フィンランド語でスンヌンタイ、どういった意味かご存知?日本語にしますと日曜日でございます。日曜日大好き、スンヌンタイ大好き、休みも食器もみんなだ~い好きでございます。2019年10月のフィンランド出張では、そんなスンヌンタイ気分で日々を過ごし、アラビアでのスンヌンタイ再生産を勝手に記念しました企画を、酔いと勢いに任せて立案し、その場で決めて帰国しました。ナント!フィンランドから有名シェフを招待しちゃおう!日本で調達可能な食材を使いフィンランド料理のメニューを組み立てちゃおう!スンヌンタイ使っちゃおう!スコープ事務所内にラビントラ・スンヌンタイをオープンしちゃおう!そう決定したのです。ただ、そのラビントラ・スンヌンタイ、シェフを担当するアンット・メラスニエミは来日を果たしたものの、最近DJプレイにはまっているようで「レコードを買いに行く時間が欲しい」と強くアピールしてくるものですから、その要望に押し切られまして、メニュー作りで契約期間は満了、シェフは沢山のレコードを手に、既に帰国しております。帰国後はすぐにメキシコ出張だといっていましたから、今頃テキーラ片手にアボガドを刻み潰しているか、レコードを探していることでございましょう、アミーゴ!さて、そんな理由からオープン前にクローズする運びとなってしまったラビントラ・スンヌンタイでございますが、全メニューのレシピは手元に揃っていますから、そちらをアップロードする企画へと内容の変更を致します。私共のお店では料理を提供すること叶いませんが、我々が組み上げましたラビントラ・スンヌンタイのメニュー、レシピ、しつらえを参考に、各々様々なるラビントラ・スンヌンタイをご自宅にて開店してくださいませ。ちなみに今更ですが、フィンランド語でラビントラとは、レストランを意味しております。

ラビントラ・スンヌンタイ
その内装について
スンヌンタイ愛好家によるレストランですから、食器の主はスンヌンタイ。添えますのはティーマハニーにアラビアカラーズイエロー。各々イエローに微妙な差異ございますが、使ってみましたら違和感ございませんでしたので、当レストランでは併用することと致しました。ガラス類はウルティマツーレ、こちら素晴らしく映えましたので、大いに活用いたしております。キャンドルにはシャルロットアメリアとキヴィ、キヴィはレインが映えまして一択です。またテーブルクロスは当レストランの特注品、ボレロというテキスタイルでございます。かの有名なテキスタイルデザイナー鈴木マサル氏により、スンヌンタイに合わせデザインされております。また当レストランはヘルシンキのSAVOYレストランにも憧れを抱いていますから、店内照明はゴールデンベル(A330S SAVOY)を採用することで、雰囲気少々パクってみております。また椅子はドムスチェアとチェア69、花瓶はホルムガードのオールドイングリッシュとフローラをメインとし、テーブルごとに花も花瓶もテンデンバラバラに飾っております。そして何より目立ちますのは壁面でございましょう。こちら日本を代表しますアーティスト、立花文穂氏による巨大なアートワークでございまして、当レストラン最大の自慢であり、目玉でございます。皆様に御来店をいただきました折には、こちら料理と一緒にご堪能いただけること、楽しみにしておりましたが、当レストランはオープン前にクローズ、一番うまいといわれる魚の目玉を堪能いただけない事態となりました事、なにより残念で仕方がございません。

