Artek / Pirkka Stool
とても惹かれる物であって
何個もいらない物でもある
今でこそ北欧ビンテージ家具も大量保有しそれなりに知識も深まっているんだけど、10年前は何もしらないし、興味もなくてタピオヴァーラ?なになに?全然知らない、どこの国の家具?みたいなレベルだった。そんな時代に、北欧ヴィンテージ家具を取扱う知人の店を訪れた。フィンランドからコンテナが着いたから、倉庫にいけばタピオヴァーラのビンテージが大量に入荷しているという。では見にいこうと、そんな事だった。当時は今よりヴィンテージも見つけ易く、その頃の一番人気、ファネットチェアが大量に並んでいて同行人は数脚を買った。人が少しテンション高く物を買っていると自分もなにかしら買いたくなってしまう。何も知らないし、知識の断片もないままに完全な好みで迷わずにコレと即決したのがピルッカスツールだった。相当ボロだった。加えて、いいお値段で6万ぐらいだった。結構するなと思いながら、でも、買った。スタッフからはこんなボロイ物をシャチョウが何万も出して買ってきた。。と陰で噂になっていたようだけれど、僕自身は後悔の欠片も感じたことはない。
ピルッカスツールは知識がなくともそれと知らなくとも目を惹く魅力がある。これに合う人は、妙に惹かれてしまう。言葉は悪いかもしれないがキャッチーだ。実にかわいらしい。何故そうなのかといえば、かなり独特な形をしているからだろうか。座面は緩くカーブしていてセンターには隙間があり、中央に手を入れられるよう穴が開いている。そして持ち易く綺麗に加工されている。脚も複雑な形状をしていて、とにかく個性の塊だ。そして、見た目に気に入り手にしてみれば使って大満足。使用について非常によく考えられたスツールだと実際に使えばわかります。軽く、持ち運びし易く、座り心地も良い。そして、そこにある雰囲気もいい。あらゆる角が丸いから、特に優しく感じるのだろうか。でも、やたら角丸で優しいデスヨ!を押し付けてくるホッコリ家具のようなダサさは微塵もない。そのバランスが素晴らしく優れている。そして面白い事に、好きな物は複数欲しいと思うもので、バードやオイバのアートピース、スツール60など果てしなく欲しくなるのだけれど、ピルッカスツールは1脚で満足してしまい、もう1脚という欲望が全く沸いてこない。それもまた特別な感じ方だと僕は思う。実際に僕は最初に1脚を手にしてから更にもう一脚を欲しいと思った事がない。そしてそれはビンテージでも現行でもどちらでもいいような気もしている。そこにあまり拘りもない、自分の空間に1つのピルッカスツールがあればいい。やはり、これは、そう何脚もいらない。
ピルッカは女性が片手で
いとも簡単に持ててしまいます。
持てます。モテるスツールです。
現行とビンテージの違い
定番ブラウンと別注ハニー
35cmと44cm、さて。
北欧ビンテージ家具のアイコン、イルマリ・タピオヴァーラのPirkka Stool。1955年から60年代中盤迄の10年程の期間、フィンランドのLaukaan puuにて製造されていました。現行とヴィンテージの大きな違いは天板です。どちらもパイン材を使っていますが、ビンテージは二枚の板を上下に貼り合わせているので、上から見ると無垢材のように見えます。これはスツールだけに見られる仕様でテーブルやチェアは、ヴィンテージも現行もパイン材の集成材でして、現行ではスツールもこの集成材です。ただ見ているとスツールのみ集成材の木幅が広い物を含むランダムですからテーブルやチェアとは少し違う雰囲気があります。つまり悪くない。ただ一点、天板は集成材をくりぬいて作りますからサイドに集成材の合わせたラインが出てきます。天板の木目よりも側面の見え方の方が独特で個体差を感じますから、そちらをわかるように個別撮影をしてみました。またアルテックの定番はブラウン×ブラックのみとなっていますが、僕にとってはPirkka Stoolのイメージはハニー×ブラックの印象が強いので、ハニー×ブラックをスコープで別注しましてラインナップに加えました。
さて一番悩むのは高さです。35cmか44cmか。44cmというのはつまり椅子やスツールの一般的な高さです。スツール60もピルッカチェアも44cm。ですから普通に座る事を考えるなら44cmを選ぶというのは一般的でしょう。では35cmは必要か?少々横着に使う事を考えます。つまりオットマン的に使うという場合です。この場合は低い方が使い易いでしょう。そして玄関で靴を履く際に使うスツールとする場合。これも35cmの方がよいです。高さがあると深く前屈をしなくてはいけないのでなかなか大変です。あと35cmはなんだか少しかわいらしく見えます。そして35cmは座るには低すぎか?といえばそんな事もない。少し低めではありますが、想像する程の違和感はない、そこまで低いスツールだとは感じないぐらいの少々低い程度です。ここまで書いて思ったのですが高さはとても悩みますよね。悩みましょう、多分1脚しか手にする事はないと思いますから、じっくりと。
2024年4月16日
しばしさらば、Pirkka Stool
ヴィンテージを買ったことがキッカケになって、現行品の取り扱いを始め、定番にない配色までラインナップするに至ったPirkka Stool、今も僕の生活にあり続けているし、替わる物がないから、これからも近くにあり続ける物なんだと思っています。出来ればずっとラインナップしていたかったのですが、残念ながら販売については一旦終了を迎えます。2022年末に廃番が決まった際、僕がPirkkaシリーズの王道だと思っているスツールのハニー×ブラックを限界まで発注しておきました。その発注分が2023年に生産されて入荷してきたので、そこから撮影など販売準備を進め、2024年4月20日22時に全在庫を一斉販売します。廃番は2022年、生産は2023年(だからスツール裏面のシールは2023年)、販売は2024年。こうしてビンテージの世界でたまに見かける、廃番になった年と物に記載された年、そして販売された年に差異が生まれるんだなってことを理解しました。一般的な高さの44cmは100脚、低めの35cmは300脚、合計400脚を入荷しています。また、今回の販売分は2022年末に発注していますから価格も2年前のまま、ヴィンテージが高くなり過ぎて手が出なくなってきている今現在、最後の現行品としてはナカナカお得に感じます。新品を購入するのは今後難しくなりますから、手にしたいと考えている方は、もう再現はできませんから、この機会を逃すことのないように。また再入荷はありませんので、何かしらのトラブルがありましても交換対応はできない場合がありますことは、ご了承ください。またいつか再生産されるようなことがあれば、もちろんスコープでも取り扱いします。その時まで、しばしさらば、Pirkka Stool。
- ブランド
- Artek (アルテック)
- デザイン
- Ilmari Tapiovaara (イルマリ・タピオヴァーラ)
Q&Aのログ
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アルテックのハニーの色味についてですが、どれもステインで着色し、クリアラッカーで仕上げしている点は同じなのですが、スコープにある色々なアルテックの椅子を比べたところ、スツール60 リノリウム×ハニーのハニーが一番濃く出ていました。
傾向として、ドムスとピルッカのハニーが近く、チェア69とスツール60のハニーが近い色です。
そして、一緒に使ったときの組み合わせですが、もちろん合わないということはなく、少しずつ違う色の家具が揃っていくのも、良い雰囲気なのでは?と、スコープに資料として集めた沢山のビンテージ家具を見て、感じています -
ドムスラウンジチェアに深く腰掛けて、スツールに足をまっすぐ投げ出してみるというスタイルを試したところ、35cm・44cmの高さ、どちらも悪くない!という印象でした。足をあげるとくつろぎ感がかなり増します。ただ、ラウンジチェア座面の一番高いところで高さ41cm。お尻が乗っかる部分はそこよりも5cmほど低くなっていますので、44cmのスツールを合わせると若干足が上がり気味の体勢になります。オットマンという用途メインで使われるご予定ならば、35cmが良いのかなと感じました。スタッフ花井・酒井も35cmピルッカスツールの愛用者なのですが、2人とも自宅でオットマンとしてラウンジチェアやソファと合わせて使っています。『高すぎないので足も上げやすいし、35cmなら体操座りなど足を崩して座ることもできる!オットマンとして使うならば、35cmが良いと思います』とのことです。ただ、来客が多いときにダイニングテーブル周りでイスとしても使いたい。という場合は、44cmの方が良いのは確実です。もしスツール60をお持ちでしたらこちらも高さが44cmとなりますので、ドムスラウンジがやってきた後に代用して一度お試しいただくというのも手かもしれません。
商品スペック
- 材質
- 座面:パイン 脚:バーチ (ステイン ラッカー塗装)
- 生産
- Made in Finland
- 備考
- 組み立て不要 完成品
購入前に確認ください
- ピルッカスツールの天板に使われるパイン材は柔らかい素材です。何かにぶつけたり、金具など固いものを当てたりしないようご注意ください。
- 天板裏の脚や支柱の接合部にささくれ跡がみられる場合があります。
説明書ダウンロード : Pirkka Stool
Pirkkaシリーズ廃番〈在庫限り販売終了〉
個別販売商品
個別販売とワケアリの考え方 (必読)
個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね~と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ!最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気!を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん!?と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい!って人はズバリ!待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。
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35cm ハニー×ブラック 0331
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0334
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0338
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0341
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0342
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0344
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0346
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0347
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0348
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0349
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0351
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0353
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0354
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0358
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0361
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0363
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0367
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0368
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0371
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0372
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0375
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0380
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0381
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0382
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0383
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0385
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0389
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0390
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0396
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0402
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0414
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0415
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0416
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0431
91,300円 (税込)販売終了しました
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35cm ハニー×ブラック 0432
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0433
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0435
91,300円 (税込)販売終了しました
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35cm ハニー×ブラック 0439
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0445
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0452
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0453
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0454
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0458
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0460
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0461
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0462
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0464
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0467
91,300円 (税込)販売終了しました
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35cm ハニー×ブラック 0469
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0470
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0471
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0473
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0474
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0482
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0483
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0486
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0489
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0491
91,300円 (税込)販売終了しました
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35cm ハニー×ブラック 0492
91,300円 (税込) -
35cm ハニー×ブラック 0494
91,300円 (税込)