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長期欠品アイテム
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ラインナップ

東屋 / 茶漉し箒

滅多に使わなくても
いつか使うのなら
それは必要な物なんだな

滅多に使う物でなく、人によっては出番が数年に1度しかない。そのために、わざわざ凝った物を、それなりの金額出して手にする人がいるだろうか?と聞かれた時に、それは売って見ないとわからないと答えたんだけど、それからしばらくして、そんな事もないのかと思えてきた。使用頻度は低いながら、たまではあっても必要になるのなら、それは必要な物で、タイミングが合えば手にしておきたい物だ。爪切り、耳かきみたいな物のように感じた。常滑の急須は使い続ける程に光沢が増し、良い雰囲気となるのだから、長年使い続けるのが良いのは当然であるのだけれど、何年も使い続ければ段々と茶漉し部分が目詰まりし、お茶の出が悪くなっていく。茶漉しの目が細かければ、細かい程に詰まる。そこでメンテする道具が必要となる。急須の茶漉し部分を、コイツでコスコスと突いてやる、掃いてやる。こういった道具を他に見た事がない。国産棕櫚と真鍮を使い、凝った作りの東屋らしい小さな道具、それで満足し手にしてしまいそうなぐらいの雰囲気があり、使わずとも欲しい部類に入る物だから、実際に役立つとなればこの上ない。他の物で代用できそうで、できないものでもある。これを使って降り積もったカスを取り除き、またお茶をいれる。これに心地よさを覚えると、メンテする事が楽しみになってくる。茶漉しが詰まり始めるとお茶が出づらくなり、どこかモヤモヤするのだが、この茶漉し帚(ちゃこしぼうき)という洒落た小さなひょっこりはんが手元にあると、そろそろカスが貯まってるんじゃない?メンテした方がいいんじゃない?それが大きな楽しみになるのだから、人とは不思議なもんである。

茶漉し帚によるメンテ
癖になっている人の話

『最近急須のお茶の出が悪いって思うひと~』と社内で声を掛けたら、案外たくさんいました。東屋の急須愛用者は多いですから、あえて口にはしないけど、やっぱみんな詰まってんだよな。確かに、急須の中を洗剤が付いたスポンジでゴシゴシあらうのは嫌だし、茶漉しをブラシでこすったり爪楊枝でつついてもスッキリしない。意外にしつこい、急須の汚れ。急須をもう一度焼成すると汚れが焼けおち、目詰まりが解消されると聞いたことがありますが、そうすると新品同様ぴかぴかに生まれ変わってしまうらしく、それではここまで育てたマイ急須の雰囲気もきれいさっぱりふりだしとなってしまうから気が進まない。どうも急須掃除にぴったりなものがないんです。そこへまさに今ジャスト求む、茶漉し箒なる新たな道具ができ、その試作をゲット。まずはスタッフ酒井宅の急須で、どれくらいきれいになるのか試してみました。年季の入った急須、『いや~ん、ごっそりとれたらどうしよ~』とおびえるスタッフ酒井を尻目に、お手入れに取り掛かります。最初に急須内の汚れをふやかす為、お湯をそそいで蓋をし、しばらく放置。取説には45分と書いてありますので結構長めです。茶漉し箒の方も、束子部分を濡らしてやわらかくしておきましょう。準備ができたら急須の口の方から茶漉し箒を突っ込みます。この時真鍮カバーは下げた状態で注ぎ口にあて、固定しながら箒部分を押し出すと、束子の毛先が広がらずスムーズに入ります。束子を入れたら真鍮カバーを上まで引き上げ、箒を軽く動かしながら急須内をお掃除。この時あんまりゴシゴシに集中しすぎると、力が強まり柄の部分で急須の口に傷をつけてしまうこともありますからご注意を。柄の部分はそっと持ち、優しくどうぞ。本体内側から茶漉しの網部分を掃除する場合は、束子部分のさきっちょを真鍮カバーから少し出して、(束子部分を全部だしてしまわず)こすると、毛先が立つので扱いやすいです。そんな具合に掃除を進めると、みるみるうちに溜まったカスが吐き出され、汚れが浮き出てきますから、こうなるともう夢中。取れれば取れるほど白熱。そう、どこか耳かき的な?快感に似ています。10分程お手入れすると、随分とカスがでました。実際に目にすると、お茶が出にくかったワケがよくわかります。さて、これにてすっきり、元の精度の高い茶漉し機能を取り戻した急須。穴のつまりも解消し新茶の味も二割増し?美味しいような気がしてきますよ。東屋の急須をヘビーに使ってくださってる人、細かい茶葉のお茶をよく飲んでいる人にはこの快感、ぜひ試してほしい。そして私、次は実家の平急須をお掃除してやろうと燃えてます。母が毎朝お茶を淹れるあの急須、かなりキテますから穴の中にどんな強敵が潜んでいるのか…?いまから楽しみです。ちなみに、試作の茶漉し帚は組み紐が赤でしたが、最終製品は緑に、可愛らしく刻印も入っていました。小さきものの僅かな部分まで完璧に仕上げる、東屋の仕事はいつも気持ちがいいのでした。(スコープ 成戸)

ブランド
東屋 (あづまや)

商品スペック

材質
棕櫚(和歌山県有田川町)、真鍮、絹
寸法
約φ6×H120mm / 約5g
生産
Made in Japan

説明書ダウンロード:茶漉し箒