ぎ口がカトラリー類を安定させるのでスプーンやレードルを添えても安定します。また食事の際も、この持ち手があることで食器の取り回しが快適になります。

  • 在庫限りジャー0.43L蓋付

    18,700円

    Paratiisi ジャー0.43L 蓋付 ブラックParatiisi ジャー0.43L 蓋付 ブラック

    ドーム型の蓋のお陰で立派な見栄え。こういった背の高い食器を組み合わせるとテーブルセットに高低差が生まれて素敵に見えます。パーティーに用途を絞らず蓋付の食器と考えれば、暖かい料理は冷めにくく、残った料理は蓋をして冷蔵庫に仕舞えるように、便利な部分がたくさん見えてきます。パラティッシはパーティー時に映えるようにデザインされた食器群、普段見慣れないアイテムがひときわ目を惹き、素敵な雰囲気を演出してくれます。他シリーズの蓋付きジャーより容量大。

  • 在庫限りベース18cm

    14,300円

    Paratiisi ベース18cm ブラックParatiisi ベース18cm ブラック

    近年の新アイテムながら、昔からあったアイテムのように他のパラティッシとも素晴らしく馴染んでいます。カイピアイネンはオブジェや絵皿といった一点物のアートピースを制作し続けていたアーティスト、壁にかけて飾るような大皿を数多く残しています。そうした作品は高価過ぎて取り入れることが難しかったとしても、パラティッシのベースであればカイピアイネンの装飾で部屋を簡単に飾ることができます。キッチンでパスターやキッチンツールを立てるのに使っても素敵です。

  • オーバルプレート25cm

    8,250円

    Paratiisi オーバルプレート25cm ブラック
    Paratiisi オーバルプレート25cm パープル

    1988年の再生産時にオーバルから丸型へと形が変わったパラティッシ。しかしもともと作られていたオーバルを復活させたい!という思いが溢れ過ぎて2009年にスコープ単独企画としてオーバルプレートを復刻生産して貰いました。25cmのプレートはかなり大きな印象ですが、オーバルであれば使用感は23cmに近くてスコープ的にはベストメインプレートサイズ。このプレートを見ているとパラティッシ柄はオーバル型がなにより収まり良く感じます。一番好きな現行パラティッシはコレ。

  • ボウル13cm

    5,500円

    Paratiisi ボウル13cm ブラック
    Paratiisi ボウル13cm パープル

    2021年に発売された新アイテムのボウル13cm、ここ最近で最も売れたパラティッシです。ボウル17cmより二回り、ティーマのシリアルボウルより一回り小さなサイズが日本的食卓では使い易く、オーバルプレート25cmの横に添えると良いバランスに見えるナイスサイズ。また、軽くて小さいのでビンテージの使用感と似ているところも満足度高。パラティッシに足りなかった穴を埋めてくれるナイスな新作。ボウルは朝使うことの多いアイテムですが、これは朝昼夜いつもいつでも、です。

  • ボウル17cm

    7,700円

    Paratiisi ボウル17cm ブラック

    朝や昼のスープには気軽なティーカップを使うことが多いのですが、しっかりとしたテーブルセットを組む時だとか、シチューなどの具が大きな料理を盛り付けるのでしたら、やはりスープボウルとも呼ばれているボウル17cmが必要になります。ボウルは内側にも外側にも柄が入っている総柄仕様だから余計に豪華な印象があり、これが加わるだけでテーブルセットは立派に見えます。かなり特殊な用途となりますが、ダイエット時のサラダや控えめカレーにもいいサイズなのは経験より。

  • プレート14cm

    3,300円

    Paratiisi プレート14cm ブラック
    Paratiisi プレート14cm パープル

    小皿としてだけでなくコーヒーカップのソーサーにもなる1枚2役の便利アイテム。小皿としては16.5cmプレートの方が圧倒的に人気高ですが、コーヒーを良く飲む方、来客用のコーヒーC&Sを揃えたい方は、ティーカップだと少し大きいのでコーヒーC&Sという選択もアリ。食卓に小さなパラティッシが加わるだけで素敵で、プレート14cmはティーバッグを置いたり焼菓子皿として上品に活用できます。

  • コーヒーカップ

    4,400円

    Paratiisi コーヒーカップ ブラック
    Paratiisi コーヒーカップ パープル

    パラティッシのコーヒーカップは容量180ml、ティーカップと比べると小さいのでスープカップとしては使いにくく用途も少し狭いのですが、一般的なコーヒーカップといえばこのサイズ。小振りなサイズ感が上品で、特別な雰囲気を生み出してくれます。カップは寸胴なので収納する時は下のカップは伏せ、上のカップは上向き、カップの底を合わせるように重ねると安定して効率的に収納できます。

