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2013年10月7日
おそろしい女の魔物、モラン。

すべてを凍りつかせるおそろしい女の魔物、モラン。 ムーミン童話における二大バケモノ(?)モランとニョロニョロ。 どちらも意志があるのかないのか、コミュニケートは困難ですが、 モランのほうは光や暖かいものに引きつけられるという性質が。 しかし、モランの通った後には霜が降り、花は枯れ、生き物は寒さに震えます。 1時間以上、モランが座った場所には何も生えないと言われるほど。 そのため、人々から忌み嫌われ、友達もいなかったモランに、 ムーミントロールだけが思いやりを持って接します。 『ムーミンパパ海へいく』(講談社)でムーミンたちの明かりを追って、 灯台守の島までついてきたモランにムーミンはカンテラの灯を差し出します。 モランは明かりを見つめながら歌のような音をたて、 体を揺すって踊るのでした。 モランは言葉を発することはないと思われていますが、 『たのしいムーミン一家』(同)でトフスランとビフスランの持つ ルビーの所有権を主張するモランは「高いだよ」「たりねだ」と 片言で訛りのある言葉を話します。 頭と体の境目が不明のマツコ・デラックス体型ですが、 裾のヒラヒラはスカートなんです。 フィンランドの長く厳しい冬の象徴であるかのようなモラン。 作者のトーベ・ヤンソンが、夏を過ごしていた群島地域ペッリンゲには モランそっくりの形の巨大な岩があります。 今では目と口が書き加えられ「モラン岩」と呼ばれて、 地元の子どもたちから親しまれているそうです。 ベースの紺色がきれいなモランのマグは、個人的に大のお気に入り。 でもやっぱり、モランの性質を知っているせいか、 夏場にはあまり手が伸びません。 (暑苦しくてたまらない日に 少しでも涼しげな気分を味わおうと あえて使うことはありますが)。 空気が澄みきって、月や星が美しく輝く秋から冬が いちばん似合うような気がします。 作ってみたのはカフェロワイヤル。 角砂糖に染み込ませたブランデーから立ち上る青い炎、 モランも喜んで踊ってくれるかな?