iittala / Alvar Aalto Collectionベース 95mm
余った花、残った花
花屋では手持ちの花瓶をイメージしながら花を選んでいますが、眺めているとアレコレ買いたくなってしまいますし、花瓶を実際に持っていくわけではないので、実際に生けてみれば花が余ることばかりです。それで残った花は、少しづつ小さな花瓶に飾っています。小さな花瓶であれば部屋の色々な場所、いつもは何も飾られていない場所も花で飾ることができて、それはまた新鮮で気持ちよいのです。また、大きな花瓶に生けた沢山の花もいつか枯れてしまいますが、全て同時に枯れるわけではないので、綺麗に咲いている部分、元気な部分だけを切り取って小さな花瓶に生けることをすれば、その花も普段より長く楽しめます。また、そうした過程もなかなか心地良いものです。そんな使い方をする時によく選ぶ小さな花瓶のひとつがアアルトベース95mmです。小さな花瓶にはいつも余った花、残った花。そうして飾った花は余計に味わい深く感じるのだから不思議です。残り物には福がある、のかも。
片手サイズはお手軽
花瓶は洗うのが大変だと思ってしまいますが、アアルトベースは開いた形が多いので洗いにくいことはないです。特に小さなベース95mmは片手サイズ、食器を洗うのとあまり違いはありませんから凄く気軽に付き合えます。花瓶を洗う!なんて思わなくても食器と一緒に洗って食器と一緒に乾かしておいたらOKです。そんな感覚で愛用できます。洗うのが面倒だからと花を飾ることをしなくなってしまったのでしたら、小さな花瓶に小さな花を飾ってみてください。それだけでも部屋の雰囲気は変わり、少し空気が澄んだように感じますから。
アアルトのベースといえば
最初期は木型を使い生産されていたAaltoベース、1949年カルフラ=イッタラの二つの工場が、製造工程の合理化によってそれぞれの製造部門を分割、カルフラ工場ではガラス瓶と容器が、イッタラ工場では実用ガラスとアートガラスが生産されるようになりました。この再編に従い、アアルトベースの生産もイッタラ工場に移行、1954年から木型に替わり耐久性に優れた金型が使われるようになりました。そこから大きく変わることなく今に至っています。アアルトベースの中で一番小さな95mmは1982年より生産が始まった後発アイテムです。小さいから飾れる場所も多いですし、ペン立てや小物入れとしてデスクで使う様子もよく見かけます(この使い方をする場合、割れるので底にフェルトなど敷いた方がよい)。ヘルシンキには、これを使ってカクテルを出すお店なんかもありました。そんな風に楽しみ方は色々ですから面白い用途を閃きましたら是非試してみてください。
凄く人気だった色
2018年から2019年に開催されたアルヴァ・アアルト展に合わせて生産された特別なプロダクト、桜色のアアルトベース95mmサーモンピンク。スコープでは2019年の1月に販売開始すると初回入荷分は即完売。それから再入荷の希望をたくさん頂いたので、思い切って2,400pcsオーダーして再生産して貰いました。アアルトベース2,400pcs、この数量はスコープにとっても未知の領域、その後2022年3月まで販売は続きましたが多くの皆さんに企画を支えていただき完売することができました。アアルトベース95mmのサイズにスポットカラーが採用されることは頻繁にあることではないので新鮮でしたし、アアルトの記念年に合わせて作られたプロダクトに日本の桜をイメージしたサーモンピンクが採用された背景も含め、この企画自体は素晴らしかった。だから多くの人の生活にアアルトベース95mmは加えていただけ、そこから日本の生活とフィンランドデザイン、その相性の良さも実際に感じて貰えたんじゃないかと思っています。今でもアアルトベース95mmを見れば、思い出のように頭に浮かぶ素敵な企画、これぐらいの発想を抱えて、いつか自分なりの特別注文をしてみたい。
- ブランド
- iittala
- デザイン
- Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)
商品スペック
- 材質
- 無鉛ガラス
- 寸法
-
W105×D100×H95mm
*個体により±5mm程度差があります。 - 生産
- Made in Finland
購入前に確認ください
- 小さな気泡や黒点がガラス内部に含まれていたり、多少のガタツキがみられます。
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クリア
16,500円 (税込) -
ホワイト
16,500円 (税込)