



Stool 60 / Stool E60 / Chair 69
Special edition by scope 2023
Art work by Fumio Tachibana
ただ、やってみたかったんです。今後どうしたいとかでもなく、こういうことを僕はやってみたかったんです。仕入れるだけの別注品ではない、スコープで直接手を加えた、スコープカスタムのようなスペシャルエディションを作ってみたかった。座面裏にスタンプする、シルクスクリーンでプリントする、そんなアイデアから始まり、その年の何かしらを裏面に刻むことばかり考え続けて半年、でも足りない感じが消えてくれない。それでアーティスト立花文穂先生様に相談し、このアイデアがメールで届きました。緩衝誌を作り、それを座面裏に1脚づつ貼り込む。それも立花さんが貼り込む。それを聞き、慌てて立花さんのアトリエを訪問した時にはサンプルが出来上がっていました。それは本当素晴らしくて、僕では想像することのできない、僕がやってみたいことでした。その日の夜、僕は興奮のあまり飲み過ぎてしまい、珍しいレベルの泥酔をしました。そして実現したSpecial edition by scope 2023 / Art work by Fumio Tachibana、今のスコープが出来る限りを尽くした最高マックスのスペシャルエディション、まだまだ僕のなかでは嬉しいと興奮が続いています。

座面裏のカスタム
このための緩衝誌(2023年12月末配布開始)が制作され、それを切り取り座面裏に貼り込む予定でしたが、実際に貼ってみると緩衝誌のデザインにはもう少し密度があった方が良いからと再構成され、裏面に貼り込む専用の緩衝誌別版(配布予定なし)も制作しました。その緩衝誌別版を、立花さんがスツールや椅子の座面裏に1点1点貼り込んでいきます。汚れないよう座面をカバーし、緩衝誌を力強く貼り込み、乾いたら綺麗に座面裏だけを残して切り取りながら丁寧に整え、最後にエディションナンバーをスタンプ、そのナンバーに糊を塗ってカバーして、そもそも座面裏に貼られていたシールを貼り直せば完成です。貼り込まれた紙の切り取りも1点1点全く異なり、脚部に貼り込まれてピロピロしている余り紙の具合も個体により様々、その裏面を1つづつ見て、それに合った位置にナンバーがスタンプされています。エディション作品ですが、1点物の集合体のような仕上がり、最高に満足です。

当初3日の予定が計18日
当初は3日で完了する予定でしたが、立花さんは1点1点を凄く丁寧に仕上げていくので、全く予定通りには進まなかった。途中、最低何脚作れば企画は成り立つか?を話ながら全数仕上げるに至りました。スコープ家具班4人も立花さんに指導して貰いながら手伝いましたが、それでも9月5日から始まり全てが完成したのは11月15日、計18日の時間を費やしています。岐阜県土岐市にあるスコープ倉庫まで立花さんは6度も通ってくれました。流石にこの企画をもう一度やるのは無理だと立花さんは言っていましたが、引退を宣言しながら次回作への意欲がわいて続投する偉人もいますから、また続きがあるのかもしれないし、ないかもしれない。

販売台数と価格
Stool 60は201脚、Stool E60とChair 69は各100脚を入荷しましたが、撮影&保管用の0番としたので各1脚づつ減り、立花さんにデザインの依頼をした時にサンプルとして各1脚を送りましたから販売できるのはStool 60×199脚、Stool E60×98脚、Chair69×98脚となりました。初めてのことだからLuxor革張りの通常価格より5千円ぐらい高い程度の価格設定にしています。価値がというより、利益がというより、赤字にならずやりたいことがやれて、強く欲しいと思ってくれてる人が手に入れ易くなり、気に入って貰えて、大事にしてくれたらと考え、そうしてみました。

クッション性のない革張り
革張りというと中に綿が詰まっている物をイメージしますが、1965年以前のスツール60やチェア69で革張りといえば、板座に革(革といってもイメージレザーと呼ばれるビニールが多い)を直接張り込み、クッション性のない物が多いです。それでも板座より冷たくないし、座り心地も僅かにソフト、そして厚く包まれてしまわないから座面のラインも丸くならず綺麗に保たれる。そんなビンテージが好きで集めてもいるから、僕が革張りをオーダーするとこうなります。ヘルシンキのスターバックスには革張りのドムスラウンジチェアが置かれています。それが欲しいとリクエストもあり、僕自身も欲しかったから、同じ革を張り込んだドムスラウンジチェアを作って貰い取り扱いをしています。その革がLuxor、今回も張り込んでいる革はそれです。

Luxorという革について
Luxorという革は表情を活かした自然な仕上がりを重視した高価な革で、個体のキズやシミ、色ムラなどが隠されることなく現れています。また日に焼ければ色も薄くなっていきます。そこが良いのですけれど問題になることも多いので、アルテックでは基本的にLuxor革張りは受け付けてくれません。でも、僕は凄く気にいっていますし、スコープではそういう物であると理解して買ってくれる人ばかりだからか、これまで問題になったこともほぼないので、今もスコープ分は受注してくれています。メンテナンスについては「ドムス革張りのメンテナンス」を参考にしてください。長年使い続けて思うのは、日の当たる場所で使っていると色が抜けて明るく色褪せます。まったく別の色に見えるぐらいに変化しますが、それもまた良い雰囲気です。日の当たらない場所で使い続けた物は7年使っていますが色は薄くなっていないので、色を保ちたいのでしたら日に当たらない場所で使うと良さそうです。使い続けていけば革は艶が増していくような印象があります。あくまでも僕が使ってみて思うことです。

スペシャルオマケ
普通はこんな企画に許可が出るわけもないので、やりたいことはやっておきます。オマケも作りました。僕のお気に入り古物をベースに東屋さんに制作して貰った5寸皿、今のバリエーションは1種類「平丸 五寸 兎に角」のみ、それで今回の緩衝誌のデザインを平丸皿に落とし込んでもらい、特別版のお皿を作りました。これはスペシャルエディション1脚に1枚付いてくるだけのアイテム、生産数も極めて少ない物ですから、皆さまどうぞ大事に使ってやってください。そして、これから柄が増えるであろう平丸五寸皿を宜しくお願いします。また、今回のスペシャルエディション用に印刷した2種類の緩衝誌も折りたたんで同梱します。折らずに届けることはNGなのでご理解を。




- 材質
- 天草陶石(磁器)、呉須、柞灰釉
- 寸法
- 約φ145×H25mm / 180g
- 生産
- Made in Japan
- 備考
- 電子レンジ:○ / オーブン:× / フリーザー:× / 食器洗浄機:○

- ブランド
- Artek (アルテック)
- デザイン
- 立花 文穂 (たちばな ふみお)
Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)
商品スペック
購入前に確認ください
- Chair 69は、背板と背板支柱の正面接合部に組立時の歪みを補正するためのわずかな遊びがあります。
説明書ダウンロード : Stool 60 革張り / Chair 69 革張り
個別販売商品
個別販売とワケアリの考え方 (必読)
個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね~と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ!最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気!を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん!?と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい!って人はズバリ!待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。
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