Scope / Bellman ジャグ1000ml
Bellman ジャグ1000mlは、インゲヤード・ローマンが1970年代に陶器で作っていた「グランドマザーズジャグ」を原型とし、1981年にスウェーデンのガラスメーカー、スクルーフでガラス製品として生まれたウォータージャグです。ふっくらと丸い胴とキュッとすぼまった首は、水を注ぎやすい伝統的な形。発表から約10年後には、注ぎ口のラインとハンドルの位置を見直し、より安定して美しく見える現在のプロポーションへと整えられました。水やミネラルウォーター、麦茶、冷たい緑茶を入れて食卓に出せば、普段の食事が少し立派に見え、来客時のおもてなしにも活躍します。クラシックで存在感のある形は花瓶としても使いやすく、特にたくさんのバラがよく似合います。現在は日本のガラス工房frescoにて、昔ながらの吹きガラスの技法で製作されています。シリーズで最も大きく複雑な形のため、2人がかりでも1日に約12個しか完成しません。ひとつずつ異なるガラスの揺らぎと、長く使い続けられる美しい形が、このジャグの魅力です。
インゲヤード・ローマンが
ジャグ1000mlについて話してくれた記録
このジャグは、私がスコーネで陶芸家として活動していた時代に生まれた形で、当時は陶器で作っていました。「グランドマザーズジャグ(おばあちゃんのジャグ)」と呼んでいたの。1897年設立の歴史あるガラスメーカーであるスクルーフが、1981年に新体制で再スタートした際、とにかく作るものが何もなかったのね。そこで「何かデザインしてほしい」と頼まれ、陶芸で作っていた形のいくつかをお披露目も兼ねてガラス作品にしてみようと考えたのです。そのうちの一つが、このジャグでした。ふっくらと丸い底部に、キュッとすぼまった首がある伝統的な形状は、水がとても注ぎやすいということを私は作陶を通してよく知っていました。素材が陶器からガラスに変わるため多少の変更は加えましたが、美しいプロポーションはそのままです。最初はベルマンシリーズではありませんでしたが、当時はベルマンにジャグがなかったこともあり、後にこのおばあちゃんのジャグをベルマンに組み込むことにしました。でも、1981年の発表から10年ほど経った頃、なんだかちょっと前のめりで、アンバランスだなということに気付いたんです。実は初期モデルは、注ぎ口のラインがテーブルと平行で真っ直ぐでした。真っ直ぐだとなんだか前に傾きがちで、安定が悪く見えたのね。それで職人さんたちに「ちょっとデザインを変えていい?」と、ずっと言っていたのですが、一旦生産が始まると職人さんはなかなか型を変えたがりません。「それなら新しいジャグを作ろう!」と言われてしまうの。それでも私は「新しくするのではなく、これを修正したいんだ」と言い続けました。なんとか説得して、注ぎ口のラインがハンドルに向かって緩やかに下がるシェイプに変更してもらい、ハンドルの位置も少し上げるように微調整して、今の形に辿り着いたのです。私が常に大切にしている言葉に「eye reads(目が読み取る)」という感覚があります。ちょっと違うなと感じたら、一度完成したものであっても修正を加える。私にとってデザインとは、常に新しいものを開発することだけではありません。1970年代に陶器として生まれ、1981年にガラスになり、そして1990年代に形を研ぎ澄ましていく。そうして伝統を自分のプロポーションで継承していくこと。こうして育まれたジャグが、皆さんの日々の食卓に長く寄り添ってくれたら嬉しいわ。
ウォータージャグとして
水道水やミネラルウォーターをこのジャグに注ぎ入れてテーブルにサーブすると、毎日とはいかなくても、食事のたびに水をたくさん飲む家なら、思っている以上に出番があります。外食時のテーブルに置いてあるウォータージャグのような使い方を、家に取り入れるイメージです。水をあまり飲まないのであれば、グラス一杯注げば十分だと思います。でも、食事中によく水を飲む家であれば、テーブルにウォータージャグがあると便利ですし、氷を入れて冷たい水を置いておくこともできますし、なにより、いつもの食卓が少しよく見えます。料理も器に盛り付けてテーブルに出すように、水もジャグへ移して出す。そんな考え方で日々に少しずつでも取り入れてみると、普段の食卓が少しバージョンアップします。少し特別な食事の日や、来客のときから始めてみてください。本体が丸く美しい形をしているので、水を入れた丸い胴を通して向こう側の景色が歪み、レンズのように大きく見えるのも、この形ならではです。
冷たいお茶を出す