  • プレート16.5cm

    3,850円

    Paratiisi プレート16.5cm ブラック
    Paratiisi プレート16.5cm パープル

    パラティッシの中で一番人気アイテムといえばプレート16.5cm。ティーカップと一緒に使えばソーサーの役割を果たし、単体ではケーキ皿や料理の取り皿として大活躍してくれる一枚二役の大活躍プレート。ティーカップを置く凹みを設けないことで実現した無駄を生まない仕組みが素晴らしい。ティーマと組み合わせるならブラックやホワイトが王道、パールグレーやヴィンテージブラウンもアリ。

  • ティーカップ

    4,400円

    Paratiisi ティーカップ ブラック
    Paratiisi ティーカップ パープル

    プレート16.5cmを組み合わせてカップ&ソーサーとして使うだけではなく、ティーカップは容量280mlあり、寸胴で低い形状だから単体でも使い易いところが人気の秘密。ティーカップをスープカップとして、プレート16.5cmをパン皿として活用することも多いです。パラティッシは断トツでブラック人気ですが、華やかな雰囲気だからかティーカップとプレート16.5cmに関してはパープルが人気です。

  • プレート21cm

    5,500円

    Paratiisi プレート21cm ブラック
    Paratiisi プレート21cm パープル

    スコープはメインプレートにオーバルプレート25cmを推しまくっているので、プレート21cmは用途が被るから陰に隠れがち。でも、2009年までパラティッシのセンターを飾っていたのはプレート21cmです。コンパクトにテーブルを構成したいならプレート21cmをメインに据えるのもアリ。気軽で日常使いに向いたサイズですし、オーバルプレート25cmと比べ価格が30%以上安いというのも一つの魅力。

  • プレート26cm

    7,700円

    Paratiisi プレート26cm ブラック
    Paratiisi プレート26cm パープル

    プレート26cmはなかなかの大きさだから、もしメインプレートとして家族分揃えたい時であっても、まず1枚購入して試すことをおススメします。もし大き過ぎて用途に合わなくてもセンターピースとして活用しシェアする料理を盛り付けるには良いサイズだから1枚なら使い道はあります。プレートの上に小さなガラス食器を置くなどしてワンプレートに色々盛り込みたいならプレート26cmがベスト。

  • マグ0.24L

    4,400円

    Paratiisi マグ 0.24L ブラック
    Paratiisi マグ 0.24L パープル

    エレガントでクラシックなパラティッシをきっかけに北欧に興味が湧いたという人も多いと思います。そんなパラティッシをもっと普段の生活に取り入れて愛用したければ、マグカップを毎日の供に取り入れてみてください。マグ0.24Lはティーママグより小さいので、小振りが良ければナイスサイズ。直径はコーヒーカップとほぼ同じ、プレート14cmと組み合わればマグ&ソーサーとして使えます。

  • マグ0.35L

    4,620円

    Paratiisi マグ 0.35L ブラック
    Paratiisi マグ 0.35L パープル

    もともとパラティッシのマグとしてラインナップされていたのは0.35Lの大きな方のマグです。タップリ注いで仕事をしたり映画を見たりにどうぞ。目につくところに好きなものがあると気分が高まりますし、優雅な北欧が沁みていくようで素敵だと思います。ティーカップの背が高くなったような物だからプレート16.5cmと組み合わせて使うとマグ&ソーサーともなりますし、バランスも良いです。

  • ピッチャー1L

    17,600円

    Paratiisi ピッチャー1L ブラック

    飲み物を入れてテーブルにサーブすれば素晴らしく立派なピッチャー。冷たいスープやたこ焼きの生地を入れて食卓に出しても中身が透けて見えないから絵になるところも陶器製ピッチャーの良いところ。1Lという容量も便利ですし、寸胴フォルムだから中もキレイに洗いやすい。ガラスと違って熱さを気にしなくていいのでお茶やスープを入れる時にも何も気にしなくてOKだから気楽です。使わない時は棚に置いておくだけでも立派な存在感!キッチンのデコレーションにもなります。

  • サービングプラター36cm

    25,300円

    Paratiisi サービングプラター36cm パープル

    パーティーが立派に見えるようデザインされたパラティッシ、サービングプラターはそんなカイピアイネンの思いが最も強く表れたアイテムだと感じます。テーブルの真ん中にあれば実に立派で使わない時も出したままにして、フルーツやお菓子の置き場とすれば、日常をパラティッシで飾ることができます。スタンドを使ってキャビネットの上に立てたり、ハンガーを使って壁掛けしたりして純粋に部屋を飾る食器とするのもアリ。人気はないので欠品の度に取扱終了を考えるアイテム。