そのMENUについて
海外の方々からみた日本料理といえば、寿司、てんぷら、ラーメンといったようなことに近いと申しましたら、わかり易いでしょうか、わかり辛いでしょうか。日本人からみましたフィンランド料理といえばミートボール、サーモンスープ、シナモンプッラとなるのでしょうけれども、そればかりではございません。いや、むしろ、フィンランドらしい新しい料理は沢山生まれていまして、どちらかといえば、そちらが主流なんじゃないかと思います。僕がフィンランドへいきまして訪れますレストランはクラシック2に対してナウ5といった塩梅。そんな現在のフィンランドレストラン界にあって、おいしく気軽で、シャンである。そして長らく僕の口に合い続けているレストランがアトリエ・フィンネでございます。そのオーナーがアンット・メラスニエミでございます。今回はクラシックなフィンランド料理ばかりでなく、日本にいましたら全くもってカラキシなフィンランドの少しナウな方向も加えましてメニューを組んで貰いました。どうぞそんな香りを日本にて吸ってみてくださいませ、是非堪能。
Rosolliロソッリ
ビーツのクリスマスサラダ
Sunnuntai プレート26cm
フィンランドのクリスマス料理といいますと、常に登場いたしますのがビーツのサラダでございまして、こちら日本の方々は食べ慣れないからか皆様ナカナカ量を食べられず、苦戦するようでございます。が、こちらビーツばかりでもございませんから、きっと美味しく食していただける事と思います。もし残りました際にはパックにいれてどうぞお持ち帰り下さい。全て混ぜこぜにしまして、冷蔵庫で時間を置きますと、クリームもピンク色となり見た目も斬新、全体に味もまろや化、翌日のカレー効果が生まれます。一度作って、目にも舌にも二度美味しいサラダでございます。
材 料4人分
ビーツ
150g
- *手のひらサイズ2個程度
ニンジン
中1本
- *100g程度
ペコロス(小玉ねぎ)
4個
リンゴ
1/4個
コルニッションピクルス
8個
- *小さいきゅうりのピクルスのこと、市販品
卵
2個
サワークリーム
大さじ4
生クリーム
大さじ4
ディル
少々
- *トッピング用
レモン汁
小さじ1
- *リンゴの変色止め用
粗塩
小さじ3
- *野菜を茹でる時用
黒胡椒
適量
作り方


〈下ごしらえ〉ビーツを茹でる。ビーツを洗い皮ごと鍋に入れる。ビーツに被るくらいの水に、粗塩小さじ2を入れ、沸騰状態を保つ火加減で柔らかくなるまで1時間程茹でて、冷ましておく。
〈下ごしらえ〉ニンジンを茹でる。ビーツとは別の鍋に水と粗塩小さじ1を入れ、皮ごと茹でて冷ましておく。
-
〈下ごしらえ〉ペコロスピクルスを作る。ピクルス液(水250ml+砂糖120g+酢100ml+イエローマスタードシード小さじ2+ローリエ2枚+粒白こしょう6粒)を鍋に入れて煮立てる。煮立ったら、皮を剥いて半分に切ったペコロスを入れて、弱火で5分煮る。保存瓶などに移し、ピクルス液につけたまま冷ましておく。※使うのは4つ分ですが、多く作っておくと良い。
〈下ごしらえ〉ゆで卵を作る。沸騰したお湯に卵を入れて好みの固さに茹でる。(5分くらいが柔らかくてオススメ)


コルニッションピクルスを縦半分に切る。
ニンジンの皮を剥いて2.5cmの厚さに輪切りにする。
ビーツの皮を剥いて大きめの乱切りにする。(手が赤くなるので手袋をすると良い)
りんごは皮付きのまま1cmくらいの角切りにする。変色防止にレモン汁をかけて混ぜておく。
ビーツとニンジンをプレートに盛り、ペコロスピクルス、コルニッションピクルス、縦半分に切ったゆで卵を盛り付け、最後にリンゴを飾り付ける。
仕上げにペコロスピクルスに使ったイエローマスタードシードを適量デコレーションし、黒胡椒をかける。
サワークリームと生クリームを混ぜてやわらかくしたものを、プレートの好きな場所にポンポンと盛りつける。
ディルの柔らかい部分を散らして完成。

茹ですぎにご注意!柔らかすぎず、硬すぎず、野菜の適度な茹で加減がポイントだよ!皮ごと茹でるから野菜の味がソーグッド!
Kalatartarカラ タルタル
白身魚のタルタル
Ultima Thule プレート250mm
フィンランドでタルタルステーキをオーダーしますと生肉を刻んだ料理が出てまいります。こちら魚のタルタルも同じく生魚を刻んだ料理でございまして、1cm程度に角切りしました白身魚の刺身を使っています。厚みが必要でございましたから、平目か鯛か迷っての鯛、弾力あり厚みある白身魚であればマッチしますから、刺身豊富な日本でしたら、バリエーションはいくらでも作ることができるでしょう。弾力ある重めの黒パンを角切りにし、そちらをカリッとバターで炒めて混ぜ込みましたのが味噌、食感を重視しました料理、味噌を使わぬ味噌なる逸品です。
Kalatartarカラ タルタル
白身魚のタルタル
材 料4人分
真鯛(刺身用)
300g
チャイブ
5本
- *あさつきで代用可
小さめのラディッシュ
8個
アーキペラゴ・ブレッド※
2枚(約100g)
バター(パンを炒める用)
大さじ2
※今回使ったのはフィンランドの「アーキペラゴ・ブレッド」というもの。ほんのり甘い黒いライ麦パンです。日本で代用するなら、ドイツ系のもっちりした重めのライ麦パンがオススメです。もっちり感がポイントです。
〈調味料〉
★オリーブオイル
大さじ1
★レモン汁
小さじ1/2
★塩
小さじ1
作り方

