iittala / Alvar Aalto Collectionベース220mm
適度に太くて背が高い
ラインも緩やかで飾り易い
アアルトベースは置いてあるだけで絵になります。その独特な曲線がなによりの魅力、特別な価値となっているのですが、曲線があまりに複雑で横に広いモデルだったりすると、生ける花や植物によっては飾るのが難しいと感じることもあります。でもベース220mmはとても使い易いので心配無用、曲線が緩やかで適度に太くて背も高いから花を生けるのは簡単です。バサッと生けるだけで絵になりますので、花屋さんに花束を作って貰って、それをそのまま飾ってみてください。自分で花を選んで飾る自信がない人でも失敗することなく、お店のセンスを頼りに綺麗な花を生活に取り入れることができるので良い方法だと思います。また高さがありますから枝ものも飾り易いです。
1937年当時で9743
金型を使った縮小版?
こういった細くて高い形状のベースは、フィンランディア201mmとフィンランディア251mmが長らく主役であり続けていたのですが、2017年末で201mmが廃番となり、フィンランディアという名称もなくなってAlvar Aalto Collection ベース251mmとなりました。そして、そのタイミングで背の高いNEWモデル、ベース220mmが加わりました。同型のサイズバリエーションが豊富にあるより、型が豊富にある方がユーザーとしては充実感があるので、こういった展開は良い方向だと思います。新たに加わったベース220mmは、「ニューヨークで1939年に開催された万国博覧会のフィンランドパビリオンで展示された、同じような背の高いベースのバリエーションになります。」という事ですが、このニューヨークで開催された万博の情報が手元にないので、元ネタはわかりません。ただ、これは僕の予想と推測なのですけれども、1937年からカルフラで生産されていた、当時のプロダクトナンバーで9743のバリエーションじゃないのかな?と思っています。当時は勿論、木型で吹かれていて高さ430mm、そして1953年からはイッタラ工場へ生産が引き継がれ、アルテック向けに290mm、430mm、445mmの3バリエーションが作られています。そして近年、木型を使ったベース400mmは不定期ながら稀に生産されていましてフィンランドのイッタラショップで販売しているのをたまに見かけます。そして、スコープでも販売中です。それを縮小して木型ではなく金型を使って生産されたのが、このベース220mmだと思うのですが、違うのかな。
フィンランドのブーケ
2017年末にフィンランド出張があり、その際にフィンランドの知人宅へ大勢でお邪魔し、沢山のアイテムを撮影させて貰いました。このベース220mmもその一つ、たまたま発売間近だったのでタイミングが良かった。知人のお母さんにフィンランドスタイルで花をいけて貰いました。こちらからの希望は一切なく、普段通りに近くの花屋で花を買ってきて、普段通りに花を生けて貰ったわけです。そのお宅のサンルームには沢山のアアルトベースが置かれていたので、普段から色々なアアルトベースを使って花を生けているんだと思います、実に手慣れたものでしたから。スコープが花を生けると、こんな風にギュッと詰めることは少ないのですが、詰まって上に高く飾られた花はフィンランド流ブーケのようでした。それ以来、スコープでもギュッと詰めこんだ飾り方をすることがあるのですが(チューリップとか)、そんな時は大体この時のことを思い出します。フィンランドのブーケみたいだなって思っているのです。
- ブランド
- iittala
- デザイン
- Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)
商品スペック
- 材質
- 無鉛ガラス
- 寸法
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- 220mm : W140×D110×H220mm
- 生産
- Made in Finland
購入前に確認ください
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