ブラック誕生

ブルーとイエローで彩られたパラティッシの人気が高まると、間もなくバリエーションが作られます。ブラックホワイトのパラティッシは、もともとアラビア工場のプロダクトマネージャーのアイデアから始まり、カイピアイネンが実現したものでした。これは当時カイピアイネンの若い同僚であったヘルヤ・リウッコ・スンドストロム(Helja Liukko-Sundstrom)が教えてくれました。ブラックホワイトの発売後間もなく、多くのデザインを追う人々やコレクターを中心に人気アイテムとなります。ブラックホワイトのアイデア自体は、カイピアイネンのものではありませんでしたが、決してカイピアイネンのスタイルに反するものではなく、実際彼のアートプレートの中には2色の作品も存在します。そしてブラックホワイトの発売後、カイピアイネンは2色のパラティッシに強く興味を抱くようになり、いくつか試作をしています。カイピアイネンからそのプロトタイプを貰い受けたヘルヤが自宅の倉庫から実物を持ってきて見せてくれました。明るい地色に強烈なコバルトブルー、カイピアイネンが最も製品化を望んでいたのは、そのパラティッシだったそうです。他のプロトタイプは黄色味がかったブラウンと、赤味のあるブラウンです。しかし、当時のアラビアはブラックホワイト以外のカラーバリエーションは追加しないと決定した為、試作されたそれらのパラティッシが世に出ることはありませんでした。また、パラティッシと同形の4シリーズが同時期(シリーズにより生産期間は異なります)に生産されています。何も柄がプリントされていない黄色のアアタミ(Aatami※アダムの意)と白色のエエヴァ(Eeva※イヴの意)、そして黄、赤、緑の上絵が施されたスンヌンタイ(Sunnuntai※日曜日の意)、そしてアピラ(Apila※クローバーの意)です。これらのアイテムは少量生産され、1974年までに全てが生産終了となりました。古いカタログではパラティッシとエエヴァ、アアタミが同シリーズのようにまとめて同ページに掲載されています。

憧れの高級食器

豪華なパーティーが大好きだったカイピアイネン、パラティッシにもパーティーを意識したデザインを取り入れています。ジャーやチュリーンの蓋が特別高く盛り上がっているのはそのためで、贅沢感を強調しています。パラティッシの持つその高級感は多くの上流階級の人々から支持されました。1969年ベルギーのファビオラ王女がカイピアイネンのアトリエを訪れた際、彼女はパラティッシを見るなり、この食器が欲しい!と言ったそうです。そして、多くの上流階級に愛用者の多かったパラティッシを所有する事は、多くのフィンランド人にとってのステイタスともなり、国民の高級食器としての地位を獲得していきます。母親は娘やお嫁さんに、また姉妹はお互いにパラティッシをクリスマスプレゼントとして贈ります。一度に全セット買い揃えることはできないので、毎年少しずつ買い足して贈り合うのです。そして、この食器は日常使いされることなく、パーティーの時や特別な日にだけテーブルセットが華やかになるように使われました。それ以外の時には家の食器棚の最も良く見えるところに飾られているものでした。

Birger Kaipiainen

フィンランドのアラビアを代表する食器パラティッシ。そのデザイナーであり日本でも広く知られるカイピアイネン。でも彼はほとんど量産品のデザインをしていません。アラビアアートデパートメントに1937年から在籍し、1988年までアトリエで作品を作り続けているので多作なアーティストですが、自身のアトリエや各国での展示会で作品を販売し、それらは凄いスピードで売れていくからアトリエはいつも空っぽ、展示会は即完売だったそうです。世代的にはオイバ・トイッカより16歳年上だから一世代上。1950年代はフィンランドデザインの黄金期と呼ばれていますが、そのまさに中心にいたアーティストです。僕自身も早くから、カイピアイネンの作品をいくつか買っています。それはオイバ・トイッカと石本藤雄先生の影響で、彼らの部屋にはカイピアイネンの作品が飾ってあり、その光景をいつも見ていたから僕自身も強く憧れるようになってしまったんです。そしてオイバ・トイッカはカイピアイネンに可愛がられていたようで、直接作品をプレゼントして貰っています。だからカイピアイネンの作品の事もよく知っていて、僕の買ったカイピアイネンの作品を見せると「それは1940年代だな」とか「1950年代だな」と即答してくれました。僕はオイバ・トイッカや石本藤雄先生と直接会い、二人の作品とともに今を生きているわけですが、二人にとってはカイピアイネンの作品がそれにあたるのだと思います。カイピアイネンのウォールプレートは、アラビアのプロアルテとして作られたエディション物を抜いても、数もそれなりにあります。様々な図案が存在し、同じものはなく、非常に大きな作品が多く、価格もひときわ高い。カイピアイネンの絵皿は1940年代、1970年代、1980年代に多く作られているようですが、作風は時代で異なります。1940年代の初期作品は人物と風景が多く描かれていて、後期の物との違いは一目瞭然。そして1970年代の作品はパラティッシが発売された時期という事もあり、パラティッシのような図案が多く、果物やビオラや植物などが描かれています。そして1980年代最晩年の作品は風景的な絵柄もありますが、主には花と昆虫であったり、花と散る花びらであったり、パラティッシのような図案ではない絵柄が本当に色々と描かかれています。カイピアイネンのユニークピースの絵皿を僕はそんな感じで時代を掴んでいます。ちなみにカイピアイネンのアートピースで最も貴重な作品群が、1960年のミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞しフィンランドデザインが世界に広く知られるキッカケとなったビーズバードです。このカイピアイネンの代表作ビーズバードをスコープは3体所有していて、日本国内の展示会によく貸し出しています。といいますのも、フィンランド国内でオークションに出たとしてもビーズバードは輸出不可となることが多いので日本からは購入することができませんし、フィンランドで所有しているコレクターもビーズバードは貸し出してくれないんです。スコープが所有しているビーズバードはアメリカやスウェーデンのコレクターが当時購入して持っていた物だと聞いています。時計だらけのビーズバードはアメリカのコレクターがカイピアイネンから購入し、1960年のミラノ・トリエンナーレに貸し出したという逸話も残っていますから、スコープが協賛する展示会で是非ご覧ください。

