

ハニー×ウォールナット

Chair69 & Domus Chair

ハニー

奥からウォールナット,ハニー,ウォールナット×ハニー




Artek / Chair 69
ビンテージの多い物というのは
それが長く使える一つの証
良い素材を使ったシンプルな料理は、美味しい、と思うだけではなくて、どこかホッと体も心も落ち着く上に何度食べても飽きたりしない。自分が生活を伴にする道具も、長く使い続けたいと思うならそこを大事に選んだ方がいいと思う。多分、それは間違っていないはず。見た目にスタンダードなChair69は背も脚も座面枠もフィンランド産バーチの無垢材を使い、まさに良い素材を使ったシンプルな椅子の好例です。似ていても安い物は、安さに理由はあり、早くに壊れて使い続けられなかったり、使い続けても、いい味は出ずに廃れたり、何より長年使う気になれなかったりもする。様々な要素が絡み合って、ゴミへの階段を日々進んでいく。それでは、いくら安くても勿体ない。これまでビンテージチェアを沢山集め実際の生活で新しい物と混ぜて使ってきて、気付いたのは、形・材ともに良い物を長年使い続けた先、その先にある良品の年老いた姿が、何よりも魅力で、現在より未来に価値や楽しみがある!そこ。そして、その物が使い続けられる物なのか?その判断はビンテージを見ると大体わかると最近気づきました。よくよく振り返ってみると1960年代の積層合板のデザインチェアを、実はこれまで3脚破壊してます。僕の体重に残念ながら耐えられなかった。何十年も使い続けられない物は、壊れてビンテージの数も減る。実際減りました。でも、Chair69については1940、50年代の物を日々愛用しているけど、壊れた事がない。デザインされたのは1935年で、それ以来ずっと多くの人が選び、長年使い続けられ、不要になっても捨てられず別の場所で使われる、丈夫な道具だから、現在買えるビンテージも多い。数ある椅子の中から、僕が何故Chair69を選んだのかというと、見た目の好みや使い勝手の良さというのも勿論あるんだけど、ビンテージを見ての信頼というのが大きい。ビンテージの多い物というのはその物が長く使える一つの証だと、僕はそう見ています。


左からウォールナット×ハニー,ハニー×ウォールナット(右奥はビンテージ)


ウォールナット×ハニー,ハニー×ウォールナット

ウォールナット×ハニー,ハニー×ウォールナット

バーチ





Chair69のサイズは
日本の住環境にマッチな幅44センチ。
椅子だけ替えるもあり。
日本の部屋は広くないから家具は小さめ。海外の家具を買うと大きくて使いづらい。それは確かに!と思う節もあるけれどフィンランドの家具は案外コンパクトで日本の住環境にマッチする物が多い。僕がまだ20代で、日本の家具メーカーに勤めていた3年弱の記憶ではあるけれど、4人掛けダイニングセットは小振りな物の人気が非常に高くて、幅120cmのテーブルに幅45cmのチェアがド定番だった。このサイズ感だと日本のどんな環境でも使いやすい、そんなサイズ感だったんだと思う。Chair69の幅は44cm、いいサイズだ。勿論、小さ過ぎるわけでもなく使い良い。ダイニングセットを替えるのは大変だけれどそれが気に入っていないのなら、まずは椅子だけ替えるのも一つの手だと思う。Chair69なら大概のテーブルで使えるはず。(勿論、買う前には測って確認して下さい。)その方法で進める場合、スコープ別注色にビンテージ混ぜのChair69縛りでセットすると洒落た風になりますので参考まで。テーブルがあまりに洒落ていないのなら、クロスを掛けて逃げると良いでしょう。




色別注をした理由
少しズルい感じもあるけれど、
ビンテージともよく混ざります。
アルテックのメインはバーチ。それはそれでいいんだけれど、バーチが白過ぎて、合わせる物を選ぶ。勿論、白+ナチュラルのような明るい方向で揃え、北欧の爽やかな雰囲気にしたいならベスト。実際、一番売れている色ですから。ただ、いい感じに経年変化した古い物を混ぜると、新しいバーチは浮いてしまいます。特にチェアはスツールよりも大きく目立つのでその混ぜにくさ、浮き具合はスツール以上。最近は塗料も進化し、日に焼けにくいので、経変変化するのを待ち続けるというのもかなりの年月と忍耐が必要です。それでスコープが色別注したDomus Chairと同じカラーリングでChair69も別注しました。これならビンテージを混ぜてもしっくりくるしオークやチークのテーブルにも合います。新品ながら少し味わい深い雰囲気がありビンテージにも合う。少しズルい感じだけど元々ビンテージの色を参考にした別注だからそれは当然ですかね。
最後に
ウォールナット×ハニーの色の差と
スタッキングについて
ハニーのフレームの色味は背と座よりも僅かに濃く見えます。このためウォールナット(背・座)×ハニー(フレーム)の配色の場合、背の色に対しフレームの色の濃さが近づく傾向にあるので逆パターンの配色に比べると色の差異が少しぼんやりして見えます。また、Chair69同士のスタッキングはカタログ上で「可能」という記載はないのですが、脚を左、右、左、という風にずらして積み上げると3脚ぐらいなら重ねられます。フィンランドで見かけたちょっと特殊な積み方。「多少のキズは気にしないよ。」という方にとっては使える裏技です。
- Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)

Q&Aのログ
- スツール60 ハニーリノのハニーの色味ですが、アルテックの他のチェアで使われているハニーとは違う色味になるのでしょうか?一緒に使ったとき、組み合わせ的にはどうでしょうか?
商品スペック
材質 |
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寸法 | W440×D470×H740mm / シート高 440mm / 約4.5kg 梱包箱 : W500×D475×H785mm(1脚入) ![]() |
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生産 | Made in Finland | ||||
組み立て不要 完成品 |
購入前に確認ください
- 背板と背板支柱の接合部正面に隙間が見られます。
- ステインで着色されたタイプは座面淵にステインのにじみがみられる場合があります。