〈下ごしらえ〉パンを1cm角にカットして、バターでじっくり炒める。(弱火で5分程度)キッチンペーパーを敷いたバットにのせて冷ましておく。※焼いているときは柔らかくても冷めると表面がカリッとするので、焼き目がついてきたらバットに移してOK。ラディッシュを出来るだけ薄い輪切にしておく。
チャイブを小口切りにしておく。
真鯛を1cm角に切り、ボウルに入れる。
★の調味料を順番に入れていく。(1)塩を入れて混ぜる。→(2)オリーブオイルを入れて混ぜる。→(3)レモン汁を入れて混ぜる。※順番を守り、その都度しっかり混ぜるのがポイントです。

ラディッシュ、チャイブを入れて混ぜる。
最後に冷ましておいたアーキペラゴ・ブレッドを入れて、スプーンで優しく混ぜ合わせる。
プレートに盛り付けて完成。

レモン汁を入れると、魚が白く変色しちゃうから、調味料で和えるのはテーブルに出す直前が良いよ!
Lohileivät ja mätileivätロヒレイパ、マティレイパ
キャビア、サーモンのオープンサンド
Sunnuntai プレート16.5cm
ザフィンランド、ザ北欧なるオードブル、フィンガーフードのオープンサンドでございます。非常に作るも簡単、即お出しできますので、当レストランとしましても積極的にご注文賜わりたいメニューでございます。どうぞご積極的に食してくださいませ。盛りつけております魚卵をフィンランドではキャビアと呼ぶ方もいらっしゃいます。是非、日本でもイクラやトビッコを使いながら、キャビアと呼びましたら雰囲気もでまして意気揚々とパーティーを始められることでございましょう。また、お客様のご要望に応じまして日本でいうところの手巻き寿司スタイル、具材別盛りでの提供にも対応いたします。ご希望ございましたらお気軽にお申しつけ下さい。
Lohileivät ja mätileivätロヒレイパ、マティレイパ
キャビア、サーモンのオープンサンド
材 料:サーモンver.4人分
生サーモン(刺身用)
200g
アーキペラゴ・ブレッド ※
適量
有塩バター
適量
ディル
1本
※今回使ったのはフィンランドの「アーキペラゴ・ブレッド」というもの。ほんのり甘い黒いライ麦パンです。日本で代用するなら、ドイツ系のもっちりした重めのライ麦パンがオススメです。もっちり感がポイントです。
〈調味料〉
★岩塩
10g
★白砂糖
小さじ1/2
★ディル
1本
★黒胡椒
少々
★ジン(お好みで)
小さじ1/2
作り方
〈下ごしらえ〉クッキングシートの上にサーモンをのせ、岩塩と砂糖をまぶす。
〈下ごしらえ〉黒胡椒をふる。
〈下ごしらえ〉お好みで、ジンを全体に振りかける。なくても良いです。
〈下ごしらえ〉ディルを茎ごと1本のせる。
〈下ごしらえ〉そのままクッキングシートで包み、バッドにのせてラップをする。


〈下ごしらえ〉重しをのせ、一晩冷蔵庫で寝かせる。(6時間以上は寝かせると美味しい)
サーモンに残った余分な岩塩を手でささっと取り除き、できるだけ薄くスライスする。

薄くスライスしたアーキペラゴ・ブレッドの全面にバターを厚めにたっぷり塗り、サーモンをのせる。
飾り用のディルの葉をのせ、黒胡椒をかけて完成。
材 料:イクラver.4人分
生イクラ(魚卵)
100g
- *醤油漬でないもの
塩
2g
- *イクラに対して2%
サワークリーム
40g
玉ねぎ
1/8個
黒胡椒
少々
作り方
〈下ごしらえ〉イクラの塩漬けを作る。イクラの分量に対して2%の塩を入れて混ぜておく。
※直前でも良いし前の晩に用意しておいてもOK。(時間を置くとイクラに歯ごたえが出るがそれも良し)

