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2022年6月2日
判押しは茶箱の顔となる

研修の最初のころ、初めて一から自分たちで作った茶箱を使ってみようと自宅に持ち帰ったのですが、部屋に置いて眺めているとなんだかのっぺりして見えるんです。⁡そう感じた理由は、判が押してないからだと気づきました。土屋製函所製の茶箱には屋号のマル徳とサイズを示す判が押されています。⁡普段何気なく眺めていたけど、あるのと無いのだと結構違う。この判は完成後、箱詰めされる直前に面の美しい方を選んで押されます。すると一気に茶箱が引き締まり、完成した!という趣になるのです。⁡ところでなぜ、土屋製函所なのに屋号がマル徳なのか?尋ねてみると先代の名前が土屋徳蔵さんだったため徳蔵の徳の字を取って屋号になったのだそうです。⁡研修中は休憩時間に静岡のお茶をいただきながら、そういった土屋製函所や茶箱の歴史をたくさん教えてもらっています。⁡茶箱の作り方だけでなく、それに纏わる歴史や考えも受け継ぐ、そう気持ちを引き締め自分たちだけで作った茶箱に初めて判を押してみると思いが強すぎるのかゴン太滲みマル徳になってしまいます。判押しも含め全てを綺麗に仕上げられるよう今後も修行を重ねて参ります。(スコープ錦見)