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2013年8月7日
仲良しなふたりの正体は??

トフスランとビフスラン(Thingumy and Bob)
2005-

夫婦? 双子? 女の子カップル?
ふつもいっしょの いたり組。

赤い帽子をかぶったトフスランとスーツケースを抱えたビフスラン。
ふたりはいつもいっしょで
「あべものが、たるよ」と言葉の一部を入れ換えた、
ふたりだけに通じる不思議な言葉を話します。

このトフビフ言葉は速水もこみちさん主演のドラマで
恋を盛り上げる演出のひとつとして使われたこともありました。
オリジナルのムーミングッズをプロデュースしているIhanat Muumiさんが
facebookで使っているのもトフビフ言葉です。

『たのしいムーミン一家』(講談社)では夫婦と訳されていますが、
性別ははっきりしません。
昭和版アニメでは、トフスとビフスという名前で
双子という設定になっていました。
アニメではトフスランが男声で、ビフスランが女声です。
英語だと「Thingumy and Bob」で、ビフスランのほうが男名前!?と思いきや、
名前が不明なときに使う「thingamabob」(誰かさん?)を
半分に分けたネーミングとのこと。
しかし、フランス語ではふたりとも女性名だという説も!?

曖昧さはムーミン童話の魅力でもあるので、
謎は謎のままにしておきたいと思いますが、
ひとつのヒントになりそうなのが、
トフスランとビフスランのモデルは作者トーベ・ヤンソンと、
トーベが児童劇『ムーミントロールと彗星』の脚本に手こずっているときに
的確なアドバイスを与えた演出家のビビカ・バンドラーだということ。
『ムーミン谷の夏まつり』(講談社)のエンマのモデルにもなった人物で
同書はビビカに捧げられています。

トフスランとビフスランはふたりの世界に生きているせいか、
周りが見えないところがあり、ムーミンママの大切なハンドバッグを勝手に拝借して、
大騒ぎを引き起します。
ねずみより小さいふたりはママのバッグをベッドがわりに使っていたのでした。

濃いコーヒーの色がよく映える緑色のトフスランとビフスランのマグ。
仲良しのふたりにちなんで二種類のものを組み合わせると
さらにおいしくなるものを考えてみました。
思いついたのは甘くてほろ苦いイタリアのデザート、アフォガート。
バニラアイスクリームに熱いエスプレッソを掛けて、
熱々の冷え冷えをいただきます。
しっかりした磁器のマグは多少のことでは割れる心配がなく、
いろんな使い方ができますね。

text:萩原まみ(too)