サワークリームをアーキペラゴ・ブレッドにたっぷり塗る。
イクラをのせる。
みじん切りにした玉ねぎをトッピングし、黒胡椒をかけて完成。

バターを室温に戻して、パンの端までしっかり厚めに塗りたくってくれ!たっぷり使うと美味しいんだぜ!カロリーなんて気にしないのさ!
Saaristolaisleipäサーリストライスレイパ
アーキペラゴ・ブレッド
東屋 カッティングボード
当レストランでお出ししておりますオープンサンドのパンはもちろん自家製でございます。2切から追加注文も可能でございますし、お気に召しましたら、お持ち帰り用に一本から注文を承ります。
Saaristolaisleipäサーリストライスレイパ
アーキペラゴ・ブレッド
材 料パウンドケーキ型1本分
オレンジジュース
250ml
モラセス
50ml
モルト(リキッドタイプ)
25ml
ライ麦粉
75g
強力粉
250g
ふすま
20g
生イースト
20g
塩
小さじ1
〈コーヒーシロップ〉
作り方
ボウルにオレンジジュース、モラセス、モルトを入れ、ヘラまたはスプーンで混ぜる。
残りの材料をボウルに入れ、さらに混ぜる(捏ねないように注意!)

すくってドロッと落ちるくらいの固さになったら、バターを塗り、小麦粉ををまぶした型へ生地を流し入れ、平らにならす。
ラップをかけて冷蔵庫で一晩寝かせる。
翌日、冷蔵庫から出し、室温で2倍になるまで発酵させる。
※ラップを外すときに生地がくっついてしまっている場合は、ヘラで平らにならしてあげましょう。
オーブンを150℃に余熱し、下段で1時間半焼く。
一旦パンを取り出してコーヒーシロップを塗り、再びオーブンへ戻す。10分ほどそのままの温度で焼き、2度目のシロップを塗って更に20分焼く。

中までしっかり火が通ったら、オーブンから取り出し、型から外して冷ます。
熱が取れたら、パンをクッキングペーパーでくるみ、その上からラップをかけ冷蔵庫で一晩置いて落ち着かせる。(こうするとさらにもっちりします。)

-
僕もお気に入りの黒パン。オレンジジュースを使うのはAteljé Finne の特別バージョン。シークレットレシピです。
Sienisalaattiシエニ サラーッティ
マッシュルームサラダ
Ultima Thule プレート190mm
キノコ群を豊富に取り入れた料理が多いフィンランドでございますが、日本ではナカナカ生で食べられるキノコというのが手に入りません。ですから、ラビントラスンヌンタイと致しましては、このマッシュルームサラダというのは、どうしても外せない一品、最後の砦といえます。そして試食会で食していただきました日本の方々に、最も人気の高かった料理でございます。生で食べるキノコのサラダ、本当に美味しい料理でございますから、皆さまどうぞ一度はお試し下さい。ただ、生で食べられるキノコが全然ナイネ!問題もございまして、日本でマッシュルームサラダ以外のメニューを増やしますこと難しそうです。ですから、こちら、繰り返しに繰り返して御エンジョイ下さいませ。
Sienisalaattiシエニ サラーッティ
マッシュルームサラダ
材 料4人分
ブラウンマッシュルーム
1パック(100g)
ホワイトマッシュルーム
1パック(100g)
玉ねぎ
1/4個
サワークリーム
100ml
生クリーム
100ml
白葱
5cm
塩
小さじ1
黒胡椒
少々
作り方

マッシュルームを粗く刻む。
ボウルに入れ、塩、黒胡椒少々をふり、軽く混ぜて20分程度置いておく。
玉ねぎをみじん切りにしておく。
マッシュルームから出た水分を優しく捨てる。※絞ったりはしないように注意。

クリーム状に柔らかく泡立てた生クリームと、サワークリームをボウルで混ぜ、マッシュルームと玉ねぎを入れて混ぜ合わせる。
プレートに盛り付け、小口切りにした白葱を散らす。
仕上げに黒胡椒をかけて完成。

塩の味が大事。それが大事マン。家にある塩の中で一番美味しい塩を使って!
Sienipyttipannuシエニ プッティパンヌ
キノコのフライパン炒め
Teema スクエアプレート12×12cm
こちらジャガイモが入りますから食べ応えもあり、メイン料理に選んでいただきまして申し分のない、当レストラン自慢の一皿でございます。きっと日本の皆様に喜んでいただけることと信じております。少し焦げたバターとハーブが入ることで、日本の居酒屋で提供されますキノコ炒めと違った、新鮮な味わいを生み出しております。また添えました卵黄はそのままキノコの上に落とし、崩した後にお召し上がりください。また卵の殻につきましては、フィンランドでも食べることはありませんから、適当に避けておいて下さい。こちらメインでご希望の場合、シェアされる場合は、ティーマのスクエアプレート16×16cmにてお出しする大盛り、ロングプラターにてお出しする超特盛々にも対応可能でございます。
Sienipyttipannuシエニ プッティパンヌ
キノコのフライパン炒め
材 料4人分
お好きなキノコ類
400g
- *マッシュルーム、シメジ、白シメジ、エリンギ、ブラウンエノキ、etc.
じゃがいも
400g
- *崩れにくいメークインがオススメ
玉ねぎ
1/2個
卵黄
4個
有塩バター
100g
植物油
大さじ2
塩・黒胡椒
少々
〈ハーブ〉
作り方

