ピックヨウル・ブランチ
2008年10月21日
デザイナーアトリエ訪問前に、Magazinのショーウインドウチェック!
セールポスターで隠されていたのですが、
それが外されて全貌があきらかに。
一面ノーマンの新作PLANEになってます。
日本では正直考えられないプロモーションだな
って思っちゃいました。
重視するポイントが違うんでしょう。
こういった方向に日本も若干変化すると僕らはとっても嬉しい。
地下鉄に乗ってみました。ノーマンと一緒にですが。
実はトライしようと思いながら見送っていた地下鉄に乗りました。
最後の最後にして。ですね。
結構楽しいポイントあり!ですよ。
凄いですよ!何と、地下鉄の先頭がガラス張りになってるんです。
1番前に乗っているとジェットコースターに乗ってるみたいな、
ゲームをやってるみたいな気分になります。ほんと面白いです。
三半規管が弱い人は酔うからご注意を。
オーレ・イェンセンさんのアトリエ訪問の巻~。
気付けば結構コペンハーゲンにいるなぁって思いつつ今日が実質最後の一日。
まず、オーレ・イェンセンのアトリエ訪問の巻です。
少し早く到着したから、オーレさんも少し慌てた様子で、
『予定よりも早いね、セブンイレブンに行って来るから自由にアトリエを見てて』
って。何かソフトで柔らかな感じがすてきです。
戻ってきてからはコーヒーを入れてくれて、僕がずっと引っ掛かっていたノーマン
のテーブルウェアとキッチンウェアのシリーズFamiliaについて力説してくれました。
本当に熱い人です。オーレさん。話が止まらない。そして飛びます飛びます。
通訳していたリカさんも相当疲れただろうな。ご苦労様です。
でも、僕の中ではFamiliaについての理解は深まりました。
オーレさんの考えていらっしゃる事もわかった気がします。
ただ、今この場で伝えるには重過ぎるタスク。
確実にパンクしちゃって日本へ帰れなくなってしまいますから、
今回わかった事についてはこれからメルマガとWEBで伝えて行きたいとおもってます。
Familiaのハンドルはスタンダードなハンドルに比べて極めて自由。
実際そうだと思います。
クレイディーズさんのアトリエ訪問の巻~。
オーレさんのアトリエを出て、
BMWのタクシーに乗り僕達はクレイディーズのアトリエへ。
※結構グレードの高いBMWだったようで、ノーマンの方々も珍しい
と驚いてました。デンマークでは車を買う時の税金が凄いらしい。
1台買うのに3台分のお金を払う必要があるんですと。まず180%の
何とか税がかかって、そこに20%の何とか税がかかって、結果とし
て車の価格の3倍以上を払わなければいけないんだと説明してく
れました。そんな高額な税金が必要なのに高級車がバンバン走って
います。
クレイディーズのアトリエへ到着。
アトリエはシェアされていたから、予想以上に人がいてちょっと
緊張する。(って毎度緊張してますが)
True-feelingの食器でお茶。
これは商品化されているわけではないから、展示会用に作った物
のよう。でもね、これ、多分、ノーマンから出ますよ。きっとね。
実際に商品化されているアイテムはGrassのみですが、
エキシビジョンのお声がかかる事は非常に多く、
その度に非常に新鮮なコンセプトの作品を作っていらっしゃいますです。
僕自身も雑誌やWEBでみた事のある作品が多く、それが1箇所にギュッと
並べられているから、それはそれは素晴らしいというか興奮しますと
言うか欲しいです。どれも。変なテンションになってしまって、
Craydiesのカーンさんも、かなりウケてました。
ちなみにもう1人のティーネさんは只今キューバでバカンス中という事で
不在の巻。残念賞。
今回Grassの事を詳しく聞いたので、
会社へ帰ったらGrassのページをバージョンアップしますね。
お楽しみに。
これから色々とClaydiesの作品が商品化されるんじゃないかな?
って予感です。スコープはついていっちゃいます。そうします。
ルイーゼさんと出会った~。
クレイディーズ訪問終了し、帰ろうとしたところチームノーマンが
『あっ!ルイーゼを紹介しておかないと!