ベルマンのハンドルは中空になっているので、アイノ・アアルトやウルティマツーレのピッチャーよりは軽くて小さく、ピッチャーやジャグとしては一般的なサイズです。それでも、冷蔵庫でジャグと飲み物を冷やすとなると、場所の確保はすこし大変です。そんな使い方をしたい場合は、冷蔵庫によってはそもそも収まらないこともあるので、購入前に冷蔵庫の棚の高さを確認してください。僕の冷蔵庫にはそのまま入らず、2段目の棚を奥へスライドさせて、ようやく収まりました。それでも、たまのことであれば、来客に合わせてアイスティーや冷たい緑茶を作り、ジャグのままテーブルに出せば、それだけで十分なおもてなしになります。普段はジャグごと冷やすより、氷を入れて使う方が簡単で現実的です。
ジャグを花瓶として使う
本来の用途とは少し違いますが、花瓶として使っても素敵ですし、ハンドルがあるから使いやすくもあります。大きな器は、しまう場所に困ります。だから、できれば出しっぱなしにして、別の用途にも使いたい。とてもクラシックなフォルムで存在感もあるから、普段は飾るように出しておいて、たまに花瓶として使い、たまにジャグとして使うのもいい。このジャグは、バラがものすごく似合う。ジャグ自体が持つ雰囲気が、たくさんのバラの迫力に負けない。細かく整えず、バサッと入れるだけで様になります。不思議とジャグやピッチャーを花瓶にすると絵になってしまう。オイバ・トイッカも、たくさんの花瓶を持っているのに、フローラのピッチャーに花を生けていました。本来の用途から少し外して使うことで、完成された物にも生活の匂いが生まれるのかもしれません。
同じようで、ひとつずつ違う
ベルマンで最も手間のかかるジャグ
ベルマンは、職人が昔ながらの吹きガラスの技法でひとつひとつ丁寧に形づくっているので、どれも同じようで違います。特にジャグ1000mlは、シリーズで最も大きく、形も複雑なアイテムです。そのため、生産には特に手間がかかります。熟練した職人が2人がかりで作っても、1日に完成するのは12個ほどです。また、ベルマンの底には、吹き竿を外した跡であるポンテ跡が残ります。ただ、このジャグは重さがあるため、ポンテ跡が荒れやすく、底面を丁寧に研磨して仕上げています。そうして生まれる、機械で均一に作られた物にはない手仕事ならではのガラスの揺らぎが、テーブルにあたたかな雰囲気を生み出します。口元のカットもハンドル付けも、ガラスが熱いうちに行います。できる限り熱い状態のまま仕上げることで、丈夫な製品になるというインゲヤード・ローマンの考えを、日本の職人も受け継いでいます。
商品スペック
- 材質
- ソーダガラス
- 容量
- 1000ml(満水時 約1400ml)
- 寸法
- 約W175×D135×H200mm / 約825g
※詳細なサイズは各カート上でご確認ください。 - 製造
- fresco
- 生産国
- 日本(Made in Japan)
- 備考
- 刻印:fresco I.Råman
電子レンジ不可 / 食器洗浄機不可
購入前に確認ください
- ヨレや気泡、混入が見られる場合があります。目立つ場合は個別に記載しています。
- 製造時にできるライン状の擦れ跡があります。
個別販売商品
個別販売とワケアリの考え方 (必読)
個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね~と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ!最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気!を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん!?と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい!って人はズバリ!待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。
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0038
34,800円 (税込)
W172×D137×H195mm / 808g販売終了しました
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0039
34,800円 (税込)
W173×D134×H192mm / 712g販売終了しました
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0040
34,800円 (税込)
W178×D136×H196mm / 762g販売終了しました
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