じゃがいもを2cmに角切り、玉ねぎを5mmの薄切りにする。
フライパンに植物油を入れ、中火でじゃがいもと玉ねぎを炒め、塩と黒胡椒で味を調整しておく。※オリーブオイルは苦味が出るので植物油がオススメです。
火が通ったらキッチンペーパーを敷いたバットに移し、余分な油を切っておく。
キノコ類をカットする。エリンギは縦にスライス、マッシュルームは半分にカット、エノキは石づきをカット、シメジは解しておく。
★のハーブは、葉の部分を使うので茎をカットしておく。
フライパンにバターを入れ、大きなキノコから順番に強火で炒める。塩と黒胡椒は、キノコを投入するたびに適宜追加する。

先に炒めておいたじゃがいもと玉ねぎをフライパンに戻し★のハーブを9割入れる。(仕上げ用に少し残す)。塩胡椒で味を調整。
プレートに盛り付け、残りのハーブを飾り付けに散らす。
生卵を半分に割り、黄身だけ殻に残す。※机の角や包丁など、角を殻に当てると上手く割れます。
殻ごとプレートの中央にのせて完成。

今回レシピで使用したキノコの種類にこだわらず、是非いろんなキノコで試してみて欲しい!それは自由!メインとしても使えるレシピだぜ!
Mummonkurkutムンモンクルック
おばあちゃんのキュウリ
Ultima Thule ボウル115mm
日本でいうところの浅漬け、簡単に漬け込みましたキュウリのピクルスでございます。これがあればお酒がススム!といった料理ではありませんから、少し勘違いございませんよう。普段食べなれない重めのフィンランド料理、その箸休めとしておススメのサッパリ料理でございます。こちら一品を前菜としてお選びいただくのではなく、何かに添えてオーダーいただきました方が、他の方の前菜と比較した時の惨敗感を味わわずに済むと思います。フィンランドでは「キノコのフライパン炒め」に添える料理だと、料理長が申しておりますので、そちらとのセットメニューぐらいに考えていただけましたら幸いです。
Mummonkurkutムンモンクルック
おばあちゃんのキュウリ
材 料4人分
〈ピクルス液〉
★水
250ml
★リンゴ酢
100ml
★砂糖
120g
★塩
ひとつまみ
作り方

〈下ごしらえ〉★のピクルス液を鍋で沸騰させ、常温になったら冷蔵庫で冷やしておく。
食べる直前にキュウリを5mmの輪切りにして、冷やしておいたピクルス液に入れて1分間シェイクする。
ボウルに盛り付けて完成。
※ディルの葉を一緒に漬けるとフィンランド風の味になります。今回はディルを使う料理が多かったので、あえて使っていません。


シャキシャキした歯ごたえをエンジョイしでもらいたいので、5分以上漬け込まない方がベター。漬け込み過ぎると柔らかくなっちゃうぜ~。
Lohikeittoロヒ ケイット
サーモンのクリアースープ
Sunnuntai ボウル17cm
スープストックから作りますと大変な手間と時間がかかりますので、当レストランでは、そこを簡略化いたしました。まるでアプリで問題解決してしまうかのようなナウスタイル、成城石井で購入しました魚介ブイヨンを使用しましての時短にて丁寧に調理致しております。フィンランドのサーモンスープといいますとクリーミーなスープを想像しますが、こちらはクリアータイプですから、そこがまた新鮮な風となっております。何故クリアにこだわるかといいますと、スンヌンタイの柄がよくバエルからです。そう、ここはラビントラ スンヌンタイ、食器バエル料理を大事にしております。
Lohikeittoロヒ ケイット
サーモンのクリアースープ
材 料4人分
サーモン
300g
玉ねぎ
1/2個
白胡椒
ホール4粒
ジャガイモ
4個
- *メークインがおすすめ
ディル 仕上げ用
適量
塩
少々
〈スープストック用〉
水
800ml
魚ブイヨン
12g
- *スティック2本分
作り方
スープストックを800ml作る。