後々何で紹介してくれなかったんだよって言われそうだ』
と、急遽紹介してくれました。
クレイディーズとアトリエが同じで、1番奥のスペースにいらっしゃい
ました。凄く優しい方。でも作品は凄く独特で強烈でした。ノーマンの
ピーターもルイーゼから、ああいった作品が出来てくるというのは、
凄いギャップで驚くと言ってました。脳の中に入ってみたいと。
きっと脳の中は作品のような世界で満ちているんでしょうね。
ノーマンが紹介するって事は、これからノーマンとの仕事もスタート
するんでしょうね。どんなんが出てくるのか楽しみです。
お腹の赤ちゃんは男の子だという事だったので、にゃんまげをプレゼント。
元気な男の子が生まれてきてくれそうで嬉しい!と喜んでいただけました。
にゃんまげは各地で好評です。日本を代表するキャラはにゃんまげだな。
リッケさんのアトリエ訪問の巻~。
本海外出張、最終訪問先リッケ・ヘインさんのアトリエへ。
リッケさんのアトリエは↓ココにあります。
National Workshops For Arts And Crafts
という場所で、中には木工、金属、ガラス、セラミック、
そして超大型の作品を作る事ができる巨大なスタジオなどなど
デザイナーの為にあらゆる施設が準備されています。デザイナー
は申請を行い、その内容が認められるとここを無料で使えるのだ
そうです。海外デザイナーの為のアパートメントも近くに3つ
ほど準備されてるそうで、日本人アーティストも少し前までいた
と言ってました。こんな巨大な建物を20人そこそこで利用して、
機器も充実しているわけですから、デザイナーさんは成長するわね。
凄いね。
データから立体がビュビュンとできちゃう機械。こんなんまであります。
リッケさんはガラスもご自身で吹かれるし、陶器も作られます。
既にスコープにはリッケさんがハンドメイドしてくれた
LiquerGlaqssとCognacGlassのスペシャルエディションが到着
していて、近日販売開始なのですが(24日配信予定のメルマガを
是非チェケラ!)製品と見比べても手彫りのサイン以外に違いが
わからなかったから、ストレートに聞いてみたら笑ってました。
リッケさんが吹いても、職人さんが吹いても基本的には同じ物が
できるから。って。そりゃそうですね。
あとリッケさんのノーマンでの初仕事となるDoubleBowlですが
ブラックについてはハンドクリームなどを表面に少し塗ると雰囲気
が変わって、リッケさんが当初作っていたオリジナルの雰囲気に
近づくんですと。既にブラックは完売していますが、もしブラック
をお持ちの方がいらっしゃいましたらお試しあれ!
長い間、色々教えて頂きましてありがとうございました~。
最後にノーマンのピーター&マイケルと飲みながらお話。
リッケのスタジオを出ると、ピーターが
『さー!仕事はここまで!飲みにいこう!』
と夕食をかねた飲みへ連れていってくれました。
お酒も入って調子もでてくるから話す話す(笑)
デンマークと日本の違いを出しっこしながら
お互いの会社の事、プライベートの事、色々な事柄を
どうしていったらより良くなるのかって話ました。
そして。わかったこと。
ノーマンとスコープは基本的に思考回路が似ている。
それも相当似ている。ここまで意見が一致するというか
僕が考えている事を人の口から聞いたことがない。
ノーマンの言葉を通訳するリカさんも通訳しながら
『シャチョウがいつもおっしゃってる事ですね。』
ってよく言ってました。
ただ、同じ思考回路でも、今やってる事、今立っている
ポジションは圧倒的にノーマンの方が先なわけで、
僕らも頑張らないと!って思いながらも既に多くの
成功事例を示してくれているんだから、ノーマンを参考
にしつつ独自に進めていけばいいのかなって思った。
沢山のわかりあえる仲間と一緒に、
それぞれがやれる事をやり協力して物事をクリアしていく。
スコープもわかり合える仲間と、良いチームを作っていきたいと思う。
わかりあえないと何やってもツライですからね。
そして旅のいい所。同じ国で同じ言葉を使っていても
なかなか、心底わかり合える人に出会う事って少ないのに
突如国も言葉も違うのに、同じ考えの人と出会い、一気に
シンクロする事がある。そういった方に出会うと本当に
嬉しくなるし、安心できるし、パワーが得られる。
僕もピーターも、今思考している事や重要だと思っている事が、
全て昨年の11月に東京であった際のロングミーティングから
発しているって事がわかったのも本当に面白かった。
あのミーティングで僕とピーターの脳の中に共通の変な物質
とアイデアがボコーンと生まれたんでしょう。
今回の出張でノーマンとは本当にわかり合えたと思います。
text:シャチョウ