スコープのパラティッ史

【2004年】スコープでParatiisiブラックの取り扱いを開始。長らく取扱いしたいと思っていたんだけど、廃番の噂が流れたり、有名本掲載の影響で輸入元の欠品が続いていて、なかなか取扱開始できなかった。思い切ってまとめてオーダーした分がようやく入荷、取扱開始が叶う。【2005年】いきなりParatiisiブラックが廃番になる。【2006年】3月に公開された映画「かもめ食堂」で北欧ブーム到来。そこで使用されたイッタラ・アラビアの食器にも大きな注目が集まる。その影響はParatiisiブラックにも広がるものの、2005年末で既に廃番となってしまい市場に残されたストックは残り僅か。一気にマボロシアイテム化、スコープにも問い合わせが殺到、毎日対応に追われる日々。【2007年】日本からのリクエストを受け?Paratiisiブラックが不定期ながら生産再開される。スコープにもポツポツ入荷するものの毎度瞬殺、入荷数が全く足りず問い合わせが殺到、毎日対応に追われる日々。【2008年】不定期生産ながら人気は一向に衰えない。入荷数はかなり増える。毎日夜遅くまで検品と出荷が続いた記憶。夢の中でも検品してた。【2009年】7月、Paratiisiブラック大人気の波に乗り、アラビアの輸出ラインナップにはなかった、ボウル23cmオーバルプラター36cmの大量オーダーを決行。この人気っぷりなら、大物2アイテムも激しく支持されるはず!と強気なオーダー数で輸入許可をゲッツ!しかしながら予想に反して全然人気にならない。よくよく考えれば、大きなアイテムって1個以上必要ないもんね、複数必要とされないアイテムの大量発注はダメ絶対!ということを学ぶ。この時買ってくれた皆さんには今でも感謝の気持ちが溢れている。12月になると懲りることなくオーバルプレート25cmブラックを別注復刻。当時の僕にとっては決死の企画、非常に大きなチャレンジ、今思い出すだけでも少し胃が痛むんだけどスコープの本格的な別注企画はここから始まった。新しい歴史の幕開け。1万枚のプレートが入荷してきた時、リフトも無かったのでスタッフ皆で手作業で荷物を降ろして運んで積み上げる。キツイんだけど楽しい時期。即売り切れるわけもなく売り切れまでに2年かかる。つまり超苦労した。【2010年】カラーをラインナップに追加してみる。【2012年】フィンランドの百貨店ストックマンの創業150周年を記念してパープルが加わる。スコープではティーC&Sばかりを極端に積み上げて販売。それが多くの人に共感してもらえて大ヒット!超嬉しかった。この時の撮影は、今は閉店してしまった豊橋のジャズ喫茶「フォノンカフェルーム」にて。カイピアイネンのビーズバードも搬入した大掛かりな撮影はいい思い出。ただ最終日にヘルニアを発症したツライ思い出で上書きされている。【2024年】取扱い開始から20年経過、ようやくParatiisiのまとめページを作る。こうして振り返ると、スコープの歴史はParatiisiと共にアリ。スコープとParatiisi、スコープと楽園、スコープは楽園!今後も精進していきます。