玉ねぎは厚めにスライスし、ジャガイモは皮を剥き角切りにする。


サーモンは身に添って皮をそぎ、ジャガイモと同じくらいの大きさに切る。塩ふたつまみいれて軽く混ぜておく。
スープに白胡椒、塩ふたつまみ、ジャガイモ、玉ねぎを入れ、弱火で15分ほど柔らかくなるまで煮込む。
具材が柔らかくなったら、サーモンを入れる。
サーモンに火が通るまで、3分ほど弱火で煮る。沸騰させるとスープが濁ってしまうので、火加減に注意!
味を見て、足りなければ塩を入れて調整する。
ボウルに盛り付けた後、仕上げにカットしたディルを盛る。

余裕がある人はブイヨンではなく魚アラ(タイやアジなど)でスープストックを作るとさらに美味しさアップ!グツグツ煮たててしまうとスープが濁ってしまうので、沸騰させないことがクリアに仕上がるポイント!
Sienikeittoシエニ ケイット
キノコのスープ
Sunnuntai ティーカップ
アトリエフィンネのキノコのスープは美味でございます。それもあって、このラビントラスンヌンタイのオープンを思いついたといっても過言ではありません。クリーミーと感じるこちらのスープ、実はクリームを一切使用しておりません。大量様々なキノコで成り立っております。キノコを焼くや煮ることで様々仕上げ、ミキサーにかけております。上に添えますのもキノコのピクルス、まさにキノコ尽くしのスープです。少し重みのある料理ですから、スープボウルではなく、ティーカップにてお出し致しておりますが、既にお気に入りいただいたお客様でサイズアップをご希望でございましたら、ご注文時にイソ(フィンランド語で大)と一言お伝えください。
Sienikeittoシエニ ケイット
キノコのスープ
材 料4人分
Aスープストック用
キノコミックス
200g
- *マッシュルーム、マイタケ、ヒラタケ、シメジなどお好みで
水
1L
玉ねぎ
1/2個
にんにく
4片
タイム
2本
パセリ
2本
塩
小さじ1
白胡椒
ホール4粒
Bソテー用
キノコミックス
350g
バター
大さじ2
塩
少々
黒胡椒
少々
Cトッピング用ピクルス
〈ピクルス液〉
★リンゴ酢
100ml
★白砂糖
120g
★水
250ml
★塩
小さじ1
★白胡椒
ホール6粒
★イエローマスタードシード
小さじ1
★ローリエ
2枚
作り方

Aスープストックを作ります。Aの材料(玉ねぎは皮付きのまま4分割、にんにくは俎板で潰す)を全て鍋に入れ、水から沸騰させる。スープの味を見て必要なら塩を少し足して調整します。
蓋をして、90℃のオーブンに入れ、一晩(8時間)そのままキープする。直火の場合は弱火で4時間。
スープをザルで漉します。おたまの裏で押して絞る。
Bソテーを作ります。Bのソテー用マッシュルームをバターで炒め、塩、黒胡椒で味付けします。

AスープストックとBソテーしたキノコをミキサーにかける。
Cトッピング用ピクルスを作ります。〈ピクルス液〉の★を全て鍋に入れて火にかけ、よく混ぜながら沸騰させる。
ピクルス液をサッと茹でたシメジにかけ、蓋をして冷ましておく。※前日にやっておくと良いです。
出来上がったスープの中央にシメジのピクルスを3本ほどのせて完成。

時間がかかるのでハードルが高そうだけど、オーブンに入れてほっとくだけ!時間が魔法をかけてくれるようなスープだよ!
カレリアシチュー
Karjalanpaistiカルヤランパイスティ
Sunnuntai プレート21cm
クリーミーなスープの多いフィンランドでございますが、日本ではクリーミーな印象ばかりのシチューがクリーミーではないという逆転現象ございますので、初めてシチューをオーダーいただきますと出てくる料理に少しばかり驚かれる方もいらっしゃるでしょう。シチューは非常にシンプルな煮込み料理でございまして、そのスープが澄んでいるかどうかで良し悪しが決まるといいます。ガスでグラグラと煮たてることなく、オーブンでゆっくり火を通し、できる限りスープが濁らぬよう、静かに静かに調理しております。そして綺麗な部分のみをそっと掬い取りまして、お皿に盛りつけます。是非一度、当レストランのシチューをご賞味下さいませ。
Karjalanpaistiカルヤランパイスティ
カレリアシチュー
材 料4人分
ラム肉(モモ)
200g
牛肉(モモ)
200g
豚肉(バラブロック)
200g
玉ねぎ
1個
白胡椒
ホール6粒
ローリエ
3枚
塩
大さじ1/2
水
750ml
〈サイド用〉
作り方

