
ジャー蓋付サイズ比較
お手入れの基本は陰干しなり
ブランケット等の毛布はそれ独自の油分で表面が撥水されており、さらに純毛は化学繊維よりも静電気が起きにくい為、埃やチリなどは付着しづらい素材といえます。ですので、私たちが思っているほど実際には汚れていません。ただ、就寝時にかいた汗で湿気がたまると、カビの発生のもとになるので、だいたい一週間に一度くらい、天気のいい日に2時間くらい陰干しして風を通しましょう。太陽の日を当てると、ふかふかで気持ちいいですが、変色の原因となるのであまりおすすめしません。また、お届け前は密閉されたパッケージ内で、保管されているため、開けた瞬間臭いがきつく感じられる場合があります。この場合も一度風に通すと、湿気が蒸発して、随分と臭いも和らぎます。そして、そんなブランケットにもA2をシュッとすれば、菌の繁殖による匂いやカビの発生を抑えることができるから、清潔に気持ちよく使えます。お手入れにぜひA2をうまく活用してみてください。
怖いけどやってみたい、お家でクリーニング
汚れが付きにくい、とはいっても、たまにはお洗濯をして清潔にしたい、うっかり汚してしまうこともあります。そんな時は、クリーニング屋さんに持っていくのが一番安全ではありますが、縮みが許容範囲だったら、家で済ませてしまいたい、という人も多いはず。ではどうやったら、なるべく現状維持したままお洗濯できるのか??上手なお洗濯方法は??以前お洗濯名人のお客様から寄せていただいた、毛布の洗濯方法をご紹介します。
毛布の洗濯で重要なのは、縮みの原因となる「熱」と「水分」と「振動」を同時に与えないことだそう。また酵素入りの洗剤は、純毛布の天敵なので、絶対に使わないように。ホームクリーニングでブランケットのお洗濯をお考えの方は、そこに注意してみてください。
ブランケット等の大物は、洗濯機にお水を一杯貯めて、水にウール用洗剤(液体おしゃれ着用)を薄めに入れてよくかき混ぜ、ブランケットを沈める。
ここでなるべく触らないようにするのがポイント。(もみ洗いをしたり、洗濯機を動かすのはNG!)
そこから脱水だけ洗濯機を稼働させ、(1~2分)今度は真水で浸水…を2回繰り返す。(好みで二回目の水に柔軟剤を投入。)
形を整えて干す。(陰干しで十分乾燥させます。)
ダメ元でやってみた、洗濯機の毛布コース
洗濯機に、毛布コースって言うのがあるやん?あれじゃあかんの??というシャチョウの素朴な疑問に応えるべく、やってみました、洗濯機毛布コース実験!それも思い切って5種類!!結果から言うと全て10%前後は収縮しました。見た目の印象で、随分変わっちゃったな~というのも中にはありましたが、その度合いは種類によって異なります。縮みは、回数を重ねるごとに段々と少なくなっていくと思いますので、縮みを気にせず、ざっくり使いたい人は、とにかく楽ちんな洗濯機お任せコースもありです。
縮む
7.9%
KLIPPAN ブランケット
販売終了
見た目の印象、質感共に余り変化はないように見えました。もともと一番ふんわりとボリュームのある質感ではありましたが、洗ってもそれが損なわれることはありませんでした。上質な雰囲気はそのまま残っています。
縮む
9.4%
Lapuan Kankurit ブランケット
販売終了
洗い上がりは少し縮んだかな、という印象。柔らかい風合いも少し変化して、若干感触が固くなったような気がしました。
縮む
8.6%
ECOLÃ ブランケット
洗い上がり、水で濡れた雰囲気は、目が詰まったフェルトのような印象でしたが、乾燥させると元のブランケットの風合いに随分と戻りました。
かなり縮む
17.9%
Klaus Haapaniemi ブランケット
販売終了
サイズの収縮も半端ない感じですが、一番気になったのはあの柔らかい質感が損なわれてしまったこと。家でのお洗濯はNGと思った方が良さそうです。
せっかく洗濯しても、 湿気が残ってしまえば意味なし!乾燥は十分に。
洗濯後は、平らな場所で干すのがベストですが、場所がない時は2本の竿にM字に毛布をかけて干してもOKです。いずれにしても、しっかり乾燥せず毛布の中に水分がたまった状態は、カビ発生の恐れありで危険度マックス。天気のいい、カラッとした日に、陰干ししてしっかりと風を当てて、十分に乾燥させましょう。
適度なブラッシングで毛玉を回避。
使用頻度や状況によって度合いは様々ですが、毛布を使用していれば必ず毛玉はできます。化学繊維のものと一緒に使えば、摩擦により毛玉はできやすくなりますし、遊び毛によってできてしまうケースもあります。適度なブラッシングを行うと、毛羽や埃が取り除かれるため、毛玉ができにくくなり、また風合いも柔らかく保つことができます。普段のお手入れには、洋服用のブラシを、毛玉が気になってきたら毛玉専用のブラシを使ってみてください。ただ、毛玉専用ブラシは、表面の毛布部分を薄く削ることになるので、強くかけたり同じ個所に繰り返し行うと、毛布自体がへたってくることもあります。
ブランケットの チクチク問題
使い始めの毛布は特に、表面に多くの毛羽や塵、細かなほこりなどが吸着していますので、それが直接肌に触れてチクチクします。まず袋から取り出したら、外で陰干ししながら、軽く布団叩きでたたいたり、表面にブラシをかけたりしてこうした余分なものを取り除きましょう。これを数回繰り返すと、随分とチクチクも軽減されると思います。寝具として毛布を使用する際は、間に一枚シーツを引いて直接肌に触れないようにすると、チクチクは回避され毛玉もできにくく、毛布の保温性も上がります。ECOLÃが生産されているポルトガルでも、この使い方が一般的です。ただし、チクチクが気になる度合いも人それぞれ。合わないと思うようであれば無理をせず、チクチク感の少ない柔らかな素材のものを使う方がいいと思います。
感電にお気をつけあれ! 冬の静電気。
ウールは、アクリルやポリエステル等の化学繊維と比べると静電気の起こりづらい素材だといえます。しかし、身の回りに多種多様なものがあふれる現代の生活においては、ウールのものを使っていても、何かしらの静電気は発生してしまうことが多いです。たとえば、寝具として使用している際に、一緒に使うシーツやパジャマに化繊が用いられていると、その組み合わせによっては静電気が発生します。静電気が気になるという方は、お洗濯の際に柔軟剤や静電気防止の洗剤を使う方法もありますが、天然素材の良さが損なわれてしまうという一面も持ち合わせています。
今年もご苦労さまでした。あったかくなってきたら・・・
だんだん暖かくなって、今年はもうブランケット無しで過ごせるかな?なんていう時は、そろそろ片付けの準備。大切な毛布が、虫の餌食となってしまわないように、しっかりと対策を講じましょう。クローゼットに仕舞うのは、天気のいい晴れた日を選んで、陰干ししながらしっかりと風を当てて乾燥させます。ビニールの収納袋は通気性が悪いので、余り向きません。綿や麻の布で包んで、湿気のこもりづらいクローゼットの高い位置に収納しましょう。密閉性に優れている茶箱を使ったり、樟脳等の防虫剤を一緒に入れて仕舞うのも効果的です。