肉類は食べやすい大きさに、玉ねぎは串切りにする。
鍋が冷たいうちに、油を引かずに豚肉を入れ、強火で炒めます。あまり触らず、豚肉から油が出るのを待ちましょう。
オーブンを130℃に余熱し始める。
豚肉に焼き色がつき充分に油が出たら、強火のままラム肉を鍋に入れ、焼き色をつける。
最後に牛肉を入れ、炒める。肉類を鍋に入れるタイミングで、味をみながら塩を入れ、調整する。
全体に焼き色がついたら火を消し、串切りにした玉ねぎとローリエ、白胡椒、塩を入れる。
水750ml入れ、沸騰したら蓋はせず130℃予熱したオーブンに入れ、3時間ほど、肉がホロホロになるまで加熱する。

できあがりを味見し、足りなければ塩を少々入れ調整する。※温め直すときは必ずオーブンで。ガスにかけると対流してスープが濁るのでNG!
〈サイド用〉付け合わせのジャガイモを皮付きのまま水から茹でる。水2Lに対して塩は小さじ1くらい。フォークを挿して火が通っていればOK。
〈サイド用〉お好みで食べるときに皮をむく。※お肉に茹でジャガイモものせ、フォークで潰し、スープをかけながら食べるのがオススメ。

クリアなスープ料理なので直火厳禁!必ずオーブンでじっくり加熱すること。
Voissa Paistettu kalaヴォイッサ パイステットゥ カラ
ヒラメ(白身魚)のバター焼き
Sunnuntai オーバルプレート25cm
バターとレモンで白身魚をシンプルにソテーいたします。日本で調達できる白身魚であれば平目、舌平目が向いていますから主には其方にて。調理しているところをご覧いただきますと、使用しておりますバターの量に驚くことでございましょう。とはいえお菓子を作るにも、外食でパンを食べるにも、バターは結構な量を食べているものです。ここはカロリーなんてことは気にもせず、思い切っていっちゃいナ!更にトドメを刺すようですが、サイドディッシュにおススメしますのが、茹でたジャガイモでございます。そのジャガイモにバターを付けて食べましたら最高でございますから、もう思い切って行っちゃいナ!ご希望に応じましてのバターマシマシ、バタダクにも対応できますが、その際は別料金3ユーロを頂戴致します。
Voissa Paistettu kalaヴォイッサ パイステットゥ カラ
ヒラメ(白身魚)のバター焼き
材 料4人分
ヒラメ*写真は1枚約200g
4枚
有塩バター
200g
レモンの絞り汁
2個分
塩
適量
小麦粉
適量
作り方

ヒラメの両面に塩を振り、小麦粉を薄くまぶす。余分な小麦粉は落とします。
中火で分量のバターの半分を熱しフツフツとしてきたら、弱火に落とし、皮を下にして入れる。そのまま触らずに熱する。

バターの泡がふつふつしてきて、横から見て上の身に透明感がなくなってきたらひっくり返す。※フライパンから皮がはがれにくいようであれば、バターを追加すると剥がれやすくなります。
残り半分のバターを入れ、レモンの絞り汁を入れる。
フライパンのバターをスプーンで掬って魚にかけながら3分ほどサッと焼いて完成。味を見て必要であれば塩をひとつまみ入れる。
香ばしく焼けた皮目を上にしてプレートに盛りつける。
フライパンに残ったバターを魚の上に全部かけて完成。

味付けは、塩とレモンだけ!その都度味見をしながら調整しましょう。皮目をクリスピーに焼くと美味しいよ!
Piparkakutピパルカック
ジンジャーブレッド
Paratiisi オーバルプラター36cm
非常にオーソドックスなフィンランドのお菓子でございます。特に新しい要素は含まれておりませんし、クリスマスシーズンによく食べるお菓子ではありますけれど、特にそれと決まったわけでもありません。どうぞ季節に関係なく、いつでもオーダー下さい。また当レストラン、ケーキのご準備がございません。もし誕生日をお祝いされます場合は、前もってご希望いただけましたら、年の数だけ豚型クッキーをお焼きし、そちら全てにアイシングでお名前をいれましてお祝いのお手伝いをさせて頂きます。ただ、こちらのサービス、フィンランド特定地方に伝わる風習に沿ったことのようで、そうではなく、当レストランが勝手に思いつきで作りあげました「風習のようなサービス」でございます。どうぞ雰囲気でお楽しみ下さい。
Piparkakutピパルカック
ジンジャーブレッド
材 料
グラニュー糖
150g
モラセス
250g
- *黒蜜で代用可
ジンジャーパウダー
小さじ2
カルダモンパウダー
小さじ1.5
シナモンパウダー
小さじ1
塩
小さじ1/2
無塩バター
200g
卵
1個
薄力粉
650g
重曹
小さじ2
作り方


グラニュー糖、モラセス、スパイス、塩を鍋に入れ、混ぜながら温める。
バターをボウルに入れ、その上に温めたシロップを流し入れ、バターを溶かす。(バターにシロップを入れることによって分離しにくくなります)
触れるくらいの温度になるまで、10分ほどそのまま冷ます。
卵を入れ、混ぜる。
薄力粉と重曹を混ぜたものをふるいながら加え、混ぜる。(混ぜるだけ、捏ねないように注意)
ラップをし、一晩冷蔵庫で寝かせる。


〈翌日〉生地を2等分にし、棒状に形を整え、麺棒で伸ばし、型を抜く。(台には打ち粉をして、くっつかないように)
オーブンを200℃に温め、約10分焼く。(焼き色を見ながら時間は調整してください。生地の厚さや型抜きのサイズによって焼き時間が変わってきます。)

バターの上に温めたシロップを流し入れることで、分離せず、綺麗にバターが溶けるんだぜ!
Glögiグロッギ
ホットスパイスワイン
Sunnuntai マグ350ml
ホットワインに砂糖を加え、様々香りづけをしました冬の飲物ではございますが、こちらも年中飲んでいただいて全く問題ございません。食後に飲むものというわけでもありませんから、店が暇な時でありましたらグロギのみのご利用もお受けいたします。ただ店内が忙しくなってきましたら、空気を読んでいただき早々にお会計くださいますと幸いです。また運転をされます方、フィンランドではほんの微量なアルコールは良しとされているようですが、日本ではそうもいきませんので、ぶどうジュースかベリージュースにてご希望をくださいませ。
材 料Sunnuntaiマグ2杯分
赤ワイン
4カップ
- *ノンアルコールで作る場合は、クランベリーやぶどうジュースを使います
シナモンスティック
2本
スターアニス(八角)
4個
ブラウンシュガー
100g
- *ワインの種類や好みに合わせて調整する
〈飾りつけ用〉
アーモンド
適量
レーズン
適量
シナモンスティック
1カップにつき1本

赤ワインは渋みが少なくフルーティーなものを。メルローとかがオススメ。砂糖は白いものでもOK!ブラウンシュガーだとコクが出るので、今回はブラウンを使ってるよ。

アンット・メラスニエミ
僕の好きなヘルシンキのレストラン《 Atelje Finne / アトリエ フィンネ 》。基本的には前菜、メイン、デザートより、好みの一皿をオーダーするだけ、3皿しめて60ユーロ程といった印象です。北欧らしく、新しさもあり、とても美味しいレストランです。特にサラダやスープは僕の好物です。周りのデザイナー皆々、アルテックやイッタラといった企業もよく利用する場所ですから、スコープユーザーにもマッチすること間違いなく、ヘルシンキを訪れることあれば是非!そのレストランのオーナーでもありますのが、アンット・メラスニエミです。彼はアトリエ・フィンネ以外に3つの飲食店を持っています。ピザのPutte's、ビストロのPontus、バーのJackieがそれです。各店舗でのメニュー開発から、DJもしていますし、店舗で良く飲んでもいます。といいますのも彼自身、シェフというよりホスト、クリエイティブディレクターであるという立ち位置だからです。レストランとは別に2010年ロンドンデザインフェスティバルではポップアップレストラン「Hel Yes!」のディレクションもしています。それはアートと食の総合イベントで、デザイナー、企業、アーティストとコラボレーションし、フィンランド料理を紹介するプロジェクトでした。僕も参加しましたが実に素晴らしかった。他にもLapin Kulta Solar Kitchenを立ち上げたりと新企画目白押し。フィンランドの古い食器を持ちこめば、それがランチ代となるようなイベントも開催しています。とにかく新しいことをするのが好きな男ですから、彼の周りは常に新鮮さとエネルギーが漲ってます。僕がアンットと出会ったのは、東京でクラウス・ハーパニエミと食事をした2010年( 2010年11月のブログ )ですから、非常に長い付き合いではありますが、今回がスコープとアンットの初仕事、その仕事を依頼したのもアトリエ・フィンネでアンットと飲みに飲んで泥酔した先のことでした。